主人公が不快感の塊でした
ゲーム開始時点から気にくわない主人公でしたが、進めれば進めるほどその度合いがアップ。
特に幸子ルート途中で、穂波から善意で貰った招き猫を持って嫌がる幸子を追い掛け回し、身体に押し付けた結果傷つけて落ち込んだかと思えば貰った招き猫を「こんなものっ!」と庭に向かって投げつけて破壊。
いや、怒りの矛先がどう考えてもおかしいでしょ?
招き猫には何の罪も無いのに、自分の浅はかな行為で生じた責任を招き猫に擦り付けて破壊し、「壊したから大丈夫」と幸子の手を握る主人公。
さらに次の日、壊した招き猫について穂波に謝る時に、自分が原因で傷つけた事は棚に上げ、誤って落として壊した事にする。
不快感が呆れに変わりましたね。どんだけクズなんすか、と。
後半、その壊れた招き猫に関連した話を経てめでたしめでたし、と終わりますが僕には気分の悪いモノしか残りませんでした。
後味が悪いとかではなく最初から最後まで悪い味、味が良くなる片鱗すら感じ取れなかったです。
物語が進む間の主人公の変化を「成長した」と捉えるか、「少しマトモになった」と捉えるか・・・僕の場合は後者でしか捉えられませんでした。
登場する妖怪の方々はとても可愛らしかったと思います。
絵も綺麗でしたし、曲も落ち着いて良いですね。
だからこそ主人公を許容できるかできないかで、大きく評価が分かれると思います。
僕の場合は不快感しか残らなかったのでこの点数で。