咲來ルートはこれ以上ない心満たされた幸せな恋物語でした。
自分にとって『アマカノ2+』のTRUE ENDは咲來√となりました。
咲來が可愛いとか、いじらしいとか、言葉をいくら紡いだとしても、そんなうわべの言葉で飾るのが不毛だと思えるほど美しい少女でした。
咲來が勇気をもって一歩を踏み出す過程で色々な葛藤や想いを知る事が出来たせいか、咲來に感情移入して二人の物語を見守っていました。
「にしし」と笑う咲來の笑顔、ずるいですよね。
その中でも印象深かったのは結灯との対比です。
一歩を踏み出せた咲來。
踏み出せず立ち止まっていた結灯。
無印での結灯√を知っているからこそ、流石にここは結灯に感情移入して読んでしまいました。
咲來の気持ちを汲み、自分を重ねながらもさり気なく背中を押す結灯は本当にいい女です。
お互いを意識し惹かれあっていく二人の心情表現がとても丁寧な為じれじれ状態でやきもきしましたが、幸せがどんどん形になっていくのを見守ることが出来たのは何とも贅沢な時間でした。
プールでのダブルデートでお互いの気持ちを自覚してから今まで自然にできていたスキンシップがぎこちなくなってしまうとか、修学旅行の告白シーンとか、青春すぎて目がつぶれるかと思いましたよ。
忘れてはいけないのは二人の関係が前に進んでいく際に、常に見守り背中を押してくれた結灯の事でしょう。
最初は咲來の背中を押していたと思っていたんですが、実は主人公の背中も押していたんですよね。
雪国恋愛編は歴代のアマカノファンにはたまらないエモだったのではないでしょうか。
二人を見守る優しさが温かかったです。
そして大晦日の夜、さらさらと雪が降るけれどもまばゆく輝く星空。
ここでの二人の交わす言葉や想いのやり取りは本作の中でも屈指の名シーン。
完全に不意打ちでした。
プロポーズをすることは分かってはいたんです。
ここまでの話しの流れと印象的な一枚絵。
絶妙なタイミングでの挿入歌「snow crystal」
交わす誓い。
もう、ぼろぼろに泣きました。
すごく幸せな気持ちなのに、画面の中の咲來の表情と同じく笑いながら幸せな涙を流していました。
結婚式のシーンも泣いてしまいましたが自分にとってはプロポーズのシーンが一番胸を打ちました。
恋をあきらめたヒロインから恋をあきらめないヒロインへ。
そして主人公になったヒロイン。
もう、あきらめていた咲來はいません。
勇気を出して踏み出したからこそ掴んだ幸せ。
エンドロールの一枚絵を見るかぎり幸せは約束された未来でしょうね。