名作。時代と田舎の雰囲気がとても完成されていて気持ち良い。文乃好き。
空気さえ感じさせる雰囲気の良さ。
これに尽きますね。
そしてその舞台にそのまま溶け込むかのように調和したヒロインたち。
特に文乃と雨音が好きなんです。
天才肌で鋭利で無口だけど思い遣りがあって寂しがり屋で情が深い文乃と、
家庭的で暖かくて女の子らしくて身寄りが無く貧乏だけど頑張ってる雨音。
最近のエロゲーにはない素朴で飾り気の無い美しさ、というのがいいですね。
みんな黒髪だし。
金髪はもちろん、青髪やピンク髪なぞ邪道ですよ、ええ。
一方で、
主人公まさし、普通です。
普通のエロゲーなら薄い奴ってことでENDなんですが、
この舞台では逆に普通で無力なところが自然でいい感じです。
ヒーローが決定的な場面で隠された才能とかとっておきの必殺技、
超特技などで問題を颯爽と解決するのが流行りですが、
主人公をはじめみんな弱いからこそお互いに良い引き立て役に
なれているというのはありますね。
弱いから出来ることは少ない。
だから頭を使い、謎を解明し、知識と知恵を力にして、なんとかしようとする。
主人公は強くないのに、全体としては熱いストーリーで、だからこそこの作品が大好きです。