素晴らしい作品でした。声優さんを見るとアニメ化しそうですが、作品が穢れそうなので、それはやめてほしいです。
かずさtrue最後の一枚絵が雪菜なのはちょっと不満でしたが、
それ以外は、全体的に満足した作品でした。
特に音楽が素晴らしかったですね。
WHITE ALBUMだけでなく、過去のLeaf作品で使用した曲のカバーもゲーム背景に合っていましたし。
やはりLeafは曲で魅せるのが抜群に上手いですね。
間違いなく2011年最高傑作でした。
以下、私はかずさより雪菜の方が好きなので、
-closing chapter-、-coda-における雪菜の見所を紹介します。
-closing chapter-:
他ヒロインルートでは噛ませとして、
ありとあらゆる振られ方をしてプレイヤーの心を揺さぶります。
それでも歯を食いしばって、他ヒロインと幸せになろうとする春希を祝福しようとする姿に泣きそうになります。
発売前のカウントダウンボイス10日目を聞くと雪菜の想いが分かるのですが、心抉られて死にそうになりました。
「もう雪菜を救ってやれよ」と思った方は数知れないと思います。
~~以下、カウントダウンボイス10日目~~~~
ねぇ、春希君、好きな人、出来たのかなぁ?
少しは…ふっきれたのかなぁ
もしそうなら…今度紹介してね?
大丈夫、あたし変なこと言わないから
貴方を苦しめるような態度とらないから
春希君…早く振ってよ
あたしを…楽にしてよぉ…
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-coda-:
雪菜ルートを選択した場合、
かずさと再び「三人」に戻るために、5年前の別れの決着をつけるシーンがあるのですが、ここは本当に名シーンでした。
かずさへの「5年という時間かけてやっとかずさと並ぶことができた」と吐露するシーンは感慨深いものがありましたね。
その後の、春希のプロポーズを5年間待ち続けた雪菜の「5分間のわがまま」も感動です。
ちなみに、私がかずさより雪菜が好きな理由の1つが、
「自分と春希さえいればあとはどうでもいい」というかずさの恋愛観に対し、
「自分も、周りも幸福でなければ幸福にはなれない」という雪菜の恋愛観が好きだからです。
かずさエンドは「WHITE ALBUM」というテーマに相応しい共に堕ちていくエンドですが、
雪菜エンドは他では描かれない「周りの幸福」も描かれるところがいいですね。
・かずさは音楽と真に向き合い、人間関係も回復して友人を得る
・親友である武也と依緒が長年の想いを遂げて結ばれる
・春希が他のルートで逃げ続けた自身の母親と向き合い、和解をする