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76421さんのLOあんぐる!!の長文感想

ユーザー
76421
ゲーム
LOあんぐる!!
ブランド
はむはむソフト
得点
80
参照数
1951

一言コメント

表現の関係で発売前に色々あった作品。攻略面倒。費用対効果で割高。でも他作品と差別化できる要素あり楽しめた。

長文感想

ディスクレス可能。初回起動時チェックあり

プレイ時間は、初回が約3時間、全てのENDと回想見て8~10時間くらい。
但しCGは差分など全て埋まっているわけではない。
ただ文章を読み進める形式ではなく、日記からイベントを選択して読み進める形式。
進め方によっては読めなくなるものもある。
さらに、ヒロインの胸とか下着に性欲を感じる部分が邪システムという機能になっている。
この邪システム以外にも、選択したイベント内でさらに選択肢があり、非常に分岐が細かくわかりづらい。
そのうえ個別ルートになると、SLGと話すパートがあり、これの選択肢でHシーンの差分とかが異なってくる。
テキスト量は平均的なフルプライス作品(厳密にはフルプライスよりやや安いのだが、フルプライスとほぼ変わらない価格)よりもやや短い。
CG枚数なども特別多くはない。
普通にテキスト読むだけならこれよりプレイ時間は短くなると思われる。

システム面では、操作方法に関するチュートリアルがあったり、いろいろ工夫されている。
だが、ボイス再生中にクリックで音声継続機能が無いなど不便な個所もある。
SAVE、LOADスロットの文字が小さめで見にくい。

シナリオはあまり期待できない。エロは普通。
抜きゲーとして見るなら回想数は少なめ。
だが、このゲームのセールスポイントはあえて風当たりが強そうなジャンルを出したこと。
ヒロイン全員、ガチで小学生と思われる(小学生という単語は使えないので、それを連想させるような言葉や設定)。
当初はJSという表現を用いる予定だったのが、ソフ倫の規制に引っかかりやむを得ずSLG(セミリトルガール)に変更したという経緯がある。
発売前にはJS川柳(後にSLG川柳に変更)とか行われていたし。
当初の発売日に開発が間に合うかよりも、ソフ倫の審査通過できるかほうが課題だったみたいで、ソフ倫通過したことを喜ぶようなメッセージも記載されていた。

ある参議院議員が、児ポ法のような規制で問題なのは、過剰な自主規制だとか主張していたけれど、まさにエロゲー業界は児ポ法により過剰な自主規制をせざるを得ない状態になっていると思う。
そんな中で、あえてこのようなゲームを出した姿勢は評価したい。


風当たりの強い題材という面以外に、ゲームを楽しむ要素も盛り込まれている。
前述の邪システム、トピック等。
邪システムは発動時の音楽が何とも言えない。このBGMは妄想を掻き立てるのに良く合っている。
10年以上前だと思うけれど、ミニモニジャンケンぴょんという歌があり、それのあるフレーズに似た音が流れる。


不満点他。
前述の通り、分岐が複雑で攻略が難しい。
ハーレムっぽいシナリオもあるのに、複数プレイが少なめ。
ヒロインの3サイズは、エロゲー全般に言えるようにバストに対してウエスト、ヒップが細い。
攻略対象5名は小6:2名、小5:1名、小4:2名と思われる。
1名(未来)は普通に胸があり、2名(檜里、桃華)もそれなりに胸がある。もう2名(弥子、真琴)はちゃんと胸小さいがつるぺたではない。
弥子、真琴は胸小さいが、HCGの大きさからするとブラ不要には見えない。
小4だとするとブラしていないほうが多いだろうが、それならもっと胸小さいのではないかと思う。
この辺は妥協せざるを得なかったのか、本当にこういう表現をしたかったのかは定かではない。
個人的には、JSは小学1~6年なので、高学年相当だけではなくて低学年クラスのキャラも攻略したかった。


その他
発売前に行われていたJS川柳(後にSLG川柳に変更)で、個人的に一番気に行ったのは
「登校を 見逃し悔やむ 午前9時」



ヒロインの魅力(S>A+>A>A->B+>B>B->C+>C>C-の順)。
評価は私の主観。5名とも攻略対象。
光野檜里 A-
光野未来 B-
光野弥子 A+
蒼院桃華 B+
光野真琴 A+