その花シリーズの2作目。1作目に比べるとこなれてきたのか、心理描写が随分良くなってます。
三つ編み眼鏡で地味な委員長タイプの楓（かえで）が
小さい頃に引越しでお別れし、ミカ女で再開した従妹の紗良（さら）に
「楓ちゃん大好き～」と迫られてあたふたというのが基本。
開始10分足らずでHシーンとシナリオは相変わらずと思いきや、
従妹なので子供の頃の思い出がちゃんとあったり、
なぜ紗良が楓を好きになったかの理由が書かれていたり、
目立ちたくない楓が、人目を気にせずイチャイチャしようとする紗良に悩まされたり、
地味な自分とモデルの紗良じゃ釣り合わないんじゃないかと悩んだり、
自分は本当に紗良の事が好きなのか悩んだりなど
その花シリーズでは珍しく、ちょっとシリアスな展開もあったりと、かなり面白くなってます。
（楓ちゃんは自分に自信が無いので悩んでばっかです。人によってはちょっとうっとうしいと思うかも）
あと、前作に登場した優菜の出番もちょっとだけあります。
前半はうじうじして流されるだけだった楓ちゃんが、
過去の自分を思い出し自信を取り戻した後は、王子様として紗良を守ると決意し、
紗良の改造によって眼鏡と三つ編みをほどき、皆に見直され、
最後は王子様のように紗良にキスをするという流れはカタルシスがあります。
この作品はシリーズの中でもシナリオにかなり力が入っていて、お気に入りです。