シナリオ的には平均クラスだが、テキストは抜群といわざるえない出来だった。さすがといえよう。
『それ散る』から王氏のテキストのファンであるのだが、今回もテキストは抜群のセンスがあり、何度も笑い死にかけた。
ちなみに私事で全然かんけーない話であるが、ビールを飲みながらPLAYしていた際にテキストで吹き出してしまい、我がPCのキーボードは死んだ
狩男の奴に対しては少しばかりの恨みをもった
そんなことはどうでもいいとして、この王氏のテキストセンスは抜群だと当方は思っている。キャラ作りも上手いと思うのであるが、いかんせんシナリオとなるといまいち光るものがないように感じてもったいなく思えてしまう当方である。
まぁこれは1PLAYERとしての我が侭だといえるが・・・・
かといってシナリオがまったくダメなのかといえばそうではなく、シナリオも十分楽しめたのである。
他の方々の感想を読んでいると結構「序盤」がキツく、そこでリタイアした人も多いみたいであるが、当方はけっこうイケるクチだったらしく問題なく進めることが可能だったことも幸いしたのだろう。
主人公でいえば鷹志が1番のお気に入りかもしれぬぐらいだ。
もっとも、テキスト的に1番笑ったのは鷲介ではあるのだが。
テキストで1番良かったのは鷲介として(それ散る的な笑い要素がふんだんにあったせいだと思われ)シナリオ的には鷹志がヒロインルートでは1番安定していたように思われる。
とはいっても、この作品の残念なところは『ヒロインエンド』と考えた場合、だんだんと尻すぼみしていきオチが弱い点だと思う。
結局のところ、最終エンドの妹までいかないと本当の解決にはなってない。と思えてならないところにあるんだろう。
しかもそれすらオチに関しては弱いように感じてしまうのは当方だけだろうか・・・
なんにせよ、当方的には十分楽しんでPLAYできる作品であったことは確かである。
王氏の次回作も楽しみに待ってます。