ysm0624さんの得点順コメント

ysm0624

DL版購入がほとんどの旧作ゲーマー。
新作を買うことは稀で、DL販売サイトの半額セールにはよく飛びつきます。
エロ云々よりもノベルゲーというメディアが好きでエロゲーをやっているので、18禁であろうとなかろうと面白そうな作品は何だってプレイします。
基本的に抜きゲーはやりませんが、ノベルゲーとして面白そうであれば、ハードな凌辱モノも普通にやります。
好みとしては、話が薄っぺらい作品は嫌いですが、テキストを読み込んで深く考察することが求められる作品よりも、単純なエンターテインメントとして読んでいて楽しい作品の方を気に入る傾向があるようです。
話さえ面白ければ、些細な設定上の齟齬だとか、時代背景に合うかどうかだとか、細かいところはあまり気にしません。

評価基準として明確な点数配分がある訳ではありませんが、主に次の3つを考えて点を付けています。

①プレイ中、どれだけ真剣にテキストを読んだか(クリック連打等で読み飛ばしたシーンがどれだけあったか)。
②プレイ期間中、あるいはクリア後しばらくの間、どの程度その作品のことが頭を占めていたか(熱中度)。
③客観的に見て、どのように評価されるべき作品だと思うか。

③を基準に①②を加味して点数を考えていますが、旧作ゲーマーなので高評価作品を選んでプレイすることが多く、全体的な点は高めになっています。
感想は真面目に長文を書こうとしたものから、適当に流したものまでいろいろです。敬体で書くか常体で書くかも気分次第で変わります。
感想のテンションと点数が必ずしも一致していませんが、それは①~③のバランスによるものです。
例えば、感想は褒めている部分がほとんどなのに、点数はあまり高くない作品は、①②が高くて③が低いという感じですかね。
同人などボリュームが少ない作品も、②があまり高くならないので点数は抑えめになります。

作品のタイプやボリュームによって変わってきますが一応の点数と評価の目安
90点以上…特別に熱中してプレイした作品。基本的にシナリオや心理描写等何かしら感銘を受けた作品にしか付けません。
80点台…欠点よりも評価できる点の方が大きく、欠点が気にならないほど楽しめた作品。
70点台…欠点はそれなりに気になるものの、その作品なりに楽しめた作品。
60点台…欠点がかなり気になった作品。ただしシナリオ単体で評価できる最低限度は超えている。
50点台…もはやシナリオ単体で評価できる作品ではない。不可。
49点以下…抜きゲー以外にこの点数を付けることはまずないと思いますが、点数はかなり適当なので価値はほとんどないです。

得点順コメント

100WHITE ALBUM2 ~closing chapter~ (Leaf)
自分は雪菜派という訳でもかずさ派という訳でもなく、どちらかと言えばキャラとしては雪菜の方が好きかもしれない。けれども、雪菜ルートがオーラスだ、これを最後に持ってくるべきだという意見には納得しかねる。雪菜の負け癖にハマってしまった自分はかずさルートを最後にするしかなかったし、ICから繋がる「WHITE ALBUM2」らしさ全開なかずさルートこそが最後に相応しいと感じた。あと、本作で最も台詞数の多いヒロインは雪菜だろうけど、中でも最も萌える声は、照れたときに思わず息を吸い込むあの声だと思う。 → 長文感想(11118)(ネタバレ注意)
100ファタモルガーナの館(非18禁) (Novectacle(同人))
ここでの評価が異常に高いのでやってみたら、期待の遥か上を行く作品だった。何というか、ものすごく鬱な話だったなあ、でも最高に楽しかったなあ(無理矢理ポーリーン風)、という感じ。各章一つずつの話だけでも良作短編となり得る出来なのに、それらに散りばめられた伏線が中盤から少しずつ回収され、ラストにすべてがまとまっていくさまは圧巻だった。長文感想は途中までネタバレなし。 → 長文感想(4284)(ネタバレ注意)
98Phantom INTEGRATION (NitroPlus)
最初から最後までのめり込むようにプレイしてしまった。文句なしの傑作。
97黄雷のガクトゥーン ~What a shining braves~ (Liar-soft(ビジネスパートナー))
インガノックの1.7倍というシナリオ量も、むしろ少ないだろと思えるほど読みやすく、王道的で、楽しかった作品。正直不満も無くはないが、最終章の盛り上がりですべてを持って行かれました。エロ軽視でシナリオ重視、なおかつほとんど女視点で語られる物語に耐えられるなら、シリーズ関係なくプレイして損はないと思います。 → 長文感想(3221)
96カタハネ (Tarte)
百合なんて興味ないし、と今までプレイを先延ばしにしてきたのを後悔するぐらい気に入った作品だった。正直特別深い話という訳でもないのだが、世界観に大変魅せられ、ラストは泣いてしまった。 → 長文感想(2080)(ネタバレ注意)
94最果てのイマ フルボイス版 (XUSE)
とにかくすごい作品としか言いようがない。 → 長文感想(249)
93My Merry May with be(PSP)(非18禁) (サイバーフロント)
まさに埋もれている名作。人間が作ったロボット的存在の持つ心というテーマをメインとしてここまで深く、そして重く描いた作品はなかなかないんじゃないかと思う。 → 長文感想(1008)
総プレイ時間 : 60h
92穢翼のユースティア ~新装版~ (AUGUST)
どうしようもなく救いのない絶望的な世界において、最後まで自分の「生きる意味」を追求し続けた人々の物語。進めば進むほど、もう後には引けず、前に進むしかないという悲壮感が強まっていき、クリア後の虚無感・喪失感はかなりのものがあった。各章が実質ヒロインルートになっているため、一本の物語として見るとやや不自然・ご都合主義な感があるのがマイナスではあるが、オーガストらしい優等生的な雰囲気も残しつつ、ダークファンタジーの世界を描き切ったのは素晴らしいと思う。そして、エリスとコレットという、ヒロインとしては面倒くさい女を2章連続で持ってきたのも、なかなかの挑戦ではなかったかと感じた。 → 長文感想(819)(ネタバレ注意)
90MUSICUS! (OVERDRIVE)
音楽との関わりによって変動する主人公の生き様を生々しく追体験させられる作品。無感動的であるが故に心を揺さぶる何かを求めないではいられないという、主人公の歪んだ個性が際立っていた。欠点はいろいろあるし、恋愛要素は薄くエンタメとして特別楽しい訳でもないが、心に残る物語だったと思う。 → 長文感想(2353)(ネタバレ注意)
90ファタモルガーナの館 -Another Episodes-(非18禁) (Novectacle(同人))
どんな話で、どんな結末になるのか…。そんなことは分かり切っていたはずなのに、何度も心を揺さぶられ、止めどころなく最後までプレイしてしまった。全体的な密度の高さは本編以上とも言える。正直、本編だけで十分綺麗にまとまっているんだからこれ以上追加しなくても良いじゃないかという思いもあったが、ここまでのクオリティで出してくるなら文句の言いようがない。ファタモル本編をクリアしてこれをやらないのはもったいないでしょう。 → 長文感想(2794)(ネタバレ注意)(3)
90時計仕掛けのレイライン -朝霧に散る花- (UNiSONSHIFT:Blossom)
【ニコ生・ネタバレイラインを聞いて伏線について追記(2015年3月6日)】三作通してプレイしてみれば、ボリュームとしても長編クラスであり、とても質の高いエンターテイメント作品だと思った。特にこの三作目は、シナリオ上あまり意味のない分岐やコミカルシーンが少なく、二作目の流れを汲んで序盤の方からシリアスに展開するので物語に入り込みやすい。やや複雑な設定も、形を変え何度も噛み砕いて丁寧に説明されるので、非常に分かりやすい。ラストも盛り上がるべき所は十分盛り上がる一方、無駄な引き伸ばしがなく余韻を残す終わり方になっているので、読後感も良い。少なくとも、このシリーズを一作目から面白いと思えた人には、満足のいく最終作になるでしょう。 → 長文感想(12204)(ネタバレ注意)
89アルテミスブルー (あっぷりけ -妹-)
江戸湾ズにおいて様々な人々との出会い別れを通じて成長していくハルの青春物語と、一度挫折した空への情熱を再び取り戻す桂馬の物語の二本立て…と思ったら、終盤にテーマを変えてきた。描写不足とはいえ決して失速しているわけではなく、最後まで楽しめたことは確かだが、ハルの成長物語は未完のままで終わってしまったのは非常に残念。描き足せそうな部分も多く残っているし、何とかして続編が見たいところだけど、期待できないんだろうなあ。美少女ゲームらしからぬ年齢層が高めの「大人」なキャラクター達、彼らによって作られる魅力的な世界観がもったいない。 → 長文感想(5352)(ネタバレ注意)
89スターズ★ピース|恋愛応援⇒友達獲得ケーカク(非18禁) (平星高校ゲーム制作部(同人))
こんなにボリュームがたっぷりで、テンポも良く最初から最後まで飽きずにプレイできる作品が、フリーでできるなんて驚きだった。既に素晴らしい感想が多数あるので長文感想は書きませんが、いろんなクセのあるクラスメイトたちが、クリアする頃には男子も女子も全員最高だ!という気分になってくる。エロゲでもギャルゲでもないかもしれないけど、ホント良い作品なので、エロゲに飽きた方、暇な方はプレイしてみてはどうだろうか。
89リベリオンズ Secret Game 2nd Stage(PSP)(非18禁) (イエティ)
正直シークレットゲームと比べてここまで面白いとは思わなかった。何が違うかって言ったらそれはシナリオ展開そのものよりも、キャラや演出の違いだろうなあ。もっと早くプレイすれば良かった。シナリオに粗?ご都合主義?リアリティの無さ?はあるにはあるけどこのゲームは乗ったもの勝ちです。Cルート後半以降に不満を持つ人も多いようだけど、自分は何も思わず最後まで突っ走れた。売ってしまった前作を再プレイしたくなった。次回作がいつか出るなら期待したい。
総プレイ時間 : 23h
89スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園(PSP)(非18禁) (スパイク・チュンソフト)
超高校級の才能を持つ高校生たちが一定の空間に閉じ込められ、脱出のために殺し合い、そしてクロを指摘するための学級裁判を強いられるシリーズの2作目。前作よりボリュームも増えたし全体的にパワーアップした印象。ただし前作プレイは必須。 → 長文感想(902)
総プレイ時間 : 33h / 面白くなってきた時間 : 4h
89Rewrite(非18禁) (Key)
さすがのロミオ作品で、かなりのボリューム。ライターの差はそういうものだと割り切って楽しめた。 → 長文感想(394)
88EVE burst error Windows95 (C’s ware)
今DL販売サイトで購入できるのはセガサターン版の移植であるこの版(非18禁だけどもなぜかDL販売では18禁扱いにされている)ですが、批評空間に項目がなく、声なしの原作に登録するのもセガサターン版に登録するのも違う気がしたので、自分がプレイした時に追加しました。内容は確かに古いし、ラストの展開など素直に乗れなかった部分もありましたが、シナリオは十分面白く、演出にも凝っていて、今でもプレイする価値は決して失われていない作品だと感じました。納谷悟朗、 野沢那智、本多知恵子といった、今は亡き声優陣の演技も魅力の一つでしょう。ただ、一応はリメイクな訳だし誤字はもうちょっと減らして欲しかったな。
88ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生(PSP)(非18禁) (スパイク・チュンソフト)
シナリオだけで見ると大したものではなく、推理モノとしてもレベルが高いとは言えない。それでも演出面や学級裁判の楽しさだけで高評価したくなる作品。こういうゲームをするとコンシューマー専用ゲームも捨てたものじゃないなと思う。
88るいは智を呼ぶ -フルボイスエディション- (暁WORKS)
個性的なキャラが揃っていてなかなか楽しかった。るい、花鶏、こより、とクリアした段階では所詮はキャラゲーなのかと思いかけたが、最後までプレイする価値のある作品だった。 → 長文感想(1035)(ネタバレ注意)
88Ever17 -the out of infinity-(PSP)(非18禁) (KID)
序盤もつまらなくはなかった。 → 長文感想(335)
87リズベルルの魔7 完結篇 ~はてしなき ほんとうの物語~ (TOKITETO(同人))
作品内容はさておき、このシリーズの2大ヒロインである、リズベルルとネムリーの裸と明らかにヤってる最中みたいな絵には、物凄くいけないものを見ている気がした。純愛だし直接的な性描写はないというのに、ある意味普通のエロゲーよりもエロく、犯罪臭を感じてしまった。作者さんはロリコンなんですかね? 作品としてはグラフィック・演出力が最初から最後まで際立っており、圧巻という他ない。特にこの完結編は気合が入っており、さらにレベルが上がっていた。クリックが止まらなくなるような熱中度の高い物語ではなかったが、作品全体を通した温かく優しげな雰囲気は心地よく、終わってしまうのがもったいなく感じてしまう程だった。読後感も非常に良く、とても前向きな気持ちにさせてくれた。点数はシリーズ全作を通してのもの。
87EXTRAVAGANZA ~蟲愛でる少女~ (BLACK Cyc)
これは、壮絶なエログロと、中だるみのないシナリオに、いろんな分岐を試したくなるゲーム性が高度に合わさった素晴らしい作品だった。それだけに、開発期間の短さによる手抜き具合が残念に思えた。長文感想ではゴアや銃刀との比較もいくつか。 → 長文感想(2648)(ネタバレ注意)
87銀色 完全版 (ねこねこソフト)
これは素晴らしい鬱ゲーだ。ギャグも皆無で淡々と進む部分が多いのにダレることもほとんどなかった。ただ分かってはいたが、三章は夕奈の異常性があまりに強烈すぎて全体から浮いている気がしたのがちょっと残念。 → 長文感想(1492)(ネタバレ注意)
86WHITE ALBUM2 ~introductory chapter~ (Leaf)
ICをプレイ中に感じていたのは、ありふれた恋愛モノでしかないはずなのに、どの場面をプレイしても物凄く面白いということ。主人公やヒロインの性格、細かい心の動き。そういう生々しい心の機微に惹かれました。これだけだとまだ序章だというのに、二つのデジタルノベルも含め、なかなかに心を揺さぶってきます。
86Vermilion -Bind of Blood- (light)
グランドルートの完成度の高さには圧倒させられた。「吸血鬼など何処にもいない」という主人公・トシローの信念は、クリアする前と後では大分重みが違って聞こえてくる。吸血鬼になれるものなら一度なってみたいなあ、なんてミーハーな思いを持ってプレイしていた自分は大いに反省させられた。そして、理想通りにはいかないことばかりの現実の中で、どのように前を向いて生きて行けば良いのかというメッセージ性に感じ入るものがあった。各ヒロインルートも、キャラの信念は不動でありながら、問題の解決方法がそれぞれ異なっているのが面白かった。全体としてはややエンターテイメント性に欠けるので取っ付きにくい部分もないではないが、最後までプレイした価値はあったと断言できる作品だった。 → 長文感想(590)(ネタバレ注意)
86RanceVI -ゼス崩壊- (ALICESOFT)
ランスシリーズ初プレイ。この作品は自分にとっては時間泥棒というよりも良い暇つぶしになりました。システムは単純でストレスが溜まる要素はあまりないし、時間を置いてプレイしても次に何をすれば良いのかが分かりやすい。今なら安くDL版や廉価版で買えるし、自分のようにシリーズ未経験の人にもおすすめです。 → 長文感想(1502)
86無限煉姦 ~恥辱にまみれし不死姫の輪舞~ (Liquid)
最初からシナリオに期待、正確にはEXTRAVAGANZA的な成長物語と、エログロを耐え続けた先の感動を求めてプレイしたが、期待通りの作品だった。終わってみれば割とオーソドックスな物語で、特に緻密な設定がある訳ではないのだが、最後までダレることなく、一気に読み進めることができた。クリア後に読めるEpic-Fineや公式サイトのショートストーリーも合わせ、読後感の良さはなかなかのもの。ただシナリオを進めたり引き延ばしたりするための駒でしかないように思われるキャラがいたり、物語が核心に迫るにつれ抜きゲー色が弱まっていき、最終章ではエロゲですらなくなるという点からして、エロとシナリオの融合は微妙な部分もある。この題材なら別ブランドからシナリオゲーとしてもっとシナリオを練り上げても良かったかもしれない。 → 長文感想(2623)
86Bullet Butlers (propeller)
設定を生かしきれてないだとか問題はないわけではないけれど、キャラの掘り下げはしっかりしてるし、男キャラも皆熱く、燃えることのできる良作。
85シンフォニック=レイン HD EDITION(非18禁) (工画堂スタジオ)
今ほど美少女ゲーム慣れする前にプレイしたかったなと思う作品だった。作品のトリックは、ありきたりなものでしかないし、無気力主人公で娯楽性も低いのだが、ヒロイン達の、簡単には割り切ることのできない真剣な思いを目の当たりにした際には、心を打たれずにはいられなかった(思えばマイメリもそんな感じだったような)。音楽ゲームも作品に没入するのに大変効果的であり(賛否があるのは分かるが)、自分はHARDで50000pointsを超えるぐらいまでは頑張ってしまった。残念なのは、「HD EDITION」として解像度が上がっているのは良いが、システムは古いままなのか「バックログからの音声再生」や「クイックセーブ」機能がなく、過去版に入っていたサイドストーリー等の追加要素も一切ないこと。Steamで簡単に買えるのは良いが、そこはもう少し頑張って完全版として相応しいものにして欲しかった。
85ef - the latter tale. (minori)
こんな映画的な作品があるとは知らなかったので、驚きだった。一つひとつの話を見ていくと、思春期特有の悩みや、(美少女ゲーム的には)どこにでも転がっていそうな不幸属性を与えられた人々が、様々な人と関わりながら、その傷と向き合い、受け入れ、前向きに生きていこうとするさまを描いた物語であり、目新しさはあまりない。それなのに、その描写の丁寧さ、絵や演出のクオリティの高さ、群像劇として描かれることによる作品全体を通した温かい雰囲気に引き込まれ、クリックが止まらなかった。そして、最後まで暗い話が続くのにも関わらず、読後感が非常に良いのも好印象。シナリオや絵だけが突出している訳ではなく、全要素を合わせて名作クラスになった稀有な作品。これからも時々OPムービーを見返しては、この作品世界に浸ってみたいと思う。
85マブラヴ オルタネイティヴ クロニクルズ 04(非18禁) (âge(age))
正直、オルタで終わらせずにマブラヴシリーズをここまで追ってしまったことは正解だったのか、と悩みつつのプレイだったんですが、04まで全てクリアしてみるとその価値は十分にあったと思えました。確かに、半額セールでも大して安いとは思えないボリュームでの分割販売ってどうなの?と感じる部分はありましたが、外伝的作品なのにこれだけの長編を、シナリオと演出のクオリティを維持して作り続けるには仕方がなかったのかもしれません。バビロン災害によって人類滅亡が間近に見えているTDAの世界において、どうにかして人類の生き残る道を見つけていこうとする人々の生き様には、オルタとは違った面白さがあります。特に、今作04でのTDAは、01から描かれ続けてきた問題の多くが収束し、短編のWAR ENSEMBLEとラストダイバーズの出来も良かったので、クロニクルズ4作の中で一番満足感が得られて良かったです。 → 長文感想(363)(ネタバレ注意)
84レイジングループ(Android)(非18禁) (KEMCO)
スマートパス版でプレイ。これまで評判の良いデスゲームADVを何本も出してきたKEMCOですが、今回の新作はただのデスゲームに留まりません。デスゲームそのものはあくまで一要素に過ぎず、その奥に隠された伝奇的な謎を追う物語として、非常に楽しめた作品でした。ボリュームも過去最大で、ボイス(パートボイス)やボーカル曲が付く等クオリティアップもしており、今までより一段上の作品へと進化した印象があります。ただ、苦言を呈するならば、①主人公ボイスが終始棒読みなこと、②最後の核心に迫る部分の一つに過去作ネタ(デスゲームでない)を持ってきており、未プレイ者からすると置いて行かれてしまうこと、でしょうか。 → 長文感想(3135)
84Re:birth colony -Lost azurite- (あっぷりけ)
前作よりも大分洗練された印象。とはいっても粗い部分がない訳ではないのだが、世界観は良く練られているし、シナリオにもなかなか引き込まれた。そのうえに、前作の特徴であった、主人公をめぐるヒロインたちのガールズトーク的な面白さも決して失われてはいないのも良かった。終盤の展開は二転三転と動かし過ぎず、もっと綺麗にまとめた方が良かったのでは?等と疑問に思う部分もあったが、この程度は十分許容範囲内。まだまだ話を作れる余地がいくらでもありそうなので、できるものならシリーズ3作目をプレイしたいと思うものだが、果たしてどうだろう…。 → 長文感想(1285)(ネタバレ注意)
84SWAN SONG (Le.Chocolat)
序盤こそ、先が読めない展開に引き込まれるものの、中盤以降はシナリオとしての面白さがどんどん失われていき、大地震の前から様々な問題を抱え持った頭のおかしな人々が、大地震をきっかけとしてどう変貌していくのかという心理描写ばかりになってしまう。これでは『CARNIVAL』と大差ないじゃないか、という気もする。結局のところ、この作品にとって大地震は舞台設定に過ぎないのであって、背景事情はほとんど明かされないまま終わるが、これではリアリティに欠け消化不良と言わざるを得ない。瀬戸口廉也の突出した文章力と、独自の演出等を評価して付けた点数は高めだが、シナリオにも期待していた自分にとってはちょっと期待外れで、それ程好きな作品ではないなあ、というのが正直なところ。 → 長文感想(575)(ネタバレ注意)
84水夏A.S+ ~SUIKA~ (CIRCUS)
4章がもう少し分かりやすく感動できるようにしてあれば良かった。ただの恋愛、三角関係モノにとどまらない良さのあったシナリオ。
83あけいろ怪奇譚 (シルキーズプラスWASABI)
前作より大幅にボリュームが増して多様な物語が展開されるというのは、確かに評価すべきことである。けれども、オールクリアしてからこの作品のしたかったことは何だろうと考えてみると、メインルートとその他では別作品のようであり、全ルート合わせてこその『あけいろ怪奇譚』だ、といった一体感はあまり感じられない。結局のところ、分岐がいくら増えたとしても主題は一つの大きな事件であるというのは、前作と同じである。これが、このシリーズの魅力でもあり、欠点でもあるのかなと思う。 → 長文感想(2212)(ネタバレ注意)
83見上げてごらん、夜空の星を (PULLTOP)
専用ソフトを作って描き出された美しい星空、随所に使われていた臨場感のあるバイノーラル録音音声、天文部という一見地味な活動に目を輝かせて情熱を燃やすキャラクター等によって描き出される、至高の雰囲気ゲー。こういう作品をプレイすると、文章だけではないノベルゲーの良さを痛感させられます。シナリオは起伏に乏しく、突っ込み所もありますが、盛り上がるべき所は盛り上がるし、何より雰囲気が良いのであまり気になりません。前作のようなごく限られたコミュニティでの話ではなく、他の地域や社会との関わりを見せてくれるのも良かったです。読み応えのあるシナリオを求めるには向きませんが、プレイしていて癒される、敷居の低い良作でした。 → 長文感想(2180)(ネタバレ注意)
83結婚主義国家(非18禁) (ウォーターフェニックス)
少子高齢化対策で18歳になっても結婚できなかった者は死刑という、極端な世界に生きる男女の短編連作ノベル。荒唐無稽な設定ではあるが、それが故に結婚への切迫感が演出され、キャラクターごとの結婚観の違いが如実に表れるのが興味深い。各短編はそれぞれ雰囲気が異なるが、どの作品も程度の差はあれども何らかの仕掛けが用意されていて、一筋縄では終わらないようになっている。そして、最後まで読めばこの物語の真の意味が分かるようになり、バラバラだったはずの短編が完全に一つの物語としてつながっていく。全体を通すとボリュームは結構あり、720円というのは安い。ノベルゲーム好きなら、是非とも体験してみて欲しい作品の一つ。長文感想は最後以外ネタバレなし。 → 長文感想(2885)(ネタバレ注意)
83幻想のアヴァタール (べにたぬき(同人))
べにたぬき活動終了、公式サイト閉鎖、ダウンロード販売取扱終了…。同人ながらこれ程クオリティの高い作品を普通に購入することができなくなり、当然のことながら今後の展開もないというのは、本当に残念でなりません。 → 長文感想(608)
83Flyable Heart (UNiSONSHIFT:Blossom)
この作品は、現時点で好きな学園モノのエロゲは何かと問われれば、一番に挙げてしまうんじゃないかというぐらい自分の肌に合っていた。ラブコメ的な共通ルートは楽しいし、個別ルートに入ると一気にシリアスになり、各ルートをクリアするごとに全体像が見えてくるシナリオ構造は興味深い。さらに、キャラ・絵・音楽も魅力的に仕上がっており、最初から最後までほとんど飽きることなくプレイできた作品だった。ただし、良くも悪くも個性の強いキャラが多く、彼らをどのように受け入れていくかで評価が大きく変わってくる作品であることは否めない。 → 長文感想(4044)
83セブンスコート(非18禁) (Novectacle(同人))
まあ所詮エイプリルフール作品だしおやばけ!みたいなもんだろう、と思ってプレイしてみたらガチな傑作だった件について → 長文感想(910)
82EXTRAVAGANZA ~蟲狂編~ (BLACK Cyc)
この出来ならもっと早くプレイするべきだった。短編なので大した話ではないのだが、キャラクターの描き方にしても、物語の展開にしても、蟲愛でる少女本編の雰囲気・世界観を壊すことなく、ファンの期待に応える作品になっていた。蟲愛が好きなら、本作をプレイしない手はないでしょうね。 → 長文感想(1101)(ネタバレ注意)
82神様のゲーム -監禁された6人の男女- (XUSE)
物語の結末に消化不良な部分が残るものの、デスゲーム好きなら見逃せない作品でしょう。他のデスゲーム作品と違うところは、ゲーム参加人数が少ない分、一人ひとりの掘り下げがしっかりと行われており、捨てキャラがいないということ。そして、『善人だらけのデスゲーム』と謳っているように、明らかな社会不適合者や悪人がいないということ(腹黒キャラはいるが…)。これらによって、極限状態の中で各人が何を考えるのか、そして15日という長いゲーム期間によってどう変わっていくのか、という人間の内面については他作品以上に描かれていた。ただし、選択肢すらない完全一本道であり、かつボリュームはフルプライスとしては短めなうえに物語としては未完で終わってしまう。そして、絵や演出、インターフェイス面のクオリティは、お世辞にも高いとは言えない。体験版や小説を先に読んで気に入った場合のみ買うのが良いかと。
82夜明け前より瑠璃色な -Brighter than dawning blue- PC版(非18禁) (AUGUST)
とても優等生的なイメージの作品だった。自分が理不尽だと感じたら突然キレる主人公とか、何ルートもやっていく中での日常のマンネリ感とか欠点はあり、熱中度もそれ程高くはなかったが、メインのフィーナルートは結ばれる前とその後の道筋をしっかりと描き切っていたのは好印象だし、追加ルートのエステルルートは世界観の広がりと、既存ヒロインとは一線を画す魅力を見せてくれた。おまけのショートストーリーの出来も良く、クリア後の満足感は高い。オーガスト作品は初プレイだったが、その魅力が少し分かった気がする。