魔法少女モノの金字塔?
魔法少女モノの金字塔・・・とまで言うと大袈裟かもしれないが、Triangleを筆頭とする従来の魔法少女モノの最優秀作品と言える出来で、Hシーンのクオリティの高さは勿論、メインヒロインの数を二人に絞り、日常でのシーンも描くことによりヒロインの掘り下げもしかっかりできているという傑作だった。
・お約束のストーリー展開
Triangleの全作品をプレイしたわけではないが、従来の魔法少女作品と同様、ストーリー展開は典型的なもので、昼間は主人公が学生に扮することで、同じ学園生であるヒロインと裏の顔を隠したまま親交を深め、夜はヒロインと戦闘、陵辱という流れとなっている。
そのため、ヒロインの私生活も覗き見ることが出来るので、悪の組織の幹部視点でのストーリー進行でありながら、ヒロインたちのことをより深く知ることが出来る。
また、主人公は教師ではなく、あくまでヒロインと同等の学生として潜入するため、よりヒロインの日常を深く知ることが出来たんじゃないかと思う。
ヒロイン二人は公式HPでは姫と従者のダブルヒロインとは銘打たれているものの、主従関係っぽさは薄く、あくまで友人同士といった雰囲気が強かった。
クレールは非常にオーソドックスな正義感の強い清楚という言葉がぴったりのヒロインで、ノワールの方は正義感よりも、クレールの安否の方が重要に見えるところもあるキャラクターだが、非常に負けん気の強い、陵辱映えのする(?)性格だった。
カッコいい主題歌も用意されており、抜きゲーの癖に主題歌と合わせたシーンでは燃える展開もあるし、ヒロインのどちらも変にひねった部分の無い、魔法少女モノでは定番のヒロインだと思うので、魔法少女モノのゲームが好きなら不満は出ない展開だと思う。
今作では、主人公の身分詐称を利用してヒロインを陥落させるルートも短いながら用意されており、敵に操られたフリをしながらヒロインを犯すという展開で、その後は精神的な隙を突かれて洗脳され、ヒロイン二人+サブヒロインの陽乃は学園で生徒の肉便器になるというエンディングもある。
それ以外のシーンでは、あくまで日常シーンでしか登場しない陽乃だが、このルートでは主人公に洗脳されて、ヒロイン陵辱シーンで重要な役を割り振られているので、意味も無く存在しているキャラじゃないのは良かった。
もう一人のサブヒロインの、トライアングルでお馴染みの副官ポジションのラジエルも、良い味を出しているキャラクターで、主人公の友人のリザードマンであるアンドラスとは、秘密基地の場面の雰囲気を賑やかにする、良い漫才コンビだった。
・豊富な陵辱者たち
公式HPキャラクター紹介には主人公であるフォルネウスに、友であるアンドラス、下級魔物のエメス程度しか紹介されていないが、立ち絵こそ用意されていないものの、本作では従来よりも多彩な陵辱者が用意されている。
ノワールを陵辱するクズ上司コンビが最たる例で、上司二人はヒロインたちの味方サイドであるにも関わらず、ノワールに反抗できない呪いをかけ、権力を嵩に抵抗できないノワールを犯すという、ある意味フォルネウス以上のクズっぷりを見せてくれる。
また、力で屈服させて犯すイケメン主人公とは対称とも言える展開で、除湿な味方の醜いオッサンに犯されるという展開も本作においては新鮮で良かった。
ちなみに、クズ上司二人はノワールの処女はそのままで、アナルだけを犯すというプレイヤーに対する謎の気遣いも見せてくれるので、ヒロインの処女はあくまで、プレイヤーの分身であるフォルネウスが奪うことになる。
当然ながら、アンドラスも陵辱者なのだが、バトルジャンキーなだけあってストレートな陵辱を好むので、主人公とは陵辱内容に棲み分けが出来ており、アンドラスはある程度の苦痛をともなうようなシーンが多かった。
他にも、お馴染みのクズ市民もばっちりと登場し、ヒロインは脅されて無理やり奉仕させられたり、後半になると、市民も積極的に陵辱に参加するようになってくる。
後半は白昼堂々の陵辱となるため、市民の前での陵辱という展開がほとんどで、市民が直接陵辱するシーンもそれなりの数用意されていることは勿論、それ以外のシーンでもヤジを飛ばしたりしてヒロインの羞恥心を煽る良い舞台装置となっていた。
もちろん、それ以外にも、触手を筆頭とする、ウシ型やタコ型、スライム型の魔物も登場するのでHシーンのバリエーションは豊富だった。
・表情豊かなグラフィック
本作のCG枚数は全部で76枚と、フルプライスとしては大体平均的なボリュームとなっている。
CGのクオリティは非常に高く、素晴らしかった。
塗りはハイライトが強めの、ややテカっとした塗り方なため、多少好みが分かれるかもしれないが、こちらも質は非常に高かった。
また、涎や愛液、涙等の液体の表現も素晴らしく、これによってエロさは少なくとも2割は増していたと思う。ただ、シーンによっては、やや精液過剰かなと思えるシーンも存在した。
本作のグラフィックで一番印象に残っているのはHシーンでのヒロインの表情で、Hシーンを通して変化するヒロインの表情の変化が非常にエロく、上述の涙や涎の表現の秀逸さを相まって、テキスト無くてもそれだけでもオカズに出来るぜ!と言えるようなハイクオリティのCGとなっており、プレイする上では是非とも注目して欲しいポイントだった。
・ボリューム満点のHシーン
本作のHシーン回数は64+エンディングでの4回となっており、満足のいくボリュームとなっている。
内訳としては、エンディングのものを除くと、クレール28回、ノワール25回、ラジエル4回、陽乃3回、二人まとめてが4回となっている。
また、1シーン毎の尺も長く、射精や絶頂して終わりかと思いきや、もう一回戦というのがほとんどで、他のキャッチアンドリリース作品よりも明らかに1回毎の尺は長かった。
また、終わったと思いきやもう一回戦というのは、ヒロインにとっても同じで、終わったと思ったのに・・・というヒロインの絶望感溢れる反応は素晴らしかった。
個人的に嬉しかったのは、焦らし責めや、絶頂を封じた状態で責めまくるシーンが多めに用意されていたことで、ヒロインは耐えられなくなって最後は観衆の前でオネダリという展開が多かったのが良かった。
それと、丸呑みや、触手服のシーンも用意されていたのは非常に嬉しかった。
ラジエルにも陵辱シーンが用意されており(主人公の命令によるものなので、厳密には違うかもしれないが)、アンドラスと触手による2回の陵辱シーンが用意されている。、
全体的に非常に満足度の高いHシーンだったが、敢えて言うなら、主人公自身が陵辱者となるHシーンが少なかったので、もう少し主人公本人によるHシーンが欲しかった。
・真面目にやると面倒な攻略
本作のエンディングは全部で6種類あり、また、分岐条件が判りづらいため、攻略サイトを頼らずにプレイするとコンプリートするのに苦労するだろう。
また、特定の会話を見た後出ないと発生しないHシーンもあったりと、難易度は高めとなっている。
正直に言ってしまうと、自分は攻略サイトを見ながらプレイしたので、苦労はしなかったのだが、攻略サイトなしでプレイしていたら、コンプリートすることは出来なかったと思う。
例えば、ヒロインは基本的にはHPを0にせずに、恥辱度を上げるか、HPを減らして捕獲するという流れで、間違ってHPを0にすると捕獲が失敗するという仕様になっている。
ところが、敢えてHPを0にしないと発生しない展開も用意されていたりと、自力でコンプするには色々と試行錯誤が大変だったと思う。
戦闘そのものに関しては、従来の魔法少女シリーズと同じで、恥辱度を上げるか、HPを減らして捕獲するだけという単純なもので、正直言って必要無いんじゃないかと言いたくもなったが、どれか一つのエンディングに到達すると、自由に展開をスキップできるようになるので、そこまで面倒ではなかった。
ADVのシステムに関しては、概ね問題は無かったが、コンフィグで設定変更後、決定ボタンではなく、右クリックで戻ってしまうと、設定変更がされないため、面倒だった。特に、画面サイズの変更をした後に決定ではなく右クリックで戻ると、画面サイズが元に戻ってしまうのが面倒だった。
それと、個別音声のボリュームは変更可能なのだが、叫び声と通常の音声のボリュームの差が大きく、通常音声に合わせてボリューム設定をすると叫び声が大きくなり過ぎたりと、調整が難しかったので、キャラ毎の音声だけでなく、Hシーンと通常シーンの音声バランスも変更可能にして欲しかった。
また、プレイ後に気づいたのだが、Triangleの作品なのにディスクレス起動が可能になっているのは嬉しい部分だった。
・まとめ
オーソドックスな展開の魔法少女モノだが、グラフィック、Hシーン、ボリューム全ての面においてレベルが高く非常に満足度の高い作品だった。