人間以外の人造ヒロインにひかれる俺得な作品だった。ただHシーンが充実し過ぎていて主題歌もアイキャッチも無くストーリーも無難でプチ消化不良でもあった。そして俺はさえき北都を侮っていた。こんなにロリキャラを魅力的に描ける絵師だったのか、と。
「あかべぇそふとすりぃ」作品は「できない私が、くり返す。」「働くオタクの恋愛事情」とプレイしたが、昨今の台所事情なのかカネを節約出来るところを見事にそぎ落としてくれちゃっているので、本作がEDも無くスタッフロールも無くアイキャッチも無いミドルプライス抜きゲー状態にされてしまっているのがもったいない作品に思えた。
選択肢ナシの一本道であり、FINのグラフィックが表示された後にタイトル画面のEXTRA(回想)を見に行くとCGもHシーンも100%埋まっている。
ものすごく無難な終わり方なため、何か隠しコマンドがあるのではと思ってしまったが、無かった。
Hシーンの充実度が素晴らしい。
特にスフィアのロリロリムチムチな体つきにはクるものがあった。
しかし、ストーリー展開は起承転結の「転」が極端に弱く、退屈で眠くなりそうだった。
とは言え、人間以外のヒロインにひかれる自分のような人間にとっては、無理に引き伸ばすような不要なストーリーを入れていないところには好感を持った。
アンドロイドの切なさみたいなものはちゃんと伝わって来た。
ネクトは1回だけHシーンがあるが、せっかく大人キャラなのだからあと1~2回あって欲しかった。
最ももったいなかったのは、声しか出て来ない妹の唯である。
主人公宅までやって来て、アンドロイドたちの女性自身の原型になってくれたのにCGも無ければ立ち絵も無いのには目が点になった。こういう重要なキャラこそ「魅力的な攻略不可キャラクター」としてPOV登録されるべきなのに、最後には存在自体を忘れてしまったほどだった。
そういう意味ではパーツ屋の女性店主も立ち絵くらい欲しかった。
回想で見られるCGは40個、Hシーンは16個。
・立ち絵+CG 19点/20点
・設定(作品世界観) 15点/20点
・シナリオ 14点/20点
・音楽 15点/20点
・声優 17点/20点
●合計80点