GaoGaoシリーズの番外編にして完結編。前3作で展開したテーマを昇華させついに大団円へ。熱いです。
ちなみにこのシリーズ、もともとは3本合わせた短編オムニバスとして構想されていたもの。それが1つ1つのシナリオが予想以上に長くなったため改めて独立した連作として開発・発表されたという経緯を持つ。
それどころか、当所予定の3作では収まりがつかなくなってその後に追加されたのが本作。
物語が勝手に成長して新たな物語を生むと言う長編小説みたいな作品。実際、全4作通してプレイした後の感想も、ゲームをしたと言うよりは大作ノベルを読んだと言う印象。もちろんいい意味でね。
一人一人が自分の存在を肯定して、みんな一緒に手を取り合って明るく力強く未来に向かって歩きつづけようっていう作品。
こう書くと何か浅薄な印象だが、その結論に辿りつくまでにキャラの皆さんは大変な努力をなさるのです。みんな能天気な連中ですが、実は真剣に悩んでいるのです。
なんせタイトルがカナンですから、当然のように主人公は苦難の旅を強いられますし、ケインさんアベルさんも出てきます。バベルの塔も崩壊します。実はなかなか濃ゆい物語だったりします。
このシリーズ、Windowsへの移植が続いているのですが、はっきりいって完結するのに何年かかるか判りません。もし可能なら98版をプレイすることをお薦めします。