小倉朝日ボイスと各ヒロイン√のアフターがついてるAppend。思ってた以上のボリュームで、特にルナ様√については、本編でいろいろ腑に落ちなかったり描写の足りなかった部分が補完されている。朝日ボイスは男主人公にあるまじき馴染み方で、良い意味でかなり印象が変わると思う。
●アフターについて
エロゲのアフターは2、3のしょぼい日常イベントとHシーン1つで終わるもの
という先入観を持ってたけど、良い意味で予想を裏切られた。
作中の期間は1月~3月で、各月のボリュームは本編の1か月とほぼ同じ。
単純計算で本編の3割分ぐらいの内容はあると思う。
本編でルート間でのキャラや話の整合性があまり取れてなかった辺りについて、
アフターでは多少の補完がされている。
特に本編で意味がわからなかったのは
ルートによる衣遠お兄様の対応の違い。
なんでルナ様√だけあんな苛烈で馬鹿げた対応をとったのか。
遊星を絶望させるためなら女装していることをバラすだけでいいし、
より強く絶望させたいならバラす時期を選べばいいだけなのに、
なぜあんな余計な、一歩間違えば自分が破滅しかねない手段をとったのか。
といった辺りの補完がされている・・・気がする。
○各ルートについて
・ルナ様
上記のような腑に落ちなかった部分を補完しつつ、
話に区切りがついてしまったため描ききれなかったこと
(遊星母の墓参り、りそなの受験、桜小路本家との関係)などに触れていく
かなり盛り沢山な内容。
本編は大蔵遊星の物語に区切りがついて、
アフターまでやることで初めて桜小路ルナの物語に区切りがつくという感じ。
・ユーシェ
恋愛脳と化し堕落したユーシェを性的に応援する話。
ユーシェが可愛いからこそ許される甘えっぷりのような気がしないではないけど、ユーシェが可愛いから何でもいい。
話を締めくくるタイミングは正しいと思う。
・瑞穂
瑞穂のルートだけは本編でもどうにもなじめなかった話で、
そのせいもあってかアフターもなんかイマイチ。
なぜか知らないけど、話がどうこうよりこのルートのノリが苦手。
アフター内でも「遊星がこの選択肢を選ぶとは思わなかった」という扱いになってる気がする。
・湊
完全に異次元の話。
あらためて本編の流れが滅茶苦茶だったんだなと思う。
ただこの有様になってる遊星を見たお兄様がどんな反応するかという
一点だけは興味を持てた。
・お兄様の1日
ホモくさい内容だったらやだなと思いつつ怖々進めてみたが
ギリギリアウトだった。個人的には。
まあ内容自体はそんなアレってわけでもないんだけど、
ウィッグはつけててほしかったな。
●朝日ボイスについて
女装主人公に声がつくとどうしても違和感が出てしまうもの
と思ってたけど、朝日ボイスについてはなんか違った。
むしろ声がつくことで初めて
小倉朝日の人格に肉付けがされたように思う。
少なくとも股間に何かがついていることは気にならなくなった。
それがいいことなのかはわからないが。