弾丸執事ヒューマンドラマ。粗もあるが傑作。メインヒロインがレイスどころか仕事中毒のFBI警備主任ってどういうことだよ、と。
あやかしびとに比較して登場人物の平均年齢が上がり、
より人間ドラマとして楽しめる時間が長かった点が好ましい。
キャラクター的には、女性ではふーりん演じるセルマ、理多演じるキャロル
ルダ・グレフィンド、男性ではアッシュ、主人公リックの演技が特に素晴らしい。
逆に、ヴァレリアのオドオドした演技はどうしても苦手で、
情緒不安定な雪もいまいち。このコンビにはどうも安心感が無かったのが残念。
男性キャラではシドのCVがミスキャスト過ぎて、これも残念。
シナリオは序盤と十貴竜会議の舌戦、セルマルートが素晴らしかった。
もうちょい、セルマお嬢様の剣戟に活躍の場が欲しかったかも。
後半に行くに従い忘れられていったであろうギュスターヴも良いキャラだった。
全体的に、もうちょっとスカッとする展開も見たかった気がするし
伝説の8英雄たちのストーリーも見たかった気もする。
それだけよく練られているプロットだと思うし、もったいないような。
コゼットについても、少し消化不良か。
あと、エルネスタ姐さんの見せ場、ラストのあれだけ…?
格の違いを見せつけるような戦闘を期待していたんだけどなぁ、と。
雪がガラに作っていたチキンソテー、辛そうだけど美味そうだなって
とても印象に残っています。