ボイスなし、少ないCG枚数ながらテキスト、シナリオ、キャラ等よく作りこまれており、良作。ただ、製作者が作りこみにこだわりすぎて主張を失った面も見受けられ、やや残念。
同人というジャンルである以上、ボイスなし、CG枚数に限界があり、そこらへんの作りの安っぽさがあるが、
それを補完して余りありすぎるほどのシナリオ量、ストーリー構成、キャラクターの魅力がある。
これが商業用の値段であっても不満は出ないと思うし、同人の中でも価格は非常に安価なため、
お買い得感と満足感が非常に高いものである。
しかし何故か心に引っ掛る事があり、それはこれだけ名作・よく練られたシナリオなのに、自分の中で最後に
残ったものが無い、ということだ。
宇宙開発特有の青臭さのせいなのか、その犠牲になった人々の無念さが感じられなかったのか、
感心はしたけど感動はしなかった
つまりは作りは非常に丁寧かつ、シナリオや謎解き、種明かしなどの演出は練りに練られている。
しかしながら、最後の最後に訴えたい事が明確にできなかったことに若干の不満を感じる。
それがアクアのエンディングであれ、明香のエンディングであれ、Trueのエンディングであれである。
-この星の空は何故あおいのだろう-
この問いに物語は答えてくれない。
それは歩みを止めない宇宙への挑戦、人類の進化と同じで『結論』が無いかもしれない。
もしかしたら、それに向かっていくこと自体に意義があるかもしれない。
そう考えてみると気づいてしまったことがある。
自分はいつから『大人』になったのだろう。夢を見るのをやめ、理想にこだわらず、常に答えを求める。
答えが無い物語、もしくは答えを探すための物語にどうしても共感できない。
これは、『少年の心を忘れない人間達が起こした喜びと悲しみの物語』ではなかろうか。
ここからは余談。
とにかく、アクアたんが最高ってことだ。ロリっ娘宇宙人同棲ADVと書かれていると、如何にもロリロリといった
印象を受けるが、本作品はあまりロリを感じさせられない。
ロリ成分はアリエスが主成分なのだが、アリエスなどどうでも良い(ぉ
とにかく、このアクアたんが家に来た瞬間、
『アクアたん、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!』
と悶絶した人も多い(と勝手に思う)
とにかく、可愛すぎます。
しかしながら、某Dと同棲していたとき、実はこの時12歳。
実はロリっ娘宇宙人同棲ADVの本当の主人公は某Dだったという伏線が一番衝撃的ではなかっただろうか(笑)