amaginoboruさんの長文コメントへレスがついたもの

amaginoboru

91~100:マイベスト  75~:満足  60~:楽しめた  55以下:欠点が目立つ

感情に逆らうことなく、作品の「ならでは」を感想で綴れるよう努めています。
エロゲを含むノベルゲーには、他のメディアでは表せない作品を期待しています。

具体的には、文絵音の連携を注視します。単独で突出した作品も高評価はしますが、
突出要素に対し副次要素が的確にバックアップできていると更に高く評価します。
逆に単体で出来が良くてもケンカをしていると、例えば文と絵が異なるベクトルで
作品を表現していると評価を下げがちです。

おかず得点はTS(性転換)要素のある作品のみ付与。シチュ重視でグラの比重は軽めです。
一応「それなり~」以上がオススメラインですが、「あまり~」以下でもTSエロとして
使いにくいだけで、他が良質な作品には点数で差異をつけています。

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amaginoboru

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レスレスユーザーレスの更新日
75妹☆悶すたあ ~妹が人外の血を引いていて大変な件~ (X-BANGBANG(同人))
淫乱化搾精と入れ替わりが半分ずつのロープラ抜きゲー。前者は豹変した妹にクソムシとなじられる妙を、後者はテンプレ展開からの被支配堕ちが堪能できる良作です。中でもTSルートは隷属エンドを被支配側の視点で楽しめて良いですね。「自分」を変えられる恐怖と期待を味わえました。 → 長文感想(2185)(ネタバレ注意)(4)
総プレイ時間 : 2h
最新レス丁寧にお返事くださいましてありがとうございました。取り急ぎお礼をば。
話の趣旨がTSから変わってきたため、ご紹介いただいたブログの方で返信致しました。
ご確認いただけますと幸いです。
amaginoboru2018年04月16日

75妹☆悶すたあ ~妹が人外の血を引いていて大変な件~ (X-BANGBANG(同人))
淫乱化搾精と入れ替わりが半分ずつのロープラ抜きゲー。前者は豹変した妹にクソムシとなじられる妙を、後者はテンプレ展開からの被支配堕ちが堪能できる良作です。中でもTSルートは隷属エンドを被支配側の視点で楽しめて良いですね。「自分」を変えられる恐怖と期待を味わえました。 → 長文感想(2185)(ネタバレ注意)(4)
総プレイ時間 : 2h
最新レスご丁寧に長文返信、ありがとうございます。このえろすけでは、あまぎさんのレビューを愛読したり、それからたとえばSekさんとのやりとりを横目に見ながら(きさま!みているなっ!)、エロゲを巡る「語り」の様々なる綴れ織りを楽しんでおります(伏線1

 「自分語り」と仰いますが、わたしから見たらあまぎさんの今回のレビューは、「勝手な自分語り、勝手なTS定義」の印象は全く受けませんでした。それよりも、「自分に起こったこういう現象」の記述、の感を受けましたね。そこに御自身のエゴのトロトロ吐露はなく、ひとつ「自分(amaginoboru)に起こったTSの屈託と愉悦」をレポートして、ひとつのTS趣味を豊かにせん知見を提出する、という風に受け取れました。であるからこその、わたしの「衝撃」であります。

いくつか、屋上屋を重ねないよなレス(にしたい)と、それからご質問に「簡略」にお答えしようと思います(伏線2


●紅殻町と「綺麗」と猥雑エネルギー

 ※これはレイル信者トークです
 ※批判非難一切含んでおりません

 あまぎさんの

>綺麗な作品を手前の都合で汚してしまって……

 と仰るのは、同じくレイルソフト愛好者たるわたくしへの篤い礼儀、紅殻町への郷愁へのご心配、といったのとともに、わたしのレイル愛をも認めてくだすった、ということであると解釈しています。あな有難きは法悦の響、実るは年月、落つるは虚礼、電脳空間の宵すさび、巡り巡って握手せん……(意味:わかり合えてすっげー嬉しいです!)

 前に、「紅殻町の郷愁は、望郷の念強き我が身にひしひし」のお話をしましたね。

 紅殻町の序盤でともちーが白子と古本屋で語り合うのにも似た愉悦を感じながら、しかしこのシーンで、二人が話題にしているのは、日本近代文学のなかでも、名を口の端に出すと「えっ……」と思うような異端のエグい書物群でした。冒険小説、怪奇・幻想、文学。そしてその「異端・異形」なるの母胎となるのは、まったき透明なる「綺麗」とは別のものです。怪奇・猟奇・狂気・明治土着幻想……。それは「綺麗」でしょうか? 紅殻町の風土には、みちのくの土着がしっかりと根付いています。

 ーーもちろん、あまぎさんは「それら」から生まれる、レイルの美学をこよなく愛しておられる。美学から生まれる「総体」としてのレイル作品の……

……宵溶ける黒におぼろ光る、世界変容のまぼろし。ぼぅと立ち上る陽炎のなかにも、確かに息づく去りし日の郷愁(万能星片冒頭の少年ともちーのいじましさーーーーーっ!)、置いていかないで、置いていかないで。貴方が忘れゆく時の刻み、記憶の粉雪風花と舞うなかに。鬼に異化せん我を赦せと云わねども、てろり流れる血の味いまだあざやかに……あでやかに!線路カタンコ鳴れや星空、自由の船よHer name is ”Albatros”!!
 (すいません、レイル愛の情景が脳内にハジケて、口上ポエムを詠んでしまった)

 あまぎさんは、自分の紅殻町へのどうしようもない郷愁に、お気を遣っていただいた。ありがとうございます……!
 その上で。自分の抱くレイル愛は、それでも、多少の猥雑で霧消する幻想ではございません。いや、猥雑の蜜を吸いてより淡く確かに発光飛翔する霞外籠存在なのです。むしろ、この猥雑を安易に拒否るようでは、我らの屑も、最低の男も、大正の鬼畜も、大正の天狗も、いずれも遠き存在と云わざるを得ないでしょう。

 あまぎさんのお気遣いに、こうしたギミックワードポエムで返す無礼をお許しください。それでも、どうしても言ってみたかったのです。「通じる人」に。それゆえです。
 あまぎさんにおかれましてもこの「猥雑なる母胎」を否定をなさっていないことは、承知しています。


●「なんちゃってTS」と百合の陥りがちな構造

 安易なる百合。
 もちろん、「ソフト百合」が安易なる百合とは言いません。このポップさを得た百合が、切り開いた領域はとても大きい。最近のでも、「百合夫婦」「社会人腐れ縁同棲シチュ」「アニメ・フレームアームズ・ガールにおける「源内あお、源内轟雷」としての百合母娘」、「ごはん百合(メシ百合)」などなど、新しいシチュ・作品の数々は、ソフト百合のゆるさを前提としています。それまでの「心中すらも百合の美学よ」なるガチさをどこかで「極点」とする百合文化では、ちょっと到達出来ない地平でした。(もちろんガチ百合をこの自分が否定など出来るものですか!)

 優劣ではない。しかし、「ゆるさ」が、形式的なテンプレを通して「安易」に流れてしまう「こともあった」というのは、百合でも同じことが起こっていました。「TSさせりゃいいんだろ」はあまぎさんにとって逆鱗でしょうが、自分にとっても「百合っぽくきゃっきゃうふふさせてキマシ!させとけばいいんだろ」は萎え萎えであります。
 なので、この項は非常に、TSと百合の違いこそあれ、図式として納得度の高いところでありました。
 ちょっと端的な連想比較で恐縮ですが……。いろいろな味わいがあって、さらには「安易っぽくても、実地で見ていくこと、見出していくことが大事」とは、まさにその通りです。


●残響へのご質問の回答

 さて、残響がレビューを読む際に「心がけていること」を、端的にお話させていただきます。答えは、

 「そんなものはない」

です。はい。

 この決断的発言には冗談も少しは入っていますが、大筋において自分は、レビューを読むときに、前もって何かを心がけているものは、ありません!
 というのも、自分がレビューを読むとき「心がけるべきこと」は、レビューを直に読んだ時、そこでレビュー本文が「教えてくれる」からです。

 自分にとって、レビューを読むのは、喜びであり、愛です。そして、何か自分を「異化」……正確には「それまでの自分と、ちょっと違った地平に立っている感覚」を得られるのを、求めています。
 善きレビューは、自分に「心象風景」を与えてくれます。たとえ、そのレビューの対象作品をやっていなくても。そう、自分は、上で書いたようなポエムの、より高等なものとしての「文学」としてレビューをたのしんでいます。

 ノベルゲーム作品を読むのは、たのしみです。しかし、自分にとって、それと同じくらい「レビューを読んで、文学として、心象風景をこころの中に羽ばたかせること」も、たのしみです。ひょっとしたら、ノベルゲーム本編をやるよりも……かもしれませんw

 レビューというのは、わたしにとってですが、レビュアー個々人の「心象風景」の吐露です。やむにやまれず、ちょっと言いたいことがあるから、レビューを書くものだと思っています。わざわざ、やる。
 そこにおいて、いろんなレビュアーの、いろんな見方、哲学、それまで彼らが見てきたもの、世界の切り取り方……といったものが、文章となって表れます。その文章を読むと、筆者にしてみれば意外なほどに、「筆者の姿、筆者の心象風景」が幻視できるのです(わたしは、ですが)

 小説を読むかのように、ノベルゲーを読むかのように、レビューを読んでます。自分は。 そして、展開される「心象風景」は、わたしに対して、レビュアー個人の人生への省察を迫ります。
 「このレビュアーは、こういうジャンルばっかりやってるけど、その執着はどこからくるのか?」
 「このレビュアーは、○○っていう表現をよく使うけど……あ、そうか。アレからきてるのか。アレが、すっげえ好きだったんだな!」
 「うわ、エロゲレビューでこんなマニアックなネタ使ってるw でも、そういう見方があるのか。この人は、そういう人生の交わらせ方をさしたのか、エロゲと○○マニアと」

 とりわけ楽しいのは、ふわっと、何かの「世界風景」が、幻視されるのです。ビジュアルで。
 あまぎさんのレビューの場合だったら、紅殻町のレビューで、
「Google調べが、逆に【豊か】なプレイ体験になった」
というくだりを見て、自分の想像上のあまぎさん(Twitterアイコンのあの顔で失礼)が、ちょっと夜更け……10時30分ごろに、わりと部屋の明かりを明るく付けてて、PCデスクのまわりを整理していて、ゆったりと紅殻町のV-Rシステムを、カスタマイズしたものを読みながら、ちょっとGoogleを立ち上げて検索をはじめて、想像上のあまぎさんが「ふむふむ」と頷いて、どこかにメモをちょこっと残して、また静かに歩くようにレイルソフトゲームのプレイをする、「穏やかな時間の流れ、その満足感」が、さぁあああーーーっと、脳内に浮かんだのです。「「「「「全部妄想です!」」」」

 また、紅殻町のレビューですが、
「◆松実」のセクションを読んだとき、自分の脳内に松実さんが、動きました。あの綽々としながらも、隠された哀と。しゃなりと雅なるゆったり。こういう松実さんの、紅殻町の屋根のひさしの下で、何かの動作をしている。そんな「動き」を見ている智久君を、さらにどっかで自分は「観測」しました。刻が止まったかのようで、夏は永遠に続いていくかのようで、何かを決着しないといけないけども、じれったいながらもなんだかちょっと先延ばしにしたいような心情……、夏の、やたらと黒い影とともに。心象風景です。「「「「「全部幻視です!」」」」」

 こういうのが、自分はレビューを読んでて、結構しばしば起こる。そして、幻視が起こってしまって、そのレビュアーさんに対して、心象世界に対して、「どーーしてもコメントしたい!」となってしまって、自分はコメントをします。
 すいません、ちょっと迂遠な書き方になりました。ようは、

「心がけていることなど、ありません! なぜなら、善きレビューは勝手に心象風景を、残響の脳裏に幻視展開さしていく。それを見たら、幻視妄想しだしたら、もう何かをレビュアーさんに言いたくて、感謝したくてたまらなくなる!」

が、お答えです。


 自分の、レビュアーさんに対するコメントは、基本的にずっと「褒め」です。その理由は、上に書いた通りですね。彼らは「文学」をぼくに与えてくれる。その文学は、心象風景という、無形の宝物をわたしに与えてくれる。
 その宝物から、自分はどれだけの可能性や、価値観や、美を得てきただろう。レビュアーさんたちは、各々の人生を通して描いてくれた「心象風景」。それが刻印されたレビューを読ませてくれた。もっと言えば、自分が幻視するほどの、他人の「面白い人生」がかいま見える。それがレビュアーさんたち(の文章)、なのです。褒めますよ。褒めるのが自然でしょう。

 だから、あまぎさんは「受容・容認」と仰います。それは、わたしにしたって、同じです。ただ、自分は「心象風景の幻視を、自分の心に取り込んだ」というのが全面に出ているだけであって。

 心象風景の幻視は、それほど自分にとって、大切なものであると同時に、起こったときには是非ともキャッチしておきたいものです。
 自分のブログでの連載企画「エロゲーマー諸子百家」全20回は、そのために書きました。


 この「心象風景」が、いろんなレビュアーさんのテキストに対して起こっていること。それは、実例を示したほうが、一番よいでしょう。

 さて、ここにて、一夜限りの復活と致しましょう。題して、
 「帰ってきたエロゲーマー諸子百家、ほんとに100人1言コメントやります」編です。


http://modernclothes24music.hatenablog.com/entry/2018/04/15/171255


 (自分のブログにて失礼します。さすがに長くなったので)


 ぶっちゃけた話、いろんな人を思い出したり、コメントを書くの自体は苦でもなかったのですが、計算が出来ない、九九が本当に半分忘れてしまった計算障害の残響には、100人を数えて(  )のカウント数字を打つ事の方が地獄でしたw いや、本当に。

 だって、こうやってスルスル思い出せるのは、彼らには……彼らのテキストには、「心象風景」があったのですから。
 いわば、彼らは残響にとって、「英雄」。叙事詩の世界の英雄なんです。本当に。

 だから、自分は「エロゲーマー諸子百家」を書こうと思いました。いま、ここにある、エロゲ語り/レビューテキストの、叙事詩を。

 あの企画をお褒め頂いて嬉しいですが、そもそもこの数年、自分はエロゲーマー諸子百家をやるときからずっと、「この企画をやったら、自分はエロゲーマーの皆さんから、大いに嫌われ、侮蔑され、孤独になるだろうな……」という思いを抱いておりました。今も抱いています。わたしは、この企画によって、自分が好かれる立場になる、とは微塵も考えておらず、逆にどんどん「侮蔑」される存在になるだろうな、という確信がありました。

 なぜか。ほとんど直感なのですが、それでも端的に言うと「こういう風に決めつけられる形で褒められてもなぁ」とか「勝手に叙事詩されても困るよなぁ」とか。あるいは叙事詩として書くことで、今のエロゲーマー界隈の雰囲気に、聞いてて妙にイラつくノイズを置いてしまうだけなんじゃないか、とか。理由はいろいろあれど、「これは書き手が侮蔑される連載企画なんだ」と、確信をもっていました。

 それでも書いたのは、当時、自分の持病が大変キツくなってて、人生のエンドポイントが見えてきたというのが、ひとつ。
 もうひとつは、当時エロゲーマー界隈にあった、「誰が語っても、代替は居るんじゃないの?」という雰囲気に、物凄い忸怩たるものを抱いていたからです。

 そんなことはない。
 自分の見ている英雄たちは、レビューという、いっぱいの「心象風景」をわたしに残していったじゃないか。ここにテキストがあるじゃないか! その憤りがありました。
 
 この二つゆえに、だから、書きました。書かないではいられなかった。自分のために、そして英雄たちを言祝ぐために。
 
 今回の「帰ってきたエロゲーマー諸子百家」の100人も、上の決意と同じですし、また、返ってくる侮蔑も同じだろう、と確信しています。いや、今回テキスト量は少ないけど、人数が多いので3.5割増しかな……。

 むしろ、この場でもって、あまぎさんにご迷惑があったら、それこそ申し訳ない話です。もし何か不都合などありましたら、ご遠慮なく仰ってください。それだけはお願いします。


 レビューを読む心がけ。
 「そんなものはない」です。
 何故なら、心がけ(=心象風景による、心の異化)は、あまぎさん、そして貴方がたレビュアーの皆様が、与えてくれたんです。
 レビューを読むごとに、ひとつずつ心が変わっていく。心象風景が増えていく。
 そしてレビュアーの過去作を読んだり、新作を読んだりする。
 そうして、また「異化」という心がけが、生まれて、またレビューを読む。
  
 
 ご質問に対する答えは、以上です。
 ありがとうございます。

 ……お答えになっておりますでしょうか? 「コツ・心がけ」を教えて!というのとはピントがズレているかもしれませんが……自分は、でも、こうお答えしたかったのです。
 長文レス失礼しました! それでは-。
残響2018年04月15日

75妹☆悶すたあ ~妹が人外の血を引いていて大変な件~ (X-BANGBANG(同人))
淫乱化搾精と入れ替わりが半分ずつのロープラ抜きゲー。前者は豹変した妹にクソムシとなじられる妙を、後者はテンプレ展開からの被支配堕ちが堪能できる良作です。中でもTSルートは隷属エンドを被支配側の視点で楽しめて良いですね。「自分」を変えられる恐怖と期待を味わえました。 → 長文感想(2185)(ネタバレ注意)(4)
総プレイ時間 : 2h
最新レス青い鳥の方ではお世話になっております。こちらでは初めまして...ですかね?
残響さんとエロゲでお話しするならレイルかなー思ってましたが、まさかのTSモノに
なるとはと驚いております。自分語り中心で感想としては色々アレですが、お読み
いただいた上長文のレスまでいただきまして望外の喜びです。ありがとうございました。
あ、呼び方はどちらでも問題ございません。てかローマ字に直すのめんどいですよね。

まず最初に白状しておきますと今回ご指摘いただくまで、自分のエロゲ趣向とTS嗜好が
近しい位置にあることに気づいておりませんでした!レイルとらくえんの名を挙げて
いただいて「あ、異化=自己変容=自己肯定で繋がるやん...」と。早速ダメダメですね
このエロゲーマー。

とはいえ「自分が楽しいと思ったことを」をモットーに感覚的に書いてたから揃った
のでしょうね。その辺について色々書き殴りたい衝動もあるのですが、TSについてとの
リクエストもいただいておりますので、今回はそちらを注視したお返事をできればと。

けどアレですよ。色々お褒めいただいて恐縮ですが私のTSナレッジなど素人に毛の
生えた程度のものですよ?知識の誤認誤りも多くガチTSスキーの足元にも及びません
からね?とはいえ批評空間内で知ってる方であるのは確かですので、拙い知識ですが
お返事しつつもTS絡みに関するお話をさせて貰えればと思います。



◆horrorとterror
ご認識の通りで相違ございません。普通の方はhorror的に「現実ではありえない事」と
として観測気味に眺めます。対して我々はterror的に「もしそうなったら自分はどうなる
のだろう」と想像しておっきさせるわけで。しかしfictionとrealとならないのは私が
女体化のフィジカルなメリットを求めているのではなく、メンタルな要素を求めている
から。私の拙い説明を明快に開いてくださりありがとうございました。

これって(やはりご指摘いただいたとおり)レイルは紅殻町の宮里青年と同じなのです
よね。物語で想像を膨らませて、もし自分がそうなったらと空想を巡らせる。けど当然
ながら現実でそんなことが起きるわけもなく。そこへ残響さんが仰るところの「異化」が
起きて叶ってしまう、しかし同時に失うものもあって。

私はそれで幼少期にちんちんイタイイタイとなり道を踏み外したわけですが、して
みれば私が『紅殻町博物誌』を愛しく想うのは必然でしたね。気付きをご助言いただき
ありがとうございました。そして綺麗な作品を手前の都合で汚してしまい申し訳ない。
いや冗談抜きで謝罪案件ですねコレ...。

ともあれ私にとってのTSはそんな原体験ありきのジャンルですので、今後も自身に
背くことなく感想は書き続けることと思います。何よりTSのどこが好きなのか、未だ
測りかねている部分もありますし、自己追求としても引き続き追っていく所存です。
その中で今回みたいに気付きを提供できたなら最高ですね。



◆「TSキャラの魅力は女体化前にある程度あったものでは?」
私の求めるTSとしてはYESです。男性としてのアイデンティティを生殺与奪することで
生まれる苦悩や恐怖、戸惑いや期待を愉悦へと転化するわけで、魅力は「奪われたモノ
=自分を象る何か」として差し支えありません。実際聡いTS物書きさんは元の個性を
「奪われること前提で」丁寧に書かれます。男性らしさ、力強さなどは最たる例です。

ジャンルの勘所を的確にとらえ物語へ落とし込むことで読み手の需要を満たす。乱暴な
物言いですがそれがシチュ。仰るとおりTSにおいても重要な要素です。そして私がTSで
見た目よりシチュを重視するのは、シチュにフィジカルよりメンタルを求めるから。
フィジカルを想起する「元の性別」というワードにメンタル的も見るからであり、
「大雑把」というご賢察は正鵠を射たものです。

肉体が異化して精神がつられて変わり、あるいは捻じ曲げられた精神が女体をより
女性的象徴として映えさせて。そんなカオスな状況下で「自分」を再定義するシチュ。
それが私にとってのTSです。(余談ですが、物語系TSエロゲの金字塔『X Change
Alternative2』はサブタイトル1つでその倒錯性を的確に捉えています)

とまぁごちゃごちゃ講釈たれてしまいましたが、女体快楽への欲求と区別が難しい
だけで、要は自我を弄くり回したいだけなのかもしれませんね。愉悦という昏い
ワードを当てて違和感がないのも、心を弄くる洗脳的なインモラルがもたらしている
のかも。どこか人の道を踏み外した感ありますし。

そんなこんなでマイTSを定義づけては見たものの、今だ不明な部分も多いのが本当
です。各種学問やその道のプロの力を借りれば容易に明確化できるのかもわかり
ませんが、あえて自身のやり方で少しずつ判明させていきたいですね。わからない
自分を探っていくのは得てして楽しいものですから。



◆安易なTS
ということで女体化前に男性らしさを描写するのはTS的お決まり事の1つです。
それを見て「これはTSテンプレなんだな」と考えなしに突っ込んでしまい、結果
安易な模倣作品が生まれてしまうのはTS界隈も例外ではありません。

同じくTS鉄板としてなよなよ男子から派生させる物語もありまして、こちらは
「優しい」「当たりが柔らかい」「配慮が丁寧」といった(記号的な)女性らしい
アイデンティティが持ち味。それを女体化することで見た目的な魅力とシナジー効果を
生み出してより引き立てる手法。ですがやはりテンプレとして処理されてしまうことも
多く、結果なんの旨みもないTS娘が生まれてしまったりも。

より酷いと女体化させた以降は普通にセックスして終わり、なんて代物も。私は
これを「なんちゃってTS」と呼んでいますがいわゆる地雷。作り手さん達が抱える
諸々の事情をさておくのが前提ではありますが、この手の作品を引いたときには
物理的な破壊を試みたくなることすらあります。残響さんもおそらくこの手の作品を
引かれたのでしょうね。

一方で精神的な倒錯を書いておらずとも秀逸なTS作品、というものは数多に存在します。
つまり一般的な見解でTSのキモである「女性/女体への憧れ」をフィーチャーした作品。
エロゲですとメイビーの『ちぇ~んじ! 』は女体の魅力をグラとシチュ両面から高度に
表現した作品で、どの自我系TSエロゲよりも高い完成度と個人的には評価しています。

不勉強ゆえ乱暴な一例で恐縮ですが、百合モノでいうところの百合とレズの差異。
近しいジャンルながら客層は微妙に異なる、しかしどちらも需要はあるケース。
TS界隈でもそういったものは存在して、それは優劣をつけられるものではありません。
共感しきることは難しくとも、良さを少しでも理解しリスペクトできるようには
努めたいところです。


とはいえどちらか一方で突き詰められた作品は少なく、実際は両方の良さを作者さんの
バランスで調整されていることが大半です。話の流れも「女体化→ちやほや→エロ→
快楽堕ち」「女体化→差異に戸惑う→精神面の書き換え(エロ)→オチ」と同じで
一緒に乗せやすいですし。

また私の求める「自分を再定義するシチュ」が話題に挙がらないのはこういった事情
です。女体や快楽を求めるシチュと相乗りすることで存在が薄れてしまう、的な。
TSのデファクトスタンダードはやはり女体快楽や女の子としての可愛さの体験なので、
それを受けて作り手も「TSはこういうのがウケる」と精神側の描写が副次的になる
みたいです。

なので私が好みとするシチュを探す場合、作品を片っ端から洗うしかないのですよね。
描写が十分なされた作品かどうか、読んでみないとわからない。そして弾数を増やす
ために、多少表現が弱くとも想像力でなんとか補うw そういった少々強引な読み方を
求められてきました。いやホント弾数少ないんで。

私が安易を安易と切り捨てず可能性を(時に無理くりにでも)探るのは、作品個々を
尊重する以上にこんな事情があったりします。そんなことを繰り返してきたせいか、
エロゲでも新しい面白さを掘り出せたりしているので、なかなか面白いスキルを手に
入れたなとは思ってますけど。しばしば変に穿った読み方をしてしまうのも大体
このせいですw



◆最後に
冒頭にも書きましたが自分語りばかりになってしまいスミマセン。というのも
いただいたレスが私の意図するところとほぼ同じで首肯しかできなかった、というのが
本音だったり。言語化しづらいネタな上に私の文章力で超伝わりづらかったはずなの
ですが、丁寧に紐解いていただけて本当にありがたい限りです。

以前より残響さんは他レビュアーさんの主張特長を的確に突き止められているなと
感嘆しております。その最たるが御ブログにてアップされていた「エロゲーマー
諸子百家」。知己の方の記事では首肯しあるいは新たな見識をいただき、友誼のない
方の回でも興味を惹かれるよう表現がなされていらっしゃいました。

私だけでなく多くの方が同様の所感を抱いていらして、やはり素晴らしいコンテンツで
あったのだなと再認識いたしました。機会があったら書いてみたいエロゲユーザーさんで
私の名前を挙げてくださったこと、今でも光栄に思っております。


そんな残響さんに質問です。レビューを読まれる際に心がけられていることはあります
でしょうか?
というのも私が他の方の感想レビューを読んだ際、異なる意見に対し素直に得心・賞賛が
できることは稀で「なるほどそう考えるのか」的な受容、もっといえば容認的な所感を
抱くことが多く、よろしくない...というか楽しくない傾向だなと悩んでおりまして。

レビューを幾度も読み込んでいない、頑固で自分を曲げない、読書量が足りていない、
レビュアーさん達と直接的な交流をしていない等も一因なのでしょうが、より前向きな
読み方をする方法、またはレビューから筆者の特長を掴むコツがあればぜひご教示
いただければなと。

無茶ぶりであることは承知の上ですので、某髭将軍よろしく「そんなものはない」と
切り捨ててくださっても構いません。この場でなくとも何かの折で十分ですので、
ご検討をお願いしたい所存です。

まぁ質問するならまともな返信してからにしろ、って話ですけどね!おそらくご期待
いただいた回答の半分もお答えできておらず申し訳なく思っております。
「そうじゃねーよこういうことが聞きたいんだよ」的なご指摘ありましたら、こちら
でも青鳥の方でもお答えしますのでお気軽にお声かけください。

以上、拙文をお読みいただきましてありがとうございました。
今後も引き続きどうぞよろしくお願い致します。
amaginoboru2018年04月14日

75妹☆悶すたあ ~妹が人外の血を引いていて大変な件~ (X-BANGBANG(同人))
淫乱化搾精と入れ替わりが半分ずつのロープラ抜きゲー。前者は豹変した妹にクソムシとなじられる妙を、後者はテンプレ展開からの被支配堕ちが堪能できる良作です。中でもTSルートは隷属エンドを被支配側の視点で楽しめて良いですね。「自分」を変えられる恐怖と期待を味わえました。 → 長文感想(2185)(ネタバレ注意)(4)
総プレイ時間 : 2h
最新レス こんばんわ。早速で失礼ですが、個人的に衝撃的な内容でしたので、まだ思考が纏まらない失礼を犯しながらも、感想というかレスをつけさせて頂きます。

 あまぎさん(以下、某ソォサルで馴染みの良い呼び方をさして頂きますが、アレでしたら変えます)と言ったら「TS」、というのはあまねく三千世界の那由多に響く定義でありまして、もはやあまぎ*ドメインとでも称してよいのかもしれませんが(すいません)、そういうTSにこれほど通じておられる方の「TSの愉悦」をどストレートに、しかもとてもわかりやすく書かれているのが衝撃でした。
 その「わかりやすさ」というのは二つあって、

(1)「異化」というテーマ設定のもつ意味性
(2)「異化」テーマが物語においてどのように肉体描写、そしてとくに「イヤイヤながら変わっていく感」の心理描写がされているか

の二つが、とてもわかりやすかったです。
TS者が実地でたのしんでゲームをプレイするまさに「実地」の文章でありました。

 思えば、これを申すのはすごく恥ずかしく、またあまぎさんに失礼なのですが、自分はあまぎさんをTS者とは思いつつも、あまぎさんのTS作品レビューを、熱心に読んでいたか、というと怪しいところがあり。端的にいえば「読み返してはない」というか。
 自分がより読んでいた(読み返していた)のは、やっぱりレイルソフトへの熱い思いの文章であったりとか、Q-X作品の「キャラ性と、人間関係の距離感の侵犯」の読み解きやといった「シナリオ」読み。あるいは、イストリアの「選択とメタの、読み手の臨場感」とか、パコられの「構造的やるせなさ」とかの「主題と構造」読み、といったレビューなのは、確かなんです。
 でも、あまぎさんのそういう「シナリオ(主題)・構造的読み」のレビューと、「TS作品への熱心な愛」は、あまぎさんの中に不即不離とした一個の「エロゲ愛」としてあるんだと思うです。だから、TS作品のレビューをそこまで読み返してない、というのは、あまぎさんへの失礼と同時に、レビュー愛読者としての片手落ちだとは思ってはいました。

 で、今作のレビューを読んで。
 まず端的に「TS」とは、まぎれもなく「異化」の物語、という……ああ、これって「天才とはジニアスである」式の単純な英訳のことしか言ってはいませんよね(笑)。トランスセクシャルとは、異性化、であるのですから。
 ただ、自分が「異化」と表現したのは、

a)性の異化
b)精神のイヤイヤながらもの異化

の二つが、あまぎさん的TSの楽しみ方である、と今回わかったからであり、この二つを便宜上際立たせるために、あえて「異化」って使っています。

そして、自分が「異化」というお堅い言葉を使ったということは、鋭いあまぎさんなら、ここから自分が飛躍させて
・レイルソフトの「異化」テーマいろいろ
とか、
・「らくえん」の、メタと堕落、の異化
とか、山のように、あるいは巨大なテーマとしてあまぎさん論を羽ばたかせたいところではありますが、それをいきなりぶつけられても困るでしょうし、あまりにテーマがデカいので、今回は、

「ああ、TS作品の楽しみ方ってこういうのなんだぁ……」

という、自分の素直な所感でもって、お話しさせてください。


●異化/TSの恐怖

「恐怖」というか「おそれ」というか。horrorとterrorの中に潜む……あるいは更新されゆく(うん、こう書いたほうが適切かな)ところに感じる、愉悦。
その「TSの恐怖と愉悦」のテーマが今作(そしてあまぎさんの評価点)においてはっきりしていて、だからわかりやすく、面白かったです。

 しかし、今までのTS作品のレビューを何作か読み返してみましたが、確かにあまぎさんが点数を高くつけていたり、あるいは70点台でも「ここはよかった!」の部分っていうのは、やはり「TSの恐怖的愉悦」なんですよね。
 そこがツボ、TSの醍醐味……「あまぎさんにとって」の、と。
 自分がそこをきっちりフォーカスした形で読み解けられていなかったのはやはり恥ずかしいですが、しかしこう認識することで、あまぎさんのレビューがまた味わい深くなったのも事実です。

 ときに、自分は以上のように書いていますから、TS趣味ではないのですが。で、その理由は……なんだろう……とくになかった、としか言いようがなく、より端的にいえば「特に興味がなかった」、と物凄く失礼なことを申しております。
 「変わることが怖い」からかな、と思いました。自分の場合、やっぱり百合ゲーで「いつかこの百合ップルがホモップルに……」と考えるだけで、おいおいエイプリルフールはよしこさんと思うわけですが、もちろんあまぎさんはこういう通俗ネタ的安易なTSネタということこそ、「アホ言ってるんじゃないよ」と仰るのでしょう。
あまぎさんのレビューを読めばわかるのですが、TSとは「変わることが怖い」という端的なhorrorではなく、「変わることが怖いけど、イヤイヤながらの興味がある」という、自身の感覚の変動のterrorなのだ、と。

horror と terror の違いなんですが、
horror……「起こりえない仮定の超自然的オカルトなこぇえ話、怪談」
terror……「起こりえる身近な恐怖。リアルにおそろしい話」
というのなんですが。

 TSは、この現実では科学的に「相当起こるのが難しい」です。TSゲーみたいなファンタジーはない。
ただし、「あまぎさんが好む」TSゲーは、ここでいうterror的「もしそうなったら、自分の心情はこうなってしまうんだろうな」っていう、「リアルにおっかねえ」からこその「潜む愉悦」の甘美を、感じ取られておられる。

 だから、「変わることが怖い」から、残響はTSに興味がなかったのではない。おそらく、「安易なTSに過去に触れてしまったのかな」と、今は思うようになりました。この「愉悦なる心情変化」をねっとりとしっかりと描いてくれる、濃厚なTSの世界をまだ見ていなかった……。
 もっとも、自分は確かに、そこまで「異化」というものを、あまり求めていない、というのも事実ではありますが……。百合やイチャラブゲーにしても、延々イチャコラしてるようなのがやっぱり好みではあるのです。


 なので、今こそ申しますが、あまぎさん、TSのレビューをこれからもどんどん続けてください!
 やっぱり、こういうのの紹介っていうのは、その愉悦を楽しんでいるひとがやるべきなのです! だからこそこうして「ああ、そういう楽しみ方があるのか」っていう風に、どっかの誰かに何かが通じることがあるのですから。自分がこう申すのもアレなんですが……。


●さらに言えば、「異化/TSの恐怖」ってなんなのか

 これはあまぎさんのレビューの屋上屋になってしまいそうなんですが、レビューで

「自分がもっとも自分であろうとする「心」を守ろうとする」

と書かれていました。
 「変わるのが怖い」っていうのは、「大切なものがあるから」なんですよね。
 言い換えると「ある、何かを失うのがめっちゃ怖い」(そしてそれはトレードオフ)

 その「大切なもの」とはなにか? TSなら、もとの性別、と即座に言えそうなのが、実はよくよくあまぎさんのレビューを読んでみたら、そう言い切ることが「大雑把」だというのが、身に染みます。
 「もとの性別の、何がそこまで重要なのか?」

 なんでここにフォーカスを当てたか、っていうと、まるであぶり出しのように、
「TSキャラの魅力というのは、そもそも、もとの性別のときに、ある程度あったものではないのか?」
という疑問(仮説)があるからなのです。

 ここで、概念的に「大切なもの」って書いてますが、それは精神オンリーではなく。
 単純に肉体が異化してしまって、そこで生まれた別の身体を確認して。それが、また精神に変容をもたらす、っていう。
 あるいはその逆で、精神さえもどんどん変わっていって、じゃあ自分ってなんなんだ!?というものすごい混乱状態における、カオティックな精神の流れと愉悦。


 そして、「恐怖」というのが、「大切なもの」の消失から生まれるものであれば、「恐怖」もまた、「大切なもの」の性質によって、その形を変えるのですね。「恐怖ゆえの愉悦」もまた。
  Norn「俺が♀で彼女が♂に!? 気弱美少年と完璧美少女がChange! 」レビューでの「シチュの違いによってのTSの味わいの違い」というのは、これはまさに百合者として、シチュの大事さを痛感しているだけに、大いに賛同するところであります。

 
 こう書くだけで、TSの「複雑さと繊細さ」っていうのを垣間見た気分になっています。
 すげえ難しく書いてますが、でもエロゲにおいては、基本それは「えろ」という肉体性で語るものであって。
 あまぎさんはそのTS作品経験量でもって、その複雑さと繊細さの味わい分けを、作品の「異化の流れ方」を、ズバリと把握なさる。そりゃそうですよね。醍醐味ですもんね。

 恐怖の中に垣間見える愉悦、って前項では書きましたが、それでもまだ単純で大雑把な書き方でした。


●趣味って深いな

 言いたいことって、ほとんどこれに尽きるんですけどねw
 あまぎさんのおかげで、今回、「垣間見た」程度でしたが、TSの世界を「落ち着いて、しっかり考えてみる」という機会を得ることが出来ました。
 おそらく、あまぎさんのレビューを手掛かりに、いつか自分もTS作品をやってみるのでしょう。その予感はします。

 この「深さ」は、まだ言語化出来てませんが、自分の百合趣味にもあるのかもしれませんし、他のレビュアーの方々の抱える魂の一家言にもあると思います(当然)。
 それを読むのもレビュー読みのたのしみでありますし、原点であります。自分にとっては。
 というわけで、浅い感想となりました。いきなりですいません。
 これからもレビューたのしみにしています。
残響2018年04月12日

75ウィザーズコンプレックス (ういんどみるOasis)
キャラゲーとしては-10点。魔法学園を舞台にしたキャラ萌えエロゲなのにお約束・不文律に遵守しておらず、固定客層を楽しませる気があるのか疑いたくなる作品です。一方で主題やキャラ個性の掘り下げには見るところがあり、一概に駄作と捨てきれない部分も。 → 長文感想(7651)(ネタバレ注意)(2)
総プレイ時間 : 12h
最新レス>gggrrrさん
コメントありがとうございました。体験版でもおそらく不快なシーンがあったことと
思いますが、個別次第ではまた別のもにょもにょが溜まる感じですね。学園長はうん、
個別で更に酷くなるといいますかw


ほのかに「自覚」がないというのは仰る通りかと思われます。推測ですが彼女の場合、
今まで正しさで事を進めて周囲の人間が幸せそうだったから、それでいいのだと繰り
返しているような節が見受けられます。上手くいっているから反省もなく、そもそも
「覚悟」する必要がなかった。そんな感じでしょうか。

感想でも述べましたが、ほのかは本当に「正しい」のですよね。世の道理と人の心の
バランスを計るのが上手いというか、常に最適解を出せる娘です。大局的に見れば
多くの人が不幸にならず幸せになる道を提示できる娘。

ただそれは共産的というよりも日本的な、集団における「和」を尊重した考えに近い
かもしれません。学校や社会だと、みんながシステムの恩恵を最大限に受けられるよう
個々の想いは抑制されるじゃないですか。アレに近いです。コミュニティ健全化の
ために個を殺す的な。

ほのかは個を最低限しか殺さず、かつ最大限にシステムを生かす最適解をその場
その場で生み出せるのですよね。だから不満が出づらいし出しにくい。不幸だと嘆けば、
制度に消極的であれば「アイツはみんなの幸せを壊す悪い奴だ」とほのかを取り巻く
社会と集団に攻撃、下手すれば排除されてしまいます。(西塔生徒会の面々がそれ
ですね。集団・制度から排撃される人々)

その社会と集団が負へ肥大化してしまったのが現状の学園制度で、それを是正するために
東塔生徒会は奮闘する、といった形です。だから制度面に置いてほのかが非難される
いわれはまったくありません。道理だけを見れば。実際(西塔が支配する鳴ルートを
除いて)彼女の働きで学園制度は健全化しますので。

ただ本作はキャラ萌えエロゲで、プレイヤーが快適に楽しめるよう調整されています。
それはヒロインや制度も同様で、ハッピーエンドの背景にある至らない部分は読み手が
不快になるため見せません。ほのかの提唱する明るい未来は、優しい作者の嘘によって
守られています。

gggrrrさんが例に挙げられたゲームや銀○伝は、政治的・制度的な要素がより現実的に
表現されているのでしょう。かような本格的な作品に竜胆ほのかという政治家を照らし
合わせたなら「甘い」「ヌルい」という他ありません。中途半端、まったくもって仰る
通りだと思います。

1つ但し書きを付けるとすれば、優しい嘘で守られた世界にも、厳しい現実を突きつける
物語にも、それぞれの良さがあるとは認識しています。どちらが上・下というお話では
なく、『ウィザーズコンプレックス』をキャラゲーとして綴るのに、竜胆ほのかという
成功した執政者は必要だったのでしょう。異世界ファンタジー、まったくその通りですね。


けどそんな優しい世界の作品なのに、ヒロインが友達になりたい娘自身を見ようとは
しないのですよね。即ちほのかとアイリスの関係なのですが、みんなに優しいメイン
ヒロイン様が、虐げられている娘に「友達になりましょ」とアプローチして、なのに
悩み事や苦悩を正論で一蹴しちゃうんですよねぇ。お前それこそキャラゲーなら隠して
おけよ、優しい嘘はどこ行ったよって言いたい。

この辺が歪なのですよね。ヒロインを使って制度は都合よく書いてるのに、対人には
その都合良さが一切出ないという。だからアイリスがブチ切れて、ほのかが「間違える
覚悟」を決めちゃう。正しい選択をするほのかが否定されちゃう。いやいや学園制度の
方でキャラゲールール出したならアイリスに対しても適用してやれよと。急にアイリス
自身を見て助けてやれよと。ほのかちゃんを理想の女の子として書いてやれよと。

理想と現実の使い分けが制作陣の我儘勝手すぎるのですよね。だから制度的なほのかと、
対人としてのほのかを並べると矛盾が生じる。結果「制度が悪い」「アイリスが悪い」と
変な方向へ結論づけられてしまうような。キャラゲーとシリアスゲーの「捻じれ」が
本作の最も困った部分であると私は判断しています。

でも捻じれのおかげで独特な風味になっているのもまた事実なのですよね。とても
評価と感想に困るエロゲだと思います。ここに鳴ルートや複数ライターによる功罪を
乗せれば更にカオスに!
フルプライスでの購入はお世辞にもオススメできませんが、お安く手に入るなら
プレイしてその微妙な匙加減を堪能するのもアリだと思います。読後感が最悪になる
可能性も否定できませんけどw
amaginoboru2017年09月28日

75ウィザーズコンプレックス (ういんどみるOasis)
キャラゲーとしては-10点。魔法学園を舞台にしたキャラ萌えエロゲなのにお約束・不文律に遵守しておらず、固定客層を楽しませる気があるのか疑いたくなる作品です。一方で主題やキャラ個性の掘り下げには見るところがあり、一概に駄作と捨てきれない部分も。 → 長文感想(7651)(ネタバレ注意)(2)
総プレイ時間 : 12h
最新レス貴方の感想を読ませていただき、私なりに抱いた所感を述べさせていただきます。

実は私はウィザーズ・コンプレックス自体は体験版時点で肌が合わなかったので未プレイなのですが、多くの感想を読む限り西塔のメンバーの評価は総じて良くないですね。もっとも悪いのは学園長ですが。

さて、あなたが世間的には「正しい」東塔、その最たる例であるほのかが好ましくないのは、「覚悟」と「自覚」がないからではないでしょうか。

私が好むあるゲームに「正義」の具現のような英雄がいましたが、彼のセリフに以下のようなものがあります。

「理解しろ、どれだけ正しい理屈を並べようとも、それは万人に倣える正義ではない。正しさに耐えられるのは、俺やお前のような極めつけの阿呆だけだ」

理屈としてどれだけ正しかろうと、人間性を無視したそれは、人の世を乱すのだと、正しさだけを希求する「自覚」の無い男に拳で諭していました。

正義を貫くには「覚悟」が必要です。つまりは「正義」に反するものを切り捨てるという「覚悟」。理屈は正しくても、言葉を用いるか、刃を用いるかはともかく、どちらにしても相手の主張を砕き屈服させるという行為を自分がしているという「自覚」を常に忘れてはならない。

最も自分のスタンスに「覚悟」を感じたメリッサのスタンスを良しとし、しかしほのかというキャラクターにその「自覚」と「覚悟」が欠けているように思えたから、好意を持つことができなかった。そのように見受けられました。


また、ある有名な宇宙を舞台にした架空戦記に、「ドライアイスの剣」、「正論だけを刻んだ永久凍土の石版」などと評された冷徹な人物がいました。彼はその人間性を無視した「正しさ」を貫いたゆえに、同僚たちみんなから嫌われていましたが、しかし同時に一目置かれていました。彼には自分が行っていることへの「自覚」と、そのことで自分に反発するものが現れ、最悪死ぬ事になることへの「覚悟」を常に持っていました。だからこそ畏敬されていたのです。

そうした人物たちから比べると、あなたの感想からイメージされるほのかという人物は実に「中途半端」です。そしてこれはある意味でメインヒロインである彼女が、この作品の特色を表した結果となったものかもしれません。

シナリオ勝負というには練りこみが足りず、ビジュアルメインというにはさほどでもない。そしてキャラゲーというにはアクが強すぎる。総合的に見ると「中途半端」です。作品の「核」がなんであるのかがぼやけています。

そういう穿った角度から捉えると、不憫なキャラとも見えてきます。少々穿ちすぎかとも思いますが。


まあ、作品本編をやってない人間が評していいことではないですね。しかし貴方の感想でもし機会があったら(中古ショップで格安で売られていたりしたら)改めてやってみようかなと思うようになりました。





あと、余談ですがほのかひいては東塔の主張は、実は現状における「敗者の理屈」なんですよね。「全体が幸福になるために個を抑制する」というその姿勢、つまりは全体主義=統制経済共産主義というわけです。

しかし、それを国体としたソビエトは今地球上に存在していません。 残っているのは突出した「個」を重んじる西塔の主張、自由経済資本主義です。

そうしたほのかの思想が賛美されるといういことは、この作品の舞台は間違いなく異世界ファンタジーですねぇ、と根性悪く思ったりしました。
gggrrr2017年09月27日

5可愛い妹になって年頃のお兄ちゃんと一緒に住んでみた (琥珀バレット(同人))
TS詐欺を引いてガッカリしてたらエロゲとしても詐欺でダブルパンチ。許さん...貴様だけは...。適当に作って小金を稼いでやろうという意図が見え見えで実に不快でした。聞いたところによるとサークル名を転々として似たようなエロゲを作っている模様。他作品は未プレイですが、本作がこの体たらくでは詐欺行為と疑いたくもなります。っていうかDMMさんどこにもシチュないのに「性転換・女体化」タグ置きっぱにするのやめて!DLsiteさんはついてないよ! → 長文感想(1936)(ネタバレ注意)(2)
総プレイ時間 : 1h
最新レスこちらはまだ未プレイですね。不具合も出揃ったみたいなので年内にはプレイするかと。
サークル的にはTS童貞にはちと内容が濃いかも。ですが妙は抑えている方なので絵柄が
好みならアリかとは思います。URLは作り手さんのpixivです。参考にどぞー。

https://www.pixiv.net/member.php?id=4377987
amaginoboru2017年07月02日

5可愛い妹になって年頃のお兄ちゃんと一緒に住んでみた (琥珀バレット(同人))
TS詐欺を引いてガッカリしてたらエロゲとしても詐欺でダブルパンチ。許さん...貴様だけは...。適当に作って小金を稼いでやろうという意図が見え見えで実に不快でした。聞いたところによるとサークル名を転々として似たようなエロゲを作っている模様。他作品は未プレイですが、本作がこの体たらくでは詐欺行為と疑いたくもなります。っていうかDMMさんどこにもシチュないのに「性転換・女体化」タグ置きっぱにするのやめて!DLsiteさんはついてないよ! → 長文感想(1936)(ネタバレ注意)(2)
総プレイ時間 : 1h
最新レス 作品と全く関係無い私信(しかもおねだり)です。申し訳ない。
 ちょっと↓のゲームが気になってるんですけど、なにぶんワタクシTS童貞(黒い箱はノーカン!)なもので……
 http://www.dlsite.com/maniax/work/=/product_id/RJ200953.html

 でもamagiさんなら既にはあくずみかもしれない!
 もし既に(あるいは今後)プレイされたなら、「TS童貞にも優しいかどうか」とか書いて下さるととっても嬉しいです。
dov2017年07月02日

70こころリスタ! (Q-X)
コミュニケーションの大切さを説いたお話ですが主張はかなり声高。サポートツール・キャラの強引な手引きもあってやや押しつけがましい内容です。ヒロインの魅力も主張に散らされ、かと思えば推しキャラだけは妙にピックアップされていたりと、まるで作り手のやりたいことだけを詰め込んだかのよう。ビジネスライクな外見とは裏腹に、同人ゲーのような情熱を伝えてくるエロゲでした。 → 長文感想(6593)(ネタバレ注意)(6)
総プレイ時間 : 20h
最新レス おっと、すみません
 サジェストされていたのにスルーしてしまっていた……

>「こころナビユーザの成長した後日談は、一幕として認められないでしょうか?」
 認められると思います
 付け加えるなら、凛子の「物語」は『こころリスタ!』→『こころナビ』の間に隠れているような気がします
 あんなにツンツンしていた凛子に何があったのか!? ちょっと考えてみました

 ~例1:『こころリスタ!』が凛子シナリオ後だった場合~
 これは分かりやすいですね
 ツンツンしながらも実は甘えたがりの凛子なので、「ボクの子、欲しい?」とか思う存分兄に甘えまくった結果でしょう
 末永く爆発して欲しいですね!

 ~例2:『こころリスタ!』が凛子シナリオ以外の後だった場合~
 こっちは色々考えられますねー
 勇太郎が選んだのがフィンランド人のアイノだった場合、家にまで押しかけてくる彼女を可愛がってるうちに親友になれた――とか
 凛子がオンゲでドヤッてる11歳年上のフィンランド人を凹ませてた場合、家にまで押しかけてくる彼女をぞんざいに扱ってるうちに悪友になれた――とか

 ~例3:実は何も変わってなかった!~
 よくよく思いだしてみると、凛子って『こころナビ』でも年下には結構甘い顔してます
 悠斗から見て「勇太郎と仲よさげにしてた凛子」は、実は勇太郎から見れば相変わらずツンツンした妹だったのかもしれません
 末永く爆発して欲しいですね!
dov2017年01月29日

70こころリスタ! (Q-X)
コミュニケーションの大切さを説いたお話ですが主張はかなり声高。サポートツール・キャラの強引な手引きもあってやや押しつけがましい内容です。ヒロインの魅力も主張に散らされ、かと思えば推しキャラだけは妙にピックアップされていたりと、まるで作り手のやりたいことだけを詰め込んだかのよう。ビジネスライクな外見とは裏腹に、同人ゲーのような情熱を伝えてくるエロゲでした。 → 長文感想(6593)(ネタバレ注意)(6)
総プレイ時間 : 20h
最新レスパンドオラはいいですねぇ...副次要素で楽しんだ私がいうのもアレですが。
uni先輩万歳。けど旧作ヒロインにまつわるアレコレが物議を醸し出しそうでもあり。
いつもどこかでエロゲの常識を踏み倒してるイメージあります、Q-Xって。
アイノと真姫は主人公が手を引いて世界を広げてていく様が温かかったですね。それ
以上を求めるのは汚してしまうようで、というのはわかるような気がします。メルチェの
フェラ表情にえっろいなー思った私が言うとやっぱりアレですが(だいなし


あと前回レスで恐縮させてしまったのはなんと申しますか、うん。色々すんませんw
「コアなファンの多い作品に敢えて異議を挟んだからには覚悟はあったはず」という
のはその通りでして。ただその覚悟が殴り合う方ではなくジャパニーズDOGEZAだった
といいますか。

先のレスとやや被りますが、私は感想において作品の正当な評価より自身の所感を
優先させています。レビューではなく読書感想文。なので他の方からいただいた反証
に対しては、よほど自信がないかぎり「変なもん見せてゴメンね」「そういう見方も
できるよね」と白旗上げたり躱したりです。
(堀を埋めて一突きされたら即死できる脆弱意見だからガチでやられると手も足も
出ない、っつーミもフタもない事実もありますw)

なら言葉の強さをどうにかしろよって話なのですが、表現力の乏しさから声高にする
他に熱量を上げる言葉を選べない次第でして。書いてる身としては作品と自分の1対1。
同じ立場の方へ向けておらず、しかし公表している以上そんな言い訳が通るわけもなく。
面目次第もございません。

作品や作り手を愛する方々に、良しにつけ悪しきにつけ影響を及ぼしやすいことも自覚
しています。(ここ最近だと『MYTH』『ローズガンズデイズ』がその両極でしょうか。)
Q-Xも例外ではなく深く愛されたブランドです。悪しに書き気分を害された方がいらした
のであれば、さりとて自論を取り下げるほど人もできておらず、ただただ頭を下げる他
ありません。

最初いただいたコメントに謝罪から入ったのはそういった経緯からです。なによりも、
押し付ける気はなくともそう読めたのは私の落ち度ですしね。ですのでどうぞお気に
なさらず。今までと変わらずご指導ご鞭撻いただけますと之幸いであります。
(訳:めんどくさいヤツだけどかまってー)

そうそう、最後に蛇足というか藪蛇にもなりかねないんですが、ワタクシ実妹本番を
否定する腹づもりは全くにございませんゆえご承知おきをば。対象作品を狙い撃ち
するまでではないにせよ、ふつにープレイしますし。改めて読んだら全否定してん
じゃね?とちょっと怖くなったので言い訳ですw



では本題に。
以下、作り手の本意は不明であることを前提とした回答です。インタビューやコメント
などを追えばあるいは白黒つけられるかもわかりません。用いるかの判断はdovさんに
お任せします。

ご指摘の通り私は作品自体と向き合うスタイルが多く、外部事情などを鑑みることは
(自身のアンテナの低さもあって)ごく稀です。一次資料を有するアーカイブも存じ
上げませんし、手に入れたとしても下手に扱い場を汚してしまうのも憚られます。
ゆえに今回も触れておりません。

ですが用いることで新たな視座が開けたり、あるいは有益な論が得られるようで
あれば、その旨ご提示いただければ幸甚です。ていうかブン投げてしまってホント
スミマセン。作り手の真意を求めないスタイルも考え物ですなぁ...。
あ、ソフ倫の件はさすがに知ってましたよ!



◆ソフ倫について
制限ゆえの利点と制限から解放されたメリット。どちらに主眼を置くかって話ですよね。

近親相姦制限から解放された「きゅーぽん2」が本当に書きたいものだとする見向きには
首肯です。対して私は、ナビ凛子ルートは本番0回だから書けた最高の実妹シナリオと
評しました。ただ言い換えると、生本番を欲したユーザのために仕方なく同人で用意した
とも取れるし、ソフ倫制限があったからあんな本番なし展開になった、とも取れます。

私がナビ感想で引っ張ったセリフ群も、ご指摘の通りヤっちゃう寸前だったとも解釈
できます。一方でAnother.VerはあくまでアナザーでIFルートだし、そもそも同人誌は
商品ではないと切り捨てることもできる。お互いボコボコでなんかえらい不毛ですが、
そういうことなんだと思います。

そんな懐の深さを持っている『こころナビ』を好ましく思います。ツールとしての
こころナビ自体も最初こそ押しつけがましいけど、後半は「君の自由にしなよ」といわん
ばかりの突き放した優しさをも併せ見せてくれます。その最たるがバッドエンドの存在。
エンドロールこそ流れないものの、恋が実らなくても得たものはそのままに日々は続いて
いくのですよね。

「作り手の不慣れで中途半端に終わったからあいまいになった」とも取れます。ですが
元よりふんわりとした優しさの伝わる物語です。なればどちらとも取れるよう前向きに、
というのが私の考えです。



◆「リスタ凛子には物語がない」とのご指摘

 >というかアルファルートは事実上の凛子アフターでしたし。

という自感想からの引用をもって自論とします。

ご指摘の通り凛子の成長要素がない以上、他ヒロインと同列に語るのは無理があります。
というかそもそもルートにない時点で強引です。当たり前のようにエロもないですし。
(いやまぁ本番エロあったらそれこそ由緒どころの騒ぎじゃなくなるんですけどw)
しかし、ナビ凛子ルートをかように受け止めた私としては

「こころナビユーザの成長した後日談は、一幕として認められないでしょうか?」

とサジェストします。
『こころリスタ』はこころリスタユーザの物語である。確かに物語的にはそう取る
ことが「当たり前」であり、ある意味物語としての「常識」です。しかしここまで
前作『こころナビ』を引き継いだ作品です。であれば、前作を経て成長した凛子の
その後を、もう一つの物語とする見向きもあっていいのかなと。

もちろん正規ではありませんし白黒でいえばはっきりと黒です。受け入れられない方も
少なくないでしょう。広報的な事情もあったのかもしれない。けれどその上で、世間には
認められない兄妹恋愛が本人たちの間のみで肯定されるように、リスタ凛子も認められて
いいのかなと思うのですが、いかがでしょうか。


...しゃらくさい野郎ですねamaginoboruは!テーマに乗せて提案とかマジ汚い。

ですが選択肢の棄却を、「楽しい」の可能性が潰えるのを惜しんでいるのは本当です。
個々での否定は当然あるでしょうがそこは解釈1つ。「メインを食っちゃった」は
さすがにいいすぎかもですが、解釈の増加は作品の価値を貶めるだけではないでしょう
から。肯定・受容は厳しくとも許容をいただければ、といったところでしょうか。
まぁでも、ダメならダメで仕方ないですけどね、うん。


そして感想本文で強く推しているのは作品に対してであり、ユーザの皆様に対して
ではない旨を再三ではありますが付記します。私自身リスタ凛子を脇役とする見向きが
正だと思いますし、否定する意志は全くにございません。凛子の起用が広報・圧力に
よる結果という見向きに対しても同様です。

そして感想を読んでいただいた方々に同意を強いることもありません。ですがご一読
貰ったことで別視点が僅かなり築かれたのであれば、それは私の本懐とするところで
あります。dovさんのコメントレスにおいて、自論に幾ばくながらも共感あるいは得心
いただけたこと、とてもありがたく思っております。



◆『こころリスタ!』の息苦しさ
ナビとリスタの比較、まさにそうなんですよね。勘所は異なるかもわかりませんが、
私もdovさんが挙げられた3ヒロインがありがたかったなと。凛子はいうまでもなく、
小春の個別もナビじゃない本人の意思が見えて好みでしたし。そして何よりみまり
姉さんですね。惟神の教え。

対して『こころリスタ!』は『探し屋トーコ』の空気が近しいなと。かの作品も思想が
一辺倒で、わかるけどちょっと強要しすぎじゃね?とツッコみたい気持ちがありました。
ってーか実際ツッコみましたw

ただ言い換えればリスタはテーマが明確でナビは漠然として薄味、とも取れます。
何より商用エロゲとしての完成度はリスタのが遙かに高いですし、そのあたりは
承知しているつもりです。
amaginoboru2017年01月17日

70こころリスタ! (Q-X)
コミュニケーションの大切さを説いたお話ですが主張はかなり声高。サポートツール・キャラの強引な手引きもあってやや押しつけがましい内容です。ヒロインの魅力も主張に散らされ、かと思えば推しキャラだけは妙にピックアップされていたりと、まるで作り手のやりたいことだけを詰め込んだかのよう。ビジネスライクな外見とは裏腹に、同人ゲーのような情熱を伝えてくるエロゲでした。 → 長文感想(6593)(ネタバレ注意)(6)
総プレイ時間 : 20h
最新レス こちらはamagiさんのご返信に対する直接的なレスです


 私が感想レスに書いたことは、「ご自身の好みを『べき論』にまで引き上げてしまうのはよろしくないのではないか」という点に集約されますので、amagiさんが同じように考えていらっしゃることに安心いたしました
 その上で、amagiさんの感想及びご返信を拝見して思ったこと・感じたことを書かせてください
 例によって半分自己語りになってしまいますので、返信なさらなくても結構です
 もちろん頂けたら嬉しいのですけれども


 さて、以前よりamagiさんの感想に対して「作品そのものを純粋に見る」という印象がありました
 例えば今回の場合、私が「凛子はそれほど強く本番忌避をしてない」と捉えているのに対して、amagiさんは凛子が勇太郎と最後まで致さなかったことに強い思い入れを見せていらっしゃいました
 この判断において、私には「当時ソフ倫は近親相姦描写を禁じていた」という事前知識からの予断が入っています
 その結果、凛子の本番行為忌避にも(まぁそう言わざるを得ないよねぇ)という感想になりましたし、「きゅーぽん2」を読んで(やっぱり凛子も制作者さんも本当はヤリたかったんだね)と思ったわけです
 むしろ規制の中ギリギリまで攻めたのがあのシナリオとさえ思っています。なのでソフ倫規制が解けたら当然ヤるでしょう、みたいな感覚で凛子を眺めていたんですね(※)

(※)
 もちろん実際に『こころナビ』をプレイして、凛子の「見知らぬ他人とネット上でセックスする」「リアル・ネット共に性行為は彼女側から求めてる」「突っ張ってる割に勇太郎の言いなりでチョロい」「ルートに入ると彼女の勇太郎への感情が割と暴走気味」といった描写から、「この子実は危ういしドエロでチョロい」と私が理解していることが直接的な理由です。「親を泣かせてまでやることじゃない」て凛子の台詞を、私は「まーた突っ張ってんなこの子。勇太郎に求められたら、いやむしろ求められなくても自分から陥落しちゃうくせにぃ~」って感じに見てましたし、ルート終了時の勇太郎と凛子は、現実で本番行為に至っちゃう秒読み状態にしか見えませんでした(→そしてきゅーぽん2へ)
 加えて、確かみまりも最初「巫女だからエッチはNG」みたいなことを言ってたはずですが、結果は中出しバンバンだった! ――というのも補助的な理由になります

 amagiさんの場合、そうした予断を廃して作品の凛子ルートそのものを、ただそれだけを見て「幸せになる努力を怠らなかった」と評価していらっしゃるように見えます
 別にどちらが正しいとか間違っているとかではないと思いますが、こうしたスタンスの違いは他の作品の感想にも現れていましたし、とりわけ今回は強く表れるカタチになったと思います


 amagiさんとは異なり、私は『こころリスタ!』における凛子が「7人目のヒロイン」とまでは思えなかったのですね
 彼女の出番は確かに多かったですが、彼女には物語がなかった――つまり彼女自身が「変化した」「簡単には手に入らない何かを求めていて、作中でそれを手に入れた」ということは特になかったと評価するからです
 この観点から言えば、『幻月のパンドオラ』の由緒の方がまだヒロインと呼べたとdovには思えます。彼女は変化しましたから
 さらに言ってしまえば『幻月のパンドオラ』のアレを「『たいせつなうた』ではソフ倫のせいで由緒とエッチできなかったことの溜飲下げたんじゃ」「文樹が由緒にやったことも充分"兄妹の恋愛"に対する冒涜なのでは(由緒ファン発狂モノだ)」などと思ってたりしますがそれはさておき
 私としては、凛子の出番が多かったことにむしろ外部事情の方を考えてしまう。例えば「凛子出せって関係各者の圧力相当あったんだろうな」「予算不足のせいで、この子に広範な役割を担わさざるを得なかったんじゃないかなー」といった具合です
 もちろん制作者が凛子を愛していることに疑いはないのですが、他のヒロインにも(星歌・雪音も例外ではなく)凛子に負けないくらい愛を注いでいると思ってますので、「主人公の導き手」という立場に凛子だけを置いたことにやや不自然さを感じました。描写でアイノを匂わせたりしてたのもその辺の無念が滲み出てたのかな、と
 以上の理由により私は、少なくとも"『こころリスタ!』における凛子"が"『こころリスタ!』におけるヒロイン達"を喰ってはいなかったと思っています


 ただ、"『こころナビ』における凛子"と"『こころリスタ!』におけるヒロイン達"とを比較したとき――これはamagiさんの感想を読んでからですが――前者に軍配が上がるのではないかと私は考えるようになりました
 というのも、『こころナビ』『こころリスタ!』は共に「恋愛史上主義」ともいうべきある種の気持ち悪さが作品と主人公にありましたが、凛子がそれに冷静な目を向け続けてくれたことは、身内というもののありがたさを感じさせてくれたと共に、作品のバランサーとして機能していたように思ったからです(小春や みまり にも少しそういう面はあったかな)
 もちろん「『こころリスタ!』は自分の好きを肯定するのがテーマだから、そこに批判は必要ない」と擁護することもできるでしょうが、私の主観として、やはり『こころリスタ!』には『こころナビ』以上の息苦しさがありました
 私がamagiさんの感想を見てそんな風に作品を考え直せたことは、自説を臆さず主張するamagiさんの意図にも沿う結果だったんじゃないかな、と思っています


 基本私は「他者の意見を知ったり作品を考え直したりしたいから感想にレスをする」のであって、自分の意に沿わない感想を叩き潰してやろうという意図はないです
 しかし、とりわけコアなファンの多いこの作品に対して敢えて異議を挟んだamagiさんにはある種の覚悟があったはずで、そこにもってして、他者の肯定的な感想を持ち出して自説を補強した私の態度はよろしくなかったと思いました
 こちらも改めましてごめんなさい
 

 公平を期して言いますと、『こころナビ』を高く評価している方・Q-Xファンの方で『こころリスタ!』にからい評価を付けてる方は結構いらっしゃいます(エロスケレビュアーの中にもいらっしゃいます)
 単純な好みでいうと私は『幻月のパンドオラ』が一番好きなQ-Xゲーです(6周以上してるくらい好きなんですけどこれ、欠点が明確すぎて高い点付けられないんですよね)


 さらに余談
 amagiさんは付き合う前のメルチェが好きって仰ってますけど、わたしもです
 ていうかQ-Xさんがどうやら大好きらしい「アイノ」「真姫」「メルチェ」系列の子、私正直苦手なんです……
 いやすごく可愛いんです。恋人未満である最中は寄せてくる好意がとても嬉しいんですが……
 イザ付き合うとなると「あああそんな純粋な目でボクを見ないで」って、もう笑顔が画面に出てくるだけで申し訳ない気分になっちゃうんですね。手を繋ぐのすら罪に思える
 いわんやキスシーンとかエッチシーンなんて正視できません。いやマジでテキストだけ読んで絵見てないです
 マッヒーの保健室○○を目撃したシーンとか、あんなシーンを描いちゃうのって何らかの犯罪に該当しないんですかねマジで
 Q-Xさんはほんと罪な子を作るでぇ……
dov2017年01月14日

70こころリスタ! (Q-X)
コミュニケーションの大切さを説いたお話ですが主張はかなり声高。サポートツール・キャラの強引な手引きもあってやや押しつけがましい内容です。ヒロインの魅力も主張に散らされ、かと思えば推しキャラだけは妙にピックアップされていたりと、まるで作り手のやりたいことだけを詰め込んだかのよう。ビジネスライクな外見とは裏腹に、同人ゲーのような情熱を伝えてくるエロゲでした。 → 長文感想(6593)(ネタバレ注意)(6)
総プレイ時間 : 20h
最新レス あ、amagiさんの感想が読んで不快だったとか怒ったとかではないですよー
 以前amagiさんに「X Change Alternative2の件はキモくてゴメンなさい」と言われてしまって申し訳なかったのですが、今回も怒ってる風に見えたとしたら私の表現力不足です、ごめんなさい
 私にとって「ムキになる」は一種の愛情表現なのです。キモくてごめんなさい
 今までを振り返ればどちらかというと、私の方がamagiさんに気安く軽口を叩きすぎな気がします。amagiさんと私とで「これを言ったら相手と戦争だ!」の閾値にかなり差がありそう(私の方が気遣いなくポンポン言ってしまいそう)というか……。ほんとにごめんなさい
 人様の感想に絡んでおいて、自分は『こころリスタ』の感想を書けてません。ごめんなさいごめんなさい(Q-X様の方にも向かいつつ)
 よりやわらかい表現を目指します。『こころリスタ』の感想はー……(いつまでに書けると自信を持って言えない)
dov2017年01月10日

70こころリスタ! (Q-X)
コミュニケーションの大切さを説いたお話ですが主張はかなり声高。サポートツール・キャラの強引な手引きもあってやや押しつけがましい内容です。ヒロインの魅力も主張に散らされ、かと思えば推しキャラだけは妙にピックアップされていたりと、まるで作り手のやりたいことだけを詰め込んだかのよう。ビジネスライクな外見とは裏腹に、同人ゲーのような情熱を伝えてくるエロゲでした。 → 長文感想(6593)(ネタバレ注意)(6)
総プレイ時間 : 20h
最新レスご無沙汰しております。また当感想にて不快感を与えてしまった件、ひらにご容赦
くださいませ。書いた当人すら「にわかが何を偉そうにナビと凛子を語ってやがる」と
思ったぐらいで、お怒りは至極真っ当なものでありまして。

というか古参のQ-Xフリーク&妹マイスターのdovさんに私ごときが意見するなどできる
わけもなく。こんな感想は見なかったことにしてポイしちゃってください、ポイって。
あるいはご自身の感想で完膚なきまでに蹂躙していただいても何ら問題ございません。

こころリスタに限ったことでなく、私の所感は基本自分よがりで公平性に欠いています。
だからこそ異なる視点を提示できることもあり時には共感いただけるわけですが、
同時に嫌われる方にはとことん嫌われる代物であることも重々認識しております。特に
批判的な内容はファンや信者してみれば噴飯物であることが少なくありません。

思うに今回はまさにそのケースで、それはいただいたコメントレスから察するに
dovさんも同じ気持ちなのかなと。おそらく返信も期待されていないのでは、と推測
しております。反論ではなく謝罪から入ったのはそういった事情からとご理解
いただけますと幸甚です。

最後にナビ凛子の本番に対する意識についてのご教示、ありがとうございました。
anotherは文字通りアナザーと判断しスルーしたのですが、そういった内容だったの
ですね。dovさんのご持論にも合点がいきました。


1対1の返信はここまで。以降はいただいたご意見に対する不特定多数へのレスです。



>「衝突と理解」まで要求するのは酷
これは私の文章下手です。「衝突と理解」まで書いたナビ小春やマリポ先輩が良い
という話で、本作全般にそこまでを求めるつもりはそんなにありません。少なくとも
欠点と指摘するまでではなく。誤解を生じさせてしまい申し訳ありませんでした。
「べき論」を広げる意志は全くにございません。


>本作が『こころナビ』のどのルートの続きであるかはボカされている
全くに同意です。本感想においても次の通り述べています。

 >エピローグのアルファ救出作戦までを含めて、アルファルートは同時に凛子ルートです。
 >並行世界設定との合わせ技で勇太郎の相方は不明とされているものの、同時に凛子ルート
 >を想わせるセリフもあって何とも絶妙。その優しい不確かに凛子を乗せた形です。

不明瞭ゆえどちらとも取れる優しい不確かさ。それが続編としての魅力の一つです。



>凛子ルートを引き合いに雪音・星歌ルートをバッサリ斬るのは勿体ない
少し回り道をします。

アルファ個別のクレープにヨダレを垂らしているシーン、あそこで凛子に「すぐ比較する
癖がつくと、その味その味を楽しむことを忘れて損をする」的なセリフがあるのですが、
首肯する半面でズルいとも思うのです。凛子ガン推しでそりゃ言い訳がすぎるだろうと。
なら前作キャラに頼りきるなと。彼女に語らせている辺りに作り手の自覚が伺えるのも
苦々しい。

感想で述べたとおり本作は作り手のやりたいことが前面に押し出されており、その
最たるが娘・凛子の物語です。自分の好きな事をやる姿勢には好感が持てますし、
内容も十分たるもので満足できました。

ですが一方で妹相当のヒロインを3人も用意しておきながら、ナビ凛子ルート相当の
妙を見いだせないならそれは指摘されるべき事項です。メインをなおざりにし、エロ
0回のサブを立てたことはエロゲとしての問題・短所です。処女独占や中出し本番と
いう不文律に従し、一方でリスタ凛子ではエロ0回での主役級と破戒を慣行。凛子の
良し悪しにかかわらず、メインヒロインの不遇を見逃すことはできません。

そこにきて凛子の「比較すんな」はあまりにも狡い。再度述べますが、本番エロが
あっても代わりの魅せる何かがあれば納得できました。しかし、少なくとも妹ヒロイン
としての魅力はナビ凛子はおろか、十把のエロゲ以上にすら感じ取れませんでした。
ゆえに妹3ヒロインを断じた次第です。


以上を踏まえて3ヒロインを振り返ります。

さちは感想で述べたとおり、キャラゲーとして十分に立っていたので不満はありません。
妹相当というだけで実際は幼馴染ですし、お話の焦点と魅力は妹云々にはなかったので。
お兄ちゃん呼びもキャラゲーらしいサービスとして受け取っています。

仁兄への失恋イベントはなくても別にいいですけど、じゃあなんで仁兄を共通で
あんなに立てたの?とは思います。いらなかったじゃん、と。後からメインライターが
手を入れる予定だったとは聞いていますが予定は予定。事実ではないので。


星歌も感想で少し触れていますが、1ヒロインとしては十分だったかと思います。しかし
妹である必要性は少々薄かったなと。リスタから入ったプレイヤーには近すぎるゆえの
メリデメが新鮮だったのかもしれませんが、ナビ凛子を知っていると二番煎じ感は否め
ません。目に留まったのは合成音声と、禁忌以上に重んじる姉妹愛ぐらいでしょうか。

なので1ヒロインとしては上々。しかし妹ヒロインとしては平凡。というのが私の
評です。長沢兄妹だからこその良さというものが見えず、星歌個人としての良さだけが
ひたすらピックアップされていたように思います。アイドルスキーとか断面図とか、
その辺はとても良かったので好印象なのですけどね。


雪音はヒロインとしての良さすらありませんでした。兄妹だから~で縛られる
のは妹ヒロインのテンプレですし擬似結婚はナビ凛子の劣化版。強いていえば
妹力を吸われる辺りがユニークですが特段感慨もわかず。で、最後のケモ耳と
しっぽは誰得なの?

正直彼女は星歌ルートの受け皿でしかなかったように思います。フォローしきれ
なかった部分を雪音の個性や個別で消化した、的な。もっと言ってしまえば、星歌が
姉への遠慮で告白を拒絶させるために必要だったのかなと。で、兄ラブなら個別
ルートがないと変だからメイン昇格した。そんな印象を受けました。

上原あおいさんのキンキンボイスがはまり役で、サブキャラ妹としての魅力は
十分なのですけどね。ダメ兄貴をサポートする妹としてはとても可愛かった。
けどメインヒロインとしての魅力は残念ながら見受けられませんでした。


所感は以上です。...書いてて「引き立てられた凛子がたまたま妹キャラで、かつ今回
妹3人だったがゆえの先入観」な気がしてきたw 別に妹にこだわることないんじゃね
的な。けど星歌とさちはそれで納得できても、雪音の拙さは印象変わらずですね。



>「凛子を越えさせなかった」とまでは言えない
上記所感ゆえの発言です。「作り手の凛子愛 > 雪音星歌の妹ヒロイン力」でした。
妹ヒロインとしてのユニークな魅力を受け取れた方はその限りではないこと、重々承知
しております。断定・べき論ではない旨をご承知おきください。
amaginoboru2017年01月10日

70こころリスタ! (Q-X)
コミュニケーションの大切さを説いたお話ですが主張はかなり声高。サポートツール・キャラの強引な手引きもあってやや押しつけがましい内容です。ヒロインの魅力も主張に散らされ、かと思えば推しキャラだけは妙にピックアップされていたりと、まるで作り手のやりたいことだけを詰め込んだかのよう。ビジネスライクな外見とは裏腹に、同人ゲーのような情熱を伝えてくるエロゲでした。 → 長文感想(6593)(ネタバレ注意)(6)
総プレイ時間 : 20h
最新レス お久しぶりです
 最近amagiさんの感想をお見かけすることがまた多くなり、とても嬉しいです


>さちルートが別ライターなこともあり微妙の声も多く上がっていますが、私はアレはアレでいいと思うのですよね
 同感です
 「個別に入った途端魅力が霧散するメルチェあたりと比べてキャラゲーしてた」にも苦笑交じりに同意しますw
 確かにメルチェは共通(とりわけ出会い頭)が一番輝いてました


>そうやって衝突と理解を繰り返してお互いの線を測り、接し方を意識するのが関係の在り方です
 こちらはamagiさんの論にしては珍しく、「うーん」と唸ってしまう内容だったかも
 コミュ障な主人公悠斗(と一部ヒロイン)が「あーこれ人生詰んでるかな」って精神状態から「リスタート」することが、タイトルにも含まれているテーマでしょうから
 リスタートの段階で「衝突と理解」まで要求するのは酷な気がするんですよね
 逆に悠斗がそんなことまでできてしまえるなら、それもう立派にコミュニケーション健常者じゃないかと
 (勇太郎はあれで言うべき事は言うし年齢を考えれば充分にしっかりした部分もあったので、悠斗ほど重傷じゃなかったように思います)
 私としては、「リスタート」の段階としては、幼稚園生の仲良しこよしのような、そういう嘘っぽいくらいの奇跡的な優しさがあっても良いと思うのですけれど……
 この辺、Sekさんの(と、勝手に引用してしまいますが)「"リスタート" しようとしてる人を笑うことは益体ない」やvostokさんの「まだまだ道は長いなあと遠い目になる」といった感慨に近いのかな?
 口幅ったい言い方をすると、そういう「恋をして、二人の目の前に真っ白な世界が広がったリスタートの地点」こそが、この作品が描きたかったもののように私は感じました

 もちろんそれが「amagiさんの好みじゃない」って仰るなら分かりますし全くその通りだとも思うんですけれど、べき論として構えて本作を斬って捨ててしまうのはいかがかな、と感じた次第です


>(凛子は)子供は作れないけど他の幸せを求めて兄と恋仲になった
 引き続きツッコミになってしまいますけれど、本作が『こころナビ』のどのルートの続きであるかはボカされていると思います
 本作は凛子ルートアフターかもしれないし、そうでないかもしれない。そんな感じじゃないでしょうか


>雪音・星歌にもガッカリ感ありました。あー本番しちゃうんだぁ、と
 この点に関しても、凛子ルートを引き合いに出してバッサリ斬る、というのはなんか勿体ないような気がします
 確かに凛子は勇太郎と付き合った際「本番をしない」ことを選びましたけれど、すなわち兄妹での子作りを否定している――わけではないと思うのですよね
 amagiさんが入手済みという「きゅーぽん2」での凛子は、学校の教室内で精飲・激しい本番行為・中出しセックスに及んだうえ、大股開きで陰部をくぱぁして精子を垂れ流す様を兄に見せつけながら、トロ顔で「ボクの子・・・・ほしい?」と言ってますが
 これは立派に「親が知ったら泣くような真似」でしょう
 もちろん「ピルは飲んでいた」点を重視すれば一線は超えてないとも言い得るでしょうが、「結局コイツなし崩しで堕ちやがったなw(だがそこが可愛い」と言えないこともない

 また(こちらはamagiさん未プレイかもしれませんが)『こころナビ another ver.』( erogamescape.dyndns.org/~ap2/ero/toukei_kaiseki/game.php?game=21706 )において、凛子が勇太郎とセックスを強要させられる展開があるのですが
 ここで彼女は近親相姦への文化的批判に対する反論に加えて
・遺伝子的な問題 → 相対的に高いとは言えないので、近親相姦を否定する根本的な理由にはならない
・近親相姦は多くが虐待であるとの説 → 虐待の場合は被害者側の訴えで表沙汰になるのに対し、自由恋愛での近親相姦は当事者が隠すので、サンプルにバイアスが掛かっていると考えるべきである
 ↓
「だから自分は近親相姦を悪とは考えないし、たとえ勇太郎とセックスすることになっても構わない」
 という主旨の、強がりだか何だかよく分からない主張をしていました

 こうした点を踏まえて、凛子は「兄妹同士でセックスするのも子作りするのも否定しないけれど、(少なくとも○学生の現時点で)私はそうしない」という程度の考えであると「dovは」思っています
 長沢一家においては元々母親が近親相姦を容認しているような節もありましたし、雪音・星歌と本番しちゃったとしてもそれはあくまで「長沢兄妹の選択」なのであって、もちろん「自分は気に入らなかった」と思っても仰っても構わないんですが、「凛子を越えさせなかった」とまでは言えないんじゃないかな、と



 なんか今回は異論・反論ばっかりになってしまって申し訳ない
 実のところ、私が忖度するamagiさんの中心意見「コミュニケーションの素晴らしさ(や、あまつさえ『真実の恋』)を謳ってる割にやりとりは一面的・一方通行に過ぎる」には同意しますし、(2017/1/5時点で私が理解していた限り)他の方の感想が見落とすか少なくとも(敢えてにしろ)書き落としていた重要な指摘だとも思います
 きっと制作者の余裕のなさがゲーム内容に現れてしまっているのでしょうね
 ただそれでも私は、ここのブランドさんの「たとえ世間体は悪くとも『自分は好き』を肯定したい」という痛々しい熱意を好ましく思っているので
 そこを否定されたように感じちゃうとムキになってしまうのかもしれません
dov2017年01月05日

75僕が天使になった理由 (OVERDRIVE)
全体的には恋を題材にした重めの物語ですが最終ルートだけはお伽噺。急な路線変更も含めシナリオが無理を押し通すケースも少なくありません。細かいことは気にせず流れに身を任せ、秀麗なグラと合わせて楽しむ作品です。 → 長文感想(3766)(ネタバレ注意)(2)
総プレイ時間 : 20h
最新レスはじめまして。投票およびレスありがとうございました。
(以下ネタバレ含みますので未プレイの方はご注意ください)

◆聖人君主化
恵唯奈を見殺してしまい、そんな自分が幸せになってはいけない、と欲を持たず生きて
きたのが巴です。つまり彼は『彼女』の生死に関わらず俗っぽい欲は持っていません。
そこにアイネの正体がわかり、再び寄り添えたことで巴の自罰は軽減されますが、そこ
からも『彼女』とどうしたいという、やはり俗っぽい欲は見受けられませんでした。

なので聖人君主化したというよりは、元より無欲だった巴の自罰的な一面が消えて
無欲な彼がそのまま表面化した、と読み取ったとお考えいただければ。その辺ひっくる
めて「聖人君主化」と一言に収めたので、aburaruさんのおっしゃる「長年空を覆って
いた雲が晴れた爽やかな気分」という巴の心情には全くに同意です。

◆最後の自己犠牲
『彼女』の件を知った後の巴は、絶対に悲しまなかったのですよね。アイネと再び
離れ離れになるとわかっても、顔色一つ変えずにアイネへ微笑みかけたり。もちろん
やせ我慢は完全否定できませんが、それでも矢をつがえた巴は個人の幸せではなく、
幼い頃『彼女』と共に願ったみんなの、地球の幸せだけを願っていたように私には
見えました。

とはいえあれだけ自罰していた彼ですから、『彼女』と寄り添える未来を常に抱いて
いても全く不思議ではありません。その辺は読み手の捉え方一つ、といったところ
でしょうか。

「巴を聖人のように感じる気持ちもわかる」とおっしゃっていただけたように、私も
aburaruさんの意識される彼の「欲」にも共感する次第です。いずれにしても、
寂しさは残るものの気持ちのいい終わり方ですからね。どっちもアリかな、なんて
ずるいことを思っちゃったりしました。
amaginoboru2016年09月30日

75僕が天使になった理由 (OVERDRIVE)
全体的には恋を題材にした重めの物語ですが最終ルートだけはお伽噺。急な路線変更も含めシナリオが無理を押し通すケースも少なくありません。細かいことは気にせず流れに身を任せ、秀麗なグラと合わせて楽しむ作品です。 → 長文感想(3766)(ネタバレ注意)(2)
総プレイ時間 : 20h
最新レス感想は概ね納得なのですが、「巴が無私無欲の聖人君主化」したのかと言うと、私はちょっと違う気がしました。
元々彼が自罰的ダウナーになっていたのは「『彼女』が自分のせいで死んだ」という罪の意識を感じていたからなので、その『彼女』に報いることができるとわかった時点で今までと違う心境になるのはある意味当たり前かもしれないなと。長年空を覆っていた雲が晴れた爽やかな気分というか。私にはそんなふうに思えました。
天使化についてはアイネと同じになれるという欲もありましたし。最後の自己犠牲にしても最初から犠牲になる気で挑んだわけじゃないので、そこまで無私無欲には感じませんでした。最後のシーンは、「あ、やらかした」「……彼女が幸せならいいか」みたいなイメージでした。
ただ、最初と最後でテンションのギャップがすごいので、巴を聖人のように感じる気持ちもわかります。
aburaru2016年09月30日

80ドコのドナタの感情経路 (ad:lib)
地に足の着いた、とても普通な恋愛模様を綴った物語。日常系エロゲレベルの問題も発生せず進む恋愛模様は、眩しすぎない現実的な青春だからこそプレイヤーによりリアルな憧れを抱かせます。ありきたりなようで、その実オリジナリティ溢れる良キャラゲーですね。なおかぐや姫の設定はほとんど話に絡みません。題材詐欺です。 → 長文感想(4420)(ネタバレ注意)(2)
総プレイ時間 : 8h
最新レスおひさしぶりですー。素敵な作品をご紹介いただきありがとうございました、
面白かったです!セールスポイントが本当に地味なエロゲなので、推しをいただけ
なかったら間違いなくスルーしていたと思います。ちょっと自分では掘り当てられる
気がしないですね。dovさんの対キャラゲー萌えゲー用アンテナの精度には感服する
ばかりです。そのアンテナくださいw


さてご依頼いただいた件ですが、直感的に感想を連ねるタイプなのでいざ説明となると
難しいですね。ホントに脳みそへケーブルぶっ刺せたら楽なのですけど。妙にまわり
くどく偉そうな説明になってしまいましたが何卒ご容赦をば。

私はノベルゲーに一体感を求める傾向にあります。作品の主題に対し、文・絵・音を
ベースとした各要素が主題を的確にフォローしているか。引き立てているか。その辺を
最も重視しています。
例えばレイルソフトの作品群であれば主役は文章とシナリオ。であれば秀麗なテキストを
楽しませるために、絵や音が単語や文章表現を引き立てているか。前に出すぎていないか、
文章の至らない点を幇助できているか。そのように見ています。

本題である声も例外ではなく、技量や声質自体よりそれらがキャラクターや作風に
マッチングしているか、シナリオや個性を引き出せているかという点に着目します。
なので「お気に入りの声優さんだから」という評価は絶対にしませんし、声を入れない
という選択も一つの表現だと考えます。

あとこれは自戒に近いのですが、インパクトある演技ばかりを見がちでさりげない
上手さを思わせる表現に疎いです。何気ない一言に的確な表情を仕込む声当て、とでも
いいますか。代表的な方を挙げるとかわしまりのさんとか。ベテランなだけあって、
その辺とても上手いですよね。その辺も拾っていければいいなと、最近は意識して
いたりします。

意識しているとしたらこんなところでしょうか。あまり大したことはしていませんが、
何がしか参考になれば之幸いであります。



次に「声優の演技という観点で見たオススメゲーム」ですが・・・これdovさんの好みに
ストライクしないヤツばっかりだ!萌えゲーキャラゲーで声優さんの貢献度が高い
作品って思いの外ないのですよね。一応列記しておきますが、興味あるのだけ拾って
いただければと。なお声優さんのお名前は敬称略です。


◆『らくえん~あいかわらずなぼく。の場合~』(金田まひる)
私の最も好きなエロゲにして声関連でも最高のシーンを持つ作品です。声優志望の
ヒロインが「レイプされて殺される少女A」役で収録を行うシーンがありまして、
SE・無音・ノイズ・声の全てが完璧な仕事をした傑作場面でした。のちの関連イベも
至高。いわゆる成長系シナリオなのですが、音が申し分ない仕事をした結果最高の
ワンシーンを作り上げています。未だ感想もまともに書けていない状態ですので
「凄かった!」感だけでも伝われば。伝われ。


◆『信天翁航海録』(高槻つばさ)
高槻さんの特徴はその通りのいい声にあります。透き通っていて、なのに腹にズンと
来るような存在感を併せ持つといいますか。その長所がもっとも現れたのが本作トゥルー
ルートのクライマックス。朗々と謳われるセリフの数々は、希氏のテキストや秀麗な
背景と合わさり震え立つほどのインパクトでした。声に関しては前述の『らくえん』に
並び立つことのできる唯一の作品です。テキストがレイルの例のアレなので、オススメは
しづらいのですけどね。


◆『パコられ』(桃谷みなみ(現:今谷皆美))
この同ソをプレイして印象的な声優さんとして挙げない方はいらっしゃらないでしょう。
作品を声優が食った上で名作へと押し上げてしまった稀有な例ですね。文やシナリオ、
グラなども良作レベルなのですが、今谷さんの圧倒的な演技が絶望やら後悔やらを
数十倍にしてブン投げてくるため、実にハートフルボッコな内容となっちゃってます。
声だけでいいエロゲを作るとはなぁ、と驚嘆させられました。


◆『Love Sweets』(真宮ゆず)
ドコドナの翼が空気をあえて読まない押せ押せキャラなら、『Love Sweets』の櫛無は
空気を読みバランスを考えられる元気キャラです。ワーキャー属性なのに煩さを感じ
させないその絶妙な演技はお見事の一言。こちらを先にプレイしていたため、翼役が
真宮さんと知った時はその上手さにすぐ合点がいきました。元気系ヒロイン役として
追ってみたい声優さんです。


◆『フェアリーテイル・レクイエム』(萌花ちょこ)
私的な2015年の発掘声優さん。アリスの不思議ちゃん属性だけでなく、恐怖や絶望の
表情から穏やかな声色までキャラ像を壊すことなく魅力だけを肉付けできた素晴らしい
演技でした。『この大空に、翼をひろげて』のあげは役でも上手いなーとは思っていた
のですが、ここまでとは。こちらもまた追ってみたい声優さんですね。
amaginoboru2015年12月10日

80ドコのドナタの感情経路 (ad:lib)
地に足の着いた、とても普通な恋愛模様を綴った物語。日常系エロゲレベルの問題も発生せず進む恋愛模様は、眩しすぎない現実的な青春だからこそプレイヤーによりリアルな憧れを抱かせます。ありきたりなようで、その実オリジナリティ溢れる良キャラゲーですね。なおかぐや姫の設定はほとんど話に絡みません。題材詐欺です。 → 長文感想(4420)(ネタバレ注意)(2)
総プレイ時間 : 8h
最新レス なぜか今日この感想に気づきました。お久しぶりです。
 実のところamagiさんと私とは好みの方向性が165度くらい違う気がするので(というか私の嗜好が狭い上に偏りすぎ)、あれだけ熱弁しときながら、この作品を楽しんでもらえるか不安でした。期待以上の評価にホッとしております。
 私の場合、もう少し美春ちゃんをイジめて欲しかったなーってのと、
 ライターさんが(制作者の立場のくせに)イッシー先輩に萌え転がってる姿にキュンときた+振られた翼ちゃんの健気な姿にキュンときたで評価が甘くなりましたが、
 両ルートに対するamagiさんの評価も十分腑に落ちるものでした。
 それ以外の記述は世辞じゃなくてホントに共感することばかりで、自分が言いたかったけど上手く言えなかったことを、全部言ってもらえた気分です。
 「エロゲでやれ」「藤崎詩織だって性格に難がある」に笑いましたw

 実はここまで前フリです。
 amagiさんのプレイ速度って多分私の2.5倍くらいあるはずですが(私ドコドナですら20時間くらいかかってます)、
 そんなに速いのに、声優さんの特徴を掴むのが上手いって一体どんな魔法使ってるんですか!?
 脳に直接ケーブル繋いでエロゲーやってると言われても驚かないレベルですっ。
 (日本語訳:普段どういう点に注目して声を聞かれてるんですか? あと声優さんの演技という面でお勧めなゲームとか教えてくれると嬉しいです)
dov2015年12月07日

85キスよりさきに恋よりはやく (SkyFish)
時間モノならではの純愛物語やカタルシスを期待すればガッカリすること間違いなし。作品構成もアクロバティックで、共通・個別のお約束に馴染んだエロゲプレイヤーに酷く不親切ですが、「純愛・浮気両立の正当化」という作品主旨は十二分に書き通せており、濃厚多彩なエロシーンの効果も相まって、本妻と愛人を都合よく入れ替えながらも罪悪感薄く堪能できるエロゲに仕上げられています。スタンダードで良質な萌えゲーをご所望の方は要回避。その作品だから楽しめる、オンリーワンの萌えゲーをお求めの方にこそオススメしたい異端作です。ただ予備知識として、真っ当なタイムリープ・平行世界モノを最低1作品頭に入れておくといいかも。タイムラインの整理が容易になり、よりスムーズになるので。 → 長文感想(5428)(ネタバレ注意)(10)
総プレイ時間 : 12h / 面白くなってきた時間 : 6h
最新レス お返事遅くなって申し訳ありません。といいますか、これから書くことがamagiさんのフリの回答になっているか、ちょっと怪しいのですけれども。。。

 さて、やや遠いところから話してまいります。
 実の所、私はamagiさんの「これは浮気ゲーだ」というエウレカ! に対して完全に同意しているわけではありません。「だいたいあってる」というイマイチな返しをしたのはチョット失礼だったかもしれませんが、私の偽らざる感想でもあります。
 いや、浮気で合ってる、間違いないんですよ。だけど全肯定したくならなかったのは「チクショー上手いこといいやがって」という嫉妬だけが理由ではなく、「浮気」という言葉から受けるイメージの問題とでもいいましょうか……。
 このゲームがプレイヤーに提供しているものは確かに浮気ですが、そこには背徳感や罪悪感がありません。この点はamagiさんもSekさんも私も認識が一致するところですが、私はそれを「浮気」と呼んでよいものか、若干の抵抗がありました。もちろんamagiさんはその点もちゃんと考慮し「正当化された」「浮気」と留保を付けているので、論理的には100%正しい。
 私はここでamagiさんを正しい正しい100%正しいと連呼しながら「でも完全には同意しない」という奇妙なことを言っているわけですが、正直、この部分を上手く説明できる自信がありません。頑張って書いてみますのでお付き合い頂ければ幸いです。

 また話は飛ぶのですが、amagiさんは本感想でSkyFish作品を「職人気質」と言っており、Sekさんもやはりリプライで「職人気質に細部が作り込まれている」と同ブランド作品を評しています。文脈から、amagiさんは「拘り(『拘り』という言葉は元々悪い意味です)を曲げなかった」という意味で「職人気質」と言っており、Sekさんは「プロットやら設定やら塗りやら音楽やら演出やらへの妥協が見られない」という意味で「職人気質」と言っているように聞こえます。そして私は、双方の意見に賛成します。
 同意しつつ、それらは私がSkyFishに抱く一つの信仰的な感慨に包摂されるとも思うのですが、この感慨を現す言葉が私には思い浮かびません。仮に適切な言葉をみつけたとしても、それはあまりにも妄想じみており、狂信じみており、同意頂けるとは思えませんが……。
 敢えていうなら、「殉教的」とでも言いましょうか。これは私がSkyFish教の為に死ねるという意味ではなく、SkyFishがエロゲのために死ねる会社のように思える、という意味です。
 私の脳内において、SkyFishはガンジー……というと流石に言い過ぎでしょうが、イチローに近い位置づけにあります。野球は人間が生きて行くうえで必要なものではありませんが、イチローがそこに殆ど殉教的な情熱をかけていることは広く共有されたイメージでしょう。エロゲも野球と同じく人間が生きる上で必要なものではありませんが、SkyFishという会社は、イチローよろしく、そこに命を賭けていると私は感じるのです。
 そのような見地にたつと(SkyFish狂信者の見地に立つと、とか無茶なことを言ってるな私……)、amagiさんが仰った「拘りを曲げない」という職人気質もSekさんが仰った「あらゆる点で妥協がみられない」という職人気質も「そりゃイチローだもの」の如く「そりゃSkyFishだもの」と思えてきます。命賭けでエロゲ作ってるんだから、そりゃそうだろうなぁ、と。Sekさんが仰った「SkyFish作品に独自の魅力がある」もむべなるかなで、おそらくSkyFishは、エロゲにしかできない境地への挑戦を社是としているのでしょう。
 ここに私の深い感嘆があります。感嘆には(1)感心してほめること(2)なげき悲しむこと の二つの意味がありますが、両方の意味でです。
 エロゲというのはもちろん、ストーリーやプロットだけがあるのではなく、絵や音楽や演出をも含んだ総合芸術であり(芸術?)、官能を強く刺激するメディアでもあります(性的な意味だけではなく)。SkyFishはそれを正しく実践し(理解だけならdovにもできる)、絵も音楽も演出も、キャラも、それを演じる声優さんのチョイスも演技も、それらを包括した世界観も、全てが官能的なんですよね。総ぺろぺろ状態です。私の理解では、その総ぺろぺろに乙姫や有海が含まれる。つまり「キス恋」が浮気ゲーだとして、有海や瑠璃歌に浮気してるというのなら、唐辛子ひでゆさんの原画やMANYOさんの音楽、更には名もなき塗り師さん背景絵師さんたちの仕事にも浮気していると言わねばなるまい!(@д@)
 SkyFishはそうした全的官能世界を描きつつ、更に「エロゲでなくてはできないこと」を目指している(芸術!)……と私は思います。SkyFish作品はどこかNaturalに倫理がおかしいと言われますが、こうした見地(※狂信者の見地)に立てば、むしろそれは当然に感じられます。まともな倫理の作品がやりたきゃエロゲの外にナンボでもあるのですから。amagiさんがこの作品を「他作品である程度知識を身につけていることを前提として」いると評し、Sekさんがキミソラを「本作ではシナリオ展開をコンパクトにまとめていったために類型的となってる面があり、過去のエロゲにもあった泣き所の連想が容易だった」「泣きゲーの歴史そのものに感動しているような疑いが心のすみへ生まれて」くると評した点も、SkyFishが"Theエロゲ"を意図的に作っているのだと思えば納得がゆきます(※少なくとも信者的には)。きっと制作者はエロゲが好きで好きでたまらないんでしょう。だからエロゲの歴史の上に拠って立つような作品を作るのは自然な流れだと、私には思えます。
 また、SkyFishの作品は後半や終盤、何でもアリのカオス状態になることが多く、「何でもキミの思いのまま」みたいな感じになることが少なくないのですが、それもスタッフの「この作品世界を味わい尽くして欲しい」という思いを表現したものなのかもしれません。キス恋のOPの1:27から10秒ほども、そんな考え方をよく表現していたようにすら思えてきます。

 http://youtu.be/r6yyjY7UjGc?t=1m27s

 こうした幼児的万能感とでもいいましょうか、「俺が支配しているぞ!」「全部俺のものだぞ」という感覚は、特にエロゲと相性が良いようにも思えます。
 話がとりとめなくなってまいりました。これまでの話を整理すると、私はamagiさんが「浮気」と評した部分を、もっと大きなSkyFishがやりたいことの一部、あるいは一側面程度に認識している、ということです。

 ただ結局、こうしたSkyFishの姿勢は、プレイヤーからあまり好意的に受け容れられていないようです。現に私が見るところ、Sekさんは、少なくともamagiさんや私が絶賛するほどには、SkyFishが目指す(と私が思っている)「エロゲでなくてはできないこと」を評価していないようです(その理由はSekさんの分析通り、『接待を求める度合い』なのでしょう)。私が嘆くのはここのところで、売れなければ当然予算の制限は厳しくなります。SkyFishは趣味ではなく仕事としてゲームを作っているのですが、また仕事意識も職人気質の一端としてきちんと持っていると思われ( http://mikuri-ya.seesaa.net/article/403791104.html 御厨氏、予算の見積もりが大変だと記載 )、結果として一作の規模は小さくなっています。
 これだけ細部に凝るSkyFishが、予算や制作期間のくびきから解き放たれたらどんなものを作るのだろうかと時々思うのですが(F&C時代はその状況に近かったようですが)、当分その日はやってこないようで、とても残念です……。

 以上、こんな感じです。答えになっていると良いのですが。
dov2014年10月01日

85キスよりさきに恋よりはやく (SkyFish)
時間モノならではの純愛物語やカタルシスを期待すればガッカリすること間違いなし。作品構成もアクロバティックで、共通・個別のお約束に馴染んだエロゲプレイヤーに酷く不親切ですが、「純愛・浮気両立の正当化」という作品主旨は十二分に書き通せており、濃厚多彩なエロシーンの効果も相まって、本妻と愛人を都合よく入れ替えながらも罪悪感薄く堪能できるエロゲに仕上げられています。スタンダードで良質な萌えゲーをご所望の方は要回避。その作品だから楽しめる、オンリーワンの萌えゲーをお求めの方にこそオススメしたい異端作です。ただ予備知識として、真っ当なタイムリープ・平行世界モノを最低1作品頭に入れておくといいかも。タイムラインの整理が容易になり、よりスムーズになるので。 → 長文感想(5428)(ネタバレ注意)(10)
総プレイ時間 : 12h / 面白くなってきた時間 : 6h
最新レス秋ちゃん小癪可愛いよ秋ちゃん。でもエゴ振り回しつつ「なんでもありがいい」発言は
自分も一緒だなーなんて思ってしまったり。それはともかく秋ちゃん可愛(ry

>dovさん
失礼しました。確かに酷い振りですね・・・申し訳ないです。
「ここ」とはSekさんの1回目のコメントにある

>昼メロを喜ぶ層におそらくこのプロットが受けないだろうことと同様に、(わたしのような)テンプレ好みのユーザーがこの作品を正しく受け取れなかったのは、「設定を用意して、言い訳して、ここまで妥協した」からこそ、一般的な意味での浮気でなく新境地のファンタジーな性癖になっていたからこそ、より理解し難かったのではないでしょうか?

のことです。「設定を用意して、言い訳して、ここまで妥協した」というのが私の発言では
なかったのでお願いした次第です。上記に対し私が背徳感云々とリプライはしましたが、
自身の発言に対する回答ではなく「新しい背徳感」に対しての返答だったため「リプライの
それは話が転がった結果」と余計な事を書いてしまいました。

それと諸感想をお褒めいただき光栄ではありますが、スタンスというかポリシー的な
ものはなくて、基本的に思ったこと書き殴ってるだけですので、内容に統一性はなく
グダグダです。ホントはしにきすのような感想をいつも書けると幸せなんですけどねー。
amaginoboru2014年09月22日

85キスよりさきに恋よりはやく (SkyFish)
時間モノならではの純愛物語やカタルシスを期待すればガッカリすること間違いなし。作品構成もアクロバティックで、共通・個別のお約束に馴染んだエロゲプレイヤーに酷く不親切ですが、「純愛・浮気両立の正当化」という作品主旨は十二分に書き通せており、濃厚多彩なエロシーンの効果も相まって、本妻と愛人を都合よく入れ替えながらも罪悪感薄く堪能できるエロゲに仕上げられています。スタンダードで良質な萌えゲーをご所望の方は要回避。その作品だから楽しめる、オンリーワンの萌えゲーをお求めの方にこそオススメしたい異端作です。ただ予備知識として、真っ当なタイムリープ・平行世界モノを最低1作品頭に入れておくといいかも。タイムラインの整理が容易になり、よりスムーズになるので。 → 長文感想(5428)(ネタバレ注意)(10)
総プレイ時間 : 12h / 面白くなってきた時間 : 6h
最新レス あとちょっとだけお邪魔します。

 『キス恋』64点は……誤審ですね。いやそも審判でもなんでもない、わたしの偏好ぶりがさらけ出されただけのことですがw 当時は疲れた頭でプレイしていて、短所ばかりに目をやる読み方してたのも点数へ反映されちゃっております。


 ちなみに、タイムリープ要素が脇役として作られているということには同意です。『はるとま』のサトリ病なんて"主役を立てる副次要素"としてすんなり見れているのですが、泣きゲーに慣れていたからこそなのかも。この点についてSkyFish製作陣は意図して抑制していそうです。
 付け加えておくと、SF小説みたいなメディアではSFギミックが主題であるのでそこが読み解こうと試みられやすいですが、エロゲの副次要素となると、主題となるのはあくまで女の子。その結果、「私が知ってるタイムリープと違う!」と片手間でもってなされる、どないせえっちゅう反応がされる側面もまたあるだろうと疑います。

{
>sense off
>すば日々
>どこまで手を引っ張って貰いたいかという話
}
 元長ゲーでひとつだけプレイしたのは『猫撫ディストーション』ですが、「そんな同時に色んな方向へ話ふられても困るー!」といった感じになって、遊べたわりには評点を低くつけてます。物語の意味するところが豊かすぎて、導線がついていない感じ。猫も、木々も、森羅万象が言葉をしゃべり出してこちらの思索を誘うところには、ファンがつくのも納得の広がりでした。ただ、わたしに全体のバランスは見れてないなぁというのが正直なところ。主人公が幼稚というか、プリミティブであろうとしてるところに乗れなかったのも大きい。
 一方で『素晴らしき日々』については、おっそろしくウェルメイドな物語の流れに感心したところがあったりします。ざくろや希実香のことをちょっと宙ぶらりんにしてでも、途中からスタイルを転調させて、わかりやすい感動へ向けてやりくりをつけていった器用さ。田中ロミオ作品なんかもその類ですが、プレイヤーがあぐらをかいていても本質まで運んでいってもらえるカッチリ組まれた作品というのを高く評価するくせが、わたしにはありそうです。
 amagiさん言うところの"温度差"には、そんな風にしてなんとなく同感です。

 「エンターテイメントは型が決まってるから先が読める」「現代文学はなんでもありでおもしろい」と言ったのは『夏めろ』(萌えゲー&抜きゲー)の水上秋でしたけど、わたしは「マジかぁ秋ちゃん、すげーな秋ちゃん」と唸っておりました。
 彼女の場合にはあれくらいの年頃らしい浅はかさを含んでいて、その後の彼女のエゴのふりまわし方を見ていても、現代文学をいったいどんな目線で読んでいたのか想像もつかない。でも自分だけが齢をいくつか進め、以前ほど本も読めなくなり始めると、その青臭さにまぎれた輝きはいっそう増していくよう感じます。

 (通説ではないにせよ)多数意見を拾ったつもりで先のリプライは書いたのですが、読み返してみるとそこにある、したり顔でみずから煙幕を焚いてる感じが、転じて『キス恋』みたいな作品を押し殺すことにつながっているのかなとも、ちょっと悩む。何にせよわたしがタイムリープ要素ありきで見ていたところへ、「ユリイカ!(訳:これは浮気ゲーです)」と叫んでいただいたのは、頭の中のモヤが晴らされるようで痛快でした。


{
>グランドルートでのスミレ先生とまつりちゃんが台無しすぎるw
}
 え゛……? (確認中)
 うわぁ! まつり=瑠伊か! 気づいてなかったww
 いや、ほら、声優非公開だし、声づくり違ってたじゃないですかっ。にしても、聞き取りもできないのに『キミソラ』感想で桃也みなみさん褒めちぎってるわたし、とんだマヌケ野郎ですよw

 では、お後がよろしいようで(訳:SkyFish作品がもっと語られますよーに)。
Sek84832014年09月19日

85キスよりさきに恋よりはやく (SkyFish)
時間モノならではの純愛物語やカタルシスを期待すればガッカリすること間違いなし。作品構成もアクロバティックで、共通・個別のお約束に馴染んだエロゲプレイヤーに酷く不親切ですが、「純愛・浮気両立の正当化」という作品主旨は十二分に書き通せており、濃厚多彩なエロシーンの効果も相まって、本妻と愛人を都合よく入れ替えながらも罪悪感薄く堪能できるエロゲに仕上げられています。スタンダードで良質な萌えゲーをご所望の方は要回避。その作品だから楽しめる、オンリーワンの萌えゲーをお求めの方にこそオススメしたい異端作です。ただ予備知識として、真っ当なタイムリープ・平行世界モノを最低1作品頭に入れておくといいかも。タイムラインの整理が容易になり、よりスムーズになるので。 → 長文感想(5428)(ネタバレ注意)(10)
総プレイ時間 : 12h / 面白くなってきた時間 : 6h
最新レス 今更気がついたのですが、Sek8483さん、「つまらない作品だった」と斬って捨てた秋色恋華でさえ69点付けてたのに、キス恋は64点だったんですね。
 そんな作品に土日を捧げさせてしまう辺りに、改めてよき感想の力というものを実感させられます。
 amagiさんの新たな感想を楽しみにしております。amagiさんの感想は、冷静な筆致で作品の構造を的確に掴み出すところがホント凄い。短い中に、ハッと驚かされるような発見が盛り込まれている。超近視眼的でキャラしか見てなくて、おまけに好悪の激しすぎるぼくにはとてもできない。

 でも筆致を抑えてもいないし構造を掴み出してもいない、↓この感想が、私一番大好きです。

 http://erogamescape.dyndns.org/~ap2/ero/toukei_kaiseki/memo.php?game=12234&uid=amaginoboru


P.S.
amagiさんに

>ここについてはdovさんのご意見をお伺いしたいところ。

と、ネタ振りを頂戴していたことに気がついたのですが、私の意見がお聞きになりたいという「ここ」とか

>リプライのそれは話が転がった結果

の「それ」とかがイマイチ分からなくて、どう返したら良いモノかと途方にくれております。
申し訳ない。説明頂ければ嬉しいです。
dov2014年09月18日

85キスよりさきに恋よりはやく (SkyFish)
時間モノならではの純愛物語やカタルシスを期待すればガッカリすること間違いなし。作品構成もアクロバティックで、共通・個別のお約束に馴染んだエロゲプレイヤーに酷く不親切ですが、「純愛・浮気両立の正当化」という作品主旨は十二分に書き通せており、濃厚多彩なエロシーンの効果も相まって、本妻と愛人を都合よく入れ替えながらも罪悪感薄く堪能できるエロゲに仕上げられています。スタンダードで良質な萌えゲーをご所望の方は要回避。その作品だから楽しめる、オンリーワンの萌えゲーをお求めの方にこそオススメしたい異端作です。ただ予備知識として、真っ当なタイムリープ・平行世界モノを最低1作品頭に入れておくといいかも。タイムラインの整理が容易になり、よりスムーズになるので。 → 長文感想(5428)(ネタバレ注意)(10)
総プレイ時間 : 12h / 面白くなってきた時間 : 6h
最新レス桜花きゅん効果がまだ続いてただと・・・!グランドルートでのスミレ先生と
まつりちゃんが台無しすぎるw だが布教できたのならお礼参りされても本望と
いうもの!

TSの妙が味わえる良シナリオ、となるとやっぱXCA2ですねー。特にサユリルートは
エロを取っ払っても面白かったですし、お話だけで高得点を叩き出した数少ないTS
エロゲです。委員長シナリオさえアレじゃなければなぁ・・・。
かいわれ(マイくろ)は決してオススメはできませんが、7000字近くあらすじと感想を
書き殴るぐらいの何かは間違いなくありました、とだけ。


では本題の方に。
まず視差のみを変えたキス恋評を記していただいたことに感謝を。そして序文に付け加える
だけで十分レビューとなる代物を、拙文へのリプライとして書いていただいたこと、真に
恐縮です。ありがとうございました。一般的な目線からの作品評として的確なご指摘かと
思います。

特に「どこまでコントロールされたものなのかはけっこう怪しくて」には正にその通りで、
狙ったのか偶然できたのかわかりづらいのがSkyfishの困ったとこ。瑠璃歌やはるとま2ndの
千鶴シナリオなどに見られる拙さは、浮気並行世界のギミックや小枝子・こるんシナリオの
表裏性などに疑問を抱かせる一因となっています。

他にもご指摘のあった「エロゲとして中途半端なポジション」「整然としすぎたテキスト」
「浅いギミック・設定」「ナチュラルに破綻した倫理観」といった、作品の方向性を惑わす
ブランド指向が読み手に無難な萌えゲー抜きゲーとして扱うことを誘ってしまっている。
結果作品の本当を理解してもらえない。仮に理解しても製作陣の狙いなのか判断しかねる
から評価もしづらい。
世間から見れば本感想で長所と述べた部分は、多数意見では短所でしかない。
正鵠を射たご指摘ですし、実は同意です。


だのにこのような感想を書き殴ったのは、キス恋の真実とその面白さを伝えたかったのと
同時に、私が積極的な解釈を要求する作品をこの上なく好むから、という酷く自分善がりな
理由だったりします。

兎角丁寧で親切な作品が多いのがエロゲというメディアで、起因が読み手か作り手かは
さて知らず、読みやすい一方で10のうち2も語り漏らせば欠落との謗りを受ける、非常に
厳しい業界です。そんな中にちらほらと点在する、全てを語らずとも骨格を成している
作品や、あるいは十分な想像の余地を与えてくれる物語。そういうのがこの上なく好物
なんですよね。

例えばすば日々は難しいといわれますが、その実10のうち9は説明しきれていて、残りの1も
そのほとんどを想像の余地として扱うよう誘導している作品で、非常に完成度は高いです。
対してsense offを例に挙げるとエロゲとしては欠落だらけで、表だけなぞれば説明不足
にしか見えません。しかし軽く深読みし改めて俯瞰すると、精巧な盆栽あるいはハイレベルな
ジェンガかといわんばかりのバランスが見て取れて、そこから更に切り込む角度を変えたり、
他者の意見を参考にすることで、また新しい面白さを見つけることすらある。

どちらがいい悪いではなく、どこまで手を引っ張って貰いたいかという話で、私とSekさんの
意見の温度差はそこなのかなと、そう思った今日この頃であります。

凄まじく脱線しますが、この長所だか欠点だかよく判らん色合いは、2000年前後のライアー
ソフトに通じるところがあります。
例えば行殺新撰組。表向きはキンノーバトルやらクソ難しいクイズやらでイラつくバカゲー
ですが、よくよく関係書物や史実・題材物語と照らし合わせると、新撰組が大好きな人が
作ったんだなぁというのがよくわかる。元LOGINの大澤良貴氏がどこぞの書籍に載せた
「大作家様の書いた新撰組小説よりよっぽど出来がいい」的な発言に当時は爆笑したもの
ですが、実際そう言わしめるだけのクオリティを誇る作品です。
でも進めるのが超面倒だしバカゲーすぎるし相変わらずバグ多いし、何よりライアーだから
そんなとこに大半のプレイヤーは目もくれない。この煙幕が張られすぎて本気見えにくい感。
うん、やっぱり似てます。

そして近年は良さと大衆性のバランスが取れてきているのも一緒・・・かもしれません。
ちょっと自信ないんですが、それでも屋上の百合霊さんからは、サフィズムの舷窓の良さは
そのままに、アクを薄めてとっつきやすくした名作の貫禄を感じましたし、Skyfishに
したってキミソラは見た目どおりの萌えキャラゲーだけど、ちょっと深く読み込むだけで
萌えゲーらしからぬシビアさや冷淡さが見て取れる。そんなライアーの作品は肌に合う合わない
別としても姿勢が嬉しいブランドですし、肌の合うことが多いSkyfishは多大な欠点に
目を瞑ってでも長所を褒めて広めたい。キス恋の感想はそんな理由がやはり一因だったり
しました。


ってまたどーでもいい話してますねスミマセン。残る点についてもリプライをば

◆浮気について
私の所感としては感想に述べたとおり「可愛い正妻を持ちながらつまみ食い的な浮気が
できて、なおかず罪悪感を感じることなく楽しめるエロゲ」であり、リプライのそれは
話が転がった結果、と見ていただければ幸いです。ここについてはdovさんのご意見を
お伺いしたいところ。
ただ普通の浮気とは違うよなーコレ的なのは感じていて、ゆえにファンタジー性癖か
否かをリプライでは悩みました。「ファンタジー性癖だから理解しづらかったのでは?」
というご指摘には首肯です。


◆ギミックについて
タイムリープをネタに浮気を書き、サトリ病をギミックに薄氷の上の幸せを書いた点に
おいて、サトリ病もまたメインではなく、主役を立てる副次要素だったのでは、というのが
私の解釈ですね。

それらを主役に立てた作品であれば稚拙ですが、作品内での役どころとしては十分。
原理を単純明快にしたのはわかりやすさを求めるのと同時に、主役とならないための
抑制でもあると思っています。とはいえ前述の通り狙ってやったのかは結構微妙なところ
ですがw

とまれ主役の場合はオッカムの剃刃による稚拙化は避けてもらいたいところですね。
「緻密かつ明瞭な時空考察」はタイムリープの醍醐味でありますからして。
amaginoboru2014年09月18日

85キスよりさきに恋よりはやく (SkyFish)
時間モノならではの純愛物語やカタルシスを期待すればガッカリすること間違いなし。作品構成もアクロバティックで、共通・個別のお約束に馴染んだエロゲプレイヤーに酷く不親切ですが、「純愛・浮気両立の正当化」という作品主旨は十二分に書き通せており、濃厚多彩なエロシーンの効果も相まって、本妻と愛人を都合よく入れ替えながらも罪悪感薄く堪能できるエロゲに仕上げられています。スタンダードで良質な萌えゲーをご所望の方は要回避。その作品だから楽しめる、オンリーワンの萌えゲーをお求めの方にこそオススメしたい異端作です。ただ予備知識として、真っ当なタイムリープ・平行世界モノを最低1作品頭に入れておくといいかも。タイムラインの整理が容易になり、よりスムーズになるので。 → 長文感想(5428)(ネタバレ注意)(10)
総プレイ時間 : 12h / 面白くなってきた時間 : 6h
最新レス わたしの休日は『キス恋』に捧げられました。こんばんはSekです。
 確かに、この作品は浮気ゲーとして楽しむのが手筋ですね。だがっ、有海ぃ……。いえ、綺麗な結末なのですけど。本妻つよすぎですっ。

 ひとまず、amagiさんにはひとつお礼参りせなアカン思うとることが。あのー、先日『キミへ贈る、ソラの花』をプレイしたのですが、すみれ先生(cv藍川珪)の声を聞いたとき耳より先に子宮がキュンしちゃったんすけど…………その節は、ありがとうございました。
 『X Change Alternative2』あたり妙に気になってます。件のTSエロゲにおいて、自分が別のものへ変わっていく不安感と喜びがエロと結びついていたところに目覚m……ごくごく若干ながら興味を抱いてしまった。ガチのTS読みになることはないと思いますが、ある程度シナリオの練られた作品をちょっと味わってみたいものです。

 続いて、dovさんの『ドコドナ』の紹介が完全にオレ得でした。実は、同じことdovさんに伺ってみたかったのです。そして、えびさんの感想も読んでにわかに興味が。mixed upの後身だったのかー。彩夏(cv上原あおい)が手堅いシナリオやってるのかー。アニメ塗りに惹かれないので考慮外だったのだけどなー。


 さて、本題。
 『キス恋』を読み解けなかったユーザーのひとりとして発言しておきますと、タイムリープの凝り固まった不文律、萌えゲーグラの外見という二点に加えて、この作品の示すところの"浮気"が、浮気ゲーの要素であった背徳感をまさに消したことで、より馴染みない性癖となっていたという事情もあるように考えます。

 一般にお話のプロットが組まれたとき浮気がその中心に据えられるならば、いつバレるのか、誰にバレるのか、という点に目が向けられることになるでしょう。物語に銃を登場させたならそれは撃たれなければならないし、浮気を登場させたならそれはバレなければいけない。
 そんな浮気だからこそ密かに楽しみたいのであって、悪いコトしている背徳感のない浮気というのはどこか物足りないような。『WHITE ALBUM2』でなされていたように、それをプレイしてから「心が痛い」と言いたいユーザーさんは多いように見えます。浮気については罪悪感・痛みが伴われなければお話をうまく納得できない、そんな固定観念は広くあるでしょう。
 この作品の見せる、背徳感を軽減した"浮気"というのは、わたしの知る浮気とは異なってしまっています。そこから新しい快楽を見い出し得るのは確かなのですが、その"浮気"はおそらく、ひとつのファンタジー性癖とも化している。だからこそフィクションとしては、プレイヤーにより柔軟な想像力を求めるものになっていると感じます。"妹"みたいなファンタジー生物ほど見慣れてもいないですしね。
 昼メロを喜ぶ層におそらくこのプロットが受けないだろうことと同様に、(わたしのような)テンプレ好みのユーザーがこの作品を正しく受け取れなかったのは、「設定を用意して、言い訳して、ここまで妥協した」からこそ、一般的な意味での浮気でなく新境地のファンタジーな性癖になっていたからこそ、より理解し難かったのではないでしょうか?

 好きこのんでプレイしておいて何ですが、SkyFish作品にある性の放縦にはよくびっくりさせられます。あまりに自然体でなされていて、あまりにも無邪気です(その点ではQ-X作品にも似ているような)。そこをうまく受け取れるのかはユーザー次第なのですが、"浮気"や"ハーレム"を正当化する際にとられるSkyFishの手法はさほどユーザーフレンドリーであるようには見えません。(少なくともこの時期の)SkyFishのお家芸であるハーレム全肯定でのキャッキャウフフは、一見するとユーザーの欲望に応じているように見えつつ、かなりの数のユーザーを弾き出すこととなる上級者向け空間になってしまっている。
 また、ギミックが簡明であり目的にとって必要十分なものであるゆえ、そのシチュエーションにはプレイヤーへの接待感が出すぎていて率直には受け取れなかったりもします(面倒くさいユーザーだww)。『はるかぜどりに、とまりぎを。』のサトリ病もまた「設定SUGEEEEE!」言うことの出来ないギミックであり、まさに病弱ものエロゲがためにサトリ病ウイルスがいい仕事してくれたようなギミックに仕上がっている。元より実在するわけでもないタイムリープなどのファンタジー・SF設定を簡明に説明しきってしまうのって、功罪ありかと思います。科学論文じゃないのだから、オッカムの剃刀をあてすぎると物語の余白をも一緒にそぎ落とすことになってしまう。
 そのあたりとも通ずるところとして、SkyFish作品のテキストは簡明に、コンセプトに沿って、疑いようもない状況説明もしてしまう。例えば本作の、乙姫との初夜後のモノローグ。
{
>強く抱きしめたのは、一瞬浮かんだ不安のせい……
>まるで今日のことが、乙姫ちゃんといることが……
>いや、乙姫ちゃん自身が夢なのではないかと思えたから……
}
このあたりのテキストが状況を整理しきってしまうところ、含みの無さは、比喩の持つ(誤解含みの)意味の広がりを楽しみたがるわたしのようなユーザーとしては、もったいないなと感じたりもします。

 そのような饒舌にならない語り口でもって、あるがまま、あっさり性の放縦を描かれてしまうと、心の準備がないところにエロを見せつけられたようで焦ってしまうのです。あれです、家族のお茶の間にTVドラマがお色気シーンをぶっ込んで来たときのそわそわしてしまう感じに近い。乱れたエロは好きだけど、そこにはもっと段取りをつけておいて欲しい。これはわたしがムッツリスケベだからこそでして、ユーザーさんごとの性癖、頭のカタさによって違いの出るところ。
 ただ、SkyFish作品への感想を読んでいくと、自分のエロへの倫理観と照らし合わせて作品について行けないと感じている、そんな風に見受けられるユーザーさんは少なからずいらっしゃいます。SkyFishがひどくハードコアなエロを押しつけてくるわけでもないわりに「何この無節操ハーレム」と辟易されてしまうことがあるのは、萌えグラフィックやキャッチーなSF要素などによる萌えゲーとも抜きゲーともつかない市場でのセグメントの取り方に加えて、テキストが整然としているところにナチュラルに破綻した倫理観が合わさることで不安を覚えるプレイヤーが一定数いるためとも疑っております。
 いっそ、softhouse-sealのように抜くためのものとして完璧におバカなギミックを設定しておくなら「わかり易い」のだけど、SkyFishのする淡々としたギミックの用い方はどこまで本気なのか「わかり難い」ところがある。ハーレム全肯定や罪悪感のない浮気が素直に楽しまれないところには、ユーザーの頑なな性向と、外連味がなく簡明なテキスト、双方での理由があるように考えます。

 それでもSkyFish作品に独自の魅力があるのは確かで、コンセプトのわかり難さとのトレードオフで得られているものもまたあるような気がします。わたし自身も『はるかぜどりに、とまりぎを。(1st)』あたりでは妙な面白みを味わわせてもらったりもしていますが、かなり妙ちきりんな勝負球を投げてくるメーカーです。そのきわどい球筋も、どこまでコントロールされたものなのかはけっこう怪しくて、職人気質に細部が作り込まれているところから、わたしが勝手に読み込んだ部分も多い気はしていますけど。


 好き勝手に話を拡げてしまっておいて何ですが、よくわかっていなかった作品に筋道を示してくださったamagiさんには感謝です。dovさんの合いの手のおかげで色んな作品への期待も高まっております。
 では、失礼を。
Sek84832014年09月16日

85キスよりさきに恋よりはやく (SkyFish)
時間モノならではの純愛物語やカタルシスを期待すればガッカリすること間違いなし。作品構成もアクロバティックで、共通・個別のお約束に馴染んだエロゲプレイヤーに酷く不親切ですが、「純愛・浮気両立の正当化」という作品主旨は十二分に書き通せており、濃厚多彩なエロシーンの効果も相まって、本妻と愛人を都合よく入れ替えながらも罪悪感薄く堪能できるエロゲに仕上げられています。スタンダードで良質な萌えゲーをご所望の方は要回避。その作品だから楽しめる、オンリーワンの萌えゲーをお求めの方にこそオススメしたい異端作です。ただ予備知識として、真っ当なタイムリープ・平行世界モノを最低1作品頭に入れておくといいかも。タイムラインの整理が容易になり、よりスムーズになるので。 → 長文感想(5428)(ネタバレ注意)(10)
総プレイ時間 : 12h / 面白くなってきた時間 : 6h
最新レスいえいえ、あれこれ考えることができて休日を楽しめましたゆえ。こちらこそ面白くも
ない回答しか出来ず、申し訳ないかぎりです。


2.タイムリープ系としての良し悪し
>>タイムリープ作品におけるプライマルニーズは「時を越えた悠久の愛」
> というのは「ん? そうかな?」と思ってしまいました。私自身そういう作品を望んでおらずプレイもしてないので偉そうなことは言えませんが、その方向性に訴求する作品って需要があまりなく、既に天然記念物となったような。

いわれてレガシーな視点だったこと、気付かされました。イメージとしてYU-NOや
ループ系ではないけどギャルゲー名作「久遠の絆」があったものでして。これだから
オッサンは困りモノですね・・・嗜好が古すぎるw


3.背徳感について
X Change Alternative2の件はキモくてゴメンなさいと同時に、ここにdovさんの仰られる

>ちょっとこれはあまりにも目を瞑らなければならない部分が多すぎると思った時、私達はその作品に「低俗」との印象を抱くのでしょう。

を意識しています。生理的嫌悪か、許容できないフィクションかの差異はありますが。
世間が嫌悪・低俗の念を抱くところに背徳感は生じ、その嗜好を追求することがいわゆる
「変態」だと思っているので。ってひどく当たり前の事いってますねゴメンナサイ。


4. 破戒・萌えグラという名のヴェール
これ本当に自分語りなのでレスをいただいてしまったこと自体申し訳ないというか
恐縮です。挙げたエロゲはオススメというより「萌えグラでこんなの発掘したのぜ!
こういうのを探してるのぜ!」な自己満と目的再確認ですのでスルーいただけると・・・。
特にマジチャはエロが唯一致命的な欠点ですのでブン投げちゃってください。キャラの
心情方面に秀でたエロゲではありませんし。
絶対姉貴ぐらいですね、オススメできそうなのは。実姉ひかりはもちろん、あざとい
ボクっ娘・かほるこも個別は意外な方向で魅せてくれたので。長いけどw


1.『ドコのドナタの感情経路』の何が良かったのか
ありがとうございます!
気にはなっていたもののエロスケ評価の低さに躊躇っていたところ、90点にポンと
放り込まれてずーっと意識していたもので。dovさんの長文も魔女こい以来久しぶりに
読めたのも嬉しかったです。重ねて感謝であります。

さて内容ですが、あーコレ外枠はすっごい好みのタイプです。地に足のついた地味で
穏やかな恋愛作品、ずっと捜し求めているので。この手の作品は穏やかさを意識しすぎて
冗長になったり満足感に欠けるきらいがあるから、そこを私の感覚でクリアしているか
否かが焦点になりそうです。プレイ時間の短さからテンポはクリアしてそうなので、後は
満足感でしょうか。(逆に『アオリオ』は主人公一味にイラっときそうな予感がするw)
にしても

>「千年越しの恋心」などとゲームは謳っていますが、実はこれ、ほぼマーケティング用の文句でしかありません。

またその手の商法なのか!つい先週新婚イチャラブゲーに騙されたばかりなのに・・・!
特色付けないと売れない現状なのでしょうけど、経験値の少ない私にはカムフラージュを
見破るだけの嗅覚がなく、なかなか手を出しづらい。なのでこうしてご助言いただけるのは
ありがたい限りです。
長編積みゲーや『箱庭ロジック』が待っているのですぐとはいきませんが、機を見て
凸ってみたいと思います。改めて、ありがとうございました!
amaginoboru2014年09月16日

85キスよりさきに恋よりはやく (SkyFish)
時間モノならではの純愛物語やカタルシスを期待すればガッカリすること間違いなし。作品構成もアクロバティックで、共通・個別のお約束に馴染んだエロゲプレイヤーに酷く不親切ですが、「純愛・浮気両立の正当化」という作品主旨は十二分に書き通せており、濃厚多彩なエロシーンの効果も相まって、本妻と愛人を都合よく入れ替えながらも罪悪感薄く堪能できるエロゲに仕上げられています。スタンダードで良質な萌えゲーをご所望の方は要回避。その作品だから楽しめる、オンリーワンの萌えゲーをお求めの方にこそオススメしたい異端作です。ただ予備知識として、真っ当なタイムリープ・平行世界モノを最低1作品頭に入れておくといいかも。タイムラインの整理が容易になり、よりスムーズになるので。 → 長文感想(5428)(ネタバレ注意)(10)
総プレイ時間 : 12h / 面白くなってきた時間 : 6h
最新レス 貴重な休日を潰してしまったみたいで申し訳ない。ちなみに私は『PRIMAL×HEARTS』をプレイしてました。晴姫ルートしか終えてないんですが、現時点で83~84点くらい(dov基準)と評価しています。いちゃいちゃ、らぶらぶ、えろえろの破壊力が静流@のーぶる☆わーくすや鮎香@恋ぷれに匹敵していました。
 さて、amagiさんへのお詫びを兼ねて(という建前で)色々と書いてみます。まずは最初の質問から。

1.『ドコのドナタの感情経路』の何が良かったのか
 私が褒めてるエロゲの中ではクロポの同類で、多分あまり一般化はできない類の「良さ」だと思います。まず、ゲームの規模や完成度が「んー、『普通の萌えエロゲ』くらいかな。いや微妙にもう少し劣るような……」という感じ。CG枚数は80枚でしたがそれをヒロイン5人で分け合って、かつエロシーンも1ヒロイン3回ってのは、2014年基準でいうとやや物足りない。しかもこのゲーム、かなり短いです。私はかなり遅いプレイヤーなんですが、それでも共通6時間個別3時間くらいで終わりました。個別はエロ飛ばしたら2時間もありません。
 ただ文章力は妙にしっかりしていて、きちんとプロらしい語彙や表現力、端的なようで意味の立体的なテキストを備えていますので、少なくともその点でガッカリすることはないかと。でも誤字脱字は多い。
 そうした総合力の低さから、他の99点ゲー(dov基準)と同列扱いはできなかったのですが、しかし他の80点台のゲームとは一線を画す、と思わせたのは「強いリアリティを感じたから」とでも言いましょうか。物語が単なる物語を超えて自分の心に染み入ってくるような、そういう感覚をこの作品から味わうことができたからです。その感覚をamagiさんも感じることができるのか(点数は付けてないようですが既にプレイ済みでしたら『できたのか』)は分かりませんが、言語化を試みてみます。
 まず前提として、本作は5人の少女が主人公を追いかけ回すドタバタ恋愛劇「ではありません」。いや一応そういう体裁を取ってはいるんですが、制作者の関心は明らかにそこに向かっていません。
「千年越しの恋心」などとゲームは謳っていますが、実はこれ、ほぼマーケティング用の文句でしかありません。主人公がかぐや姫の息子で、ヒロイン達がかぐや姫に求婚した五人の貴公子だと判明した時点でヒロイン達は前世の記憶を「ドコのドナタの想いですか?(今の私には関係ない!)」って態度を取ります。あくまで「今の私があなたを好き」なんですね。実際、本作は設定に竹取物語要素を色々と採り入れている割に、物語には殆ど関係してきません。せいぜい「あ、今の話は竹取物語のあの部分をモチーフにしたんだな」とおぼろげに見える程度です。
 ではこの作品が目指したのは何なのかって話になりますが、それはまさしくこの作品の表題に書かれている「お伽噺みたいな恋」ということになるのでしょう。ただしここでいう「お伽噺」とは竹取物語のことではなく、プレイヤーが漠然と抱いているような「理想的な青春」のことです。
 さて、実は私、『ドコのドナタの感情経路』の前作である『アオリオ』もプレイしています(点数は付けてません)。『アオリオ』は『ドコのドナタの感情経路』とテーマが同じで、やはり「理想的な青春」を描こうとしていました。どちらかというと『アオリオ』の方がテーマの提示が明確で、作品ページをご覧になればamagiさんもなるほど確かにと思って下さるかもしれません。
 で、ドコドナをチラッと振り返ってみると、こちらも「理想的な青春」を描こうとしているにも関わらず、なんかラノベテイストの軽い話のように作品を紹介しています。この理由はもちろん「その方が売れるから」というマーケティング的な意味もあったのでしょうが、作品自体においても意味があったと私は思います。というのも、『アオリオ』で描かれた青春っていうのは、なんていうか眩しいんですよね。お決まりのウジウジ流されて生きてる主人公が、「青春を楽しんじゃおっ」ていうリア充ヒロイン達に導かれてリア充になっていくってのが『アオリオ』のおおまかなプロットなんですが、例えば毎晩遅くまで部活に精を出したり、部活合宿をしたり、主人公の家で飲酒パーティを開いたりして、「青春なんだからこういうことしないと人間として終わってるよね!」みたいなことを言い放つ主人公やヒロイン達に、私はあんまり共感できませんでした。イヤイヤ私も部活合宿やったことはあります。そんなに良いモノだとはついぞ思えませんでしたが。
 『アオリオ』の場合、むしろヒロイン達にネタにされてる先生の方に共感した覚えがあります。「家でテレビ見たいのに-」といいつつ休日を潰して合宿に付き合ってくれたり、頑張ったご褒美と言ってポケットマネーから7000円(だったかな?)を出してくれたり、いい先生だと思うんですよね。その度にヒロイン達が「顧問なんだから合宿くらい付き合えよ」「6人でたった7000円……うわぁファミレスでご飯も食べられないよ」みたいな反応をしてましたけれども。
 さて前振りが長くなりましたが、『ドコのドナタの感情経路』の場合、どちらかというと主人公やヒロイン達がこの先生の目線に近かったのですよね。つまり「あんまり『リア充』に興味のない人達にとっての理想の青春」、ガンバリズムの熱い青春じゃなくて、ほどほどにリラックスした生ぬる~い青春。そうした適度な脱力感と、ドコドナの童話的要素をはんなりまぶした京菓子的な色彩は、どこか合い通じるような気がします。
 主人公の友人キャラは言います。「俺たちは純情派なのさ」と。女の子に興味がある、だけどお互いが意識せずに寄り添うような自然な恋愛を望んでる、と。まあ現実にそんな恋愛が多くないことはその友人キャラも主人公も分かっちゃいるのですが、でもガツガツはしたくないなーって気持ちには私共感できます。
 じっさい、コイツらイイヤツなんですよ。ヒーロー的な活躍をしたり、「妙案」とかでヒロイン達を救ったりは一切やらないんですが、育ちの良さが滲み出てるといいますか、ほどほどにニブチンでありながら、常に誠実で、軸がブレない。言葉に衒いがないんですよね。その場その場できちんと自分が思っていることを伝えるし、それがあまり愉快なことでないと分かっていても、逃げずに問題と一つ一つ向き合おうとする。ヒロイン達と向かい合おうとする。分かりづらい美点だとは思いますが、ヒロイン達が憧れるのも納得だなーと思える主人公達でした。
 こうした主人公の純情さだとか誠実さを、ヒロイン達がちゃんと見つけて受け止めてくれるということ自体「お伽噺」なのかもしれません。そこにもちゃんと理由が用意されていまして、ヒロイン達は前世の恋心を「ドコのドナタの~」といいつつも、その時の失恋した苦々しい記憶だけはしっかりと覚えているんですね。下心丸出しでかぐや姫に近づいて袖にされた、もうあんな想いはしたくない、今という時間を着実に幸せに味わっていきたいというテーマはとくに翼ルートで明確に現れるんですが、基本的にどのヒロインたちもそういうスタンスです。だから翼も含め、そこまで執拗に主人公に言い寄ったりはしないし、手練手管を使うこともなく「一緒に今を楽しもうね。できたら私とずっと……」と優しく誘いかけてくれる体裁です。やっぱり彼女達も育ちが良い感じがします。ヒロイン達が投げたボールを主人公が一つ一つ返して、またヒロイン達がそれを真摯に返していくようなやりとりに、地に足の着いた、本当に「お伽噺」のような優しさを感じることができました。最後までドラマティックな何かが起きるわけでもなく、「とりあえず、付き合ってみようよ」というありふれた恋愛を描いたのも好印象。
 エロゲに限らずおよそストーリーを持った作品は、どこかで現実的な感覚を麻痺させる必要がありますよね。「タイムリープなんてねーよ」と思ったらもうキス恋はプレイできなくなってしまいますし、朝起きる度におっぱいを見せて来たり振られた苦しさから自慰を見せつけるヒロインを「こんな娘いねーよ」と思ったらエロシーンも途端に冷めてしまいます。当然、麻痺させられる感覚にも限度があるわけで、ちょっとこれはあまりにも目を瞑らなければならない部分が多すぎると思った時、私達はその作品に「低俗」との印象を抱くのでしょう。本作は分類するならいわゆる「イチャラブ」作品なのでしょうが、あまり感覚を麻痺させずに、言い換えるとヒロイン達からあまり(ゼロではありません)キャラクターとして創られた印象を受けずに、彼女達の魅力と、彼女達との関係の優しさを感じ取ることができました。また、彼女達がこちらの気持ちを「分かってくれる」感も格別で、自分が青春時代に取りこぼしたモノを彼女達が再び運んでくれたような、そんな暖かな満足感に浸ることができました。
 私が90点を付けた理由(変動するかもしれません)は、概ねそんなところです。ただ当然かなり主観的な感覚ではあって、amagiさんも同じモノを感じられるハズだとは、とても断言できません。現に↓の方は

http://erogamescape.dyndns.org/~ap2/ero/toukei_kaiseki/memo.php?game=19379&uid=%E3%81%88%E3%81%B3

>まぁ、『StarTRain』とかを送り出したところだけあって、青春模様を描こうって部
>分は一貫してるものの、ad:libになってからの、もっと軽妙で苦味の薄い青春模様っ
>て描写が、イマイチ、納得出来ないっていうのは、ジェネレーション・ギャップによ
>るものなのでしょうかねぇ。

 と仰っています。
 <s>ハイ、私おそらくこの方より一回り以上年下です。</s>
 逆に、↓こういう感想を付けて下さった方々は、私が感じたモノと近いモノを感じたんじゃないかなあと思います。

 http://erogamescape.dyndns.org/~ap2/ero/toukei_kaiseki/user_game.php?user=Hatscape&game=19379#soft-title
 http://erogamescape.dyndns.org/~ap2/ero/toukei_kaiseki/user_game.php?user=kameatama&game=19379#soft-title
 http://erogamescape.dyndns.org/~ap2/ero/toukei_kaiseki/user_game.php?user=gluttonyking&game=19379#soft-title

 多少はamagiさんの興味を惹くことも付け加えると、↓の感想の方が仰っている通り

 http://erogamescape.dyndns.org/~ap2/ero/toukei_kaiseki/memo.php?game=19379&uid=bakabakamanko

>普通のアニメキャラっぽい女の子がカマトトぶらずに普通にエロいことをしてしまうのがものすごく股間にきました
 という、萌え絵の破戒狙い的なアレやコレな要素は確かにありますゼ、ダンナ。
 シナリオのデキは、彩夏が分かりやすくキャッチーで誰からも評価されるような出来映えですが、翼や心菜もありふれた時間の幸せ、を描いていて私は大好きです。美春は、エアホッケーの一枚絵が彼女の本性に見えたこともあり、ズルさともとれる彼女の「優しさ」に切り込んだシナリオが見られるかと期待したのですが、そこまでやってしまうと「ありふれた時間の幸せ」というテーマから乖離してしまうという判断なのでしょうね、「敵」を用意することで彼女の「優しさ」を肯定する感じに終わってしまいました。いやリアルではあるんでしょうが、ちょっと残念でした。
 どのシナリオも、日常の幸せを一瞬だけ切り取って差し出したような感じですので、茶菓子を一口で食べてしまった後のような物足りなさは残ります。



2.タイムリープ系としての良し悪し

 正直amagiさんほど考えが及んでいませんでした。とりわけ

>他作品である程度知識を身につけていることを前提としており、お初の方に少々優しくない

 という指摘は「あーっ、言われてみると確かに」と脱帽。
 反面

>タイムリープ作品におけるプライマルニーズは「時を越えた悠久の愛」

 というのは「ん? そうかな?」と思ってしまいました。私自身そういう作品を望んでおらずプレイもしてないので偉そうなことは言えませんが、その方向性に訴求する作品って需要があまりなく、既に天然記念物となったような。



3.背徳感について
 やっぱ無茶振りでした。すみません。あ、ファンタジー作品はオッケーです。私があまりファンタジー作品をやってない理由は、単に私がプレイ時間20時間程度のエロゲを好む結果、大作になりがちなファンタジー作品が排除されるという、ただそれだけの理由でしかありません。――って、X Change Alternative2の巌ルートってなんですかー!? 名前に不穏なモノを感じて検索したら案の定巌くん男の子じゃないですかーやだー。ヒロインの身体を借りて巌とセックスしちゃうんでしょうか。主人公視点から生々しく描かれると私ドン引きする自信があります。ホモは辛いッス……。
 『Crescendo』はやってます。あれも熱く語りたい作品の一つですね。『究極魔法少女 絶対☆姉貴』は何でか知らないけど私チェックしてますコレw amagiさんは微妙と仰いますけど結構好みなんですよ。絵が。設定も。でも長いのかー保留だなー。

>S=R再来の可能性
 最近発売した『晴のちきっと菜の花びより』は、たぶんS=Rの再来ですよね。デキはともかくコンセプトが。
 『PRIMAL×HEARTS』の方を選んだ結果プレイしていないのですが、あの設定で、あの可愛らしい絵で、なぜあそこまで評判が悪いのかは逆に気になりますw

>寝取り方面の開拓は可能性がありそうな。これだけのエロゲが出ているわけで、萌えグラで罪悪感を覚えつつ未開通ヒロインを寝取っちゃう作品は探せばありそうな気がします
 amagiさんの続報を座して待つことにします。



4. 破戒・萌えグラという名のヴェール

 とりあえずアニメ絵のヒロイン達が惜しげもなくエロに没頭してくれるところが股間にクる『アオリオ』『ドコのドナタの感情経路』というエロゲがありましてですねー(ry
 それはさておき、『Magical Charming!』はシステム以前に絵で回避してしまった作品だったりします。amagiさんの指摘に漏れず私もLump of Sugarを「絵は可愛いんだけどシナリオがイマイチそうだなぁ」と思ってる一人ですが、『Magical Charming!』に限っては↓この頭身がちと辛い。

 http://www.lumpofsugar.co.jp/product/magicha/character/images/02/bs.jpg

 絵が苦手なので、確実にエロには期待できません。
 しかし折角のススメなのでやってみようかなぁ。うーん悩む。

>『かいわれっ!』『マイくろ』
 ライター神堂劾かよそりゃ普通に上手いだろうな、と思いつつググったら→ http://togetter.com/li/9034 おーいロミオ原作かよ-!

>アレ、何か違うぞ?
 『Love Sweets』は他のヒロインを終え、櫛撫ルート中盤くらいで止まってます。で、『らぶでれーしょん!』もやってるのである程度語れるんですが、私は両者が全くの別モノだと思います。
 「ヒロインとのイチャラブを主眼にしたゲーム」というもの凄く大きな括りでは同ジャンルになるんでしょうが、『Love Sweets』は主人公の透明度が高いんですよね。あれ、「主人公とヒロインのイチャラブ」という体裁をとっていても、実態はヒロインの一人芸に近いと思います。だからヒロインの相手役には「ぼくが考えた理想の主人公」あるいは直接的に「ぼく」を置いて捉えることができるし、ヒロインについて妄想する余地も平均的なエロゲに比べて非常に大きい。対する『らぶでれーしょん!』は「主人 公」というふざけた名前のまさに主人公がキャラ立ちし過ぎていて、主人公を切り離したヒロインだけのアクションを想像することができません。や、私はむしろ『らぶでれーしょん!』派なんですけどね。
 ただ、SMEE作品はそれ以降、どんどん主人公の透明度が上がっていく傾向にあるので、もしかしたら『ラブラブル』や『フレラバ ~Friend to Lover~』をamagiさんは気に入るかもしれません。
dov2014年09月15日

85キスよりさきに恋よりはやく (SkyFish)
時間モノならではの純愛物語やカタルシスを期待すればガッカリすること間違いなし。作品構成もアクロバティックで、共通・個別のお約束に馴染んだエロゲプレイヤーに酷く不親切ですが、「純愛・浮気両立の正当化」という作品主旨は十二分に書き通せており、濃厚多彩なエロシーンの効果も相まって、本妻と愛人を都合よく入れ替えながらも罪悪感薄く堪能できるエロゲに仕上げられています。スタンダードで良質な萌えゲーをご所望の方は要回避。その作品だから楽しめる、オンリーワンの萌えゲーをお求めの方にこそオススメしたい異端作です。ただ予備知識として、真っ当なタイムリープ・平行世界モノを最低1作品頭に入れておくといいかも。タイムラインの整理が容易になり、よりスムーズになるので。 → 長文感想(5428)(ネタバレ注意)(10)
総プレイ時間 : 12h / 面白くなってきた時間 : 6h
最新レス気が向いたはいいけどお題に悩み、気付けば休日がほとんど終わってました。挙句内容は
スッカスカ。こんばんはamagiです。いつもながらの投票およびコメント、ありがとう
ございます。思い入れと偏見で好き勝手に書けた久しぶりの感想だったので、合いの手を
いただけたのは望外の喜びです。

それと本題に入る前に1つお願いが。
「ドコのドナタの感情経路」の何が良かったのか、私、気になります!
一言でいいので教えていただければ之幸いです。



◆タイムリープ系としての良し悪し
 私の所感としては本文の尾で述べた通り「設定の浅さが適度」だと認識しています。

 時間跳躍の要素は新婚生活純愛モノと異なり、設定自体がネタバレにならないよう
 隠されています。加えてメインコンテンツは純愛・浮気の両立。なれば本作における
 タイムリープ要素は、主役を立てるための副次要素である、と解釈しています。
 では副次要素としての評価はというと、dovさんのご意見に全くの同意です。文系レベルでの
 情報整理・提示がしっかりなされていたと思います。

 指摘をするとしたら、有海より提供される胡蝶やシュレディンガーの説明は、メディアを
 問わず他の時間系作品の解釈に頼っている節がありました。0からの説明ではなく、
 他作品である程度知識を身につけていることを前提としており、お初の方に少々優しくない。
 ゆえに一言感想で予備知識の準備を推奨しました。
 
 しかしエロスケ内の諸感想を見る限りでも、さも主題がタイムリープ要素であるかの
 ごとく語られています。読み解けなかった方の感想ですので致し方なくはありますが、
 であればまずは時間ネタを主とした際の評価を提示すべきかなと考えたわけで。

 タイムリープ作品におけるプライマルニーズは「時を越えた悠久の愛」あるいは
 「緻密かつ明瞭な時空考察と、それを用いた物語上でのカタルシス」です。
 果たしてキス恋がそのいずれかを満たしていたか?といわれれば答えはNOでしょう。
 郁と乙姫の恋は時空要素に大きく依ったものではありませんし、後者に至っては既に
 dovさんが仰られております。「設定SUGEEEEE!」的な外連味が皆無なのです。
 
 つまり本作のタイムリープ要素は、メインとしての面白みはないが、脇役として主役を
 立てる役割は十二分に果たせている、ということになります。それを端的に「設定の
 浅さが適度」と述べた次第です。

 にしてもタイムリープ・ループネタの不文律ってのもやたらに強固ですよね。
 エロゲギャルゲの場合は大体YU-NOやC†C、シュタゲあたりのせいなんでしょうけど。



◆背徳感について
 といっても、私の求める背徳感はフィクション・非萌えゲー・陵辱に拠っていますし、
 「無茶振りみたいな質問」と仰られているように、既にdovさんの中でも同様の回答は
 出ている予感がします。あまり参考にはなりませんが、自分への再確認も兼ねて文に
 したためてみます。
 
 まず前提条件として、現代日本に沿った現実路線のみなのか?ファンタジーや昔話は
 OKなのか?
 プレイ一覧からすると、おそらくNGなのでしょう。OKなら身分違いの恋なんて容易に
 成立するのですが。同じ理由でファンタジー性癖もNGと。X Change Alternative2の
 巌ルートとか背徳感が凄まじいのですけれど。
 
 となると現実路線ですが、やはりパターンは限られてしまいますね。キス恋はファンタジー
 ながら浮気がお題なので、こちらの解釈でいいのかな?と勝手に思っていたり。
 
 まず「妹」「ロリ」の2パターンと仰られていますが、妹をより広く捉えると「近親相姦」
 になるのかなと。親子や姉弟でも同様の背徳感は得られますので。義姉なら「Crescendo」
 が有名ですし、実姉ですとマイナーですが「究極魔法少女 絶対☆姉貴」なんて良かった
 です。妹派の私が一発で転がりましたので。グラが微妙で道中も微妙で長いけどw
 ただ結局は性癖次第ってことになっちゃいますね。姉やカーチャンに萌えられなければ
 NGで、寝取りも行為に禁忌を抱けばそれでアウトですし。
 
 一方で浮気方面ですと逆に寝取りとか。純愛で背徳感を味わいつつも、というベクトルには
 可能性を感じます。まだ領分ではないため具体的な作品はわからないのですが。
 浮気そのものに目を向けると、昼ドラレベルの背徳感が味わえる純愛エロゲは、こちらも
 絵柄を限定しなければありそう。ただ萌えゲーで、となるとやはり厳しいかも。
 
 残るは既存ジャンルの可能性ですが、dovさん基準ですとおそらく身分違いの恋や妹で
 さくらむすびを越えるエロゲは早々出ないでしょう。(KanonやS=R再来の可能性よりは
 高いでしょうが、新島作品の傑作が出る確率よりは低そうな。トノイケさん、Gardenの
 お詫びエロゲもまだでしたよね?w)キス恋レベルなら運がよければ可能性もありそう
 ですが。
 となると残るロリに可能性を見出すしかないわけですが、仰るとおり既に魔改造な
 ジャンルですのでやはり望み薄。とはいえ可能性は一番高いかなと。需要も変わらず
 高いですし。
 
 
 結論。フィクション方面への新規開拓 or 今までどおり座して待つ!
 ・・・・・・やはり微妙すぎる結論だw
 でも寝取り方面の開拓は可能性がありそうな。これだけのエロゲが出ているわけで、
 萌えグラで罪悪感を覚えつつ未開通ヒロインを寝取っちゃう作品は探せばありそうな
 気がします。
 
 
 
◆破戒・萌えグラという名のヴェール
 最後にSekさんからいただいた投票感想にフックした部分があったので自分語りをば。
 勝手にグダグダ述べてるだけですので流し読みするかスルーしてやってください。
 
 
 さて、dovさんよりいただいたコメントに
 
 >なぜだ! なぜこの方向性のエロゲが勢力圏を獲得できなかった! レッツ背徳!(意味違
 
 とありますが、これは本作に限っていえば「萌えゲーグラだからさ」と3倍野郎よろしく
 答える他ありませんw
 感想本文の繰り返しになりますが、キス恋購入者の大半はテンプレ萌えゲーを期待して
 いたわけで、そこへ不意打ちを食らえばそりゃ腹も立ちますよね。
 加えて萌えゲーグラだからこそテンプレを想定した節もまたあると思います。
 
 ただ本作のような外見が原因で本当を埋められてしまった萌えゲーを掘り当てた時の
 高揚感や満足感は殊更高く、私が萌えゲーを漁る原因のひとつだったりします。他にも
 まだまだあると思うんですよね。萌えゲーとして破戒し埋もれてしまった作品って。
 
 近年ですとMagical Charming!なんてその典型かと思われます。Lump of Sugarのエロゲ
 ですし不人気でこそありませんが、その萌えゲーとした絵柄とブランドイメージが、
 本質であるゲームとしての魅力を伝えてきれていない作品です。下手なAVGなんかより
 よっぽど面白いですよ、コレ。
 
 グラでなくともお約束を破り埋められてしまった作品も多々あります。
 例えばキサラギGOLD★STAR。ナツユメの期待を裏切り、新島氏からも目を背けられて
 しまった結果信者からも駄作の印を押されていますが、本作ほど奥深くバランスよく、
 かつ萌えゲーとしても上質な作品も滅多にありません。感想ではその素晴らしさを
 文にできず、あいまいな表現で逃げてしまいましたけど。あれでもリテイク3回です。
 
 フラシャの「かいわれっ!」もまた、不文律を守らず消えていった作品ですね。
 私はリメイクの「マイくろ」からプレイしましたが、TSモノ・エロゲとして基本である
 エロ要素をないがしろにした結果ポイチョされた作品で、内容の独自性はTSとしてはおろか
 シナリオゲーとしても随一。人物描写も独特で、彼らに覚える気持ち悪さ・不快感は
 田中ロミオ氏の加奈・家族計画・C†Cに通ずるものがあります。説教臭さと至らなさから
 点数こそ低いですが、プレイしてよかったと思える作品のひとつです。

 破戒したゆえ、萌えグラゆえ埋もれてしまった作品は多数あれど、こと萌えゲーは
 輩出量の多さからしてもその傾向が強いように思えるのです。浮気NG非処女NGなど何かに
 つけて厳しい世界ですからね。そうしてできた萌えの山から別用途にリサイクルできる
 作品を掘り当てる面白さ。それが萌えゲーキャラゲーをプレイする原動力になっています。
 
 つっても純粋におにゃのことイチャイチャするエロゲも大好きですけどねっ!
 最近ですと月石のLove Sweetsがクリーンヒットしたのですが、SMEEのエロゲが傾向
 近いよーと教わりらぶでれ-しょん!をプレイするも「アレ、何か違うぞ?」と違和感が。
 そして今手元にあるのはラブラブル。こちらの可能性もどんどん追っていきたい
 ですね。
amaginoboru2014年09月14日

85キスよりさきに恋よりはやく (SkyFish)
時間モノならではの純愛物語やカタルシスを期待すればガッカリすること間違いなし。作品構成もアクロバティックで、共通・個別のお約束に馴染んだエロゲプレイヤーに酷く不親切ですが、「純愛・浮気両立の正当化」という作品主旨は十二分に書き通せており、濃厚多彩なエロシーンの効果も相まって、本妻と愛人を都合よく入れ替えながらも罪悪感薄く堪能できるエロゲに仕上げられています。スタンダードで良質な萌えゲーをご所望の方は要回避。その作品だから楽しめる、オンリーワンの萌えゲーをお求めの方にこそオススメしたい異端作です。ただ予備知識として、真っ当なタイムリープ・平行世界モノを最低1作品頭に入れておくといいかも。タイムラインの整理が容易になり、よりスムーズになるので。 → 長文感想(5428)(ネタバレ注意)(10)
総プレイ時間 : 12h / 面白くなってきた時間 : 6h
最新レス こんばんは。お邪魔します。投票コメントの続きをここに書かせて頂きます。
 なお、あくまで投票コメントの続きですので、レスがなくても私は全然気にしません。あったら楽しく読ませて頂きます。

・プレイ後の不満は大体こんなところでしょうか
 同感です。
 あ、私の場合「エロシーンでの一枚絵使い回し多すぎんよぉ」というSkyFish共通の問題点(いや質とのトレードだと割り切っちゃいるんですけどね)をこの作品でも感じました。あとタイトルも表向きのコンセプトも割と『キスよりも早く』のパk……オマージュっぽいなぁとか。

・これ実は浮気ゲーだから!
 だいたいあってる(ぼうよみ

・乙姫は良かったのに瑠璃歌ひでえよなんとかしてやれよ
 これも同感。困ったことに、瑠璃歌って外見はともかく中身はかなり魅力的なものを持ってたんですよね(私見)。だからよけい惜しさが際だつ結果になったとゆーか。。。

・乙姫はシナリオに振り回されずキャラが立ってる
 その通り! まったく同感ですよ! 

・有海目的でプレイした人にとっては微妙な展開だったかなと
 またまた同感。いや私は乙姫目当てだったんだけど、乙姫ちゃんに比べて有海ちゃんエロ薄いよぉ(吐血


 設定説明については、amaginoboruさんも投票されてる方も低く評価していますが、本作は他のタイムリープ系作品と比べて同等以上によくやっていたと私は思います。
 他の方が「絵が綺麗だと逆に評価下がる」という主旨のことを仰っていますが、それは設定説明にも言えて、情報の整理と提示が上手い作品って、下手くそな説明を延々連ねる作品よりも評価されないことがママある気がするんですよね。
 奇しくもその方が引き合いに出された「ひぐらし」。あれはもう目も当てられないくらいに説明が冗長で下手くそでしたが、だからこそ評価されたという気もするんです。
 で、SkyFishは情報の整理と提示が非常に上手いブランドだと個人的には思ってるんですが、その結果いわゆる「設定SUGEEEEE!」的な外連味が失われてしまったかなと。
 確かにこの作品の説明ってのは文系的でザックリだし、結構逃げてる部分もあります。けど他の著名作品における設定の説明なんて本作以上にボロボロで、ズレた比喩を多用した挙げ句結局論旨が通らなくなってる、みたいなパターンさえ少なくないように見えます(比喩とはあくまで「分かった気にさせる」ものであって、理屈を追う読み方した場合その読み手を本当の理解から遠ざける邪魔者でしかない、と私は思っています)。
 言い換えると、「本作はあまりにも説明が的確・明確だからその説明の限界点も見えてしまう」のであって、「比喩やらなにやらでぼんやりとした、だけどなんかすごそうな説明を重ねて外連味だけは生み出せている作品」よりも私は高く評価している、ということです。


 ちなみに私が何で投票コメントで泣いているかといえば、私にとってこれ「純愛系の王道ゲーにシレッと浮気要素を盛り込む」というSkyFishの試みが市場に受け容れられなかった、悪い意味での記念碑的作品だからです。
 amaginoboruさんが仰る通り、設定を用意して、言い訳して、ここまで妥協したのにプレイヤーの不興を買ったという。。。
 なぜだ! なぜこの方向性のエロゲが勢力圏を獲得できなかった! レッツ背徳!(意味違

 いや真面目に、私よるよる大好きですけれども! 妹キャラやロリキャラは嫌いじゃないですけれども、いわゆる純愛系のエロゲが背徳感を演出するとき、ほぼ「妹」「ロリ」の2パターンしか用意できないのはやはりマンネリだと思うんですよね。結果、もはやエロゲでの「妹との恋愛」に背徳感を覚えるプレイヤーなんて殆どいないでしょうし、「ロリ」はあれやこれややり尽くされた結果、グロテスクの領域にまで到達してるように感じます。
 そもそも、陵辱要素を廃した恋愛作品において、背徳感を生むリソースは驚くほど少ない。
 大別すると「浮気」か「禁断の恋」で、妹やロリは後者の一部です。後者は他に「身分違いの恋」などがありますが、現代においては成立しづらい。「教師と学生の恋」もありますが、これまたやり尽くされた結果、エロゲでは全く背徳感を感じられません。
 背徳感というのはかなり大きな需要があるわけで、だから奥様向けドラマは(さすがに妹やロリと恋愛するわけにもいかないし)不倫作品ばっかりなわけですが、妹・ロリばかりの純愛エロゲも昼メロと対照的な歪み方をしていると思います。
 だからこそ、こういうエロゲが受け容れられて欲しかったわけですよ! じっさいこのエロゲ自体からは殆ど背徳感が感じられません。ここまで妥協してダメだったのか。また俺たちは妹とロリに頼るしかないのか……、という先の見通しに目の前が真っ暗になりました。
 やや脱線気味ですが、(陵辱作品でない)エロゲにおいて、妹・ロリを除いた新たな背徳感のリソースとして何か良い案はないか、amaginoboruさんの妙案を伺いたいところです。
 あ、質問しちゃったけどレスは本当に気が向いたらでいいです。殆ど無茶振りみたいな質問ですしね。
dov2014年09月14日

85夏めろ (AcaciaSoft)
萌えゲー然とした外見にそぐわない変態エロと間口の広さを持つ作品。自らの理想に忠実なヒロイン達が印象的でした。普段はキャラゲー萌えゲーが主食だけど、ちょっと変態を体験してみたい!という方には迷うことなくオススメできるエロゲです。 → 長文感想(2249)(ネタバレ注意)(2)
総プレイ時間 : 10h
最新レス>dovさん
こんばんは、いつもながらコメントをありがとうございます。
羊の箱舟の件もですが、読み解けていない作品にヒントをいただけて嬉しい限りです。

まず橘花についてですが、やっぱそうなっちゃうんですかね。「フナムシかぁ・・・」
って気持ちが抑えられない。あまりにもショボすぎる!w
でもそれなら合点は行くんですよね。幼いなりに本気だったし、それは今でも
変わらない。でも前みたいに失恋して、痛い目を見るかもしれない。むしろその方が
可能性が高い。で、例のセリフに繋がっていくんでしょうね。

それと投票いただいたコメントですが、確かに主人公持ち上げすぎですねコレ。
「どっちもドングリの背比べだけど、先輩補正で少しだけ見えてるよーでもお猿さん
だよー」ぐらいのニュアンスにしたかったのですが、ヒロイン勢を軽く書きすぎて
しまったようで。私としても「どっこいどっこい」程度に見てました。
と、この場で弁明をば。蘭様モードを見てドン引きする徹っちゃん可愛いすぎるヘタレか。

橘花以外のヒロインや伏線も「こういうことなんかな?」的な部分の多かった作品なので、
絡みは大歓迎でございます。それ違うだろ!的なのがあれば容赦なく指摘くだされば幸いです。
ではー。
amaginoboru2014年07月21日

85夏めろ (AcaciaSoft)
萌えゲー然とした外見にそぐわない変態エロと間口の広さを持つ作品。自らの理想に忠実なヒロイン達が印象的でした。普段はキャラゲー萌えゲーが主食だけど、ちょっと変態を体験してみたい!という方には迷うことなくオススメできるエロゲです。 → 長文感想(2249)(ネタバレ注意)(2)
総プレイ時間 : 10h
最新レス こんばんは。amaginoboruさんの感想を読んで、絡みにやって来ました。
 色々語れることはあるような気がするんですが、大分忘れ気味なのでとりあえず1点だけ。

 橘花ちゃんは行動が一々可愛らしいんで、中身まで冗談みたいに思えますが、彼女としては常に本気なんじゃないかなーと思ってます。
 だから、徹っちゃんに恋をしてた時も本気だったし、フナムシスタンプを押された時の絶望も本気(!)だった。だからこそ6年も7年も徹っちゃんを恨んでたんじゃないかなーと思うんですよ。
 つまり、徹っちゃん同様、橘花も一度痛烈な失恋(笑)をしたことがある。その経験が、彼女にあーいう台詞を言わせたのかな、と。
 お互い肉欲に溺れてるだけのようにしか見えなかった中でのあの台詞。いや、じっさい橘花が快楽に溺れたお猿さんだったのも事実だとは思うんですけど、それでも、我慢できなくて徹っちゃんの部屋で自慰に及んじゃうくらいどうしようもない気持ち(笑)というのは抱えていて、レイプされても許しちゃうくらい徹っちゃんが好きで、彼女なりに精一杯、色んなことを考えて徹っちゃんを愛していたのかもしれません。
 色んな意味で湿度の高いエロゲ『夏めろ』で、ふと垣間見えた晴れ空の下橘花が見せてくれた素顔に、そんなことを思ったりしました。

 あ、今度ちゃんとプレイしたらまた絡みにくるかもしれないので、その時はてきとーにあしらってくれると幸いですw
dov2014年07月19日

91パコられ (ゆにっとちーず(同人))
陰惨な陵辱描写。不幸極まりないキャラ個性。読み手の闇を暴き立てる訴え。その全てが「桃也みなみ」という要素を失うだけで一気に色褪せる。普通の作りで何のギミックもないのに、声が無いと成立しないという前代未聞の怪作です。かの名作「ファタモルガーナの館」の真逆を行く作りは、読み手ならぬ聴き手に新たなノベルゲーの一面を見せてくれるはず。鬱極まりない内容ゆえ人は選びますが、声に一家言ある方はぜひプレイを。長文感想はプレイ済みの方向けです。 → 長文感想(2672)(ネタバレ注意)(2)
総プレイ時間 : 3h
最新レスはじめまして。
私もプレイ後はご多聞に漏れず陰鬱な気持ちになったわけですが、他の小説や演劇、
ドラマ等でも同じぐらい凄惨な内容は知っています。なのに本作にここまで心を
抉られたのはなんでだろう?と考えた先にあったのが、桃也さんの声でした。
ゆえに感想で主格として取り上げた次第でして、コメントレスにて取り上げていただけた
ことは望外の喜びです。ありがとうございました。

yknk_moiさんが仰られている通り、エロゲならではの「声」であった点には私も同意です。
地の文やレイプ役のセリフ、グラフィックやBGMがそれぞれ役割をこなしていたからこその
味だと思っています。

ただ、いざ感想を書く際冷静になってみると、ご都合な部分が散見される事に気づきました。
物語とはいえ不幸を盛りすぎだろう、ドラスティックだろうと醒めてしまった。
プレイ直後にわだかまっていた後悔・自己嫌悪・後ろめたさが、思い返した時点では
「あぁ、物語なんだな」と思えてしまったんですね。(余談ですが、感想後半の醒めた
物言いはその辺が理由です。)

ならプレイ時に感じたあの生々しい衝撃はなんだったのか?と自問した結果が
「声」だったわけで、あぁこの作品は声が主役だったのか、作品を食ってしまったのかと。
そんな思いから垂れ流したのが上記感想だった、という次第です。


私も桃也さんを本格的に意識したのが「女体狂乱(爆ぜ乙女)」というぶっ飛びエロゲ
だったため、ずっしりミルクポット参加と聞いて購入を検討しているというか買う気満々
なのですが、場を支配する演技は出来るのかなーと期待していたりします。
パコられも女体狂乱も凄いんだけど、いずれもテンションはほぼ一定なんですよね。

なら1シーンの声だけでシナリオを象徴できるような、そんな声は作れるのかなと。
私のプレイ作品ですと「らくえん」の金田まひるさんや「信天翁航海録」の
高槻つばささんが魅せてくれた、一瞬で心をぐあっと鷲掴みするかのような声の業。
そんなのを期待したいなーとか。
まぁそんな演技のできる作品に当たらないとダメですし、今のままでも十分凄い方
なんですけどね。でもそれだけの力量はお持ちだと思っているので。

ってなんか返信のはずが気づけば桃也さん談義になっちゃってますね、スミマセン。
まずは教えていただいたずっしりミルクポットで、ぶっ飛びボイスをまた堪能したいと
思います。ありがとうございました!
amaginoboru2014年06月13日

91パコられ (ゆにっとちーず(同人))
陰惨な陵辱描写。不幸極まりないキャラ個性。読み手の闇を暴き立てる訴え。その全てが「桃也みなみ」という要素を失うだけで一気に色褪せる。普通の作りで何のギミックもないのに、声が無いと成立しないという前代未聞の怪作です。かの名作「ファタモルガーナの館」の真逆を行く作りは、読み手ならぬ聴き手に新たなノベルゲーの一面を見せてくれるはず。鬱極まりない内容ゆえ人は選びますが、声に一家言ある方はぜひプレイを。長文感想はプレイ済みの方向けです。 → 長文感想(2672)(ネタバレ注意)(2)
総プレイ時間 : 3h
最新レス初めまして、コメント失礼します。
この作品の桃也さんの演技は脱帽ものでしたね。
凌辱、アヘ声、盛大なドラマのクライマックスなど、いろんなジャンルをひっくるめて見ても、これだけ鬼気迫る声はなかなかお目(耳)にかかれないと思います。
かといって、この作品が声「だけ」で表現されるドラマCDだったりしても、
徐々に壊れていく様子に心が揺さぶれることもなかったと思うので、
エロゲーという媒体ならではの「ボイス必然」だったのだな、とamaginoboruさんのレビューを読んで勝手に納得してしまいました。

確か自分が初めて桃也ボイスに触れたのはみさくらなんこつ氏の「朝からずっしりミルクポット2リットル」の香織役で、
その時、最初は正直に言えば「なんだか素人っぽい声だなぁ」と身も蓋もない感想を抱いたのですが、
(淫語連発のみさくら作品に耐えられるのか?と)
プレイを続けていくにつれてハスキーで、どこか素人っぽい声で、
夜の街をほぼ全裸で歩かされて心細くなった香織が「ららら~~♪」とアドリブで、
ミュージカルのように、自分を元気づける歌を口ずさむ様子が、
妙に痛々しく、悲しげで、脳裏から離れなくなってしまったので、
「キャスティングのねらいはこれだったんだなぁ」と関心してしまいました。

パコられでも、凌辱シーンはもちろん、「殺しちゃったよぉお」の錯乱するくだりなんかは、演技、ゲームキャラの台詞…とは割り切れない迫真さで、たまに夢に出てくるほどでした。

これからも桃也さんには、明るいH娘から病んでる女性まで幅広く活躍してほしいですね。
yknk_moi2014年06月13日

65羊の方舟(非18禁) (工画堂スタジオ)
何とも後味の悪い鬱ゲーですね。読後は何ともいえない気持ちになりました。傾向としては商用作品よりも、数時間で終わる同人・フリーゲームに近いかも。全年齢ボイスレスな点には要注意です。(2014/3/21小説版の感想を追記。) → 長文感想(2263)(ネタバレ注意)(4)
総プレイ時間 : 6h
最新レス>Sek8483さん
こちらをご覧いただいた結果読了されたとのことで、書いた者として望外の喜びであります。
って私も薦められた側なので偉そうなこと全然いえないのですが(笑

パートナー以外のキャラ掛け合いに関してはおっしゃるとおりですね。
あれら小さな掛け合いが加わったことで、彼らを僅かながらも身近に感じられましたし、
ゆえに詠梅の絶望切望に共感できたので。
とはいえ小説版オンリーだと、今度は絶望的な状況がどこか嘘臭いものになってしまう
わけで、あーやっぱ両メディアあってこその作品だなぁと。

私もノベルやアニメなどの他メディアは基本ノータッチなのですが、本作を
プレイして悪くないなーと思い始めています。
ってことで今まで回避していた、とあるエロゲに手を出そうかと考えたのですが
「ラノベで16k・・・だと?」となり、あえなく断念しました。
ってどうでもいい話ですね、スミマセン。
amaginoboru2014年05月25日

65羊の方舟(非18禁) (工画堂スタジオ)
何とも後味の悪い鬱ゲーですね。読後は何ともいえない気持ちになりました。傾向としては商用作品よりも、数時間で終わる同人・フリーゲームに近いかも。全年齢ボイスレスな点には要注意です。(2014/3/21小説版の感想を追記。) → 長文感想(2263)(ネタバレ注意)(4)
総プレイ時間 : 6h
最新レス お二方のやりとりを端で見てたことから、ゲーム再開して小説版まで手を伸ばした者です。amaginoboruさん、dovさんに一言お礼申し上げたくこの場をお借りします。ありがとうございました、おかげでエロスケ唯一のgiveupユーザーから脱却したよ!

 話の構成などにはやや難があるよう思いますが、なるほど、メディアミックスの妙味が見て取れる両作品です。
 小説版の結末のつけ方などに関してはamagiさんの的確な評にひたすら肯いてしまうとして、個人的には、キャラクターたちがほんの少しずつ対話をするようになっていたのが嬉しかった。生死の理由ゲームで追加されたテキストである「猫を……そう、飼いたいなって思うんだけどさ」「じゃあ俺は犬を飼いたい」「ふざけないでくださいウォルシュ」の流れとかです。両作品を通してよくコントロールされた書き口が続くので、キャラクターがふざけている姿に一息つけました。それはまた、小説の尺に収まるためにと角のとれた凡人に近づいた印象ではあって、もし小説版のみ読んだなら「デレるの早いなー」と味気なかっただろう描写も、ゲームを踏まえるなら、"あるひとつの物語"に凡人として居られることの有り難さを感じるものとなっていました。

 普段、ノベライズなどはなるだけ避けているもので、良いきっかけをいただけました。感謝です。ではでは。
Sek84832014年05月23日

65羊の方舟(非18禁) (工画堂スタジオ)
何とも後味の悪い鬱ゲーですね。読後は何ともいえない気持ちになりました。傾向としては商用作品よりも、数時間で終わる同人・フリーゲームに近いかも。全年齢ボイスレスな点には要注意です。(2014/3/21小説版の感想を追記。) → 長文感想(2263)(ネタバレ注意)(4)
総プレイ時間 : 6h
最新レス>dovさん
返事が遅くなってしまってごめんなさい。オススメされた小説版、読みました。
仔細は感想の方へ追記しています。・・・見事にひっくり返されました(笑

確かにこの表現方法は禁じ手ではありますね。ですがこの方法だったからこそ、
最後の突飛な展開にも説得力があったように感じています。
どちらか一方だけで書いてしまうとバランスが悪くなる、といいますか。
「小説版まで読んで初めて、1つの作品として完結する」とは、実に正鵠を射た
ご指摘だと思います。

あえて注文をつけると、ギミックが発動して完結した本作に対し、
シンフォニック=レインはギミックを用いて更に登場人物の物語を情感豊かに
紡ぎ続けていて、私はその部分に最も感銘を受けました。
その辺が今回はちょっと物足りなかったのもまた事実です。販売価格を
考えれば仕方ないんですけどね。

いずれにせよ「零と羊飼い」を読むことができて本当によかった。
読後のモヤモヤが取れてスッキリしました。教えてくださってありがとうございました!
amaginoboru2014年03月21日

65羊の方舟(非18禁) (工画堂スタジオ)
何とも後味の悪い鬱ゲーですね。読後は何ともいえない気持ちになりました。傾向としては商用作品よりも、数時間で終わる同人・フリーゲームに近いかも。全年齢ボイスレスな点には要注意です。(2014/3/21小説版の感想を追記。) → 長文感想(2263)(ネタバレ注意)(4)
総プレイ時間 : 6h
最新レス 小説版オススメですよー。

 というのは、単に「全員生存ルートがある」のではなくて、このゲームの救いの無さ・後味の悪さをひっくり返す仕掛けがあるからです。小説版を読むとこのゲームがまるで違って見えるといいますか。
 個人的には、この作品は、小説版まで読んで初めて、1つの作品として完結するように思えます。

 ……が、それはシンフォニック=レインでalfineとフォーニルートだけ切り取って書籍で発売するようなもので、ある種の禁じ手ではあるとも思います。
 amaginoboruさんがそういうやり口を好まないorそもそもこの作品とこれ以上付き合いたくないのであれば、無理には薦められません。
dov2014年03月16日

96ファタモルガーナの館(非18禁) (Novectacle(同人))
シナリオに世界観、演出にBGMと隙のない作品ですが、私が最も評価したいのは、ボイスレスのデメリットを最小限に抑え、かつメリットを最大限に享受した点。本作の素晴らしさはそこに全て集約されています。 → 長文感想(4044)(ネタバレ注意)(2)
総プレイ時間 : 25h / 面白くなってきた時間 : 3h
最新レス>imotaさん
お久しぶりじゃない気もするけどお久しぶりです、メル君のリアルタイム
坊主姿だけは想像できたamagiです。
BadNameも超面白エロかったです、唯ちゃんには興奮させられっぱなしでした!
ってこの場で語る話じゃないですね、早速ファタモル談義をば。

「シナリオ構造もADVというメリットを最大限に駆使したのではないか」
というご指摘はおっしゃるとおりだと思います。主人公へ没入しやすいノベルゲー
だからこそ、作中人物へ深く共感できたのでしょうし。

その意味で偽4th doorまで、偽4thから4thまで、5th以降と遷移する主人公の見せ方は本当に
上手かったですね。冒頭で「旦那様=プレイヤー」と見せることで更に没入感を強めてましたから。
ホント、どんなに褒めても褒め足りないですね、ファタモルは。

BGMはやはり製作陣の綿密な調整があってこそだったんですね。納得です。
あ、「Michel Bollinger」の件はサントラ購入後に気づきました。
長っ!これってシンクロしてる? → 再プレイ → おお・・・みたいな。
とことん「音」にも配慮の行き届いた作品ですね。


自分語り入ってしまい恐縮なのですが、今回感想を音とボイスレスに注視したのは、
上記のとおりまだまだ褒め足りないと感じたのが理由の1つだったりします。もちろん
プレイして素直にそう思ったのも嘘ではないのですが。

ほぼ無名だった本作を、imotaさんがキャラ愛溢れる10kオーバーの感想で
語られたのを皮切りに、G-hunterさんが演劇との類似性から登場人物の躍動感を。
houtengagekiさんがネタバレに配慮した紹介と、伏線設置の素晴らしさを。
他の皆さんもそれぞれの切り口で、ファタモルガーナを賞賛・紹介されていました。

私が感想を書く際に重視したのは、「これだけ素晴らしいノベルゲーを更に紹介すると
したら、他にどんな見所があるか?」でした。そこで目に付いたのがボイスレスだった次第
でして。拙筆な感想だけど少しでもプレイヤーが増えてくれればいいなぁ、と。
結果、感想がプレイしてから2ヶ月以上後になっちゃったわけですが。

なんか本当に自分語りになっちゃいましたが、何がいいたいかというと布教活動がんばって
ください、と(笑
そして一人でも多くの人にファタモルを広めちゃってください。それこそアニメ化しちゃう
ぐらいに。私もできる限り布教しますので!

え、お布施ですか?サントラは速攻で買いましたよ!設資集は・・・スミマセン今からポチります。
ってまだ買えるのかな?
amaginoboru2014年02月10日

96ファタモルガーナの館(非18禁) (Novectacle(同人))
シナリオに世界観、演出にBGMと隙のない作品ですが、私が最も評価したいのは、ボイスレスのデメリットを最小限に抑え、かつメリットを最大限に享受した点。本作の素晴らしさはそこに全て集約されています。 → 長文感想(4044)(ネタバレ注意)(2)
総プレイ時間 : 25h / 面白くなってきた時間 : 3h
最新レスお久しぶりです、amagiさん。
この前会ったばかりじゃないかって? 細かいこと気にすると俺みたくハゲちゃうぜ!
そういえばファタモル男性陣のハゲ姿って想像しにくいですよね。
それ以前の不幸だったから仕方ないけど、幸せに年老いていく姿も見てみたいですなぁ。

などと、無理筋な前振りからのファタモル談義でもと思いまして。
「ボイスレスのデメリットを最小限に抑え、メリットを最大限に駆使したことで生まれたノベルゲーの傑作」
というamagiさんのレビューに、ぶっちゃけまた刺激を受けてしまった次第です。

今でこそキャラボイスは当たり前ですが、その当たり前に再考を促す、本作の挑戦。
冬コミで出た設定資料集(ステマ)にも載っていますが、ライター兼ディレクターのハナダ氏からの作曲依頼、
本編での各場面を想定したイメージの指示が、今回の相乗効果を生んでいるのだと思います。

具体的な例としては、ミシェルとモルガーナが初めて直接相対する場面。
ここで流れる曲は主人公の名前である「Michel Bollinger」という、クライマックスまで非常に長い曲。
この二人の会話を、デフォルトのテキスト速度で読んでいくと、会話と曲の頂点が見事に重なります。

これらに、Gハンターさんが指摘したスポットライトの演出が絡んで、まるで歌劇のような印象を受けました。
もちろん、二人は歌う代わりに濃密な会話劇を繰り広げる。まさにamagiさんが指摘した通りだと思います。

この一点でも、「全ての要素を高次元にまとめた」以上の仕事だと言えますが、
それで思いついたのは、「シナリオ構造もADVというメリットを最大限に駆使したのではないか」という事です。

呪いの館から解放されるには、元凶たる魔女の呪いを解かなければならない。
その為に必要なのは、新たな真実であるけど、最も大切なのは、彼女の不幸に深く共感し、寄り添う事だった。
そして、幽閉されたモルガーナに会うためには、三人の男たちの苦しみに共感して、導く必要があった。
そうした行動力を得たのは、ジゼルという伴侶がいてこそで、彼女の過去の傷に共感して、癒す必要があった。

漫画アニメ映画小説の物語よりも、ノベルゲームの強みだと思うのは、「主観視点から語られる没入感」です。
同じ筋書きでも、自ら「主人公」として世界に触れるというのは、非常に大きな印象を与えます。
それがあればこそ、魂として各章のキャラクターの肉声に触れ、彼らの苦悩を聞き、救いたいと思うようになった。

ファンの夢想として「ファタモルアニメ化はよ!」という声もありますが、
もし最初からアニメだったら、果たしてここまで本作に共感してハマっただろうか。
いや、やっぱりアニメ化してほしい! さあお布施しましょうお布施しましょう(突然興奮する信者

おっと変態紳士たるもの冷静にならねばな。
ではまたどこかでお会いしましょう、ってBadNameプレイしたのかよ?! わぁい!
imota2014年02月09日

75孤独に効く百合(非18禁) (夜のひつじ(同人))
淡々と進み背景も十分に語られませんが、読後は優しい気持ちになれる作品です。短時間でハートウォーミングな物語を読みたい方は是非。あと非18禁ですが、下手なレズエロゲよりよっぽどエロいのも特徴。スキンシップ以上セックス未満の百合が好きな方にもオススメです。なお長文は最後のみ「夜のひつじ」別作品のネタバレを含みます。 → 長文感想(2967)(ネタバレ注意)(2)
総プレイ時間 : 1h
最新レスimotaさん、はじめまして。

私が夜のひつじ作品に改めて触れるキッカケとなったのは、imotaさんが書かれた『純情セックスフレンド』の
蠱惑な一言感想でした。他にもNovectacleの存在を教えていただいたりと、レビューはゲームチョイスの参考に
させて貰っています。改めて感謝です!

「欠落」というご指摘はとても腑に落ちました。それなら透も包括できますし、壮太やあゆむにしても
欠落した結果で寂しさを抱え込んだわけですしね。

夜のひつじ作品の読後って、必ず性欲と一緒に感情を持て余すんです。何でこんな気持ちになるんだろう、と。
『純情セフレ』はハッピーエンドを幸せと言い切れず、バッドを不幸と言い切れず。『親友が美少女~』のバッドも同様でした。
実際感想を書くのに必ず迷ってますし、書いてもしっくり来なかったりしてます。
エロいエロいとは言えるんですけどね!透さんビッチすぎマジファムファタール可愛いとか、芙紗ちゃんセリちゃん
百合百合すぎマジ全年齢エロいとか!

それで今回、気持ちの整理として色々書いてみたのですが、imotaさんから「欠落」というキーワードを
いただけて非常に助かりました。今後プレイする際の参考・指標にさせていただきます。

>『女装お嬢様への異常な愛情』
これは女装系エロゲへの誘い水でしょうか…!w
TSスキーといいつつこっち系の知識はあまりないのですが、百合チックとのことですしプレイしてみますね。
オススメありがとうございました~。
amaginoboru2014年01月26日

75孤独に効く百合(非18禁) (夜のひつじ(同人))
淡々と進み背景も十分に語られませんが、読後は優しい気持ちになれる作品です。短時間でハートウォーミングな物語を読みたい方は是非。あと非18禁ですが、下手なレズエロゲよりよっぽどエロいのも特徴。スキンシップ以上セックス未満の百合が好きな方にもオススメです。なお長文は最後のみ「夜のひつじ」別作品のネタバレを含みます。 → 長文感想(2967)(ネタバレ注意)(2)
総プレイ時間 : 1h
最新レスamaginoboruさん、はじめまして。imotaと申します。

TSスキーのamagiさんが、『親友が美少女になって帰ってきた。』以外の夜のひつじ作品に触れるのを期待してましたが、
ようやく望みが叶ってセリちゃんみたいにドキドキが止まらないですわ、きゃっ!

女の子同士の性的な触れ合いは、本番未満こそが一度エロスだと思っているので、まさに我が意を得たり。
日常からの空気の変化だけでも素敵ですわね、うふふ。

「寂しさ」で夜のひつじ作品を読み解くのも、面白いと思います。
『純情セックスフレンド』の透さんを見るに、もう少し大きい枠組みで「欠落」とも言えそうですね。
その穴埋め方にキャラクターの個性が生まれ、それぞれを楽しんでいるおっさんが私です。

amagiさん未プレイの『女装お嬢様への異常な愛情』も、何故か百合の香りが満載で、
理不尽な現実によって尊厳を喪失した人々の足掻きが、当時の南米を想起させておすすめですぞ!(変なスイッチが入る)

最近はSNSでのチャット状態に慣れてしまって、こうしてひたすらボールを投げ続けるのはちょっとドキドキです。
amagiさんが末永くレビュアーとして活躍される事を祈りつつ、またどこかで会えるのを楽しみにしています~。
imota2014年01月26日

93ときめきメモリアルドラマシリーズVol.3 旅立ちの詩(PS)(非18禁) (KONAMI)
鬼畜で名を成した幼なじみがメインヒロインですが、最後の最後でそのイメージを払拭。優しく理解のある藤崎詩織を見られるのは本作だけでしょう。また「卒業」をテーマに語られる最後の物語は、過去2作と同じく感動を与えてくれますが、テキストノベルやADVにおける演出とは何か?を知るのに最も適した作品でもあります。なお一部原作ファンには、4年(PCEからなら5年?)越しの夢が叶った奇跡の逸品。というか私としてはそちらが重要でした。 → 長文感想(5823)(ネタバレ注意)(3)
総プレイ時間 : 18h
最新レスまずは、コメント及び投票いただきありがとうございました。
私も当時ときメモに入れ込んでた一人でして、当時を懐かしく思い出しながら
再プレイしていました。そんな気持ちが感想を読んでいただいた皆さんに
少しでも届いたのであれば幸いです。


>Herbe de la luneさん
はじめまして。懐かしんでいただけたみたいで嬉しい限りです。
おっさんホイホイを仕掛けた甲斐がありました(笑

詩織シナリオのEDですが、ご指摘の通り厳密には「あなたが好きです。」と告白を
受けてはいません。ですが詩織の「あなたの幼馴染で本当に良かった」とか
「あなたに一番近い女の子でいたいの」とか「これからもずっと一緒にいてね」とか
もうお前らさっさとくっついちゃえよ!みたいな雰囲気でしたので、あのように
述べてしまいましたw 

ドラマCDに関しては「so long~藤崎詩織」でネット検索をかけると見つかりやすいかも
しれません。映像こそありませんが、正式な告白が聞けますのでお時間があれば是非。
別のお話ですが、その後主人公と結ばれ幸せに暮らしている、なんて余談もありますね。
黄色いヘアバンドは結婚後もお気に入りだそうです。



>mmasaharuさん
はじめまして。ただのストーカーが魅力的に見えるのは、やはり原作で見られる
彼女の健気さを知ってこそですね。中央公園のイベントは本当に切なかったです。

星空のパワーは、90年代コナミ節ともいえる泣きメロが特徴ですが、歌詞が本編に
リンクしているのが嬉しかったです。彼女が勇気を出すまでの流れがよく伝わってきます。
カノギの「Red」等もそうですが、歌を聴いて本編を思い出せるのはいいですよね。
ただOSTにしか収録されておらず、入手経路が限られているのが残念。今ならダウンロード
できたりするんでしょうか?

>>今でも心に残る作品なのは、思い出補正だけじゃない、本当に印象に残るシナリオだったんだなぁと思っています。
これは私も改めて実感しました。再プレイ前の評点で思い出補正を考慮し、かなり低めに
つけていたのですが、遊んでみると昔より更に楽しめました。自らの感性が変わっているのも
大きいのでしょうが、やはりいい物はいいんだなと再認識しました。

しかしパチスロ版は見たことないのですが、性格変わっちゃいましたか・・・。
見晴の魅力が損なわれてしまったのは残念ですが、原作監修ではないでしょうし
仕方ないのかもしれませんね。ぜひ旅立ちの詩で口直しを(笑
amaginoboru2013年01月17日

93ときめきメモリアルドラマシリーズVol.3 旅立ちの詩(PS)(非18禁) (KONAMI)
鬼畜で名を成した幼なじみがメインヒロインですが、最後の最後でそのイメージを払拭。優しく理解のある藤崎詩織を見られるのは本作だけでしょう。また「卒業」をテーマに語られる最後の物語は、過去2作と同じく感動を与えてくれますが、テキストノベルやADVにおける演出とは何か?を知るのに最も適した作品でもあります。なお一部原作ファンには、4年(PCEからなら5年?)越しの夢が叶った奇跡の逸品。というか私としてはそちらが重要でした。 → 長文感想(5823)(ネタバレ注意)(3)
総プレイ時間 : 18h
最新レスamaginoboru様はじめまして。

突然のレスお許しください。長文感想拝読いたしました。
あまりの懐かしさにレスをせずにはいられなくなりました。
こちらの感想を目で追うにつれ、本気で涙が出そうになりました。

ときメモ・・・ドラマシリーズ・・・懐かしいです。その昔、プレステから煙が出るほどやりこみました。
私が一番好きだったヒロインは館林見晴さんです。
amaginoboru様が指摘されているように、言ってしまえばただのストーカーの彼女ですが、
わざと廊下でぶつかってきたり、声が聴きたくて間違い電話をかけてきたり、
また、他の子とのデートでは陰からそっと覗いていたり・・・そんな健気な館林さんが大好きでした。

あなたがおっしゃるように、「星空のパワー」はそんな彼女の心情を見事に歌詞に載せている名曲でしょう。

「もうすぐあなたに会える時間よ」
「勇気を出して声にしたいの、あなたが大好きよ、ずっとそばにいて」
「星が落っこちても言えないよ」
「神様、どうか伝えて」

2/22に別れを告げる彼女の心情はいかほどのものだったのでしょうね。
きっと内気な彼女には耐え難い一日だったのではないでしょうか。
それを思うと、今でも涙腺が緩む思いです。


そんな彼女も、旅立ちの詩でやっと報われたのかなぁと思います。
今でも心に残る作品なのは、思い出補正だけじゃない、本当に印象に残るシナリオだったんだなぁと思っています。

「神様聞いて、あなたが目の前にいる」
「夢じゃない、本当に、夢はかなう」

「星空のパワー」のこのくだりは、彼女は本当に幸せになれたんだなぁ・・・と思わせてくれた歌詞でした。
amaginoboru様の感想を読んで、そんな当時の記憶が蘇って懐かしい気持ちにさせてもらえました。

長々と失礼しました。
長文感想とても面白かったです。今後もたくさんのレビュー期待しています。




ところでこれは私の蛇足ですが・・・

数年前、KPEブランドからときメモのパチスロがリリースされました。
その台の7絵柄は詩織ちゃんと虹野さんと館林さんだったのです。
おぉ、KPEわかってんじゃねーかこの野郎wwと、当時のパチンカスの私は思ったのですが・・・

その台の中の館林さんは原作とは似ても似つかないほど積極的な女の子でした。


私の中で完全に黒歴史です。
mmasaharu2013年01月17日

93ときめきメモリアルドラマシリーズVol.3 旅立ちの詩(PS)(非18禁) (KONAMI)
鬼畜で名を成した幼なじみがメインヒロインですが、最後の最後でそのイメージを払拭。優しく理解のある藤崎詩織を見られるのは本作だけでしょう。また「卒業」をテーマに語られる最後の物語は、過去2作と同じく感動を与えてくれますが、テキストノベルやADVにおける演出とは何か?を知るのに最も適した作品でもあります。なお一部原作ファンには、4年(PCEからなら5年?)越しの夢が叶った奇跡の逸品。というか私としてはそちらが重要でした。 → 長文感想(5823)(ネタバレ注意)(3)
総プレイ時間 : 18h
最新レスamaginoboruさんはじめまして、とっても良い感想だと思ったので思わず久しぶりにログインしてレスしてしまいました。
ときめきメモリアルへの愛をひしひしと感じました。
私にとってのおっさんホイホイ感想でした(^^
旅立ちの詩は私もとても好きな作品だったのでとても懐かしい気持ちです。

>蛇足1
私は当時ゲームをやっていてドラマシリーズでは詩織は告白自体をしなかった。
二人の関係は友達以上恋人未満な関係で終わったように感じました。
うろ覚えですが、詩織は「好き」とかそういう言葉は言わなかったような記憶があります。
(昔のことで多分ですが)
あなたと知り合えて良かった的なことは言っていたようには記憶していますが。
個人的には尻切れトンボのような、結局どっちなの?友達?恋人?どっちなわけ?
と思い、消化不良的なモヤモヤした気持でゲームを終えたことを覚えています。
だからドラマCDで告白されていると書いてあったので、何だか胸のつかえが
取れたような気がしました。
(昔別れた恋人と出会って理由が些細な行き違いだった気分です(^^)
機会があればそのCD聞いてみようと思います。

では長々とレス失礼しました。
今後も色々なゲームの感想を楽しみにさせて頂きます。
Herbe de la lune2013年01月16日

75ときめきメモリアルドラマシリーズVol.1 虹色の青春(PS)(非18禁) (KONAMI)
シナリオは王道な青春スポ根物語。ゲームの内容はときメモの皮を被ったポリスノーツ。これだけ聞くと混ぜるな危険の臭いですが、蓋を開けてみれば爽やかな感動のある良ゲーでした。ドラマシリーズ中一番ときメモ要素の少ない作品で、原作を知らなくても十分お薦めできます。ギャルゲーとしていい出来ですよコレ。 → 長文感想(1168)(2)
総プレイ時間 : 10h
最新レス>4Dさん
魅せ方については仰るとおりだと思います。
丁寧に作られているから、よくある話でも感動できるんですよね。
その辺もドラマシリーズを推す理由の一つなのですが、感想からは
抜け落ちてしまいました。ご指摘および補足、ありがとうございます。

ドラマシリーズがこのクオリティで作られるとは、当時予想できませんでしたね。
無理とはわかっていても全キャラ分欲しくなります。
美樹原さんは・・・「旅立ちの詩」のサブシナリオで我慢でしょうかw
でもサブとはいえ、彼女の優しさが伝わるいい物語でした。
amaginoboru2013年01月05日

75ときめきメモリアルドラマシリーズVol.1 虹色の青春(PS)(非18禁) (KONAMI)
シナリオは王道な青春スポ根物語。ゲームの内容はときメモの皮を被ったポリスノーツ。これだけ聞くと混ぜるな危険の臭いですが、蓋を開けてみれば爽やかな感動のある良ゲーでした。ドラマシリーズ中一番ときメモ要素の少ない作品で、原作を知らなくても十分お薦めできます。ギャルゲーとしていい出来ですよコレ。 → 長文感想(1168)(2)
総プレイ時間 : 10h
最新レスうわーめちゃくちゃ懐かしいですね。
未だにプロモビデオが押入れに転がってますw

王道と言いますか、確かに良くあるお話だったようにも思いますが
魅せ方が上手かったせいか普通に感動していました。過程もちゃんと描かれてるんですよね。
このシリーズは3作とも良くできてたんじゃないかなあと思います。
ヘルメッ党だった私としては人気キャラが羨ましくて仕方なかったですねw
4D2013年01月05日

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