racsarmyさんのお気に入りユーザーの新着コメント

racsarmy

エロゲ暦7年程度。
60~凡作 70~良作 80~優作 90~最優作

60点以上:魅力点はあるが心に残らない、残っていない作品
75点以上:やって良かったと思える作品。
80点以上:上記に加え、展開に特に魅了させられた作品。
85点以上:上記に加え、他者に薦めたい、感動を共有したい作品。
90点以上:出会えたことに感謝

今後発売される新作への期待も込めて、100点欄に作品名があがることはないでしょう。
基本的にオート進行派。そのため、全てフルコンした時点で40点以上は付けることにしています。逆に、進行度8割、残す所ヒロイン1人でも途中で投げ出しフルコンできなかった場合は得点は付けず”GiveUp”としています。

傾向上、賞賛より批判の方が多いので気分を害された方はすみません。

新着コメント

80誕生日 ~通い妻(自称)日記~ (JANIS)
嘘屋佐々木酒人氏はここエロ助で如何にもってな感じで評価されている「さかしき人にみるこころ」のような「心理描写が上手い」作品も書ける人なんだけど、彼のなかの真の地獄はどんな珍奇ゲースキーでも「ううっ」と叫ばずにはいられない卓越したセンズリにある。「逸脱」みたいにそれが作品コンセプトと上手く嵌まる場合ならまだしも、コンセプトも冥王星方向を向いて、テキストのほうも鳩山由紀夫先生なら楽しめるかもレベルに相当するのがこの作品だ。一言で言えば、頭のおかしいボケとは決して言えないタイプのヒロインの独り言と妄想モノローグを最後まで延々と聞き続ける異空間。そんなヒロインの妄想オナニーを楽しんじゃおう♪というのがコンセプトなんだが、宇宙人が地球人のセックスを化学分析しているらしき突飛な比喩やら思考が極端な卑語混じりで電波されまくり、エロをもってエロを制するような不可思議な悟りの境地に僕らは辿り着くのであった。
75みずカノ! 水着の彼女とHしよっ (Etoiles)
まず基本的にボリューム足らん作品ではある。共通ルート各キャラ個別ルート共に普通の萌えゲの半分くらいで、エロシーンは各キャラ5~6回とシャクも長めと充実しているのはよろしいのであるが、逆に言えば個別ルートの半分以上はエロシーンで占められていることにもなり、「とエッチしよっ」の部分は良くても、「水着の彼女」という部分が書けていないように思われる。ただ、以上の不満を除けば「短めのあっさり系萌えゲ」を求める向きには悪くはない。ヒロインの共通ルートの立ち位置と個別ルートの変化をそれなりに上手く使っている。共通ルートでは屁タレツンデレ幼馴染みと、淫乱巨乳ピンク後輩に主人公を取り合いさせながらも、個別ルートでは互いに正反対の変化を見せ、自分以外ルートではお兄ちゃんに懐いている程度の好意しかみせないまりもが、個別ルートではデレデレといった感じに、日常から恋愛への変化を手短だが手堅く味わえる作品といえよう。
72ノスフェラトゥのオモチャ☆彡 (ICHIGO Fizz)
新しいコンセプトで作品作りをしているのはわかるんだけど、その新しいところと今までのところが微妙に不協和音な作品であった。まず、この作品には個別ルートはなくて、最初から最後までMAP移動で各ヒロインのイベントを選択する構成。一応重点的に選択したヒロインにはヒロインエンドまで続くミニ個別ルートみたいなものがあるけれども、基本的にはハーレムルートの派生エンドだと言っていい。で、物語は吸血鬼を発情させてしまう能力を持った主人公が女の子に襲われちゃう屁タレ受けな日々を過ごす……と期待していたんだけど、実際のところそういうシナリオやエロシーンが入るのはノエルシナリオだけなのよ。後は良くも悪くも普通の萌えゲーの物語と和姦エロって感じでわりと肩透かし。まぁノエルに関してだけは、ロリっ娘吸血鬼に優しく弄ばれちゃうエロテキストが甘美されているので、ノエルに狙われたい人限定なら類種作品も少ないし良作だろうかね。
80ゆめこい ~夢見る魔法少女と恋の呪文~ (Parasol)
本編総CG枚数90枚の作品にあとから約30枚ほど追加シナリオが公開されるということだから、CG枚数だけで言えば本編の四分の一のシナリオをやっていない状態でレビューを書くというのも些か中途半端な感じもするわけだが、いちおう本編は本編で作品としては纏まった形になっているのでレビューを書かせていただきますと。parsolの作品のなかでは今のところいちばん良い作品だとおもう。いつものようにシナリオは相変わらずツメが甘いわけだが、しかし可愛い指使いをしているなぁと思えるくらいの愛嬌が今作にはある。芽唯シナリオは言葉の正しい意味における確信犯つまりロリコン布教シナリオであり、主人公までもが小学生並みの劣情に戻って少女の夢とオシッコを漏らし続ける素晴らしい逸品になっていて、胡桃シナリオは物語が進むにつれて幼年期の兄妹に戻っていくという、まさしく夢と希望とロリエロに満ち溢れた魔法少女症状モノの良作である。 → 長文感想(21948)(ネタバレ注意)
85もんむす・くえすと! 中章 ~負ければ妖女に犯される~ (とろとろレジスタンス(同人))
今はもう全部発売されているのだから、普通に「前章」から始め「中章」そして一気に「終章」までやるべきだという意見は全くの正論だ。ただ内容が内容だけに、興味はあるんだけどCGが自分の好みではないなぁとか、今どき音声無しかよっ!とか思い手に取りにくい人は、この中章から始めるのが良いとおもう。主要キャラ(音声つき)のエロシーンが複数回用意されており、サキュバスやインプといった比較的メジャーなもんむすも多く、自分にはグロすぎて全部のもんむすが合わない!というようなこともないだろう。むろん、この作品の魅力は自分の目当てのもんむすがどーこーと言うハナシでは無くて、圧倒的なもんむすの物量によって一つのファンタジー世界を強力に作り上げているところにあり、その世界に迷い込んだ哀れなユーザーが本来好みでは全くないはずのもんむすに逆レイプの性癖を植え付けられる快感にあるわけで、騙されたと思って真剣に犯されなさい!
80もんむす・くえすと! 終章 ~負ければ妖女に犯される~ (とろとろレジスタンス(同人))
この手のもんむす系エロRPGのお約束として、後半になるにつれて、どんどんマニアックというかもんむすのグロ度が上がり続け、物語の盛り上がりとエロの盛り上がりが一致しなくなるというのがある。今作においても半分を占めるのはキメラ系の異形もんむすとこれまた異形化した化け物天使であって、イカとかタコを見てハン勃起するようなマニア以外の人たちにはわりと辛い。また、ほのぼの系の戦闘とシリアス系の戦闘のバランスがちょうど良かった中章までに比べて、今作は8割方が異形とのシリアスバトルであり、やや飽きが来るのも否めない。そうした弱点を抱えているとしても、立派な終章だったとはいえるとおもう。やや図式的ではあるものの、今までの章に登場した全ての登場人物たちによってフィナーレまでの道をみちびき、そして最後のオマケには主要もんむすたちの敗北エロシチュを入れてくれるんだから、まさに堂々たる変態作品のエンディングなのだ。
80私立アキハバラ学園 (FrontWing)
アキハバラを舞台にした作品があまり作られなくなったのは、アキバがオタクにとってあまりにも世俗なりアルにまみれすぎたせいで、週末の夕暮れ時になれば道端でねーちゃんのケツをまさぐっているような人たちが常連になれば「コスプレ姿で青姦」というのも単なるリアリズムでしかないわけだ。オタ表現というのは、その潜在的な欲望と現実のリアルとのちょうど中間点あたりに実現するものであり、2003年に発売されたこの作品のアキハバラは今よりもっとバカバカしく、ほんの少し切なさ漂わせている。むろん基本は皆さんの言うとおりにギャグゲーだし、しかもギャグ部分の大半は体験版にあって、本編は基本的に茶番や蛇足に見えるところがおおい。ただ、そういう茶番や蛇足のなかにこそ、オタクらしい屈折した熱狂と、夜のアキバのようなしーんとした静けさが伝わってくるもので、あの頃は良くも悪くも無かったけど一日ぐらいは戻りたくなるオタの夢あとに。
73創刻のアテリアル (エウシュリー)
「何か新しい方向性の作品を作れ」は何処でも何億回も繰り返されている主張であるが、しかし実際にメーカーが新しい方向性で作品をつくって、尚かつその作品があんまし面白くなかった場合には、そのような失敗作をガンスルーしつつ、前述の主張を繰り返すのがお定まりになっている。「神採り」で成功したエウが、この作品でやろうとしていたのは、基本的には前作からの批判を受けてだろう。萌え系ばかりだけで陵辱がないから陵辱ルートを入れてみたり、複数ルートをさらに拡大させようとした。しかし従来のエウ作品の魅力も損なうことなく、周回のアイテム集めやキャラ成長もふんだんに盛り込んで……と、大抵はこういうところで失敗は起きる。つまり、既存の作品構成では問題なかった既存作品の魅力が、新しい要素と組み合わさった途端に作品の重みになってしまうのだ。エウのこの戦いは魔導でも続いていたが、暫く休んで頭を冷やしたほうが良いのではないか。
80楽園魔城リピュアリア (幻奏黒夢館(同人))
同人ゲー業界におけるエロRPGやらこの作品のようなエロACTというのは、基本的に「葉鍵」が全く存在せず、SFC(スーファミね)が1993年くらいに18禁を解禁し、そのまま「コンューマー機でエロゲが一斉に普及した」並行世界がそのまま実現されていると思えばわかりやすい。基本的なゲーム性や作品規模やら作品のもつ雰囲気はまんまSFC中期または下手すりゃファミコン後期ぐらいの感じで、たぶんこれをそのまま「SFC作品です」と売ってもさほど違和感はないはずだ。そのエロシーンというかエロの入れ方にしても、SFCの「ちょいお色気シーン」からそのままモザイク的なものを剥ぎ取ったカタチで、この作品もドット絵の女モンスターに主人公が犯されてアンアン叫んで10秒足らずで終わりだから、SFCの「ちょいエロ」が「ちょいまんまエロ」に変わっただけとも言える。そういう懐かしエロでノスタル自慰するにはいソフトではあるのだが。
73DRACU-RIOT! (ゆずソフト)
ここ2~3年の悪い意味での「力作」または「大作」の典型的な現れだとおもう。僕はそう言う作品を「たすたす大作」と呼んでいる。このような大作の売りは大抵こんな感じだ――「萌えもエロもイチャラブも感動もスリリングな展開もありますよ。皆さん大満足の娯楽超大作!」――しかしてその結末はそのターゲットにした各ユーザーが「なんだか中途半端だなぁ」という評価に終わるわけだ。これらの作品は前述の要素を単純に「足し合わせている」だけで、充分「掛け合わせていない」から。この作品で言えば「イチャラブデートの次のシーンでケータイ鳴って事件発生」みたいな展開が多く「ここは萌えのシーンで次は燃えシーン」と全てのユーザーの欲望を満たすためのサービスが八方美人過ぎて、作品のあらゆる部分のツギハギが見えすぎてしまうのだ。多方面の配慮に努力していることは充分認めるものの、それ以外の何が感じるかと言えば大変だなぁ以外は特にない。
80ボクまお! (ボクっ娘淫魔の巣窟(同人))
私と致しましても作品内容ではなく販売方法や価格が本題になるのは避けたいのであるが、しかし作品内容を語ると言ってもこの作品は普通に体験版で全てがプレイできる。体験版と製品版の差異は体験版では途中のエロいところからボイスがなく、そのエロボイスを聞きたければ100円払ってねということなので、レビュアーとしても「15分程度で終わるし安いから取りあえず気になる人はやってみれば」他に何も書くことがない。このような作品は同人ゲーのひとつの特徴を表していて、それは「ひとつのエロシチュをそのまま30分以内の超短編で煮詰めてみる」という傾向だ。だから、ここで重要になるのは「物語」ではなく、立ち絵アニメやら効果音やらエロボイスといったエロテキストを補強する「演出」であり、体験版をやって全ての物語を知ったあとでも、エロボイスを聞くためにお金を払いたくなるという課金システムまでもが作品の誘惑エロに貢献しているのだ。
80百花繚乱エリクシル (AXL)
この作品を一言で表現するなら「AXLらしい良作」ということになると思うのだが、これは意味論的には「AXLらしい駄作」と大して変わらず、その「AXLらしさ」がどのようにして駄作になりまた良作になるのかを説明するのはとても難しい。この作品も個別ルートはカトレア以外は全部「最後あたりの2クリック」で誰もが思いつく解決を最後まで引っ張り続ける話で、あまり褒められる内容ではない。ただ、この作品はそれがあまりマイナスにならないのだ。ひとつには、次々とファンタジー的な事件を起こしてシナリオを進めていくやり方のおかげで、前述の茶番な悩みがあまり前面に出ずアクション中心で進むこと。ふたつには複数視点を多用して主人公とヒロイン以外のキャラがお話によく絡んでくるので、仲間の協力で問題を解決していく共通ルートの雰囲気が終始保たれていること。サクサクすぎる嫌いはあるものの、安心して食べられるスナック萌えゲの良作だ。
77LOVESICK PUPPIES -僕らは恋するために生まれてきた- (COSMIC CUTE)
WLOより平均的に良くなっているけど、あーちゃんほどの破壊力はなかったなぁ。この作品の基本テーマは「ドラマチックな粗筋やキャラ設定を用意しつつも、そのお約束を脱臼させつつ、尚かつキャラクター達の物語をちょいリアリズム風に描く」ってところだと思うのだ。これが共通ルートのカレンダー形式では、基本的に物語展開主導の方向で進みつつも、その物語展開が一日の些細な描写のなかで密かに発展し、時には微妙にそのお約束から逸れていくことによって、日常生活の小さな積み重ねがキャラクター達の物語を形づくるエロゲしか語りえない幸福な時間を作り得ていた。それが個別ルートでは個別イベントをブツ切り気味に重ねてテンポを上げてしまうので、そこでいくら「お約束展開をちょいズラした」としても、共通ルートよりも物語の厚みが感じられないのだ。まぁ「傑作になりたかもしれないのに」不満を除けば良作なので期待せずにやる分にはいいのかも。
75ラヴレッシブ (スミレ)
エロゲにはご存知のとおり「共通ルート」と「個別ルート」というものがあり、その有り様は作品によって異なるが、基本的には前者において全ヒロインの基本的な特徴や物語的設定を描き、そして後者では主人公との恋愛という形で個別ヒロインの物語を描くということがお約束になっている。その論から言えば、この作品は物語の内容に関しては、全ての部分が共通ルートに見えてしまうような作品だろう。まず端的に言って形式的な共通ルートが占める割合が結構大きい。全ヒロインからアタックされたのちに、主人公が告白して始まる個別ルートが普通の萌えゲの半分くらいだ。だから二周目以降はすぐヒロインに告白し、これまた特に物語的展開もなくイチャイチャして終わりなので、共通ルートの終わりない日常描写が延々と続くような印象を受ける。だからそれが悪いわけでもないが、故にそれが良いほど洗煉もされておらず、だらりぬたりエロゲとは斯くあるべきなのか。
77パステルチャイム3 バインドシーカー (ALICESOFT)
ここ数年のゲーム性重視作品ではいちばんシナリオが優れた作品だ――さて、前述のコメントを嫌味だと思える人はつまらない作品だろうし、前述のコメントをそのまま素直に受け止められる人は結構楽しめる作品であることは間違いない。というのは、ここ最近のゲーム性重視のエロゲは育成やアイテム収集といった純粋ゲーム性はそこそこおもしろいものの、そのような「ゲーム性」と「物語性」や「キャラ性」を溶け込ませるのはわりと下手で、その点、この作品は珍しく真逆の結果になっている。いくら物語が王道のラノベ風燃え萌え学園モノのといっても、些か簡素なゲーム性と複数キャラの物語分岐をここまで鉄板気味にまとめ上げられたのは流石アリスだと言わざるをえないが、同時に九尾作品のあとにこのゲーム性では最近のアリスは厳しいとも言わざるをえないわけだ。まぁライトな雰囲気だからといっても和姦エロシーンまで薄くしなくても……とは切に願いますが。
75魔導巧殻 ~闇の月女神は導国で詠う~ (エウシュリー)
大作だし力作だし意欲作だしギリギリ良作とは言えるものの決して傑作とは言えない作品。いつでも全ての国に宣戦布告出来る自由度の拡張や、細かい選択肢によって細かい物語変化が生まれるなど前作以上に「ゲーム性と物語分岐」を深化させようとしており、なるほど、確かに一周目は往年のアリスを予感させる傑作かと期待させてしまう。とはいえ、二周目以降はそれが失望とまでは言わなくともハリボテ気味に思えてくるのも事実だ。いつでも宣戦布告できるといっても、覇王エンドを除けば基本的に中心ルートが二つに収束されるのは仕方がないのだが、その基本ルートの物語やキャラとその他イベントが(分岐の都合上)完全に別れているため、エウの売りであったキャラ同士の絡みやハーレム描写の魅力が大きく減退し大低国のチンポ総督状態に。その細かい物語変化コンプと戦略ゲーム性の食い合わせも悪く、「魔導巧殻」よりも「歪竜崩壊」が相応しいタイトルだろう。 → 長文感想(13652)(ネタバレ注意)
78誘惑魔性ピンクハネムーン (ボクっ娘淫魔の巣窟(同人))
さいきん一部で話題になっている同人エロゲや同人音声というのは、基本的にそのジャンルに興味無い人にはどーでもいい作品なんだが、そのジャンルスキーには商業作品では味わえない魅力がある。これは所謂「ニッチ向け」や「マイナージャンル」というのとほんの少し違っていて、細かく言えば「そのジャンルのそのシチュを強調しようとした結果、商業作品が採用している形式と異なったものが生まれた」という要素も大きい。この作品の場合も、CG6枚合計一時間弱と小粒ながらも、誘惑スキーには満足感がある。性行為そのものだけではなく、性行為へと誘うヒロインの台詞や仕草をよりつよく強調する面に、立ち絵テクニックやCGの演出とテキストとボイスを異常特化させているため、普通のエロゲをやりながらも、お色気アニメで突如エロシーンが始まったようなエロさを感じ取ってしまう。田村ゆかり似ボイスも悪の変身誘惑ヒロインに合いすぎて素晴らしいなの。
84GEARS of DRAGOON ~迷宮のウロボロス~ (NineTail)
九尾系列は数年まえから作品の完成度もメーカーの知名度も売り上げも上がり続けているが、今回の作品は良くも悪くもその総決算ともいえるだろうか。良い意味から言うと、九尾作品は難易度自由選択またはやり込みモード選択といった形で、ひとつの作品のなかでなるべく多数のユーザーが納得できる形を目指していたと思うのだけど、今作はかなり徹底している。やり方次第で序盤からLV最高に出来るような試行錯誤プレイの幅が本当に広いのだ。ストーリーモードでもストーリーを無視し、工夫して経験値稼ぎに邁進するようなユーザーには、これは最高の作品なのかもしれない。但し、そのゲーム性がストーリーに寄与しているかと言えばかなりの疑問であり、今回はストーリーとゲーム性が完全に分裂してしまっている。今回の売りであったカオスやロウもシステム的にも物語的にも大きな変化はなく、九尾の良いところと悪いところがクッキリ出た作品になってしまった。 → 長文感想(24692)
77デザイアダンジョン (欲望の塔(同人))
音声がSFC時代の「効果音的音声」でチープすぎるだとか、一日ちょいでクリアできるとか、今の商業ゲーに必要不可欠なシステム例えばバックログすらないといった「廉価同人ゲー」につきものの不満点を除けば、この手の「もんむす系エロRPG」初心向けとしてお勧めできる作品だとおもう。バトルファックと敗北逆レイプを世界観からエロテキストまでライト風にうまくアレンジしており、受けと責めは峻別されているが全体的に和姦オンリー設定で間口は広い。物理攻撃による普通のRPGバトルと、快楽攻撃によるエロRPGバトルを同時にミックスさせることにより、普通のPRGをやりながらも、不意打ち気味に繰り出される敵のお色気攻撃に主人公=プレイヤーも誘惑されるようなドキドキ感もうまく描けている。誘惑イベントやファックイベントごとにもんむすの台詞も細かく変化させ、バトルシーンをコミュシーン化させたもんむす萌えゲともいえるだろうか。 → 長文感想(12495)(ネタバレ注意)
80絶望2000 (Studio Mebius)
[ネタバレ?(Y1:N0)]
80恋剣乙女 (eufonie)
「萌えも燃えもエロもイチャラブもシナリオもテンポも良い展開もありますよっ!」って感じの売りが数年前からの「ライト系エロゲ」のセールスポイントだが、これは典型的な「言うは易く行うは難し」である。例えば「テンポが良い」を重視すると、在り来たりなイチャラブを短く切り上げてすぐにシリアス展開に直行するブツ切り展開になりがちだし、萌えと燃えがあまりに離れていると糞シリアスだとか酷評されがちではある。この作品はそう言う意味でわりと上手くいった作品だろう。燃えバトル展開は前半の共通と一部シナリオだけに限定。ヒロイン個別ルートでは燃え設定を日常の萌え恋愛物語に転換させ、特に透子シナリオは燃え展開の伏線を最後までイチャラブを阻害しない形でうまい形で引っ張り綺麗に締め、ワンリリ好きならニヤリとできるオマケもついてくる。燃えが前面に出ている茜シナリオが一番微妙なのは不味いのだが、イブ様最高なので問題ないのだぁ! → 長文感想(22050)
76彼女と俺と恋人と。 (PULLTOP LATTE)
なぜ自称イチャラブゲーはこうもいつもヘンテコな方向に転んでしまうのだろうか。発売前にメーカーが半ば暗示していた展開ではあるものの、やはりごくごく当然のように綾乃ルート以外はオール3Pルートという構成を見せつけられると「面を食らう」のは確かだ。しかもそのシナリオ内容もなかなかに凄く、つくしルートは主人公と綾乃が共犯してつくしを妖しい3P世界へと誘うブサイクゲー?と言いたくなるし、千景さんルートは主人公を遠野そよぎの絶妙なエロボイスで逆NTRし倒すオレ得展開になっておりもうなんかわけわかんねぇ。まぁ3P関係が決定した後はほぼエロオンリー展開になってしまって「一夫多妻ならではのイチャイチャを描く」という作品のコンセプトがあんまし実現されておらず、「手軽な和姦抜きゲを求めている人にはいいかも。すすきもちゃんとエロいし」」程度の評価に落ち着くのは残念だが、まだ見ぬ未来が一瞬垣間見えた作品ではあった。
65WIZARD GIRL AMBITIOUS (Sugar pot)
SAOの便乗ネタで申し訳ないが、しかしMMOまたはMMO的世界観をベースにしたファンタジー作品はアニメでも漫画でもラノベでもわりと成功しているのに、エロゲではこれといった成功例が少ないのは何故だろうか。この作品はそういう失敗例を見極める反面教師作品としては非常に優れていると思う。体験版部分冒頭では、細かい部分を除けばそれなりに面白そうだしMMO的ファンタジー世界観もよく伝わってくる。しかし本編に入ると、そのMMO的物語にありがちな「実は○○は××だったのだ設定」を乱発しまくり、ライターとしては展開を早めてドキドキさせようとしているんだろうけど、悪い意味でMMO「書き割り的な」世界観の底が割れてしまい後半に進むにつれてゲンナリしてしまうわけだ。まぁアグミオンボイスのヒロインが厨二病バリバリの魔法を詠唱しまくるのはスレイ○ーズ好きにはたまらないので、その手の御仁は体験版だけでもやるべきだろう。
80あめいろの季節 (ZyX)
自分にはなんで姉属性がないんだろうと深く考えてみたところ、そういやずいぶん前のこの作品がトラウマになるとかそう言う話ならまだしも、作り手も物語も基本的に真面目なのにプレイ中ずっと大笑いの連続だったこの作品との出逢いがマズかったんだろうと思いだしました。今から考えてみると、この作品のテーマである「姉依存からの自立」つーのはなかなか挑戦的かもしれねぇと思ったのも束の間、その自立というのが「取りあえず川辺で大泣き」とか「取りあえず家出して自殺未遂」しか出来ない主人公と言うのが挑戦しなさすぐる。まぁシナリオの作りとしては、そういうダメ弟主人公がダメ弟っぷりを遺憾なく発揮して婚約者から優しい姉さんを奪い取るルサンチマンバトル展開が切々と語られ、昼ドラ展開と無能弟のまかりとおるっぷりの融合が変にイイ味をだしていた記憶があります。まだ萌えが普及していないコロのエロゲシナリオをみてみたい人には割とお奨め。
--りんかねーしょん☆新撰組っ! (りぷる)
(GiveUp) クラシックオタは絶対にやってはならないけど現代音楽オタならちょっぴり楽しめる作品かもしれぬ。クラシックで言うところの所謂「通俗名曲」の類がTVからお店からエロゲのBGMで使い回されるのは、クラオタならば「慣れっこ」なわけで、ショパン流すならエッシェンバッハの音源を使えよw程度のツッコミを即座に入れるのがクラオタの日常である。しかし、この作品がキツいのは、その通俗名曲を作品の構造上何度も繰り返してしまうところ。語り手を頻繁に変えてみたり時間を悪戯に前後させてみたりと、前衛めいた構成の所為で同じ戦闘シーンが執拗に繰り返され、ここでテクノ張りにリピートされるのがドボたんの「新世界」第四楽章ジャーじゃん♪なのだから死にたくなる。第八のニンジャハットリ君みたいな第四楽章だったら良かったのにwとツッコミをする気も徐々に失せ、クラシックとはなんとおバカな音楽であろうかとハシゲーしたい人には超おにゅるる。
78花色ヘプタグラム (Lump of Sugar)
萌木原氏の妖しくも暖かいCGが織り成す和風けものロリっ娘ファンタジー世界観を充分に味わえる作品に仕上がっていたとおもう。まず、序盤で神さまが近所の温泉に手ぶらでやってくるようなまったりファンタジー世界観を構築しながら、ヒロインルートでもその緩やかなテンポを余裕を持って維持し急展開に持ち込まない。あくまで一日に何度もお風呂に入るような日常のなかでヒロインの「人外」性を描きだしているので、その手のテーマにしては観念的な話にならず、主人公の真っ直ぐな行動と言動がそのままヒロインの気持ちを揺れ動かすという昔話のようなプロットが、じつに深い親和性の時間のなかでヒロインとの恋愛を語ることができるのだ。まさにロリこそ日本の神ということか。ただ、玉美&明日香ルートはその辺がやや空回りしており、さらにエロCG破壊力に比してエロテキストの貧弱振りに怒張することもたまたま。良くも悪くもヌル湯温泉ゲーなのである。
85LOVELY QUEST (HOOKSOFT(HOOK))
hookというのは難しいメーカーで、一方ではまったりゲーメーカーとして不動の位置を占めながら、つねに謎の「新システム」によってその不動の位置を崩していたわけだが、今作に限って言えば「hookの純愛は完成した」と言っても決して大袈裟ではない。hook過去作品のアイデア「恋愛授業」「メール機能」「ヒロイン視点の定期的な挿入」が「これってマジhook作品?」と思わず呟いてしまうほど手際よく取り入れられている。最初から最後までヒロインと少しずつ仲良くなるだけの小鳥のようなキスを繰り返す日々が語られ、ヒロイン視点によってヒロインの甘く緩い心の声によって脳髄を破壊されながら、ときどきヒロインのメールに「愛しているよ」といった選択肢を自ら返しているだけでもエロゲは成立してしまうのだよ。ミニマルな快楽の反復だけで萌え転がれるなんて、これは「純愛の探求」ではなく「純愛洗脳の追求」の傑作だと言わざるをえない。 → 長文感想(37338)
80グリーングリーン (GROOVER)
「一夏の恋」という言葉には昔から微妙な嫌悪感を持っていて、そういう映画や本や漫画を見てみても、大抵語り手がもはや「その過去を充分に美化できる安全な立場」から、その「一夏」に起こった痛々しい恋愛話を巧みな一人称を持って語っているだけという印象があり、しかし、現在進行形でその「一夏の恋」を体験している人間からしてみれば、その時には「一夏の恋」といった余裕と諦念なんて無かったハズなのだ。そして、この作品、特に「早苗」ルートは、余裕と諦念だけではなくそこに「恋」と言えるようなモノすらなかったというか、「一夏の恋の悲劇」という綺麗な物語に収まる前にぷつんと終わってしまう物語である。「悲しみとサヨナラが二人を待っていても」と主題歌がさらりと歌うように、物語の終わり方は二人とも知っていても、それがいつ終わるかは最後までわからないのだから、ふたりは、いつもと同じように憎まれ口をたたき合うしかなかったのに。
80幻想世界マインディア ~ドキドキ誘惑マインドバトル~ (ネイティファス(同人))
「今のところこのゲームでしか味わえないエロがあるっ!」で評価するならば軽く90点は逝ける作品であるが、それ以外の諸バランスを考えると65点ぐらいにはなってしまう、まぁ、見方によっては「これぞ同人ゲー!」と言える斬新な魅力とユーザーに斬身を要求する作品だ。まずこのゲームの売りである「誘惑」部分については、わりと不満に感じられる部分は多いものの、それを補ってあまりある破壊力に満ちあふれている。ペニスを直接もんむすっ娘の尻尾で扱いてくるようなエロしーんを求めている人には合わないだろうが、ロリサキュバスが尻尾をフリフリしておにいちゃぁんぼくといけないあそびをしよおぉと媚びた声で誘ってくるようなエロしーんが好きな人なら堕落する準備はOK?街のお色気イベントから発生する誘惑シチュも素晴らしく、ファミコン時代を彷彿とさせる超不親切仕様でさえも幼少の頃のエロ目覚めを思い出させるぜ!と言う人は迷わずやれ。 → 長文感想(83508)(ネタバレ注意)
80パラノイア ~狂気の闇~ (ZERO)
パラノイアとはマルセル氏の長文のことであり、その対極のスキゾフレニアとは前述のような極端な自己相対化だ。これらの特徴が際だった言動や行動に対し、人は「狂っている」と感じるのであるが、このゲームの物語も登場人物もいずれのカテゴリーからは少しズレている。物語紹介を見ればわかるように主人公は端的なクズ人間であって、べつだんヒロインや復讐といったものに執着しているわけでもなく、あるヒロインは主人公にキモチ悪いほど媚び始め、あるヒロインは最後まで反抗する余り精神崩壊するが、これらも全て環境の変化による理性的な順応でしかない。愛も欲も希望も喜劇も悲劇も勘違いもSMですらないDQNの暴力と苛めが退屈に反復する永遠の真昼がジリジリ続くだけだ。それでは「狂気の闇」はいったい何処にあるのか? G・K・チェスタトン曰く「理性を失った人を狂人というのではない。理性以外全てを失った人間のことを狂人というのである」。
83Kasumisan# -真夏のリフレイン- (GASTRO)
ループ物語において登場人物達がループから脱出する理由は、そのループ世界を成り立たせている犠牲者を救うためである。要は「こんな嘘の世界によって苦しんでいる人がいるんだから」という実に人倫に適った行動であり、つまんない言い方だと「日本の原発は絶対に安全です」のような日本社会的フィクションの批判を暗に含んでいるわけだ。ただ、ここでひとつ問題がある。もしも「日本の原発は絶対に安全です」がそれ自体は真実であり、誰にも何ら犠牲者を産みだしていないが、その世界が巨大なフィクションだったばあい、登場人物たちはそこから脱出する理路を、どこから導き出せば良いのだろうか? この作品はこの問いの答えに見事に失敗することで、ループ物語の別側面を逆説的に語る。かび臭いクーラーのぬるい風に抱きしめられて、締め切ったくらい部屋のなか今日もあしたもアイスと少女が永遠に溶け続ける夏の甘い腐った時間が忘れられない人は、是非。
--イモウトノカタチ (Sphere)
(GiveUp) 呪いじゃ。未完の庭をここまで放置したツケがついに回ってきおった……トノイケダイスケのチンカスをカフス本社に埋めてしまったチン罰がついに下されたのじゃぁぁ!……いやだってねぇ、僕は祭りは嫌いだし、わざわざ戯画ゲー買って戯画マインと言いだす被虐趣味もノーサンキューなんですが、しかしパケの中心に堂々と載っているヒロインが普通に攻略不可ってそりゃアンタけんちゃんラーメンが実は新発売じゃなかったみたいな詐欺商法じゃないですかと。あやかクリアしてよぉし一発抜いてからミータに逝くぞ!って回想モードみたらミータの項がなくまさかまさかっ!といろいろ調べて今ここで発狂しているオレぷーちんっすよ。まぁメーカーの今後の対応を含め(何のコメもなく突如FDと言いだしたら脱糞しちゃうぞ☆)評価は様子見保留ってことにするし、ミータイラネって人にはソラ抜きのヨスガよりはいいと思うんで、好きに買えばいいんじゃないのド畜生ぉ!
75俺の彼女のウラオモテ (Aries)
いや妹ルートしかやってないんですけどいいっすコレが。お兄ちゃんも朱乃も、お互いのことが好きなのはわかっているし、互いに初オナニーの相手が兄妹だってこともわかっていて、朱乃はわりと大胆にお兄ちゃんに迫るんですな。そしてそれをお兄ちゃんは表面的には兄としてやんわり窘めながらも、根本的なところではいつも拒絶できないし、だから朱乃もそういう優しいお兄ちゃんが大好きで、根本的なところまではどうにも攻められない。この痛し痒しのGスポットをお互いにハムハムする微かに腐りかけなあまーい空気が実にたまらんのですよ。義姉が常識的に主人公を諭そうとしても、時には東京電力もビックリな珍妙ロジを持ち出しお兄ちゃんを擁護してくれる朱乃はマシ俺の主任弁護妹。桃井穂美嬢の演技もイイっす。わたしはぜったぁぁいに!諦めないんだからぁ!と泣きじゃくりながら近親相姦の成就を誓うシーンは燃えゲ以上に人間の尊厳を伝えているのだぁぁ!
79らぶらぼ ~調教なんて興味のなかった俺と彼女の放課後SMラボラトリー~ (bolero)
ゲームデザインを評価するなら「調教SLG」を名乗ってはいけないレベル。フラグ管理がバグだらけなのは許したとしても、どのコマンドを選んでもほぼ全パラメーターが平均的に上がるから、自分が選んだコマンドによってキャラのエロ育成が進んでイクみたいな調教SLGにいちばん重要な育成姦覚が殆どない。一本道の紙芝居ADVを読まされていると言っても大袈裟ではないのだが、しかしその一本道の紙芝居ADVがトンでもなく出来がよろしいのだから困ったモノだ。ヒロインがバカな理由で調教に参加する調教シナリオのお約束設定を地味にだけど大変に上手く展開させている。真面目に考えればやっていることはなんかバカっぽいSMプレイの滑稽さで小さな笑いをとりながら、回数を重ねるうちにSMに嵌まって抜けられなくなっていくような雰囲気がじつに丁寧に語られているのだ。「調教ゲー入門」という売り文句はシナリオCG面に限って言えば大正解だろう。 → 長文感想(27891)
76恋妹SWEET☆DAYS (Parasol)
実に困った作品だ。強いて言えば、はぐれメタルの剣と盾と兜まで装備しているのに鎧が真性包茎一丁というような、ちょっと常人には理解しにくいセンスを持った作品と言えるだろうか。CGは相変わらず絶品揃いであり、ロリゲンガーとしてはそして伝説へと化した画☆と並び、もはや天空の花嫁の域に達した完全無乳の清冽に研ぎ澄まされたロリボディを自由自在に創造するちこたむ嬢はまさに女神。ボイスも中の人の通常の作品以上に素晴らしく、特に葵のSカワ系小悪魔的お兄ちゃんあまぇ弄りのむちょエロ感とか、恵那の恍惚えへぇぇトリップフェラボイスはファンなら絶対に射精すべき逸品であり、そこらへんの極上CGと極上エロボイスを堪能させるくらいにはテキストのほうもそんなに悪くはない。ただシナリオがねぇ。症例としてはなかなかに興味深いのであるが、ビアンカと結婚しておいてフローラにフェラさせながら、最後はフツーにビアンカエンドってどうよ? → 長文感想(28058)(ネタバレ注意)(1)
80初恋 (RUNE)
[ネタバレ?(Y1:N0)]
85感覚の鋭い牙 (WINTERS)
平井次郎氏のエロゲから漂ってくるのは圧倒的な貧しさである。べつだん経済的な貧しさが作品のテーマとなっているわけでも、OHPが殺伐としているからそう感じるわけでもなくて、切りつめられ凝縮されているというよりも「ただそれしか語ることがないから」寡黙たらざるをえないテキストと、ノイズ系音楽が好きと言うよりも「自分の持っているCDがそれしかないから」という理由で鳴っているようなまさに「ノイズ」でしかないBGMの宙ぶらりんな二重奏が、全てが四畳半のブリーフのフルボッキに支えられているような「取りあえずエロいことぐらいしかやることがない」世界観をしゃりしゃりと噛みしめさせる。そうした「貧しさ」が一番伝わってくるのがこの作品だろうか。序盤の「ただ他に相手がいないから兄姉相姦」と言った感じのダメ共依存関係は、アホな中学生が見るようなSF淫夢世界に呑み込まれながら、生に病んでエロは荒野を駆け巡るのであった。
80神がかりクロスハート! (ういんどみる)
処女作である「結い橋」あたりの原点回帰を目指した作品だとメーカーは言っているけど、確かに物語の外側は結い橋っぽく纏めようとはしているのだが、物語の内側はどちらかというと「魔法とHな関係」あたりを彷彿とさせる内容だ。基本的に随分と思い切った構成をしている。作品の外側を整える神様関係のネタは共通ルートと個別ルートの中盤あたりにだけにとどめて、個別ルートの残りはひたすらヒロインだけのイチャラブに当ててしまい、残った伏線は全部最後のトゥルーに任せているんだから。そのぶん、個別ルートはどのシナリオも引っかかりの少ない恋愛シナリオを堪能できるし、特に聖と杏子は傑作級だ。ただ、トゥルーの伏線解消シナリオを読んでしまうと、その隠し設定や世界観をもっと個別ルートに生かせたら、結い橋以上の傑作ができたかもしれないと言うような勿体なさも否めない。まぁここらへんのB級っぽさもどみるの原点回帰なのかもしれないが。 → 長文感想(23958)
85VenusBlood -FRONTIER- (DualTail(DualMage))
[ネタバレ?(Y1:N0)]長文感想(11575)(ネタバレ注意)
75KISS×100 GiriGiriな女達 (WINTERS)
一般的には平井次郎氏の処女作品ということにはなるんだろうが、べつだんこの作品を「最新作ですっ!」と売っても誰も文句を言わない程度には、平井次郎氏は赤ん坊の頃から平井次郎氏だったというわけだ。まぁkiss×2000に比べるとキスだろうがセックスだろうがアナルだろうが兎にも角にも何がなんでもブチこんだれ!といった感じのやりまくりストーリーが展開されているので、キスしーんのインパクトも弱く、物語自体が異様なために平井次郎氏の異様なテキストもそれほど印象には残らない。ただ、音楽のブチ切れ度はこの処女作が一番ヤヴァイのではないだろうか。むろん、一つの楽曲自体がどーこーと言う話ではなく、発情したネコの鳴き声ががかーん♪くわぁーん♪ぽへぇーん♪な歪んだ踏切音で切断され近所の主婦が増税を叫び散らす夕暮れの叙情のような音の塊がテキトーに乱舞しちゃっており、狂った物語の見事なヘテロフォニーになっているのだよ。
70ノーブレスオブリージュ (CLOCKUP)
ノブレス・オブリージュを日本語に適切に訳すと、のーぱん・オブ・ルルーシュということになり、要はオレサマは高貴なる生まれで高貴なる宿命を持っているんだから、テメぇら卑民どもはオレサマに文句を言うのは辞めとっとと原発やら増税やらデフレやらを受けいれやがれ!ということであり、ここエロ助でも高貴なる皆様がたが「この作品の適正点数はこうに決まっているんだから工作は辞めれ」と高貴なる職務に日々邁進なさっているのであるが、しかしこの作品の塗りティームは高貴なる「かみやまねき氏」のゲンガーを上手く生かしきれていない。なんかエロCGに入ると妙にデブっちゃって、ああ普段は化粧とか凄く頑張っていたのかーと年長ヒロインの苦労をしみじみと感じてしまいエロどころの騒ぎではないのである。シナリオのほうも一応真面目にプロットは作っているんだけど、展開がいつも急すぎて茶番にしか見えないあたりが高貴なるものの悲劇であろうか。
85先生だーいすき (SCORE)
例えばあなたの大好きなエロゲシナリオのヒロインが、とつぜんカトリック教会が仕掛けたブルックナーウィルスによって全て「12歳以下しか見えない」立ち絵やCGに変わったとしよう。変更点はそれだけで他は全部変わらない。その時にあなたは今までと同じようにそのシナリオを愛せるかだろうか?エロゲにおけるロリゲーシナリオの抱える問題点というのは、上の例の問題と似たようなところがある。つまり、もしも立ち絵やCGが「ロリキャラじゃなかったら」それはまぁ普通の純愛シナリオと読めるのだが、それが「ロリキャラ」になった途端「そうじゃねぇだろ」と思ってしまうわけだ。このゲームも基本的に前半部分はNHK教育でやってもおかしくない「ええ先生モノ」なのだが、後半になると「ええ先生モノ」の論理のまま「悲しんでいる幼女を愛さないのはヘンだ」という流れで幼女天国に至るのであり、コレの何処がヘンなのかを指摘するのは大変に難しい。
80グリーングリーン3 ハローグッバイ (GROOVER)
その人の卒業後の進路によって微妙な違いはあるんだろうが、卒業式間近の学校生活というのは基本的にうら寂しいモノだ。別れが辛いというよりも、学校に登校する日が減り実際に授業もサボる三年生生もどんどん増え教室はがらんとなって、卒業式の練習のためだけに学校に行って午前中に帰ったりすると「自分は一体何のために学校なんか行っていたんだろう?」といった素朴な疑問が沸き起こったりするものだが、そういう人間に限って卒業式が始まると感極まったりするのだから不思議なものだ。この作品もシリーズ最終作で卒業式が描かれる。だが、どのルートでも卒業式までに語られることは、今までの仲間が学校を中退する話とか恋人関係の自然解消といった、まるでグリグリから登場人物がひとりひとり消え去っていくような寂しさだけなのに、それなのに、僕らは卒業式に感動するしかないのだろう。「学校のみんな」を感じられるのはこれが最初で最後なのだから。
76学☆王 -THE ROYAL SEVEN STARS- (Lump of Sugar)
昨今の萌えゲの難しさと易しさを同時に感じられるタイムリーな作品かもしれない。難しさ、というのはそれは物語というか「盛り上がり」部分と他の部分のバランスの難しさで、この作品の場合は一応序盤からバカSF設定の伏線をばらまいて、次に学園に次々と送られる刺客敵キャラをみんなで力を合わせてやっつけよう!みたいな話を、適度なギャグと適度な緊張感を織り交ぜて進行させていて、まぁ共通ルートの時点ではそこそこ面白いわけだ。んでも、個別ルートに入ると、最近の流行というか既に「お約束シーン」になりつつあるイチャイチャシーンとか、わりとエロいエロしーんを何個か入れなくちゃいけないでしょ。そうすると、そのあとは「半ばギャグのシリアス展開」でも、別にそんなの今さらやんなくてイーじゃんみたいな感じになって竜頭蛇尾感がつよくなっちゃうのよね。そういう中盤付近のイチャイチャがよきゃそこそこ評価されるのは易しいところだけど。
80ランス・クエスト マグナム (ALICESOFT)
こういう修正パッチともDLCともリメイクとも取れる不思議な形態の商品は、たぶんエロゲでは初めてのやり方なんで、「こういう作品」だとまず始めに決めつけ、で、その基準からこの作品の完成度は如何ほどなものかーとゆーような、点数評価の基本的なやり方がなかなかやりにくいんじゃないかと思うのだが、僕としてはまぁ「修正パッチ」としては90点ぐらい、「DLC」としても85点ぐらいと高評価、んでもリメイクとしては70点ぐらいとキツイ点数をつけちゃいそうだ。まぁ大雑把な言い方をするとゲームシステム並びにバランス関係は非常に素晴らしい改善を示している。経験値稼ぎとレアアイテムゲットと特殊スキルの育成がテンポよく進んでいくので、ヤリ込みゲオタ以外の人でも周回プレイが楽しく感じられるだろう。ただシナリオに関しては「続編への伏線ばらまき」がより濃くなっているだけであり、FDとでも割り切らなきゃキツイのは変わってない。 → 長文感想(14363)(ネタバレ注意)
80こんなアタシでも… (WINTERS)
エロゲ神学議論の一つに「意味なし非処女」というのがある。これを理解するには「意味あり処女」という正反対の言葉を考えれば良く、要はエロゲの大半の恋愛物語においてヒロインの処女性が「意味のあるもの」にされているのであり、「小さい頃からずっと主人公を想っていた」幼馴染みが非処女だったら確かにギャグにしかならないわけだ。こういう次第で、エロゲの非処女にも所謂「物語必然性」が要求され前述のような言葉が生まれるのであって、この作品の主人公アツノリ君も「真冬がラブレスセックススキーなのは何故だろう?」と真冬のトラウマを追求するばかりか、作品までもが「真冬以外のヒロインを選んだら真冬惨殺」というカノン神学構造フラグを採用し真冬の救済と真実を追求しちゃう。むろん、雪が降ることに何も意味がないように、真冬がセックスすることに食事以上の意味は無く、救済と真実は真冬の小便の暖かさによって浄められるしかないだろう。
70めちゃ婚! (onomatope*)
ハーレムゲー並びにハーレムシナリオというのは、たぶん、一つの成功作を産みだしていないジャンルだ。エロゲのハーレムを三要素にわけると、まず一番少ないのが「エロハーレム」であり、複数ヒロインと性行為を持ったり持った状態でお話を進めるような状況をさす。次に多いのが「萌えハーレム」で、全ヒロイン初期好感度100%みたいな状況でウハウハするって状態。そして、エロゲのほぼ100%をしめるのが「メタハーレム」であり、つまり「主人公=ユーザーが全てのヒロインを攻略出来る可能性がある」という構造があるからこそ、やれ選ばれなかったヒロインがカノンだとか、オレは○○を選んだみたいなメタ純愛とか、メタNTRで背徳感がどーとか自作自演的感情移入ができるわけだよね。そんで、この作品は「エロハーレム」を共通でやったは良いが、個別に入ればメタ純愛シナリオに落ち着くだけで、3Pエロを描くだけのハーレムしか語れてないのだ。
84Clover Point (Meteor)
[ネタバレ?(Y1:N0)]長文感想(51678)(ネタバレ注意)
87同棲ラブラブル (SMEE)
僕は通常このような言葉をあまり好まないが、この作品に限って言えば、この言葉を使うのが最も適切だと思われる。即ち「この作品は人類が踏み出した偉大なる妄想の第一歩」であると。イチャラブがどーだとかの、そういった俗説に惑わされてはいけない。なるほど、前作に比べるとデレ時の糖分はマイルドだろう。けれども、この作品はイチャラブゲーではなくイチャ嫁ゲーなのだ。前作の恋人なりたての興奮と好奇心はその純度をいっそう高め、今作では何事にも揺るがない不動の熱愛と信頼感へと昇華しており、もうことさらにイチャイチャ描写を強調しないでも、ふたりのご飯の会話をみているだけで、最初から最後まで結婚への散歩道を楽しそうに歩んでいるふたりをみているだけで幸福感に包まれる。結婚をここまで描いたエロゲは空前絶後。むろん、その全ては花穗よっていったん否定され、そして、花嫁を越えた永遠の妹への愛によって力強く肯定されるのであった。 → 長文感想(25707)(ネタバレ注意)(1)
85MAID iN HEAVEN SuperS (PIL)
なんだかよくわからない理由によって昨今の秋葉にはリアルメイドさんが徘徊しているのだが、なんだかよくわからない理由によって10数年前の鬼畜&調教ゲーではメイドさんが調教されており、そのような状況を一発で変革したのがなんだかよくわからないこのバカゲーだ。「メイドはご主人様によって調教されるべきだ」を語るのが以前の調教ゲーだとしたら、この作品はメイド自身が「ご主人様はわたしを調教するべきだ」と訴える。これにより調教ゲーの基本原理である「単純反復調教による心理又は性感の性奴隷化」といった巨人の星は無効化されてしまう。だってハナっからメイドがやる気マンマンで、基本的にどんな行為も受け入れちまうんだから、数々の調教行為は何らかの目標を失って、ひたすらバカカップルの終わりなきバイブをくるくる回し続けるしかない。天国とは意味なしで幸せになれる場所であり、メイド・イン・ヘブンの扉は今ここに開かれたのだった。