「だめぇ♪ ヘンタイなシンくんには、くっさい足裏で扱かれてるのがお似合いだよ♪ ほらっほらっ! マゾ豚みたいにブヒブヒ鳴きなさいよっ! 女学生の生足でおちんぽ踏みつけられて、ブヒブヒと情けない姿で鳴きなさいっ!」
ああ……もったいないなぁ……。ぬこはもう、『てにおはっ!』路線をメインにしていただきたい。
アマクラ絵の魅力を最大限に活かす方向でさ――完全に、抜き同人系の絵柄にクラスチェンジ
しとる。極上の肉フェチ絵ッス。他で例えるなら、本作はxxzero絵やMARIO絵で純愛青春話を
やってるようなもん、違和感ぱねえよ――今のアマクラ絵で、『Worlds and~』以前の作風に
戻すってのは、相当無茶してる感がありんす……。
まあでも、本作の場合、例え絵と内容が合っていたとしても、微妙な出来であることは
変わらない。話が、すごく、ヤバいです。主人公は幼い頃に約束を交わした少女を追いかけて、
とある学園へ転入することに。しかし、転入早々巻き起こる閉校騒動。彼は約束の少女が
会長を務める生徒会に入り、そこで彼女たちと共に、学園のために立ち上がる――みたいな筋。
どっかで見た感がすごい。ヒロインたちとの日常の掛け合いにしてもどうでもいいやり取りが延々と
続くだけで、萌えや熱い展開など、引き込まれるようなものがなんもなかった。んで、最もアレ
なのが終盤のブッ飛びファンタジー展開。本作では、メインヒロイン(約束の少女)・紅月遥の
ルートは、他の4人のヒロインを攻略するまでロックされていまして、その条件を満たした段階で
唐突に物語がループしていたことが明かされます。端的に言うと、主人公は「過去をやり直したい」
と考えていて、その願いを聞き入れた神様の力で再び学園生活を送っているって設定。そいで、
この設定にも問題があって、主人公に“心残り”があると何度でもループする仕様なの。つまり、
【ヒロインAとラブラブエンド】→【でも約束の少女とは結ばれなかった……(心残り)】→
【ループ】→【ヒロインBとラブラブエンド】→【でも約束の少女とは結ばれなかった……(心残り)】
→【ループ】→以下略で、ラストの遥ルート以外はすべて“失敗したやり直し人生”っていう
位置づけ。これはねぇ、遥以外のヒロインが好きな人は怒るよ。「お前とのラブラブエンドは失敗
だったからリセットする」ってのは、いくら何でも酷すぎやろ~w 別に自分はハッピーエンド派
じゃないし、それで話が面白くなるならヒロインが死のうがどうなろうが構わないと思ってるけど、
本作のやってることはおかしいとしか感じないよ。遥とつき合うためだけに存在し、利用された
他4人のヒロインがあまりにも浮かばれないし、人によってはそういう他人をないがしろにする
行為を平気な顔でしてる主人公に対して、もの凄く嫌悪感を抱くと思う。超好意的に見れば、
「遥と結ばれるために必要な人生経験だった」と捉えられるかもだけど……そう考えたとしても、
他のヒロイン目当てでプレイした人がシラけることは変わらんか。何と言いますか……えげつない
ストーリーですな。個人的には『Worlds and~』のほうがまだ楽しめた。あっちもあっちで
中途半端ではあったけれど、あのどこにも行かない停滞感と閉塞感がイイ味出してた。
エロに関しては◎。ちなみに見出しコメントは、お嬢様先輩・悠里のセリフ。素晴らしいです~。
アマクラちゃんの描く極エロ絵の効果も相まって、ギンギンに滾りまくりよ。他にも、爆乳ロケット乳首、
三段腹、ムレムレの腋、ケツ穴辺りをフィーチャーしたフェチエロでグイグイ攻めてくる感じが、
とってもグーです。そんじょそこらの抜きゲより、よっぽどエロいじゃろ~。……ただです、本作には
1ヒロインにつき3つしかHシーンが用意されてないのがね、どーいうことかと(回想枠自体は1ヒロイン
につき7つあるけれど、プレイごと《フェラとか挿入とか》に分割してるだけ)。せめて、その倍Hシーン
があれば、シナリオはアレでも抜き重視作としてそこそこは満足出来るものになっただろうに……。
いくら濃厚なエロだったとしても、たったの3シーンじゃどうにもならんばい。
『id[イド]』はやったことないですが、『Worlds and~』にしろ本作にしろ凡々で、プレイヤーの心に
残るような話を全然描けてないんだから、もうこっちの路線は諦めたほうがよいんじゃないかってね、
思います。最初にも言ったように、ぬこには大評判だった『てにおはっ!』路線で頑張ってほしーです。