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2dconさんのキミとボクとエデンの林檎の長文感想

ユーザー
2dcon
ゲーム
キミとボクとエデンの林檎
ブランド
ALMA
得点
75
参照数
792

一言コメント

ちょっと切なくて甘い恋の物語

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

  瑠奈と琴音以外のキャラにはあんまり興味ありませんからこの二つのルート以外はクリアしませんでした。

  まずは琴音ルートにしました。まぁ一言でいえば普通の大和撫子って感じのキャラで、和風な大人しい美人で時折常識はずれなことしたりして可愛いし、シナリオも普通に他のゲームでのこういうキャラとは大して差はありませんでした。でも琴音が桜の簪を髪にささる時の絵は驚きで気絶するほどまずかったです。
  そして瑠奈ルートです。すっかり甘やかしい声に悩殺されました。それに、流星が好きで好きで仕方なくて流星の真似をした瑠奈に、自分も昔から好きなものに似たような考えをしていて、共鳴のあまりで、瑠奈に連れて悲しんだりはしゃいだりして、本当にすっごく感動しました(故に琴音ルートで瑠奈に告白されたシーンに自分は胸がやけに痛くなっていました)。でもこのシナリオに変なところもちょっとあります。瑠奈と流星は従姉弟ですけど、自分たちが姉弟じゃないことを知った後は嬉しかったが(ここはその一、別に姉弟ではなくて従姉弟であるなら恋愛できるわけではないでしょうが)そして最後は禁断の果実で自分たちの恋を例えました(先に従姉弟なら神様に許されるって言ったのにな)。
  それに、この二つのルートで曽我部智哉は殺したいほど嫌いでしたが、あとで考えばその存在感のなさと最後まで状況を理解できなかった彼をすこし哀れみました。
  些細な不足を除けば、このゲームは心理描写がとても繊細で、ヒロインの可愛いところをきちんと表現できました。