いいね、実にいいです
登場人物のテンポの良い台詞廻しによるやり取りが、読んでいて楽しいです。
主人公の目標に向かって直向に努力を重ねる姿は見ていて好印象、後半の個別ルートに入ってから主にエロ方面で壊れぎみになる姿も見ていて楽しかった。
物語のキモである演劇に関しては全く知識が無かったのですが、専門知識や用語を並べたてた説明文で話が進むわけではなく
演劇に取り組む為の心構えについての話や、なるほどな~と思える説明が多かったので興味深く読めたことも大きかったです。
個人的に一番良かった事は、嫌悪感を感じる人物がいなかった点。
特に男友達のカジはおもしろいし、気配りも出来ると正に親友キャラの鏡のような人物です。
ヒロインについても、「このヒロインのルート入るの面倒だなぁ」と思える子がいなかったので、苦もなくオールクリアできました。
とりわけ大きな感動もなく伏線による驚きの展開等、突出したシナリオのある作品ではありませんでしたが、楽しんで読めたという点では間違いなく自分にとって良作でした。