たまにこういう不意打ちをしてくるからリリス作品を買ってしまう。埋もれた名作。
サテュルメ・マグネシア(笑)フィオルシカアジル(笑)なんて中二病まっさかりな単語のオンパレードなので、
プークスしながら読み進めていったのだが、いい意味で期待を裏切られた。
一本槍が通ったシナリオと納得できる伏線。世界観・人物描写・絵も全て高水準であり、
エロを抑えてストーリー重視にすれば良作泣きゲとして認知されるのではないかと考えてしまう。
しかし、一歩選択肢を間違うとこれでもかと言うほど残虐で鬼畜まっしぐらの凌辱ルートに入ってしまうからこそ、プレイヤーをドキドキさせ、トゥルーの感動もひとしおなのだろう。
また、なまじっか実用性重視のブランドとひっどいタイトルなだけに油断していたら不意打ちを食らうという補正もある。
どうみても前座の噛ませだと思ったキャラが味のあるキャラに変貌していく過程は燃えるし、
糞設定だと思ったおにぎり大好き設定が化けるし、何よりイスカとつみきの別れのシーン。
この短い、ともすれば凌辱ばっかしかない低価格作品でよくここまでまとめられたと感心する。
そして凌辱の際の人間の肉声が入ったBGM。気に入ったのでTOPから聞けるようにしてほしかった。
ふと思ったが、これが商業ベースで初めて脊髄ファックが出た作品なのではないだろうか。
確認はしていないけれど、そんな馬鹿なことやるのリリスぐらいしかないだろう。
そういった意味でも歴史的?な作品なのかもしれない。
余談になるが、続編と思われる魔法少女イスカ~after school~はストーリーも何もない。
このシリーズはここで完結したと思った方がいい。