このゲームの面白さの8割はルカの可愛さに支えられている
エスペラント語を元にしたユリアーモという言語が作中に使われ、勉強も出来るというのがこの作品の一番の特徴。
この部分に関しては、わりと本格的で力が入っている。
ただ、プレイ時間的に2、3日あればシナリオの方はクリア出来てしまうので、プレイヤーの学習と理解が追いつかない。
不定詞あたりから、難易度が一気に高くなるので、ついていけなくなってしまった。
おまけモードで学習も出来るが、何か達成感やご褒美でもないとやる気になれない。
テストの得点が記録されてネットで公開出来るとか、高得点を取ると壁紙やSSやキャラボイスが手に入る、キャラが褒めてくれるなど、そういった要素が欲しかった。
キャラに関しては、一言感想でも書いたがルカの可愛さが際立っている。
ちょっとたどたどしい日本語で喋るルカは非常に愛らしく、プレイのモチベーションを保つのに多大な貢献をしてくれた。
反面、主人公に関しては難がある。
プレイ前は、異世界に行ってもポジティブな脳天気キャラだと思っていて、そういう部分も確かにあるのだけど、
実際はわりとナイーブでネガティブなところが多い。
いきなり異世界に迷い込み、家族や親しかった友達と離れてナイーブになるのは仕方ないし、この部分については文句はないのだが、
時々妙にネガティブになるのがうっとうしかった。
やたら自己評価が低く、すぐ自虐的になったり、相手の親切や好意にいちいち疑心暗鬼になって穿った見方をする主人公に共感するのは難しい。
シナリオは前半までのルカとの共同生活の部分は楽しかったのだけど、中盤以降はレイさんとの接触が増えてルカの出番が減り、
ユリアーモの学習の内容もどんどん難しくなるので、この辺りからプレイがだんだん辛くなってきた。
ラストは非常にあっさりしているうえに、一番のハッピーエンドと思われる内容が、あまりにも平凡でよくある展開だったのが残念。
もうちょっとドラマチックな展開を期待してたのにこれでは、消化不良感が否めない……。
せっかくルカと仲良くなれたのに、いきなり置いてけぼりにされるカナーコが不憫すぎないですかね?
システムはスキップが劣悪。
クリアするとユリアーモの日本語訳が解禁されるので、再プレイしたのだが、
頻繁にスキップが止まり、スキップの意味がほとんど無くてストレスが溜まる。
テストも2周目はスキップさせて欲しかった。
おとなの『アン』リラートについて。
内容は34分ぐらい。
前半の半分が夢なのはちょっと……。
日本語を普通にしゃべるルカには違和感しかない。
後半のイチャラブについては満足。これを全編でやって欲しかった……。
あくまで一般作品ということで内容は大人しめだったけど、ブラを外したところまでやったのは頑張ったと思う。
どうせならパンツまで脱がして欲しかったけど、さすがに無理かな(笑)
まとめると、惜しい。
コンセプトは良かったけど、主人公のキャラとシナリオが足を引っ張った印象。
次回作が発表されたけど、このままの内容だと厳しいかなぁ……。
買うことは買うけど、色々と不安。
無駄シリアスはいらないので、ルカとのイチャイチャを増やして欲しいです!(切実)