名門女子校のお姉さまに身も?心も成り切れるという、少女漫画・少女小説好きにはたまらないゲーム。
女子校に潜入した異分子である男性でもなく、女子校の中に当然に存在する女性でもない、微妙な主人公の立ち位置がツボなんだと思う。
構成的に見ると、幽霊話がかぶってるとか、ヒロインが多すぎ(て個別のシナリオが薄い)るとか気になる点は有るんだけど、雰囲気が良いので許せるのかも。
でも、できればもっと長い期間、例えば2年次くらいからのシナリオが読みたかったかな。ヒロインとラブ化した後の学園生活をもっと見たかった。
期間といえば、本筋とはあまり関係無いんだけど、一つつまらない疑問が有る。
それは、物語のきっかけが遺言であるという点とそのタイミング。
祖父の葬式のあと遺言が発効し、急遽転入という事になったと思うのだが、
もし、祖父がもっと長生きしていたらどうなっていたのか?
その場合、成人した男が女子校に転入する事になったのか?
逆に、早死にした場合は小学とかから女子校暮らしを余儀なくされたのか・・・
まあ、遺言という形でしか発露しなかったのかも知れないけど、
最初からそのつもりだったのなら、せめて3年に進級した時点から転校という段取りにしておけば良かったのに、とか思ったり。