知っていますか。あなたがそこにいる理由をー
いやーひさしぶりに号泣しました。
プレイ時間は30時間~40時間ぐらい
十章構成で1章~7章前半ぐらいまで共通でそのあと個別に分岐。
プレイ順は遥海が最後であとはどうでもいいと思う。
普通の泣きゲーだからそういうの苦手な人は回避推奨。
主人公が死ぬこと決定。だけど鬱じゃなくてハッピーエンドって感じなんだよね。途中は鬱になるが…
好きなキャラは、ほぼ全キャラなのだが、特にツンデレ幾人
日常のギャグが面白くて笑わせてもらったw脇役がいい味を出しているのよw
そして、周りは主人公に何かしてあげたい。主人公は周りのために何か残したいと思っていて、時にはそれがすれ違いにもなるけど、お互いがんばって”主人公死ぬんだけどハッピーエンド”的な?所に向います。最後とか、感動、感動の連続ですよ。
残念だった所は、システムが重いのとHシーンのとき画面が動いて腰を振っているように見せかける所。あとシナリオが少し飛んでいるなと感じた所。この三点かな。特にHシーンの動きはいらないだろw(怒)ーーーーーー
関わってきた人。見てきた風景。感じた心。自分が通ってきた道。そんな人生のなかの全ての糸で一つのタペストリーを作る。
どんな糸で紡ぐのか、どんなタペストリーを作るのかはその人次第。だから、そのタペストリーを納得のいける、後悔のしない形で作ってほしい。
この作品は死生感を前面に出すことはないが、生きてほしいと願う気持ちは伝わってきました。
<追記 3月2日 以下、ネタバレ>
ちょっとこの作品、色々と言われているようなのでもっと詳しく感想を書いておきます。
この作品の特徴、それは、視点がコロコロ変わることです。だから、登場人物の心情がとても分かりやすいんですね。これが長所でもあり、短所でもあるんです。
長所としては、感情移入のしやすさがあります。登場人物の心が分かるから切なさや悲しみが、より、引き立ちます。だから泣きやすくなるんでしょう。また、主人公が死んでも頑張って前に進んでいこうというヒロインたちの感情が分かりやすいため、「うわ~、死んじゃったよ~orz」ということよりも「お~良かったなぁ」と思う人が多いのだと思います。
短所としては同じ場面を2度違うキャラで通るため、テンポが悪く、あきやすくなることと、もう一つ。これが重要なんだと思いますが、言動を考察する場面が、ほぼ皆無だということです。つまり、相手がどんなことを考えているのか分かるため、発言がストレートで分かり易いってことです。これによって深みがあるシナリオではなく浅いシナリオになってしまったということです。これが無難な普通の作品と呼ばれてしままわれる所以だと思います。まぁテーマについては考えないといけないが・・・
あともう一つの特徴として日常が長いということです。特に前半はシリアスな設定をまったく感じさせないぐらい、普通の作品です。重さとかまったくありません。しかし、ここが長いからこそ、本当に主人公は、この街、手芸部員、父母、男友達が好きなんだということ。周りの人々は主人公のことが好きなんだということが伝わってきます。
また、後半での感動に繋がってくるのだと思います。
この作品は、絵やシナリオや音楽が非常にマッチしていて、本当に丁寧に作られていました。それは、タペストリーのように登場人物の葛藤、苦悩、成長などが、きちんと設計図の通りに織られていました。この配置の上手さが感じ取れ、泣きや笑いなど色々なものをもらうことが出来ました。
これをプレイする皆さんがどのような評価を与えるかは分かりませんが、自分としては最高に心に残った作品でした。