前作未プレイでも、期待以上に楽しめた作品。 2002年以前3位。
前作あした雪之丞はプレイしていませんが、おおまかな解説があるので話は理解できました。
お気に入りの順番は
1、そして、始る物語
2、晶子シナリオ(END25 暖かな旋律)
3、権造シナリオ(END6 世界に羽ばたく俺とオデ)
肝は晶子シナリオと、そして始る物語。最低でもこの2シナリオはプレイしないと、本当の価値が評価できない作品。そして、始る物語では涙が止まりませんでした。
特に、勝、晶子、雪之丞、せりなの心境は良く表されていたと思います。他、話に関連する人物も(若干死んでいるキャラがいるが)おおむね役割を果たしていたと感じました。
全ヒロインとサブシナリオ4本攻略後、明男が雪之丞を許していない点が気になっていましたが、そして始る物語で補われていたので後味が良かったです。
また、晶子の恋人が確定しないのは正解だったと思います。
減点要素
雪之丞視点での勝、勝視点での雪之丞、そして始る物語での雪之丞VS勝で声が無い。
メインといえる話が晶子シナリオ+そして始る物語であるため、18禁にする意味が無い。晶子は実妹なので、当然勝との性交渉は無し(発売されたのはソフ倫の規制緩和前、仮に規制緩和後でも勝と晶子がHしてしまうと物語が台無し)。さらに、主人公である勝に恋人が出来ない(雪之丞を支える女性は恋人のせりなだが、勝を支える女性は妹の晶子なので、勝に恋人が出来てしまうと話がおかしくなる)。そこに無理矢理Hシーンを入れようとしたのだと思うが、(妄想とはいえ)晶子と権造のエロシーンが2回もあり、両方ともレイプに近い。Hシーンを入れるならまだ明男との和姦のほうがマシだと思いました。
核となるシナリオが秀逸すぎて、他4名のストーリーがインパクトに残らない(特にマキ)。あきら、由美子、ちはるは悪いシナリオではない
テキストの言い回しが下品。『縄で縛ってムチで叩いてロウソクたらしてヒィヒィだー』とか、『パンツにうんこがついている』とか、(製作者側はうけねらいかもしれませんが)ゲームの雰囲気には合っていない。これ以外にも、ギャグがすべっている部分が多い。
ENDは26種あるが、半分くらいは不要。無駄に長い。
他、どうでもいいこと
ラストの雪之丞のCGでうつっている大学ボクシング部の連中がやくざみたいに見える。
晶子を主人公に、彼女が男性キャラを攻略する恋愛モノという形での続編があったら面白いと思う。攻略対象となる男性は、権造と明男は当確として、他に2～3名ほど加えたらどうかと。(この場合、勝と雪之丞を攻略対象とするかは意見が分かれると思うが。)
プレイ時間(攻略見て)
1人目 約6時間30分(攻略キャラ：あきら 回収END：2、11、12、13)
フルコンプ 約24時間10分(CG、エンディング共に100％)
難易度は高いみたいです。