アリスソフトの作品ということを踏まえてのこの点数です…
個人的には、アリスの売りは「適度な難易度・何週しても面白い、高い中毒性とやりこみ性」だと思っています。
なので正直、ちょっと2週目をしようと思うような作品ではないのでこの点数とさせていただきました。(普通のメーカーだったら80前半ぐらいはつけてるでしょう)
1.1・2とシリーズ通してやっているので、行方不明の父親を探す→父親は変貌→黒幕的な流れは1と微妙に被っていて、そのせいでちょっと注意してやってるとなんとなく「ボルトはブラフで敵役だろうなぁ」とか先の展開と裏が読めてしまいます(それでもフィリオが悪魔だというのは読めませんでしたが;)
ただ、2部構成によるシナリオの組み立ては見事で決勝戦までいって「そろそろ7割ぐらいなのかな~」と思っていたところであの展開と中間ムービー、いい意味でやってくれたな~と思わされます。
2.2回目の大会ではパートナーをアザミに変えての挑戦となりますが、ここでナナやハムサンド姉妹といったキャラとパートナーの選択式にしてくれたら、もっと分岐性がでて周回プレイのやる気とかに繋がったんじゃないかな~と思います。(まぁこれをすると、音声周りが大変なことになるのかもしれませんが;)
正直、1回目の大会に出た上記のキャラ達が2回目の大会に全く絡まなくなるので「キャラを使い捨てにしてる」感が出てしまっています。(ぶるま大使やラキ等の凡キャラまで出てくるというのに…)
3、そしてもう一つ、この点数をつける上で忘れてはいけないRPG部分のあまりのヌルさ、ここが最大の減点ポイントとなっています。
ある程度戦闘をすると、基本的なパターンが分かってきて完全な作業プレイになり下がってしまいます。ラスボス前の中ボス的な敵ですら、付与のせいで普通に進めていると手放しでオート攻撃だけで勝てるようなゲームバランスは流石にどうかと思います(ラスボスですら、無敵バリアさえなければオートプレイで勝てそうですし…)
ストーリーを進める上で要求される様々な課題も、1・2等に比べるとあまりにヒントが多すぎて、こっちが「バカにされてるんじゃないか?」と思うような親切(すぎる)難易度になっています。自分で解く面白みと達成感がないのは、18歳以上を対象としているようなRPGとしては致命的ではないかと…
4、やりこみの要である召還ドアでの異世界の戦士(過去作品のキャラ、但し見た目は白いシルエット)を3Dにするぐらいなら、本戦の対戦相手との戦闘のときのグラフィックもちゃんと3Dにしてください。そこ重要だと思います
結論
ボーカル・演出周りは流石アリスソフトの作品ですが、要のRPG部が目立ちすぎてどうにもしんどい印象のゲームになってしまいます