Atoraさんの得点順コメント

Atora

(17/09/18)
世に作品を送り出す製作者様方、レビューに目を通していただく方、
議論にお付き合いしてくださる方、注意してくださる方をはじめ、お時間を頂戴した全ての方に感謝します。

【自己紹介】
◆12年目。継続は力なり。趣味に生涯を捧げています。
エロゲー関係は、萌えゲーから少しずつ幅を広げて、雑食になりました。
レビュアーとしては、「批評は易く、芸術は成りがたし」という考えを持っています。
そのため、できるだけ偏りのない批評を意識しています。言葉がきついと感じたらご指摘ください。
筆削褒貶を旨とし、時おりレビューにリテイクを加えています(誤字、脱字訂正を中心に)。
諸兄のエロゲーライフの一助になれば、これ以上嬉しいことはありません。

※ 議論や質問などがございましたら、投稿したレビューにレスをお願いします。

【採点方式】
0-5-9点方式 + 個人的な思い入れのある作品(バイブルみたいなもの)
バイブル 100 
秀作 99~91までの9作品・90 
良作 89・85・80
佳作 79・75・70 
凡作 69・65・60・59・55・50 
駄作 49・45・40・39・35・30

【音楽の点数について】
一つ一つの曲を果たして点数で表せるものなのか、昔からすごく疑問でした。
ここでは、暫定的に心に残っている曲に200点を投じています。
それ以外の聞いたことがある曲、まったく聞いたことがない曲にはいずれも点数を投じていません。
音楽観に関わるということもあり、“悪い”と思うものを見せないようにしたいからです。
本当に悪い曲なのか、単純に自分の感性が乏しいだけではないのか。
他の人から見れば、素晴らしい名曲に違いない……など、
その辺りの線引きが私の中で非常に曖昧で、明確に差をつけて評価するのが難しいと判断したためです。

【購入前得点について】
【ビジュアル】・【シナリオ】・【エロ】・【システム】の4項目を見ています。
【システム】欄は、RPGやSLGといったゲーム性あるタイトルのみに付けています。
どんなに悪くとも、最初は70点以下をつけないようにしています(下方修正を除く)。
それが、発売前の作品に対する礼儀だと思うからです。
未投稿のタイトルを69点以下と予想しているわけではありません。

Twitter :
@bbmAtora

得点順コメント

100はるのあしおと (minori)
漠然とした恐れが自分の中にあって、意味もなく蠢いている。なのに、その正体が何なのか分からない……こういう気持ち悪い不安を憶えたことのあるプレイヤーほど、桜乃樹の葛藤、行動に同調できるはず。樹は本当に不器用な人間で、ちっぽけで臆病で、かつては一歩も前に進む勇気すら持ち合わせていなかった。そんな過去があるからこそ、ヒロインと共に前轍を乗り越えていくその様が、実に晴れ晴れとしていて輝かしく見える。幾年を経ても、一向に色褪せることを知らない物語。 → 長文感想(2835)(ネタバレ注意)
100BALDR SKY Dive1 ”Lost Memory” (戯画)
分割云々に関しての雑多な議論はプロフェッサー諸兄にお任せして、さて、もう一度よく考えてみよう。バルドフォースの後塵を拝さず、よくぞここまで強烈なインパクトのある作品を世に送り出したと、少しくらいは賛辞を送りたくはならなかったか。だってそうでしょ…、これでまだ続編へのさらなる飛躍や完成を求めてるのは、もはやファン特有の心理というか、希望というか、願いというか―――いやはや、なんとも贅沢な気分に浸っている自分に気づいてしまった。 → 長文感想(2163)(ネタバレ注意)
99神採りアルケミーマイスター (エウシュリー)
超大作にして超名作。『峰深き瀬にたゆたう唄』と『姫狩りダンジョンマイスター』の交配から生まれた稀代の良血馬。これで面白くないはずがない。 → 長文感想(1317)(ネタバレ注意)
98車輪の国、向日葵の少女 (あかべぇそふとつぅ)
正義と慈悲と愛の物語。社会の枠にとらわれない価値観のため、プレイヤーにとって「痛い」シナリオもある。1周目を真剣にプレイすべき作品で、周回を重ねるごとにその価値は下落していく。ノベライズものとして明確に訴えかける何かがここにある。 → 長文感想(4839)(ネタバレ注意)
97あの晴れわたる空より高く (Chuablesoft)
ロケット製作を軸に青春時代を活写し、冷めた心に熱い何かを呼び起こさせてくれる、「心的滋養力」の強いオッサン向けの力作。インテリな単語が所狭しと飛び交う中、つとめて衒学的な説明を避けたのが吉と出た。ヒロインをナビゲート役に配し、一般人の知識レベルまで落とし込む狙いも正解。青春ものお約束の挫折と、それに抗う真っ直ぐな情熱と、そして学ぶことの楽しさを詰め込んだ青春科学ADVだ。 → 長文感想(3849)(ネタバレ注意)
95この大空に、翼をひろげて (PULLTOP)
多忙なる現代日本の社会人のみなさま。どうしようもない上司に頭を下げたり、せわしなく書類を作成したり、理不尽なクレームに対応したりして、下を見る機会が当たり前になっていませんか―――いつのまにか、空を見上げることを忘れていませんか。見上げて歩く余裕がない人に向けて、PULLTOPがおくる青くささあふれる物語。それは、胸に熱い何かを呼び起こしてくれる。 → 長文感想(8527)(ネタバレ注意)
93美少女万華鏡 -神が造りたもうた少女たち- (ωstar)
稀代の名作オムニバス第3部。開始5秒で目を瞠り、10分で惹きこまれ、20時間足らずで満たされた。実用性もシナリオも死角なし。エロゲー界の「お、ねだん以上」は、ここが担う。 → 長文感想(2036)(ネタバレ注意)
92カミカゼ☆エクスプローラー! (Clochette)
おっぱいエクスプローラー……?いや、このゲームはおっぱいを探求するためだけの作品ではない。なんたって、このゲームの正体は「ちっぱい☆エクスプローラー」でもあるのだから。 → 長文感想(9607)
91てにおはっ! 2 ~ねぇ、もっとえっちなコトいっぱいしよ?~ (root nuko+H)
フェチシズム溢れるS級ヌキゲー。エロまわりの充実ぶりは前作の比ではない。制作陣のパッションがぎゅうぎゅうに詰まっている。シチュエーションの2割ほどはドSかドМに極振りされているが、得も言われぬ淫靡な雰囲気の絵に突き抜けたエロ台詞がベストマッチ。一つ一つのシーンの尺も長く、回想数も80超えとボリュームと質に関しては言うことなし。シチュエーションも多彩かつ特殊性に富み、脇コキやアナルプレイは当たり前で、特殊すぎる腹コキまで取り揃えている。ユーザー側が買い渋るネックと言えば、喘ぎが「んほぉ」を通り越して「ぶひぃ」レベルであること、ビジュアルが特徴的であること、SMシチュがそこそこ多いことくらいのものだ。実用性を重視するユーザーの嗜好によっては、当代随一になりうる力作。
90リベリオンズ Secret Game 2nd Stage(PSP)(非18禁) (イエティ)
これ以上は望むべくもない最高のリテイク。チーム月島、ここにあり。 → 長文感想(2856)(ネタバレ注意)
90ChuSinGura46+1 -忠臣蔵46+1- 百花魁編 (れいんどっぐ(同人))
勧善懲悪の粋。シナリオの構成力、キャラ立ての巧さは一級品。ボイスレスであるがゆえに、そのポテンシャルの高さを知らしめた快作。 → 長文感想(2491)
90ChuSinGura46+1 -忠臣蔵46+1- 假名手本忠臣蔵編 (れいんどっぐ(同人))
2011年度にリリースされた同人作の中では、疑いなくトップを争える位置にいる。忠臣蔵というベースがあるから、パロディだから、といった色眼鏡の類は捨て置けい。埋もれてしまうのが実に惜しい。多くのプレイヤーに、手に取っていただきたい一作。続編まで乞うご期待。 → 長文感想(1178)(ネタバレ注意)
総プレイ時間 : 11h
90遥かに仰ぎ、麗しの (PULLTOP)
ライターの筆致をこの上なく重用した作品で、“それぞれ”が理想的に仕上がっていると思う。丸谷秀司氏が手がけたルートはPULLTOPらしい雰囲気を醸し出しつつスムーズなプレイが出来た。健速氏はメッセージ性を重視した作りで人の立場の是非を問い、ユーザーに考えることを求めた。一言で評するのはとても難しいのだけれど、言うなれば、携わった人々の技量の全てが生きた作品ではないだろうか。 → 長文感想(10808)(ネタバレ注意)
89初恋*シンドローム (Campus)
総合力の高いロープライス作。設定や物語には大小の疑問が残るし、場面転換も煩わしいほど多い。それを踏まえた上で敢えて高く評価した理由は、総合力が高いことに加え、価格を忘れそうになる商業作がまだ数えるほどしかないからだ。全年齢版(無料)の存在は構成力の高さを暗に示しており、初心者や若年層をターゲットにした作品づくりも垣間見える。それにもかかわらず、玄人にもヒットしそうな絵柄をチョイスしているあたり、「そこに目をつけるとは流石だな!」とその狙いに唸らざるを得ない。ただし、物語上の意味合いや大人の事情のせいで、有料版をプレイした方がモアベターなのは詮無いところか。個人的には満足のいく内容で、さらに価格帯やプレイ時間を加味するならば、“5ルートもやってられないプレイヤー”にはエクセレントな一作となりうる。コンビニスイーツではないが、“ちょっとリッチなロープラエロゲー”としてプレイしては如何だろうか。
89こなたよりかなたまで (F&C)
「人生とは、死とは、思いやりとは一体なんなのか」ということを突き詰めたヒューマンドラマ。人は自身が定命であると心の中で分かっているから精一杯に生きようとするし、だからこそ自分に最も有益だと判断した方向へ歩んでいこうとする。それを考えると、どうして彼方が望んだ生き方を、全ての結末を否定する事ができようか。この作品は他人に迎合されがちでそれこそ諾々とした人生を送る人々に対して、‘人生の在り方’について考える機会を与えてくれた。感謝したい。 → 長文感想(7106)(ネタバレ注意)(4)
89D+VINE[LUV] (アボガドパワーズ)
最近のRPGというのは、DQやFFに見られるように次々とストーリーをこなしていくことで物語が徐々に推移し、全容が明らかになるという形態をとるものが多い。だが、ただただダンジョンを潜っていくRPG形態(所謂D&Dの形態)は、昨今数少ない。この作品は、もはや少数派となってしまったD(ダンジョン)RPGとAVGが融合したPCにおける最期の牙城であろう。惜しむらくは、浦前代表が亡くなり制作元が経営危機にあるという事実。大々的に騒がれた作品ではないし大作というわけでもなかったが、その完成度の高さからアボパ不朽の一作と言える。これを、エロゲーという閉鎖的ジャンルで制作した事に賞賛の意を表したい。 → 長文感想(1566)(ネタバレ注意)
89幻燐の姫将軍2 ~導かれし魂の系譜~ (エウシュリー)
システムに注目が集まりやすいのは無理もない。とても均整の取れたRPGに仕上がっていると思う。だけど、本当に注目すべきは「ディル=リフィーナ」という架空世界。キャラクターのエピソードを掘り下げず、世界観から掘り下げていく。壮大なファンタジードラマの嚆矢はそこにある。 → 長文感想(858)(ネタバレ注意)
85蒼の彼方のフォーリズム EXTRA1 (sprite)
キャラクターを前面に押し出した至高のファンディスクの一つ。ブランドが狙った通りの、そしてユーザーが求めた通りの、お手本のような後日談。実に甘く、美味しゅうございました。 → 長文感想(1117)(ネタバレ注意)
85千恋*万花 (ゆずソフト)
安定期に入ったブランドは、贅沢な悩みを抱えている。 → 長文感想(1682)(ネタバレ注意)
85君の魔名はリナ・ウィッチ (LiLiTH)
ワイ語・トロ顔・媚薬のトリプルコンボはお馴染みだが、白リリスが桃リリスになったかのような、甘めのエロシーンが白眉。程よい長さ、高い濃度に加え、ギリギリの下品さを兼ね備えている。トンデモ卑語の頻度が高い割にギャグになっていないし、総じて和姦としての節度を危うく保ちつつ、ヌケる作品に仕上がっていると思う。シナリオは勧善懲悪短編ものとして無難な出来に留まるが、先に書いたエロの質、秋空もみぢ+高質な塗り、艶のある声の3つで十分お釣りがくる。昨今の白リリスにしては、やや幼く見えるヒロインのビジュアルも特徴的だ。減点対象はバッドエンドのリョナと、リナのエロシーン着衣時の衣装に偏りがあることくらい。内容からすると、死と絶頂の対比は無用で、むしろハーレムに戻るルートがあればトロ顔和姦を突き詰められたのではないか。それでも、リーズナブルな価格帯を考えれば不満はさほど感じない。ゲーム開始画面のピアノ曲は◎。
85VenusBlood -HYPNO- (DualTail(DualMage))
怪盗ルパンは心を盗む。九尾の狐は時間を盗む。 師団編成のさらなる自由化に対する功罪や如何に。 → 長文感想(9519)(ネタバレ注意)
85彼女のセイイキ (feng)
「fengの本気!」にして急激な方向転換、もしくはそれに類する新機軸。ライトで短いシナリオ、計14シーンの回想シーン、実質一人だけのヒロイン、攻略できない妹………でも2000円、2000円なのだ。諭吉を出しても、硬貨どころか一葉も野口も一緒に帰ってくる。だからこそ手に取りやすく、費用対効果も当然高く、そのうえ人によっては実用的。絵は見てくれで判断するとして、仮にシナリオをつまらないと感じても、その被害は僅かにフルプラの4分の1以下。誰もがリスクを抱えない安心感がある。このゲームは某Ωと同様に、フルプラに対する挑戦のαだろう。もっともフルプラだけでなく、低価格に胡坐をかくブランドも、うかうかしてはいられないはず。なにしろ、腰の重さで知られるこのフルプラ商業ブランドが、きちんと発売日を守り、コンパクトながら質の高い一石を突如投じたのだから。エイプリルフールは冬に非ず。feng気は伊達じゃない。
85ちぇ~んじ! ~あの娘になってクンクンペロペロ~ (May-Be Soft(有限会社リエーブル))
「マイルドな『へんし~ん』」と言うと語弊が生じるが、それでもキワ物であることは間違いない、上級者向けのいわゆる“俺得”的TS風作品。引き続き笑える内容に仕上がってはいるのだが、前作に比べ笑い以上に抜きが前に出やすく、妄想力を増幅した賜物か、抜きゲーとしての存在感は人によって実用メーターを振り切るほどに高くなる。ライトな雰囲気ながら、妙に背徳的な香菜の喪失シーンは個人的に◎。また、女の子として服や髪型をコーディネートする気配りからは頭の良さを、ありそうでなかった部位ちぇーんじからは、頭の悪さと同時に、神懸り的な発想と未知の可能性をひしひしと感じる。このように「TSにしてTSに非ず」という独特な作品でもあり、その実態は部分的には「憑依」と言っても過言ではないほどに真新しい。本番の少なさをカバーできる妄想具限度の高さは大変魅力的で、たまにプレイするから有り難味が分かる変態ゲーの一角と言える。
85Love Sweets (MOONSTONE)
良質なイチャラブゲー。一見何の変哲もない学園モノながら、ネガティブな材料が全くと言っていいほど見つからない。構想がツボに嵌ったかのような安堵感を覚える。ありがちな風景を可能な限り魅せようと尽くした堅実な力作。 → 長文感想(1767)(ネタバレ注意)
85VenusBlood -GAIA- (DualTail(DualMage))
育成する楽しさと、ハードなエロを併せ持った稀有な存在。独自のシステムに少しずつ安定感が出てきた。もっと認知されるべき名シリーズ。 → 長文感想(3846)(ネタバレ注意)
85ChuSinGura46+1 -忠臣蔵46+1- (インレ)
前半は大河ドラマ。中盤は歴史の授業。後半は粗めの特撮。章ごとの質の違いが、評価に大きな影響を及ぼしてくる。大作ではあるが、音響を除いたクリエイターの数は実質二人。効果的な演出が、要所で冴え渡る。新進気鋭ブランドらしい勢いと粗さを併せ持った意欲作。 → 長文感想(4500)
85VenusBlood -FRONTIER- (DualTail(DualMage))
苦節5年。ようやく日なたに出てきたといった印象だ。 → 長文感想(6274)(ネタバレ注意)
85未来ノスタルジア (Purple software)
枝葉が青々と生い茂ってて根元が細くて頼りない木よりも、枝葉がそこそこついてて根元がどっしりとして幹回りの太い木の方が、木としての見栄えはいい。トゥルーエンドに至る過程がどうあれ、その結末の部分は枝葉よりも秀でていなければならぬ。とすると、この物語は見栄えは文句なしにいい。魅せ方が巧いのである。(本文では、マルチエンドとかトゥルーエンドに関する戯言をつらつらと。) → 長文感想(7285)(ネタバレ注意)
総プレイ時間 : 30h
85ましろ色シンフォニー -Love is Pure White- (ぱれっと)
甘くて甘くて甘いシナリオのオンパレードである。ぱれっとらしからぬ作風ゆえに、「ぱれっとが角砂糖になってしまったのか?」と思わずパッケージ裏を確認するほど、シナリオが甘ったるい。その甘さは、王道を愚直なまでに直進したが故の産物であり、今となっては陳腐の極みと謗られても仕方のないところだが、それでも、作品全体に満遍なく塗りたくられたダダ甘な展開に、終始ニヤニヤが止まらなかった。童貞主人公がエッチで失敗するのは、通例でいくとダメ男くんとして槍玉に挙げられてもおかしくはないのに、それも笑って許せてしまう雰囲気が秀逸。ちょっとした欠点を持つ人格者が集っているからこそ緩やかに紡がれる日常。人にやさしい真っ白な物語だと思う。 → 長文感想(5796)(ネタバレ注意)
80千の刃濤、桃花染の皇姫 (AUGUST)
壮麗な戦記ものの大作。年に一本あるかないかの作品なのは間違いないが、ヒロインを攻略する順番によって、読後感に計り知れない差が生まれている。美少女ゲームの慣習に囚われたか、杜撰極まりないシナリオ構成や不自然に詰め込みすぎた各々の要素が、高潔な戦記物としての地位を揺らがせてしまった。100点を取れた80点というパフォーマンスにユーザーとしては落胆を隠せないが、作画を中心にオーガストの次元の高さを改めて突き付けられた一作である。 → 長文感想(4760)(ネタバレ注意)
80アマカノ ~Second Season~ (あざらしそふと)
100点を目指したわけではないが、80点を最低合格ラインに定めた上で戦略を練った利口な作品に見える。意気込んだ上での80点ならば何かしら大きく不足する要素が目立つものだが、この作品にはネガティブが殆ど見られない。全力を尽くさないという意味ではなく、肩肘を張らずに合格ラインを目指したぶんだけ適度に力が抜けている印象だ。多くの100点満点ではなく、万人の80点を大事にした結果だと思う。優しい雰囲気に包まれた物語に高尚な中身はないけれど、いちゃラブとエロは充実しており、ヒロインの一挙手一投足に体の芯から溶かされそうになった。グラフィックは一級品で、アストロノーツの時代から文句などあるはずもない。ハート目の使い方が一辺倒なのは、この作品も含めた既存メーカーの次なる壁。使い方は間違っていないが、前作と似たような「オチ」では、ネタとしての使用は収束化を免れない。漫画的な描写を脱却してほしい。
80僕と恋するポンコツアクマ。 (スミレ)
良くも悪くも流行に乗った作品。ハイクオリティなCGを生かした濃いエッチ、ギャグテイストに富んだドタバタ共通シナリオは出色の出来。とくに前者は、手放しで褒められる域に達している。その反面、一気にパワーダウンする個別シナリオと、人物に比べて粗い断面図描写は改善の余地あり。シナリオの大まかな構成自体は『ピュアガール』あたりを想起させる。本番がないため厳密なハーレムではないが、準ハーレムゲーとしての存在感は際立っている。9月新作の出来を思えば、不作中の秀作一点ものという印象だ。『ラヴレッシブ』から言い続けていたように、さよりさんの単独原画起用は大正解。ブランドの方向性という一片のピースが、『ネコぱら』を経てピッタリとはまった気がする。スミレが伸びる方向としてはエロを強くするのが手っ取り早いので、これは予想通り。むしろ、真価を問われるのは次の作品となるだろう。
80姉と幼なじみは中がイイ! ~「ニンベン」ついてないし…~ (アトリエかぐや)
全体的に質の高い抜きゲー。軽めのシナリオに、チョロすぎない程度にノリのいいキャラクターたちが、この上なくマッチしている。ライトな雰囲気で統一されたエッチシーンの数々は、背徳を微塵も感じさせない。タイトルほどには「中」を意識しないシチュエーションも数あれど、一部ではアブノーマルな嗜好にも応えており、とくにアナルハーレムシーンはとても新鮮だった。大半の濡れ場は尺も長く卑語の選択も多彩なため、実用性は極めて高い。お手頃ではないけれど、お気軽にチョイスできるタイトルだと思う。
80おしおき生意気ギャル ~エロいオシオキをしたら自分からエッチを求めてきた~ (ぱちぱちそふと)
要するに黒系ピンクなんだが、本当の『ナマイキデレーション』というのは、この作品のヒロインを指すに違いない。非エロに属する日常会話などは必要最低限に留め、代わりにエロシーンの比率を高めてリーズナブルさを強調。コンパクトかつ実用度の高いつくりに脱帽すると同時に、低価格路線の足音が、すぐそこまで迫っていることを再確認した次第である。 → 長文感想(1913)(ネタバレ注意)
80アマカノ (あざらしそふと)
評価のばらつきにくい優等生。ウィークポイントを露呈しない堅実なつくりも、ピロ水氏の前作から、きちんと受け継がれている。言うなれば、冬の『LOVELY×CATION』。 → 長文感想(2089)(ネタバレ注意)
80魔導巧殻 ~闇の月女神は導国で詠う~ (エウシュリー)
劇的ビフォーアフター。最初は中途半端なスルメゲーという評価で、噛みづらい割に長持ちしなかった。修正パッチが出てからは、この評価が一気に覆った感がある。エウ特有の無双ゲーになってしまいがちなのが玉に瑕。 → 長文感想(7351)(ネタバレ注意)
80美少女万華鏡 -忘れな草と永遠の少女- (ωstar)
衒学的な要素の強い連作。費用対効果は誰が見ても業界トップクラス。より高い質を、より手に取りやすくという志向性の強さが窺える。まさにエロゲーブランドの鑑。 → 長文感想(2742)(ネタバレ注意)
80ゆのはな (PULLTOP)
物語の楽しむための基準は大きく2つある。1つはゆのはに萌えるか、もしくは受容できるか。そして、もう一つは物語を通して抱腹絶倒するか。……なのだが、後者である人が圧倒的多数を占めているのはその内容からも明白だ。これはエロやシナリオを主体として作られたゲームではなく、笑いを探求したゲームと言える。18禁のレーティングが二次的要素として付属してしまった感は否めないが、これまでPULL TOPが培ってきたものや目指してきたものを考えると、「ああ、これも一つの完成形ではあるな」と納得してしまった自分がいる。―――「それはそうと、いいかね。まずそもそも戦艦と言うのは……(09/12/17リテイク) → 長文感想(3720)(ネタバレ注意)(3)
80車輪の国、悠久の少年少女 (あかべぇそふとつぅ)
“車輪の国物語”はここに完結した。正義を謳った序章から正義を行使した本編の5章まで、向日葵の少女たちの心の機微を描いた無形の想いは、何かしらの可能性を秘めていた。正義と慈悲と愛は何物にも変えがたく、相反する暴力は精神的支柱を傷つけることなど決してできない。本編ほどの真新しさはないが、ファンディスクとして制作されたこの作品は、ファンディスク以上の働きをしていると思う。 → 長文感想(5243)(ネタバレ注意)
80TRUE REMEMBRANCE -remake-(非18禁) (TRUE REMEMBRANCE(同人))
記憶の引き出しからは色々なものが溢れてくる。楽しかったこと、悲しかったこと、辛かったこと、悔しかったこと・・・。このお話は記憶の素晴らしさ、残酷さを表した物語。モノに置き換えられた記憶が果たす役目はなにか。フリーの短編ながら、シナリオのレベルは非常に高く、まさに泥中の宝石の名を冠するに相応しい。 → 長文感想(2123)(ネタバレ注意)
80永遠のアセリア -The Spirit of Eternity Sword- (XUSE)
SLGに飢えていた18禁ゲーから見ればまさに天恵。たしかに、「エロゲとしては」間違いなく面白い。しかし、その枠に存在価値があるののだろうか。業界全体のゲーム性を高めていくには、そのうち、余計な枠を取り払った見識が必要になってくる。そう思わせてくれる大作だ。 → 長文感想(3643)(ネタバレ注意)(3)
79お家に帰るまでがましまろです (ま~まれぇど)
自分たちのできる事とできない事を、誰よりも把握する。多少の短所を気にして委縮するのではなく、誉められた長所を伸ばそうとする。この作品からは、ブランドの割り切った姿勢が垣間見える。ちょっとだけ背伸びできる条件は整った。 → 長文感想(3908)(ネタバレ注意)
79彼女と俺の恋愛日常 (Parasol)
単純に力作と思う。Parasolは、“絵”と“キャラクター”と“個別ED曲”以外ではこれといった特徴に欠けがちな不安定なブランドで、局所的なセンスの良さを除けば、作風の変化に耐えきれない作品が多かった。琴線に触れるストーリーよりも中の下あたりの益体のない話のイメージが脳裏から離れず、迷走している感すらあった。ところが、この作品は主題と中身とで均整がとれている。登場人物たちが大なり小なり抱えている悩みを解決していくコンセプトは一見重そうだが、学園生活やイチャラブでそれを相殺しつつ、うまく課題と向き合っている。さらに、おかしな方向に展開しないおかげで、全体が“いい話”として纏まっており、中でもアリスルートは実に読みやすい。18禁の要素はやや強引な導入こそあれど、体内の描き込み具合やモザイク処理の精度など、可愛い系の絵にしては頑張っており、しかもアナルは全員完備。声も合っており、総じて侮れない。
79学校のセイイキ (feng)
価格帯を考慮するならば、極めてコストパフォーマンスに秀でた作品と言える。一連のシリーズ全体の兼ね合いに鑑みて評するならば、世評に毒されたために主体性を失った作品と言える。分割スタイルの良い点と悪い点を示唆してくれる教本的存在。 → 長文感想(1255)(ネタバレ注意)