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MGNさんのな妹き!の長文感想

ユーザー
MGN
ゲーム
な妹き!
ブランド
脳内彼女
得点
82
参照数
1387

一言コメント

8月以降、凌辱ロリ援交NTR物ばかりをプレイしてしまい精神がボロボロになった私を一発でよみがえらせてくれた、脳内彼女快心の一作。妹+ギャグが最強。あげきち氏の原画も素晴らしい。「小さい女の子で欲情できる、変態のお兄ちゃんのために・・・妹のロリパイズリプレイでオ●ンポにご奉仕してあげる」「お兄ちゃんのためだけに成長した妹おっぱい、たっぷりおもちゃにしていいよ、お兄ちゃん」などの脳内彼女節は健在。 

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

脳内彼女の久々の妹ゲーとして期待を裏切らない出来だった。
昨年の「恋愛まで選択肢ひとつ」に登場した花蓮(CV鈴谷まや)のストーリーを知っていると、ちゃんとかぶらないように考えているように思えた。

今作の「な妹き!」は、「恋愛まで選択肢ひとつ」同様にあげきち氏が原画であり、同氏の絵柄が好きで、妹属性があり、ギャグやラブコメが好きな私の期待を裏切らない素晴らしい作品だった。

特に長女の愛鳥が年齢が高めなところ(設定が大学生)が斬新だった。本編でも触れているが、お姉ちゃん然とした妹を見たのは初めてだった。
トゥルーエンド最後の結婚式の時の年齢は恐らく30歳を越えているであろうところも初めてであり、脳内彼女が様々な方向性を模索しているように思えた。
愛鳥のCVの綾音まこという方の声は先日プレイした「カミツレ~7の二乗不思議~」で初めて聞いたが、本作では普段の冷静な声とあえぎ声とのギャップが楽しめた。この方のあえぎ声は素晴らしい。

次女の優羽はビジュアルが一番気に入った。
こういう髪型、髪色の子が好きなんです。おっぱいもでかいし。
残念なのは、私服などの服装のバリエーションが少なかったところ。
無理やりツンデレキャラであり、ルート確定後は楽しくプレイ出来た。
バッドエンドは主人公が豚奴隷になるエンドでこれもなかなか良かった。尺が短いのだけが残念。
CVは「恋愛まで選択肢ひとつ」の花蓮(主人公の実妹)と同じ鈴谷まやであり、冷淡な口調とデレてからの声が同列であり、こちらも楽しめた。

三女の陽菜は、CVがやはり先日プレイした「カミツレ~7の二乗不思議~」の主人公と同じ八尋まみという方であり、役柄が全然違うところが面白かった。
キャラクターとしては「恋愛まで選択肢ひとつ」のスズに似ているところが笑えた。
バッドエンドでは主人公を堕落させるぷにぷにロリロリの姿を見せてくれる反面、トゥルールートではネットアイドルから真のアイドルを目指すなどの前向きなキャラになっている。
なお、陽菜が影響された先輩アイドルとして建部奏(たけべ・かなで)という名前が登場する(立ち絵などは無し)。これは旧作「絶対★妹原理主義!!」に登場するキャラと同名だが、シャレかギャグと解釈するべきだろうか(私は「絶対★妹原理主義!!」は未プレイであり、名前しか知らない)。
そして陽菜がアイドルとしてステージで歌う曲名が「な妹き!」であるところには軽く感銘を受けた。まさか脳内彼女の作品で画面に向かって拍手をする日が来るとは思わなかった。

上記のように、個人的には、陽菜のトゥルーエンドを最後にプレイすると作品名の意味が理解出来て良いと思う。

やっぱり自分には笑える作品が合っていると感じる。
「恋愛まで選択肢ひとつ」で男の娘路線とは別路線を始めた脳内彼女だが、男の娘作品がすでにマンネリ化している気がするため、個人的には別路線の拡充を今後もはかって欲しいと思うのである。
そして、男の娘路線の作品は、また忘れた頃に「女装列島」などを発表していただきたいものである。