この人の創造力には感心するのだが・・・
奈須きのこ氏の創造力と構成力はほんとスゴイと思う。できるもんなら頭の中を覗かせて欲しいくらいだ。
物語そのものもそうだし、それに加えてキャラ構成も目を見張るものがあるからよりいっそう引き立つのであろうと思う。
ただね、この人って文章が追いついてないような気がするんですよね。
奈須きのこの頭の中で創造している出来上がっているシナリオに対して、文章は並みくらいの力しか備わってないような気がするんですよね。
書きたいこと、表現したいことが思うようには出来てないんじゃないかなぁ~
このゲーム、「すごい面白い!」って思うのって途中までなんですよ。
だんだんと『クドく』なっていく。
当方が勝手に考察するに、最初はちゃんとシナリオ構成した通りに書いてたんだけど、書いてる途中から創造がどんどん湧いてきて、おっつかなくなったんじゃないかなぁ~。創造力はすごいんだけど、表現力が並だから耐えきれなくなったというか・・・
車でいうと、エンジンはフェラーリなんだけど、本体は市販の軽みたいな。
なのにアクセル踏みまくるもんだから、もう制御ができなくなってきた。みたいなねw
でも、ドライバーはレーサーなのw だからなんとか走りきったみたいなねw
あと、この人ってすごく魅力あるいいキャラ作るんだけどさ
唯一、主人公だけには“魅力”を与えることができないような気がする。
『桜ルート』って なんか評判悪いんだけど、当方的には1番好きなんですよ。
何故なら主人公が1番人間らしくて、当方的には1番魅力を感じたんですよね。
でも、1番クドいのw 後半PLAYしててダレダレになった記憶があります。
「どんでん返しはもういいから、早く終わってくれ」とねw
『セイバールート』『凛ルート』はシナリオはまとまっているんだけど
(凛ルートはギリギリでね。当方的にはですよ!w)
主人公がなんかウソくさいんですよね~ 「こいつ、ほんとに人間なのか!?」って思うとこが多々あったんで^^;
ですんで、当方的には面白かったんだけど、点数はこんなもんで・・・
この人は作家ではなくて、原作者のが向いてるんじゃないかなぁ~・・・
とか思ってしまいますね。キャラを含むシナリオ創造力はすんばらしいもん持ってると思うんですよ。武内さんの「見抜く目」と「掴んでる手」はすごいと思う。
最近、虚淵氏の書いた『Fate Zero』読んだんだけど、ぶっちゃけ原作よりも面白かったんですよ。
これで確信したわけです。
元ネタは奈須きのこ氏なのに、二番煎じの虚淵氏のほうが文章力(表現力)は数段上なんで、明らかにZEROのが面白い!んですよねぇ~
といってもまだゲームとしては二作目なんで、これからの奈須きのこ氏には注目してます。
この会社はこのまま頑張ってほしいと思いますよ!