素直な恋愛物・キャラゲーとして良いと思った反面、シナリオの冗長さがルートによっては本当に辛い。
脇役が良いゲームだった。
同級生の真琴・虎鉄は勿論、大人の面々も基本はふざけて主人公を翻弄しつつ締めるところではちゃんと頼れるキャラだったのは按排が完璧。
特に虎鉄は男友人キャラとして凄く良かったけど、一緒に行動しているシーンが少なめで残念。
全体としては設定の割にとても素直なキャラゲーでそこは好み。
けど、共通部分は脇役の存在で会話のテンポが良かったのが、ヒロインとの会話が中心になる個別シナリオはテンポがイマイチで読んでいて段々と辛くなっていった。
舞台が舞台だけに基本的に思考が落ち着いているせいか、ヒロインのキャラ性がやや大人しめには感じた。
そのおかげで作品の雰囲気がとにかく優しい反面、物足りなさを感じる人もいるかも。
濃ければいいってものでもないので個人的には好きな按排ではありました。
ひなたが元気なボクっ娘という事でなかなかに自分の性癖に刺さってきてはいたのですが、シナリオの内容は中弛み感が凄まじく一番出来が悪かったと思う。
その事が作品への最終的な印象にも繋がってしまっているので、やや低めの評価になってしまっている感は否めないです。