ヒロインが多いせいで、一人一人の量が少なくなってしまい、堕ちるのが早いのは残念だが、オカズとしては優秀。
触手や魔物による異種姦がメインとなっている本作だが、メインヒロイン的な立ち位置のセリカ、ティナ、ラナの3人はそれぞれのルートに関しては選択肢でバッドエンドになる方を選ばない限りHシーンが発生しないようになっている。
そしてバッドエンドになると、割りとあっさり堕ちてしまうことが多いので、今までの同ブランドの作品のように、犯されても犯されても中々落ちないヒロインを期待していると裏切られるかもしれない。
サブヒロイン達は正規ルートでばっちりと陵辱されるのだが、ヒロインの数が多い本作では、1人1人のサブヒロインに割けるHシーン数は多くないため、こちらも落ちるのがかなり早くて少々物足りなく感じた。
今作では、バッドエンド方式になったことにより、選択肢をミスる度にメインヒロインの3人は処女を失うことになる。
処女喪失時に血の流れる量が多めなのもあって、処女喪失シーンが好きだという人以外だと、自分のように、そんなに処女喪失シーンは何回もいらん!と感じるかもしれない。
ただ、処女喪失のたびに、テキストや台詞がそれを強調するというわけではないので、気にならない人は気にならないかもしれない。
シナリオは人間、エルフ、龍族(順不同)を読んだ後に魔族シナリオという順番で展開する。
3種族のシナリオは完全に独立していて、種族を超えてヒロイン同士が関わりあうことは無く、魔族であり、唯一の魔王サイドのキャラである、カーラのみが3ルート共に登場して、ヒロインを堕とすために八面六臂の活躍をする。
3種族のシナリオを終了した後、魔族シナリオを選べるようになり、魔王がヒロインたちを容赦なくガンガン犯していくのだが、これまでヒロイン側の視点でプレイしていただけあって、それぞれのヒロインのキャラクター性や、魔族を苦労して撃退していたこれまでの経緯を良く知っているため、陵辱シーンはよりいっそう盛り上がったので、ヒロイン視点→魔王視点というシナリオ構成はアリだと思った。
その反面、勇者の末裔であるヒロイン達はいつの間にか復活した魔王とその配下に、自分の住んでいる村や国を襲われるというストーリーは地味で盛り上がりに欠ける。
もっと、勇者の末裔 vs. 魔王という展開にして、ストーリーをオムニバス形式にするよりも、大きな一本道にして、枝分かれさせる方が色んなシチュエーションを楽しめたような気もするのだが、これだけヒロインが多いとそういう風にするのは大変なのかもしれない。
ボリュームはHシーンが80回で、CG枚数も80枚となっている。
Hシーンの内約は、メインヒロイン3人は単体で少なくとも10回以上あるが、それ以外にもサブヒロインと同時に犯されるシーンも結構あるので、詳しく数えるのは難しいが、種族毎で分けると、人間がかなり多めだった。
Hシーンの内容は、オーソドックスなファンタジー陵辱ものといった感じで、オーク、ゴブリン、オーガによる輪姦や、触手陵辱がほとんどだった。魔物の種類でちょっと変わったものだとケンタウロスが登場するのだが、登場するシーンはオーク等の人型に比べるとかなり少ない。というか1回しか登場しない。
グラフィックに関してだが、概ね安定しているのだが、セリカのみ、塗りが安定していないものが何枚かあり、またフルスクリーンでプレイすると、ややジャギが目立つものも何枚かあった。
それ以外のキャラは同一原画家であるはずの、メイやプリシラを含め安定しており、出来も素晴らしかった。
モンスターのグラフィックも、グロテスクなヌメっとした質感や、触手毎の細かい差異にも力が入れられており、流石に描き慣れているだけあって、素晴らしかった。
人間族・・・
プリシラは最初のシナリオでは登場せず、後の魔王シナリオでのみ登場する。
パッケージ絵になっているだけあって、セリカは他種族のメインヒロインよりも優遇されており、シーン数も多めのため、魔王ルートでは中々堕ちずに抵抗してくれる唯一のヒロインかもしれない。
プリシラは魔族ルートでの分岐次第では、処女のまま調教されるというLusteriseお馴染みのアナルルートもあるが、シーン数は非常に少ないので、期待しすぎない方が良いと思う。
エルフ・・・
他種族と比べると、2人しかいないのは残念だが、龍族と比べるとシーン数が少ないとかは無い。
今作では唯一の人妻(未亡人)であるトリーシャが良かった。しかし登場回数は少なく、彼女単体ではHシーンは3回のみ。娘と一緒に犯されるシーンを含めても7回と少ないのが残念だった。
龍族・・・
ロリ体形枠。まだ幼い王女であるラナを支えるために、シナリオ上はセシルの存在が必要だったのはわかるが、Hシーン的にはちょっと・・・な感じだった。
メーカー側もあまり人気が出ないと思ったのか、彼女のHシーンは4回のみで、ラナと同時に犯されるシーンも無いので、Hシーンでの登場回数は少なめ。
魔王ルートでもいつの間にかフェードアウトしてるし、割りと扱いがひどい。
ラナもルナも幼い体形ながらも、龍族だけあって耐久力は凄いみたいで、ドラゴンに犯されてお腹がボコっとなるシーンがラナとルナの両方にある。
Hシーンでのルナの舌っ足らずというか、ちょっとたどたどしい喋り方が非常に良かった。
魔族・・・
魔族の女性キャラはカーラのみ。カーラはシーン数も少なく、全部で4回のみ。シーン内容は絵面的には犯されているのだが、失敗続きの罰としてオーガに犯されているときもノリノリだし、他のシーンでも触手とのHだが、実は魔王様とのご褒美エッチなので、陵辱と呼べるようなHシーンはなく、公式ページのサンプルとかを見てカーラも犯されるシーンがあると認識しているとガッカリすることになるかもしれない。
魔族ルートは、他の3ルートの女性主人公視点で犯されるシナリオとは逆で、魔王視点となってこれまで登場したヒロインを犯していくシナリオになっている。
これまでは処女を守り通した、メインヒロイン3人も、魔族ルートでは無残に犯されることになる。そして、ヒロイン側から見たグッドエンドは存在せず、魔王がヒロインを堕としてしまうと、あっさりエンドロールとなるので、少々物足りなかった。
システム周りに関しては、現在の基準から見て最低限用意されているものの、音声停止タイミングを次の音声に設定するとBGVとモロに被るので、その辺りも何とかしてほしかった。それと抜きゲーにしてはピー音が大きめなので結構耳に付くかもしれない。
・総評
ヒロインが多いため、一人当たりのHシーンが少ない上、バッドエンド方式なので堕ちるのが早く、従来のLusteriseのように犯されても中々堕ちないヒロインを期待してると裏切られるかもしれない。
ファンタジー陵辱ものとしては非常にオーソドックスな内容のHシーンがほとんどだが、手抜きは無くきっちりと作られているのでオカズとしては十分以上に使える。