悪い意味でのなろうエロゲ
不満点
エロゲを作りたいのか、なろうをやりたいのか、なろうをネタにしているのかわからない。おそらくなろうをネタにしているのだろうと思うのだが、この作品もなかなかに酷いのでただの無駄にしか見えない。
設定もしくは文章の詰めが甘い。
800年経って言語がほぼ変わらないが、伝わる言葉は伝わるという設定なのだろうが、サンキュが通じないのは理解できない。感謝の言葉は日常的に使う言葉なのにそれが欠落するとは思えない。エール、ソーセージがそのまま伝わっているのと、芋等の名前が変わっている基準が不明。
また、タンクをFPS用語として扱うのは疑問に思う、絶対に間違いとは言い切れないと思いますが。
昨日はお楽しみでしたね。のセリフのキャラ間での不整合性。
ザッパー√でのお芋の辺りの雑な出来の悪い異世界なろう食堂。
ザッパーとマインしか技がない人。
ユズリハ√では、発信機のシステムでユズリハの居場所がわかるなら呑気に追いかけっこしないでさっさと始末できたのでは?
未読シーンの既読文章の長さ(覚えているのにスキップできない)。
ホウキを触らせてくれ!といきなり主人公が頭の悪い言動をすること。動かされている感がとてもある。
世界設定のネタバレは割となるほどなあと思う内容なはずなんですが、それまでの苦痛で心が死んでいたため、
そっかーという気分にしかならず、あまり盛り上がれなかったのは残念です。
作中最も意味不明な文章として、以下括弧内の文章があります。
「美術館はないのに、オープンテラスのカフェが存在するって、どんな歴史を歩んでんだよ、この世界!」
本当に意味が解らな過ぎるため、さすがに私の知識不足によるものだと思うのですが、どういう理屈でこのような文章が出てきたのでしょうか。あまりにも不明過ぎて怖いです。
作品内での評価の浮き沈みが激しく、良いところはいいので、悪い点が上手く処理できていれば点数の高くなりそうな作品でした。
良い点
小鳥居夕花の普段聞かない声のタイプの配役、花澤さくらの名演技、お兄様発言の意味とそれに関するアキナのセリフ、ミア√のハーレムH、アキナを早い段階でデレさせたこと、ALIVE編でのアズーリアのちょろさ、Hシーン全般の絵、基本の設定。
ある意味で丸くならず、尖ったゲームとはいえるのかもしれません。なんだかんだ楽しめたと思います。
序盤やSORCERESSの方はもう少し削ったほうが長すぎずに良いと思いました。