シリーズの集大成というにふさわしく、導入から締めくくり方まで文句なく楽しめた。少年漫画的な話が好きな人にはオススメ。
シナリオもヒロインも主題歌も全部良かったと思う。
ケチの付け所がないというといい過ぎかもしれないけど、それぐらい自分には楽しめた。
前半は死に戻り能力作品の解決編で、これまで得た記憶をもとにフリダシまで戻って最適解を目指すお話。
ep1~3で起きたことがが全て伏線となってる展開がまず面白い。死に戻り作品の解決編はだいたい面白い。
後半は前半で得た最適解から絶望に突き落とされ、そこからの逆転劇を描くお話。
まさかここまで徹底的にやられるとは思わなかった。
正直やってる最中は敵にこんな能力持たせてバカじゃないのと言いたくなったので、その分カタルシスも大きい。
この辺はネタバレ感想ではあっても詳細は伏せておきたい。
ヒロインの希亜の立ち位置も上手かった。
「イーリスを倒しうる能力」という設定なので、どんなにシナリオがややこしくなろうが最後に美味しいとこは持っていけるし、
「ヴァルハラ・ソサイエティ」という単語のおかげで、希亜だけが唯一初期段階で巻き戻りの話を受け入れ得る存在になっている。
最後を締めくくるシナリオのヒロインとして最適だったと思う。
過去epで疑問だったり不満だったとこも今作でいろいろ解消された。
「nine」の存在なんかは、ep3の最後の時点ではメタ的な遊びにしか見えなくて、
翔の能力を外付けにしたところで何が変わるのかわからなかったけど、こんな重要な意味があったとは。
また、構成上の都合で序盤のシナリオが軽くなるため、
一番ヒロイン力が高い都のシナリオが一番軽くなってしまっていたとこがこれまでは不満だったけど、
それについても今作の終盤で解消され・・・されたのかな。断言していいかわからないけど、されたと思う。されるはず。
といった点で、シナリオ面は文句なく良かった。
これだけいろいろ詰め込んでるのに希亜の可愛らしい部分もきっちり描けてるし、
シナリオのバランスのとり方がすごく上手い。
・加点要素
ここまでシナリオについて褒めたけど、
正直なとこ一番良かったのはレナことゴーストの大活躍でした。
元々このシリーズ買い始めたのゴーストが目当てだったので
今回は実質的に主人公の手足となって最初から最後まで大暴れだったのが素晴らしい。
・主題歌
「DEAR MY WAKER」がシリーズで一番いい気がする。
EDの「Be braver!」もどっちもいい。贔屓の引き倒しかもだけど。
・BGM
これまでのシリーズの全部使えるってのが強い。
「can't wait daybreak」
「ソラノキオク(Piano ver.)」
「ハルトキ(Piano ver.)」
「mile likelihood」
「DEAR MY WAKER (Piano ver.)
辺りが好き