過度な期待を持たないでプレイすれば中々に楽しめる作品だと思う。
起承転結の起と結が駄目。
最初の展開が強引すぎる。
おまけに序盤にしか出てこない学園の設定や主人公が剣術を習っているといった設定が少しも生かしきれていない。
劇中主人公は雑用で四苦八苦してばかりで、役に立っているシーンがあまり見受けられない。
主人公の持っている三国志の知識を持って諸葛亮と共に知略をめぐらしたり、習っていた剣術で敵武将と一騎打ちしたりといった主人公をたたせる展開が欲しかった。
途中で「楽市」の案を出したという台詞がぽろっと出てくが、それだけなのでやっぱり主人公は情けない。
戦闘パートを期待して購入した人は泣くこと間違いなし。
正直つまらなかった。
2週目以降スキップ出来るようになるが、余計にそれが戦闘パートの面白みの無さを実感させる。
メインヒロイン3人のEDはほぼ内容が変わらないのでいっその事サブヒロイン分も用意して欲しかった。
見方によって、サブヒロインらが蔑ろにされている様に見えるのが悲しい。
その辺りは後日ファンディスク等で補完してくれるのを希望。
悪い点ばかり書いてきたが、キャラゲーとしては中々にいい。
サブヒロインの数がかなりの数になるが、それぞれのキャラにそれなりの尺のシナリオが用意されており最後まで飽きさせなかった。
馬超、趙雲、孫権、袁紹達あたりがお気に入り。
周りが女の子ばっかりなのでレズに偏る傾向もあったが、私的には大歓迎。
また三国志と「主人公がいる世界の三国志」を明確に区別している点も良い。