「HERENCIA」がいつの間にか解散してて、まさかの「ピンヒール from lune」(11年ぶりに復活)から発売のソフトSM作品だった。M主人公がOKの人向け。七G氏の絵が魅力的。作品構成には多少難があれど瞬発力ある短編だった。
発売リストを見た時に「HERENCIA」の新作だと思い込んだ作品。
解散していたとは知らなかった。
さらに、2010年に声優だけが豪華な「ドSなお姉さんは好きですか?」の1本しか発売されなかったM男専門レーベルの「ピンヒール from lune」が復活していて、本作を発売しているところに驚いた。
11年ぶりの新作に胸が熱くなった。
行きつけのラブホでもらった景品(ソフトSMセット)に興味を持ったカップル(のうちの彼女)が、彼氏におもちゃの手錠をかけてプレイしたことをきっかけに、SM(のS)にはまっていく様を描いている。
駅前で待ち合わせ → 食事 → 行きつけのラブホテル → 風呂 → 彼女が彼氏にやってみたいSMプレイ → 絶頂 → ピロートーク、という定型のストーリーの繰り返しであり、回数を重ねるごとに彼女の「S」がどんどんエスカレートしていくところが圧巻。
七G氏の美しい原画が魅力的であり、彼女のエナメルボンデージ衣装がなかなか良かった。
M男に開眼していく彼氏の描写には笑ってしまったが、もともと主体性が無い人物のため、「受け」になっていくところに存在意義があると思えた。
とは言え、上記のように定型のストーリーの繰り返しである上に、場面が同じラブホテル、Hシーンに流れるBGMが毎回同じだったり、エンディングテロップもなく唐突に終わったりなど、単調で作品構成にはやや難があるのが残念だった。
Hシーンがなかなか良い上に続編が作れそうな世界観であり、個人的に楽しみにしていようと思う。