おっぱい以外はあまり期待してなかったが、芽衣√が面白かった。
クロシェットの作品をやるのは4作目、
しんたろー絵のやつは「あまつみそらに」「プリズム◇リコレクション」に続いて3作目。
しんたろーさんの絵の、特に立ち絵の長所は、ポーズを変えることに形を変えるおっぱいである。
スキップすると揺れ動くかのように目まぐるしく形を変える。
3人以上のヒロインがそろって会話してるシーンなどは圧巻だ。
なので、クロシェットのゲームの楽しみ方はスキップしておっぱいを眺めることである。
むしろおっぱいに気をとられて話が頭に入ってこない。
シナリオなんか捨てておっぱいを愛でることに特化したゲームを作るべきではないか。
と、
こんな感じの感想ともいえないような感想を
過去作品からの流れで書き捨てようと当初は思ってたけど、
やってみるとシナリオもそんな悪くなかった。気がする。
「シナリオそんな悪くなかった」についてもう少し詳細に書くと、
自分の中でシナリオ評価は プロローグ、共通パート、個別直前、個別分岐後 の4つに分けられる。
「プロローグ」はOPムービーが流れるまでの最初のつかみの部分だけ。
これは微妙だった。
叶と出逢うまでに提示すべき情報、主人公の境遇など全て端折ってるので
プロローグを真面目に読むとスタートで置き去りにされる。
「共通パート」はOP後~水織里が山から下りてくるまでの辺り。
この辺は貧乏神の話とかそれでいいのかという部分はあるものの、全体としてはそんな悪くないと思う。
話としてはそれほど秀でたものはないんだけど、主人公や女神様たちの生真面目さは見てて好ましい。
「個別直前」は神様部設立~個別分岐前まで。
この段階で出てくる「神様部」や「神殺し」の設定がなんだかイマイチ。
「神様部」は、部活設定を入れないと死んじゃう呪いにでもかかってるのか。
特に入れる必要ないタイミングだと思う。
「神殺し」は、女神様を言葉だけでイカせるとかいうエロ目的に使わないでどうするのかという設定。
ここまでエロ特化エロゲ向きの設定をぶち込まれるとおっぱいの無駄遣いと思えてならない。
エロゲ主人公なら発情した女神様をみんなちんちんで鎮めればいいじゃん。
「個別分岐後」については、
芽衣√が面白かった。他はまあそれなり。
細かいことは後述する。
まとめると
・プロローグは微妙。
・共通はそんな悪くない。
・個別分岐直前でそんな設定ぶち込まれても困る。
・芽衣√面白かった。芽衣かわいい。
要するに、芽衣が可愛いからシナリオそんな悪くない気がしてしまったというのが
全体的な評価です。
以下、各要素について
■絵
今回やたら横倒しの絵が多かった気がする。
シコりながら首をいわせてしまう人もいるのではなかろうか。
10年ぐらい前、オナニー中の死は死因としては何に分類されるのかとふと疑問に思い、ネットで調べてみたら
あろうことか自慰行為中の死も腹上死に含まれるとのこと。
PC画面見ながら首をやられて腹上死ではあまりに悲しい。
もう少し首にやさしい角度への配慮がほしい。横長画面がうざいのが諸悪の根源だけど。
■BGM
全体としてはそんな悪くないんだけど
もう少し和テイストがほしかった。
特に日常BGMで多用される「青空は笑顔の向こう」がなんか微妙。
なんというか和風神様エロゲーで使う必要のある曲調ではないと思う。
「言祝ぐ朱の庭」みたいなのを増やして、もっと雰囲気統一しても良かったんじゃないかと。
■システム
クリア後に使えるようになる「キャラモード」に致命的な問題があって、
立ち絵をあまり上のほうまで動かせないため、遠近切り替えで近にすると
一部キャラのおっぱいが上半分しか見えない。
これは許されないと思います。
そもそも立ち絵モードなんて全身見えるぐらいぐりぐり動かせる仕様が普通だと思うんだけど、
なんか無理があるんだろうか。
次回作ではぜひ改善してほしい。
■個別ルート
好みでざっくり序列付けると
芽衣>(壁)>明日海>水緒里>絵麻>叶
叶→水緒里→絵麻→芽衣→明日海の順にやったので以下もその順番で。
・叶
「神殺し」設定の無駄遣いが一番残念になる√。
叶√に入ったらなぜか芽衣が迫ってくる。
主人公責任取れよというレベルで迫ってくる。
もう両方祀ればいいじゃん。
なんのためのエロゲ主人公なのか。
だいたい叶√が確定してるところから奪い合い始めるなんて負け確すぎて芽衣が可哀相。
ぶっちゃけ芽衣のほうがかわいい。
・水緒里
エロ√。
シナリオとして特に面白いところはないけど
全ての問題を種付け孕まセックスにより解決するクライマックスセックスは
今日日抜きゲでもなかなか見られなくて良い。
・絵麻
エロ√。
特に起伏なくいちゃつくだけで終了。
水緒里に続きこういうの見ると、萌えゲーの皮なんか脱いで
素直に炎の孕ませおっぱい神様で良いのではないかと思ってしまう。
告白したら絵麻の反応がちょっと鈍かっただけであっさりあきらめそうになる
主人公のヘタレぶりにはがっかりした。
・芽衣
芽衣がいなかったら全体の評価も上がらず、
前置きはいいからおっぱい揉ませろみたいな荒んだ感想になっていたと思う。
芽衣が可愛いというのは当然の前提として、
急にやさぐれたり雷神の力捨てたりと
次に何やらかすのかわからないのが面白い。
この√だけやたら水織里が「うん、知ってる」を多用してたり気になるとこはあったものの
全体としては高評価つけたい。
・明日海
明日海√は惜しかった。もっと面白くできたと思う。
ここまで芽衣ばかり褒めといてなんだけど
キャラ可愛いというだけなら明日海が一番可愛かった。
付き合い始めたのに何もしないとか返事のそっけなさとか、キャラ描けてるのは良い。
あらためて共通パートを振り返ると、
他の√は神殺しでイカされたこと以外に個別√まで引っ張っているものはほとんどなく、
個別√への前フリとして共通パートが機能しているのは明日海√ぐらい。
神様部の設定もシナリオ上は2つぐらいしか意味がなく、
1つは部活で残るという名目でスムーズに教室で制服セックスをすること。
もう1つは神様と特に関係のない明日海を自然に話に絡ませること。
教室セックスを置いとけば、これもやはり明日海のためにある設定のように思える。
共通も神様部も明日海√の前フリとして見るのが自分には一番しっくりくるので、
これならもう明日海√が真√じゃんと言えてしまうぐらいに
話作っちゃってほしかった。
実際に√で出てきたような、取ってつけたような敵、取ってつけたような締め方ではなく、
父やら玉津江やらと因縁のある敵で、それを倒すとどうなるかみたいなことまでちゃんと描いておけば
ちんちん握って全裸待機してる人は風邪ひくだろうけど、
自分は楽しめた。気がする。
■主人公について
エロゲ主人公のくせに神職がどーたらでエロいことを忌避するという謎設定の主人公。
個人的にはこの生真面目さは嫌いではないんだけど、
それは共通パートまでで、
個別分岐後に至ってもそんなこと言ってヒロインとの関係を進めようとしない辺りは
やはり邪魔な設定だったと思う。
ただ、性の抑圧を続けた結果
いざ性的な関係になると変態の素質を開花させたという√もなくはないので、
そういう方向性で機能させてればエロゲ主人公としての面目躍如だったんではなかろうか。
「ヒロインと深い仲になるのを遠ざける設定」ではなく、
「ヒロインと深い仲になると大変なことになる設定」として使ってれば
印象変わってたと思う。