アンネとの漫才劇は健在。前作と比較すると刺激は弱め
アンネとの漫才劇は前作から健在。探索パートの楽しさと合わせて、きまテンの空気感を再び味わえました。
一方で前作からの続きのため、悠久&アンネコンビが超絶強キャラに。特に表と裏を容易に行き来するのがだいぶチートがかっていて、マンション事件の時の緊張感はかなり薄れていました。精神攻撃も浅かったですし。
わざわざ敵に神を用意して強さをたっぷりと盛ったのなら、ラスボス戦くらいは焦るシーンが欲しかったと思うのが正直なところです。
事件の内容に関しては、前作にあったダークさが薄れてしまっていました。儀式自体の胸糞さは同程度ですが、美代千代の二人が、言ってしまえばただ呪いに巻き込まれただけ、というのが物語的には弱さを感じました。
とはいえ、美代千代コハルの互いを想い合う関係性と終盤の会話はとても良くて、心にクるものがありました。
アンネとの会話がメインディッシュのシリーズなので、まあ楽しむことは出来たのですが、高すぎるハードルは超えてこなかった印象です。『2』というよりはファンディスク的な作品だったと思います。
P.S. 最後のマンション組のCGは最高の一言でした。是非とも花音ちゃんを攻略させてください。もしくはかの×みりシナリオを。