全体的にクオリティが高くて過去作よりも面白かったです。特に、ヘルミリアルートがすばらしい
ヘルミリアルート:一番面白くて、感動で泣けました。シンの過去もこのルートで始めて語られるけど、留美の過去と合わせて不幸な境遇に心が辛くなりました。叔母に対して狂ってる、同じ人間とは思えないというシンの叫びが本当に悲しい。だからこそ、元の世界に戻って幸福な生活を得た姿を見れたのが良かったです。扉越しでヘル子に語りかけるシーンのシンはかっこよかったなあ。あと、元の世界に戻ったあと、通勤電車で寝てるときに異世界の日々を夢見るところは、話の構成がうまいなあと思いました。お気に入りのシーンです。
ヘル子については、最初は憎たらしいキャラだとも思いましたが、嘘を通じて見える性格の良さが本当に好きです。肝試しで嘘を付きまくってるシーンと、水着で花火してるシーンがお気に入りです。
ただ、一番好きなのは留美の姿で、おまけシーンでは留美との子作りHを見たかったです。赤ちゃんの話も本編の最後でしていたし。
ハルカルート:理想の世界、人類が滅びない世界のシステムを追い求めることに意味はなく、世界の人々が生き続けようとする意思こそが大事というテーマに行き着く流れが良かったです。
ティアルート:エロが良かった。話は終盤がいまいちしっくりきてないですが。王様ゲームやら生徒会長のくだりも伏線だったのは面白かった。
以下は不満点
卑語について:男性器の呼び方がティア、ノゾミ、ヨルはおちんちんやおちんぽですが、他はちんちんばっかりなのが気になった。「お」をつけてほしい。
ヒナギクルート:紅蓮の正体はプレイヤー視点でわかってるので、予想できてしまうのが盛り上がれなかった。あと、回想で実は父親に姫を殺す用に命じられてる、という語りがあったけど、実際は特にそういうことも無かったのも残念です。
Trueルート:シンが神になって世界を作るとかは冗長に思えたのと、Trueがあると各個別ルート、特にヘルミリアルートで救われた留美と真の存在が希薄化してしまうのがもったいなく感じた。