永遠は存在しない絶対に無い……、しかし、永遠を信じたいと想いに振回される登場人物達、タイトルは皮肉なのかな?
永遠の感情があると、誰しも一度は夢見た事があると思うが、大人になるにつれ、そんなもんはねーよと実感なり頭の中でなり完結してしまうかもしれない。
『君が望む永遠』の主人公は、永遠の感情を信じた瞬間にそれを消失したため、無いと言う結論には辿り着けず、大人になってからも、永遠の存在を心の奥底で信じ続け、もう一人の永遠を感じた者を抱えてから、今も信じ続ける過去の永遠の愛(遙)と現実で育んだ永遠の愛(水月)の両方を取れる状況に置かれてしまう。
つまり、永遠を信じ続けた主人公は 【どちらを選ぼうが、永遠はなかったと証明するしか無い訳である】 正に皮肉だ。
その、どちらの永遠が欲しい?(ないけどな)と言う
単純で究極の問いを描ききり、それを体感出来る点で、単なる二股のどちらかを取るかと言う他の作品と『君が望む永遠』は一線を凌駕していると感じた。
だが、ゲーム中にはもう一つの選択、両方とらない(他のヒロイン)がある。
またもや、非常に皮肉っぽい。
現実は結局、答えなんて物はなく流動的であると言っている気する。
でも、それもありだなと正直納得してしまった。
そんな私が最初に辿り着いたエンディングは、茜エンド(両方とらない)であるw
《でも》
こんな事を思ったのは、プレイから数年間たった今だからこそで、プレイした当初は、訳も分らず。何に衝撃を受けたのかも分らず涙していた。
傷ついても前に進むんだよなうんうん、その場、凌ぎの嘘に意味なんか無い今なら断言できる、とか思っていた。
だが、今、思えば、この作品の根底は、これだったのかな……っと、あの時より年を増やした私は思う様になりました。