キャラデザは冬華のほうが好みなんだけど、内容としてはこっちのほうがタイトルそのまんま直球で良かった。
前作「彼女のセイイキ」は作品のクオリティと価格の安さが釣り合わない部分を
設定の意味不明さで補ってるかのような、
なんかよくわからない設定のひねり方をしていて、
個人的には企画物AVにしか見えなかった。
なんで素直にお嬢様にせず、没落したお嬢様が主人公を執事呼ばわりする
という妙な設定にしたんだろう。
今回はそういう変なところもなく直球で妹を描いてるだけなのが良い。
その結果生まれたのが「これで妹童貞捨てられるね、お兄ちゃん!」とかいう謎言語を繰り出す妹なので
直球投げようとしたら変なスピンかかってるけど。
まあ素直な設定なのは良い。
涼香さんが描くキャラ自体が既にかわいいので、
そこに余計な設定を付け加える必要はないのではなかろうか。
惜しむらくはキャラデザに妹感が全くないことだけど、
可愛いからなんでもいい。
ただ作中で「彼女のセイイキ」との整合性を図ろうとしたような部分がチラホラあった気がするけど、
あれは余計だったと思う。
たとえば、最後の選択肢で
->「兄妹の関係に戻りたい」
とかいうのあったけど、あれだけ爛れた年末年始を過ごしておいて今さらそれは無理だろ。