当初は題名に爆笑してのインパクト買いだった。3人のメイドの子が可愛らしい同人萌えキャラゲーだと思っていた。ところが、上から順に攻略したらとんでもないオチがついてしまった。一気に眠気が吹き飛んでしまったほどだった。当初は全年齢で発売して最終的に18禁に仕上げたみたいに思っていたけどこういう展開だったとは・・・。データ数が少なかったり評価が低かったりしても、自分でプレイしないとわからないものである。
このレビューはネタバレ要素が大きいです。
未プレイの方はくれぐれもご注意ください
本作はプレイ推奨の順番がある。
長女から下へプレイしたほうがいい。
◆黒髪の長女・かりん(CV杏花)ルート。
ツンデレキャラだが、何も考えずに主人公が入っているお風呂にあとから入ってしまい、後悔するという大胆なのか軽はずみなのかわからない性格。自分がお姉ちゃんである、という自覚を持って妹ふたりの面倒を見てきた自負があるのでささやかな母性がある。主人公はそこにひかれてしまっている。
他の2人よりもエロシーンが一回少ないが、初体験が閉店後の店内のテーブルの上での後背位であり、さらに遊園地デートの帰りにいきなり主人公にラブホテルへ連れて行かれてしまうなど、そのインパクトが大きかった。
CV杏花の声は覚えられないと言うか、作品やキャラ年齢によって声を変えている印象がある。
◆水色髪の次女・ゆず(CV歩サラ)ルート
落ち着いた雰囲気のボクっ子。なぜ一人称が「ボク」なのかは本編では結局明かされていない。変わり者であることを自覚しているため主人公が自分に気を遣っていることを気にしてしまう。しかし、主人公との夜中の天体観測ドライブで急接近し、恋人同士へ。いろいろと面倒くさい子だが、3人の中では胸も大きく成熟しているため、ロリキャラながらパイズリ&フェラのシーンがある。
歩サラのCVは低い声で演じられており、非常に落ち着いた印象だった。
◆黄色い髪の三女・すもも(CV御子神猫)ルート
この三女のルートの破壊力はすさまじかった。単なるメイド物の萌えキャラゲーだと思っていたのに、まさかの性教育ルートだったとは・・・。この子は、言動もそうだが、主人公のベッドで一緒に寝たらおねしょをしてしまうような子供なのである。
それなのに、
夜中は怖いから一緒にトイレに行ってくれ → そばに居てくれ → おしっこが出ないから(おしっこが出るところを)
マッサージして欲しい → 知識も何も無いのに主人公の手マンで絶頂&排尿
という流れは神がかってさえいた。
別の日に主人公のベッドに一緒に寝た際にトイレでの出来事を思い出して、
寝ている主人公の上で股をすりすり → 気持ちよくなる → 主人公が目を覚まして勃起 → 主人公のモノもマッサージしてあげる → 手コキで射精してしまう
主人公が出したのはおしっこだった、という説明に納得していたが、後日の保健体育の授業であれは精子だったと知ってしまい、三女が激怒。
その後仲直りをするが、その次には初体験シーンが・・・。
ロリゲーとしての破壊度の高さは眠気が覚めるほどだった。『初潮前なのか?』とはさすがに主人公も聞けなかったに違いない。
純粋無垢な三女、その三女への責任を取る主人公と、本作のメインヒロインは実は三女だったのではないかというオチが出来上がってしまい、当初の印象とはまったく違うジャンルの作品として終わった。
以上は、上記の順番でプレイした私の印象・感想であり、たとえば三女を最初に攻略した方はまた違う感想を持ったことと思う。
ゲーム冒頭の警告画面で『本作の登場人物はすべて18歳以上です』というお約束が流れたとしてもロリゲーはロリゲーなのだが、当初持った萌えキャラゲーとはまったく違った印象で本作を終えられたのは、良い経験だった。
ロリゲーへの耐性はある程度あるつもりでいたが、まだまだであることを思い知った。
それと、題名の「まよなかぴょんぴょんカフェ」の意味は店名が由来という程度の解釈しか出来なかった。
プレイ前は、夜中だけ営業しているのに従業員がみんな年少のメイドの店ではないか?と予想していたが、そういう設定ではなかった。
OP・EDともかわいらしい出来だが、16個あるBGMのレベルが意外に高い。特に「ひみつのとき」という題名の曲が気に入った。
同人作品とはいえ、短いながらも非常に良く仕上がっており、感心した。
・立ち絵+CG 16点/20点
・設定(システム、作品世界観) 14点/20点
・シナリオ 15点/20点
・音楽 15点/20点
・声優 15点/20点
●合計75点