ロミのキャラは良いんだけど他のヒロインがモブ程度の存在感しかないので、他の子目当てならやることはおすすめしない。絵やBGMや日常小ネタなど要素ごとに見たら好き。
科学特捜部の扱いがとにかく肩透かしだった。
まさかプロローグだけでほぼ出番おしまいとは。
別に科学特捜部の活動なんか見たいわけじゃないんだけど、
ヒロインたちが集まってこれから何か始まるぞと言うとこで何もなしというのは味気ない。
終わってみればロミ以外のヒロインはモブという印象しかなかった。
唯一坂下だけはメインシナリオにも関わっていると言えなくもないんだけど
完全に別人格なので体感としては坂下もモブだった。
ロミ以外の扱いが軽い弊害で
共通が終わってからロミルートが始まるまでが中だるみになってたと思う。
もうちょっと登場人物を大事にしてほしかった。
以下、各ルートについて攻略順した順に感想。
・マイエンジェル坂下
個別ルートを坂下から進めたのがまず失敗だった。
最後にまわすべきだった。
メシアの存在を知ってれば終盤でもっと意外さを感じたかもしれないけど
最初にやったために意味わからなかった。
どこまでが坂下の夢なのかというのも曖昧な説明に終始せざるを得ず、
設定に無理があると感じる。
・西野
個別やってる間は一番好きなルートだったんだけど
ロミ√をやった後だとこっちは本編を薄めただけに見えてきてしまった。
普通に部活やって合宿して青春するという普通のお話で、
作品全体で見ると毛色の違うルート。
このルートが好きっていう人はアイこめ自体は合わないんじゃないかという気がする。
・忍
他の個別ルートは他のヒロインの気配が消えるだけだったけど
忍ルートでは忍の気配まで消えてしまう。
彗星機構に周太が捕まった場合を描いておきたかったんだろうけど
ヒロインは誰でもいい感じになってしまった。
攻略を後回しにしたのも失敗だった。
西野√で忍さんの気配が消えてしまうのは、坂下があんな感じだったし
忍さんも何か隠し設定があるんじゃないかと期待してしまった。
彗星病っぽい姉の存在が示唆されるし、そもそも周太の周囲に突然現れる暇そうなお姉さんなんて存在からして怪しい。
まさか裏設定なんて何もなく、姿を消したのは単に経営失敗しただけとは。
・ロミ
この√だけは他と異なり、科学特捜部のメンバーが特に理由もなくいなくなったりはせず、
中盤ぐらいまではみんなで過ごすイベントが続く。
この作品自体が本来は共通からロミ√に続く話なんじゃないかって気がする。
話の内容は置いといて、ロミから飛び出てくる情報がいちいち面白い。
パジャマ着たロミにプライベートをヒアリングしてるとこが一番楽しかった。
・グランド
周太が世界を滅ぼさなかった理由、タイトルコール辺りが一番重要だと思うけど
この辺が弱いので作品全体の印象もぼやけてしまった。
ここの印象次第では途中ダレたけど終わりよければすべてよしだねってなると思う。
・その他
キャラでは片桐が好きだったんだけど、
唐突にメキシコ送りになり出番すらなくなるのは悲しい。
隅っこでうんこドリル解いてるだけでよかったのに。
個々の要素は良いのに総合するとなんか物足りないという採点しづらい作品でした。