マルセルさんの新着コメント

マルセル

近頃はリアル政情不安状態でTwitterが結構きつい感じになっておりますので、もしかしたらエロ助の更新が多くなるかもしれません(現実逃避)ってことでよろしくお願いします。

んで、この欄は昔は「エロゲ論壇」的なことをちょっと書いていたんですが、今回は久しぶりにそういうネタで行こうかなと。まぁ基本的に「死神娼館」ってバグクソゲーに書いた同人ゲームのお話が多いんで、そっちを読んだ方は繰り返しに なってしまうかもしれませんけども…

「エロゲの未来」みたいなことを言えば、先日の作品で言えば「マルコ」がTwitterでは話題になっておりますが、まぁ別にアレってエロゲじゃない(エロシーンが無い)ので自分には全く興味がないって話を前提とするならば、ああいう「特異的な作品」 と「エロゲの未来」みたいな「一般的な方向性を繋げて」どうこうっていうの、マジで頭が悪いなって思いますハイ。これは別に「マルコ」みたいな作品の試みが悪いって話ではないし、製作者の思いが馬鹿らしいって話でも無いんですよ。製作者が ある種の思い込みを持って特異な作品を作るのは当然だし、それが思ってもみなかったような効果を上げる可能性はあるし、その作品に胸を打たれたとか「魂が震えた」っていうのもそりゃ良い経験だと思います。でもその作品の「独自性」が「新たなシーン」 を作り出すって言うのは、それって単に「芸術評論」の進歩史観テンプレになぞっているだけなんですよねー。世の中には特異な作品は山ほどありますが、それが新たな風潮を作り出すことは滅多にない。むしろ二番煎じ三番煎じぐらいに「皆が真似しやすい」 作品の方がある種のジャンルを開拓していくんですよね。無論だから「マルコが新しいシーンを作り出せなかったから悪い」って話では無くて、そもそも特異作品だから新しい時代を作り出せると思っているその振る舞いこそが、個別の作品を作品として 評価していない芸術的俗悪さを感じさせてホントに下品ですわーオホホ♪

って別に僕は「マルコ」に言及したかったわけではないんですよね。これは今回僕がぶっ叩きレビューを書いた「死神娼館」とか商業エロゲで言えばスティームで高評価を受けているらしい「推しのラブより恋のラブ」の「評価のされ方」をみていて思うのは、 まぁそこらへんは詳しくは「死神娼館」のレビューでも書きましたが、評価の場(まぁエロ助とかTwitterとか)ごとにユーザー層が分かれているっていうか、もっと言えば「その評価の場ごとにそれぞれの評価が分断されているんじゃないか?」ってことですね。 これは昔から「エロ助はシナリオ系作品の評価が高い」とか言われていた話に「近いようで実際はかなり遠い」です。これって点数が20点くらいの誤差があるって話ですよね。でも僕が言っているのは、なんかもう先の「死神娼館」の例で言えば「バグだらけで クリア不可能で0点の作品」でも、それはエロ助では50点前後でも、有名同人ゲームクラスタでは80点から90点くらいを叩きだしてしまうみたいな「分断」が生じているっていう話です。なんかこういうのが「エロゲの未来」の向かう先だとは思うんですよね。

これって言っておきますけど、今のエロ助が「間違ってる」とか「時代に遅れている」っていう話ではないですよ。そうではなくて、単に各クラスタごとに「ある作品はその場では肯定され」て「違う場では否定される」っていうのが当たり前になる感覚です。 別に僕はそれを否定しているわけではないんですが、現にエロ助でゲーム性重視系の同人エロゲって「単にデーター数が一桁台」という意味で評価されていないじゃないですか。んで、こういう駄作でも「同人ゲームレビュアーだけ」でしか取り上げられないから、 そこでぶっ叩かれることがなければ、いくらTwitterや匿名掲示板で糞味噌に叩かれようとも、作者さまは御満悦でバグを放置したまま「EXシナリオを出そうかなー」みたいなことが言えるんですよね。この「評価クラスタの断絶」っていうのは良くも悪くも 色んなエロゲの未来を予感させるところはあります

まぁ良いところを言えば「拾う神あれば捨てる神あり」みたいな感じですかねー。例えば「マルコ」にしても、僕はやっていませんが「エロゲのフルプライス価格帯にしては5時間は短い」っていうのはまぁこの手の「特異演出系」の作品の宿命ではありますが、 あまりエロゲオタのメインストリームからは評価されない。でも「5時間でもこのクオリティなら金払える」的なクラスタが出来上がれば、それは商売としてやっていける可能性はありますからね。その点で言えばこれは「CF]と少し似たような作用が有る。 ある意味で「その支持層だけを満足させればいい」っていうのは、ジャンルの多様性を確保する「ところ」もありますし…

とはいっても、それは「良いところ」だけではないですよねー。その「評価クラスタの断絶」が完全に悪いところに行ったのが、先の「死神娼館」の惨状ですね。具体的には僕のレビューを見て欲しいのですが、まぁ端的に言えば「狂信者の群れ化」する ところですね。その信者の評価クラスタだけ抑えておけばいいだろ!っていう話になると、普通に作品がバグだらけでクリア不可能とかになっても、作者は平然と信者向けアピールだけをするっていう異常事態になるんで、メーカーまたは作品のクオリティ が徐々に低下していっても「そこがそのメーカーの良いところだから」と言って狂信者化の度合いを深めていくわけです。これはある意味でネットの「オンラインサロン」化と似ているところが有って、下手をするとそのジャンルの信者ですらクソゲーという 作品をその評価クラスタだけはマンセーしているという異常事態になりかねない。

またこの「評価クラスタの断絶」は長期的には「分断化された全てのエロゲのジャンル」の活気を奪うかもしれません。それって作り手側も「自分の作品に良い評価を下してくれるユーザー」が集まる場所から見なくなるので「自分たち以外の作品」に 触れるきっかけが狭まってくると思うんですよね。そもそも「評価クラスタが断絶している」ような状態では、両方の意見を聞いて試しにその作品をやってみるってよりも、片方の意見を参考にすることの方が多いでしょうし。そうなってくるとまだ今日の 「エロゲの未来はマルコが決める」みたいな話は牧歌的で、そのうちに「マルコなんてよく知らん」っていう人と「エロゲの未来はマルコが決める」みたいな断絶が当たり前になってくるのが現実的な「エロゲの未来」ではないでしょうか?。

んじゃどうすれば良いのか?っていうと、これ優等生的な答えを言うなら「批評が各ジャンルの交通整理を行って分断を打破する」とか言っておけば非常にそれっぽいのですが、それをエロゲでいうのはやっぱり欺瞞だとは思うんですよね。だって別に NTRゲーに興味がない人がNTRゲーをやっても適切な評価は出来ないってことになると、ある意味で「自分が好きなエロだけを追求する」エロゲオタがクラスタ断絶化するのは当然だとは思うんですよ。そこで一ユーザーの立場から「クラスタ固定化が良くない」 という議論を導き出すのは案外簡単なようで難しい。だいたい、例えば「イチャラブ好き」のレビューを信頼するとしたら、その人が「イチャラブに偏って好き」だからであって、NTRとイチャラブ両方好きだから彼の意見は公平で信頼できるみたいな話は 単なる批評的倒錯でしかないでしょう。

それではエロゲユーザーはどうすれば良いのか。それはオタクの基本に戻って「自分の好きや自分のエロの嗜好を何よりも優先しろ!」というのが、このクラスタ分断の悪影響からエロゲを守る唯一の方法であると僕は思います。どういうことかというと、 先の死神娼館みたいなことが起こるのは、端的に逝って「自分の好き」よりも「その同人ゲークラスタのコミニティの維持」を優先するから駄作を良作だと言い換えたりするんですよ。エロゲよりもエロゲオタの友人を大切にしだしたらエロゲオタとして 完全に終わってるわけですわ。だからある程度はクラスタ分断が起きるとしても、エロゲオタは決定的に「自分ひとりの好きとエロ」を大事にするべきであって、いざとなったらそのクラスタの知り合いを「お前はわかっていない!」とコミュ省喧嘩しなくては いけないわけですわ!」つまり、この人格破綻者の群れであるエロゲ批評空間こそがエロゲという文明を守る最後の砦になるわけですよ!。

あー、いちおう断っておきますと、僕は「本当の自分」とか「本当の自分の欲望」みたいな話は「積極的な意味では」認めておりません。消極的な意味で、例えばLGBTな遺伝傾向を持つ人が異性愛環境に慣れずにどうこうって話から「本当の自分」を言い出すのは 妥当な議論だとは思いますけども、何らかの廻りの環境とは無縁な「本当の自分それ自体」が有るって言うのは先の消極的な議論を取り違えているだけだとは思うんですよね。何らかの神のように自律的な存在として本当の自分があるわけでは全くない。 とはいえ、先の消極的な「本当の自分」が辛うじて成り立つように、やっぱり単なるクソゲーをそれでも周りに合わせて褒めなきゃいけないとか、或いは周りの評価に踊らされていたけど、この作品はあまり面白くなかったといったように、人は完璧に 周囲のクラスタの操り人形に慣れるわけがない。そうならそうでクソゲーやっていても楽しめるはずなんですけどね。だからエロゲオタとしては「自分の好き」とか「自分のエロ」を「意識的に好きであり続けるような」緊張と努力とその言語化がこれまで 以上に必要になるんじゃないですかねえ。別にそれを怠っても良いんですが、そういうことをやるとマジでクソゲーでも別に良いじゃんっていう酷い人生になりますし、自分の「好きな正妻」をきちんと意識的に決めておけば「逆NTR]や「誘惑エロゲ」の 快感も大きくなるんで良いじゃないですがグヘヘ(終

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81MeltyMoment -メルティモーメント- (HOOKSOFT(HOOK))
HOOKまたはその系列は、だいたい2年前くらいから今までの紙芝居ゲーの基本を押さえつつも、例えばPITとか本編と並行して語られる2ch風空間を作ってみたり、また主人公の方から積極的にヒロインに近づく物語を語るべく、積極的な選択肢をメインにした作品を作ったりと、紙芝居ゲーの「小改良」によって今までの作品では語りにくかった空間なり物語に子供チャレンジしているわけだが、この作品は良くも悪くも「小改良だけじゃ済まされねぇ」レベルにまで踏み込んでしまっているように思える。「時間差MAP移動」という「ヒロインの一日の行動がMAP上で示される」形式を使って、HOOKお得意の日常描写を強化しようとしているのだが、それがある意味上手く逝きすぎた為に、既存の「共通シナリオ」とのバランスが崩れてしまっている。まぁ他部分はいつものまったりHOOKで良いのだが、幼馴染みの新たな一面にドキリとさせられる作品でもある。 → 長文感想(32837)(ネタバレ注意)
75まじかりっく⇔スカイハイ -空飛ぶホウキに想いをのせて- (Whirlpool)
マギステと比較評価すると、その人にとっての「エロゲの良さとは何か?」が結構よくわかりそうな作品。僕が思うにマギステは傑出した個別シナリオはない替わりに、複数ルートがその作品世界を漏れなく感じさせ、適度にトゥルーへの伏線を(ヒロイン踏み台を思わせる程度ではなく)貼ることによって、作品世界の構築と基本メインプロットの進行がバランス良く両立した作品だと思うのだ。んで、このマジスカは基本的にマギステっぽい作品構成を狙いながらも、個別シナリオだけが突出した作品になったものだと思えば良い。一応、MS現象とか主人公やサライラの謎とかマギウスを彷彿させるメインプロットはばらまかれているんだが、それらは全て「サブルート」にてオマケっぽく語られるだけであり、メインルートでもそれらの要素はオマケ扱い。まぁゆりかルートのイチャラブとかHはかなり良いのだが、そこだけを評価するならあんまマギウス設定要らんよーなぁと。
72にゃんカフェマキアート ~猫がいるカフェのえっち事情~ (SkyFish poco)
改めてエロハーレムゲー(要は主人公モテモテってだけじゃなくって全ヒロインとやっちゃうタイプ)の難しさを確認させられた作品だ。視点を基本三人称にし主人公を登場人物のひとりに格下げすることによって、たぶん「倫理的にはあまり受け入れられないハーレムシナリオ」を一種のコメディと受け入れさせようという狙いはわかるんだが、これがエロ漫画的な「ハーレムコメディ」以上のものになっていないのが問題だ。一夫多妻ネタで結構笑える場面もあるが、逆にそれ以上物語は深く突っ込まない。また、各ヒロインルートにしても最後は「メインヒロインとサブヒロイン、どちらを選ぶ?」みたいなプロットが基本で、結局のところ普通のエロゲと同じ「複数の中からひとりを選ぶ」物語と化しており、そのなかで一番よく掛けているのが、これまた普通のエロゲでもそれなりにある「双子シナリオ」というのも困ったもので。複数プレイエロCGは結構良かったけれども。
75ちいさな彼女の小夜曲 (feng)
最近はあまり貼られなくなったが、ドラゴンボールのトランクスのAAで「一体みんな誰と戦っているんだ」というものがあった。これは大抵そのネット空間の言説においてメタ読みの探り合いが増幅された結果、文章のベタな意味の共通了解がバラバラになって「それらの文章がいったい何を誰に向けて話しているのかよく解らない状態」を意味しているものである。この作品のシナリオとテキスト進行も、別にそこまで抽象的ではないにせよ、基本的にはそうした登場人物同士のメタ読みの探り合いが、日常描写では軽妙なキャラ同士の掛け合いに、シナリオ展開ではある種のコメディめいた「スレ違い」となってあらわれるわけで、ここらへの自意識過剰な青臭さをラブコメ風に鮮やかに笑い飛ばしているところはそこそこ面白い。ただ、それは主に共通ルートで生かされているだけで、個別ルートのヒロインイチャラブにはあんまし生かされないところが少々残念な作品であった。
84VenusBlood -GAIA- (DualTail(DualMage))
「2割増しの面白さ」という公式コメントは良くも悪くもその通り。良い面から言えば、九尾お得意のゲーム性は順調に5割ほど進化している。前作まではほぼゼロだった戦術性、VBAでは全く生かし切れていなかったタワーディフェンスも大幅に改善され、前作から引き継いだエンカウントバトルをさらに奥深いものにしている。編成を組むだけで軽く一時間ぐらい経ってしまう「レギオン」の組み合わせや、ノーマル難易度でもハードクラスに難しいのだが、良く考えれば出口は見つかるゲームバランスの妙も相変わらずだ。とはいえ、シナリオテキスト全般は7割パワーダウンといっても大袈裟ではあるまい。たぶんVBシリーズにおいて最低の出来であり、いろいろと文句はあるが端的にシナリオもテキストも薄っぺら過ぎ、また前述のレギオン関係もキャラと物語の印象の薄さに拍車を掛けている。天は九尾にあくまで二物を与えないつもりか。ふたなりはたくさんあるのに。 → 長文感想(17528)(ネタバレ注意)
87妹スパイラル (まかろんソフト)
「シナリオはイマイチだけど妹属性が好きな人にはお奨めの作品」であるが然しこの作品のシナリオはサイコーである。まずそれを順接的に言えば、傑作ロリシナリオが犇めく今年においても凜火のロリ妹っぷりは、お兄ちゃんに無自覚におしっこしーしーさせてぇと誘惑してくるほどの破壊力を保持しており、もはやギャグに等しいツンデレ妹キャラ霞空も今年で一番笑える駄忠犬妹っぷりを披露してくれるだろうが、それを逆説的に言えば、妹スマイルが義妹的テーマを用いた作品であり、妹スタイルが実妹的テーマを用いた作品であるとするならば、この妹スパイラルはエロゲならではの「可能世界妹」に照準を合わせている。複数の個別シナリオの別世界を無理矢理ひとつの世界に次元融合させ、その別世界での記憶や能力を持たない兄とそれらを持つ妹との恋愛物語から、いろんな夢を見続けるようにして、兄妹関係の新たなイチャラブ可能性を描く異次元規模の傑作なのだっ! → 長文感想(31866)(ネタバレ注意)(3)
83イマコイ サキュバスと添い遂げるオレ!? (とらいあんぐる!(同人))
今までもエロゲにおいてはサキュバスキャラはわりと出ていたと思うが、その殆どは基本的に「純愛サキュバス」物語であり、エロシーンにおいても物語においても、主人公を性的に誘惑するようなエロや主人公が堕落したり籠絡されるようなエロシチュを描いたものは少なかった。そうして、まさにイマコイに「誘惑サキュバス」モノの古典と言える完成度を持った作品が誕生したのであーる。確かに今どきcdromかよって感じの低ボリュームであり、エロシーンも堕落分岐を含め各キャラ3回しかなく、個別ルートなんてものは10分足らず終わる基本廉価ゲームではあるね。しかしそれらのエロシーンはまさしく「いままで殆ど体験したことがなかった」ようなエロさに満ち溢れていて、今までの二次作品では叶えられなかった、サキュバスの尻尾で性器やらお尻やらにキス注射されまくった挙げ句あの柔らかい翼で優しく魂を抱きしめられながら闇で逝きたい人は特攻すべし! → 長文感想(19756)(ネタバレ注意)
80誕生日 ~通い妻(自称)日記~ (JANIS)
嘘屋佐々木酒人氏はここエロ助で如何にもってな感じで評価されている「さかしき人にみるこころ」のような「心理描写が上手い」作品も書ける人なんだけど、彼のなかの真の地獄はどんな珍奇ゲースキーでも「ううっ」と叫ばずにはいられない卓越したセンズリにある。「逸脱」みたいにそれが作品コンセプトと上手く嵌まる場合ならまだしも、コンセプトも冥王星方向を向いて、テキストのほうも鳩山由紀夫先生なら楽しめるかもレベルに相当するのがこの作品だ。一言で言えば、頭のおかしいボケとは決して言えないタイプのヒロインの独り言と妄想モノローグを最後まで延々と聞き続ける異空間。そんなヒロインの妄想オナニーを楽しんじゃおう♪というのがコンセプトなんだが、宇宙人が地球人のセックスを化学分析しているらしき突飛な比喩やら思考が極端な卑語混じりで電波されまくり、エロをもってエロを制するような不可思議な悟りの境地に僕らは辿り着くのであった。
75みずカノ! 水着の彼女とHしよっ (Etoiles)
まず基本的にボリューム足らん作品ではある。共通ルート各キャラ個別ルート共に普通の萌えゲの半分くらいで、エロシーンは各キャラ5~6回とシャクも長めと充実しているのはよろしいのであるが、逆に言えば個別ルートの半分以上はエロシーンで占められていることにもなり、「とエッチしよっ」の部分は良くても、「水着の彼女」という部分が書けていないように思われる。ただ、以上の不満を除けば「短めのあっさり系萌えゲ」を求める向きには悪くはない。ヒロインの共通ルートの立ち位置と個別ルートの変化をそれなりに上手く使っている。共通ルートでは屁タレツンデレ幼馴染みと、淫乱巨乳ピンク後輩に主人公を取り合いさせながらも、個別ルートでは互いに正反対の変化を見せ、自分以外ルートではお兄ちゃんに懐いている程度の好意しかみせないまりもが、個別ルートではデレデレといった感じに、日常から恋愛への変化を手短だが手堅く味わえる作品といえよう。
72ノスフェラトゥのオモチャ☆彡 (ICHIGO Fizz)
新しいコンセプトで作品作りをしているのはわかるんだけど、その新しいところと今までのところが微妙に不協和音な作品であった。まず、この作品には個別ルートはなくて、最初から最後までMAP移動で各ヒロインのイベントを選択する構成。一応重点的に選択したヒロインにはヒロインエンドまで続くミニ個別ルートみたいなものがあるけれども、基本的にはハーレムルートの派生エンドだと言っていい。で、物語は吸血鬼を発情させてしまう能力を持った主人公が女の子に襲われちゃう屁タレ受けな日々を過ごす……と期待していたんだけど、実際のところそういうシナリオやエロシーンが入るのはノエルシナリオだけなのよ。後は良くも悪くも普通の萌えゲーの物語と和姦エロって感じでわりと肩透かし。まぁノエルに関してだけは、ロリっ娘吸血鬼に優しく弄ばれちゃうエロテキストが甘美されているので、ノエルに狙われたい人限定なら類種作品も少ないし良作だろうかね。
80ゆめこい ~夢見る魔法少女と恋の呪文~ (Parasol)
本編総CG枚数90枚の作品にあとから約30枚ほど追加シナリオが公開されるということだから、CG枚数だけで言えば本編の四分の一のシナリオをやっていない状態でレビューを書くというのも些か中途半端な感じもするわけだが、いちおう本編は本編で作品としては纏まった形になっているのでレビューを書かせていただきますと。parsolの作品のなかでは今のところいちばん良い作品だとおもう。いつものようにシナリオは相変わらずツメが甘いわけだが、しかし可愛い指使いをしているなぁと思えるくらいの愛嬌が今作にはある。芽唯シナリオは言葉の正しい意味における確信犯つまりロリコン布教シナリオであり、主人公までもが小学生並みの劣情に戻って少女の夢とオシッコを漏らし続ける素晴らしい逸品になっていて、胡桃シナリオは物語が進むにつれて幼年期の兄妹に戻っていくという、まさしく夢と希望とロリエロに満ち溢れた魔法少女症状モノの良作である。 → 長文感想(21948)(ネタバレ注意)
85もんむす・くえすと! 中章 ~負ければ妖女に犯される~ (とろとろレジスタンス(同人))
今はもう全部発売されているのだから、普通に「前章」から始め「中章」そして一気に「終章」までやるべきだという意見は全くの正論だ。ただ内容が内容だけに、興味はあるんだけどCGが自分の好みではないなぁとか、今どき音声無しかよっ!とか思い手に取りにくい人は、この中章から始めるのが良いとおもう。主要キャラ(音声つき)のエロシーンが複数回用意されており、サキュバスやインプといった比較的メジャーなもんむすも多く、自分にはグロすぎて全部のもんむすが合わない!というようなこともないだろう。むろん、この作品の魅力は自分の目当てのもんむすがどーこーと言うハナシでは無くて、圧倒的なもんむすの物量によって一つのファンタジー世界を強力に作り上げているところにあり、その世界に迷い込んだ哀れなユーザーが本来好みでは全くないはずのもんむすに逆レイプの性癖を植え付けられる快感にあるわけで、騙されたと思って真剣に犯されなさい!
80もんむす・くえすと! 終章 ~負ければ妖女に犯される~ (とろとろレジスタンス(同人))
この手のもんむす系エロRPGのお約束として、後半になるにつれて、どんどんマニアックというかもんむすのグロ度が上がり続け、物語の盛り上がりとエロの盛り上がりが一致しなくなるというのがある。今作においても半分を占めるのはキメラ系の異形もんむすとこれまた異形化した化け物天使であって、イカとかタコを見てハン勃起するようなマニア以外の人たちにはわりと辛い。また、ほのぼの系の戦闘とシリアス系の戦闘のバランスがちょうど良かった中章までに比べて、今作は8割方が異形とのシリアスバトルであり、やや飽きが来るのも否めない。そうした弱点を抱えているとしても、立派な終章だったとはいえるとおもう。やや図式的ではあるものの、今までの章に登場した全ての登場人物たちによってフィナーレまでの道をみちびき、そして最後のオマケには主要もんむすたちの敗北エロシチュを入れてくれるんだから、まさに堂々たる変態作品のエンディングなのだ。
80私立アキハバラ学園 (FrontWing)
アキハバラを舞台にした作品があまり作られなくなったのは、アキバがオタクにとってあまりにも世俗なりアルにまみれすぎたせいで、週末の夕暮れ時になれば道端でねーちゃんのケツをまさぐっているような人たちが常連になれば「コスプレ姿で青姦」というのも単なるリアリズムでしかないわけだ。オタ表現というのは、その潜在的な欲望と現実のリアルとのちょうど中間点あたりに実現するものであり、2003年に発売されたこの作品のアキハバラは今よりもっとバカバカしく、ほんの少し切なさ漂わせている。むろん基本は皆さんの言うとおりにギャグゲーだし、しかもギャグ部分の大半は体験版にあって、本編は基本的に茶番や蛇足に見えるところがおおい。ただ、そういう茶番や蛇足のなかにこそ、オタクらしい屈折した熱狂と、夜のアキバのようなしーんとした静けさが伝わってくるもので、あの頃は良くも悪くも無かったけど一日ぐらいは戻りたくなるオタの夢あとに。
73創刻のアテリアル (エウシュリー)
「何か新しい方向性の作品を作れ」は何処でも何億回も繰り返されている主張であるが、しかし実際にメーカーが新しい方向性で作品をつくって、尚かつその作品があんまし面白くなかった場合には、そのような失敗作をガンスルーしつつ、前述の主張を繰り返すのがお定まりになっている。「神採り」で成功したエウが、この作品でやろうとしていたのは、基本的には前作からの批判を受けてだろう。萌え系ばかりだけで陵辱がないから陵辱ルートを入れてみたり、複数ルートをさらに拡大させようとした。しかし従来のエウ作品の魅力も損なうことなく、周回のアイテム集めやキャラ成長もふんだんに盛り込んで……と、大抵はこういうところで失敗は起きる。つまり、既存の作品構成では問題なかった既存作品の魅力が、新しい要素と組み合わさった途端に作品の重みになってしまうのだ。エウのこの戦いは魔導でも続いていたが、暫く休んで頭を冷やしたほうが良いのではないか。
80楽園魔城リピュアリア (幻奏黒夢館(同人))
同人ゲー業界におけるエロRPGやらこの作品のようなエロACTというのは、基本的に「葉鍵」が全く存在せず、SFC(スーファミね)が1993年くらいに18禁を解禁し、そのまま「コンューマー機でエロゲが一斉に普及した」並行世界がそのまま実現されていると思えばわかりやすい。基本的なゲーム性や作品規模やら作品のもつ雰囲気はまんまSFC中期または下手すりゃファミコン後期ぐらいの感じで、たぶんこれをそのまま「SFC作品です」と売ってもさほど違和感はないはずだ。そのエロシーンというかエロの入れ方にしても、SFCの「ちょいお色気シーン」からそのままモザイク的なものを剥ぎ取ったカタチで、この作品もドット絵の女モンスターに主人公が犯されてアンアン叫んで10秒足らずで終わりだから、SFCの「ちょいエロ」が「ちょいまんまエロ」に変わっただけとも言える。そういう懐かしエロでノスタル自慰するにはいソフトではあるのだが。
73DRACU-RIOT! (ゆずソフト)
ここ2~3年の悪い意味での「力作」または「大作」の典型的な現れだとおもう。僕はそう言う作品を「たすたす大作」と呼んでいる。このような大作の売りは大抵こんな感じだ――「萌えもエロもイチャラブも感動もスリリングな展開もありますよ。皆さん大満足の娯楽超大作!」――しかしてその結末はそのターゲットにした各ユーザーが「なんだか中途半端だなぁ」という評価に終わるわけだ。これらの作品は前述の要素を単純に「足し合わせている」だけで、充分「掛け合わせていない」から。この作品で言えば「イチャラブデートの次のシーンでケータイ鳴って事件発生」みたいな展開が多く「ここは萌えのシーンで次は燃えシーン」と全てのユーザーの欲望を満たすためのサービスが八方美人過ぎて、作品のあらゆる部分のツギハギが見えすぎてしまうのだ。多方面の配慮に努力していることは充分認めるものの、それ以外の何が感じるかと言えば大変だなぁ以外は特にない。
80ボクまお! (ボクっ娘淫魔の巣窟(同人))
私と致しましても作品内容ではなく販売方法や価格が本題になるのは避けたいのであるが、しかし作品内容を語ると言ってもこの作品は普通に体験版で全てがプレイできる。体験版と製品版の差異は体験版では途中のエロいところからボイスがなく、そのエロボイスを聞きたければ100円払ってねということなので、レビュアーとしても「15分程度で終わるし安いから取りあえず気になる人はやってみれば」他に何も書くことがない。このような作品は同人ゲーのひとつの特徴を表していて、それは「ひとつのエロシチュをそのまま30分以内の超短編で煮詰めてみる」という傾向だ。だから、ここで重要になるのは「物語」ではなく、立ち絵アニメやら効果音やらエロボイスといったエロテキストを補強する「演出」であり、体験版をやって全ての物語を知ったあとでも、エロボイスを聞くためにお金を払いたくなるという課金システムまでもが作品の誘惑エロに貢献しているのだ。
80百花繚乱エリクシル (AXL)
この作品を一言で表現するなら「AXLらしい良作」ということになると思うのだが、これは意味論的には「AXLらしい駄作」と大して変わらず、その「AXLらしさ」がどのようにして駄作になりまた良作になるのかを説明するのはとても難しい。この作品も個別ルートはカトレア以外は全部「最後あたりの2クリック」で誰もが思いつく解決を最後まで引っ張り続ける話で、あまり褒められる内容ではない。ただ、この作品はそれがあまりマイナスにならないのだ。ひとつには、次々とファンタジー的な事件を起こしてシナリオを進めていくやり方のおかげで、前述の茶番な悩みがあまり前面に出ずアクション中心で進むこと。ふたつには複数視点を多用して主人公とヒロイン以外のキャラがお話によく絡んでくるので、仲間の協力で問題を解決していく共通ルートの雰囲気が終始保たれていること。サクサクすぎる嫌いはあるものの、安心して食べられるスナック萌えゲの良作だ。
77LOVESICK PUPPIES -僕らは恋するために生まれてきた- (COSMIC CUTE)
WLOより平均的に良くなっているけど、あーちゃんほどの破壊力はなかったなぁ。この作品の基本テーマは「ドラマチックな粗筋やキャラ設定を用意しつつも、そのお約束を脱臼させつつ、尚かつキャラクター達の物語をちょいリアリズム風に描く」ってところだと思うのだ。これが共通ルートのカレンダー形式では、基本的に物語展開主導の方向で進みつつも、その物語展開が一日の些細な描写のなかで密かに発展し、時には微妙にそのお約束から逸れていくことによって、日常生活の小さな積み重ねがキャラクター達の物語を形づくるエロゲしか語りえない幸福な時間を作り得ていた。それが個別ルートでは個別イベントをブツ切り気味に重ねてテンポを上げてしまうので、そこでいくら「お約束展開をちょいズラした」としても、共通ルートよりも物語の厚みが感じられないのだ。まぁ「傑作になりたかもしれないのに」不満を除けば良作なので期待せずにやる分にはいいのかも。
75ラヴレッシブ (スミレ)
エロゲにはご存知のとおり「共通ルート」と「個別ルート」というものがあり、その有り様は作品によって異なるが、基本的には前者において全ヒロインの基本的な特徴や物語的設定を描き、そして後者では主人公との恋愛という形で個別ヒロインの物語を描くということがお約束になっている。その論から言えば、この作品は物語の内容に関しては、全ての部分が共通ルートに見えてしまうような作品だろう。まず端的に言って形式的な共通ルートが占める割合が結構大きい。全ヒロインからアタックされたのちに、主人公が告白して始まる個別ルートが普通の萌えゲの半分くらいだ。だから二周目以降はすぐヒロインに告白し、これまた特に物語的展開もなくイチャイチャして終わりなので、共通ルートの終わりない日常描写が延々と続くような印象を受ける。だからそれが悪いわけでもないが、故にそれが良いほど洗煉もされておらず、だらりぬたりエロゲとは斯くあるべきなのか。
77パステルチャイム3 バインドシーカー (ALICESOFT)
ここ数年のゲーム性重視作品ではいちばんシナリオが優れた作品だ――さて、前述のコメントを嫌味だと思える人はつまらない作品だろうし、前述のコメントをそのまま素直に受け止められる人は結構楽しめる作品であることは間違いない。というのは、ここ最近のゲーム性重視のエロゲは育成やアイテム収集といった純粋ゲーム性はそこそこおもしろいものの、そのような「ゲーム性」と「物語性」や「キャラ性」を溶け込ませるのはわりと下手で、その点、この作品は珍しく真逆の結果になっている。いくら物語が王道のラノベ風燃え萌え学園モノのといっても、些か簡素なゲーム性と複数キャラの物語分岐をここまで鉄板気味にまとめ上げられたのは流石アリスだと言わざるをえないが、同時に九尾作品のあとにこのゲーム性では最近のアリスは厳しいとも言わざるをえないわけだ。まぁライトな雰囲気だからといっても和姦エロシーンまで薄くしなくても……とは切に願いますが。
75魔導巧殻 ~闇の月女神は導国で詠う~ (エウシュリー)
大作だし力作だし意欲作だしギリギリ良作とは言えるものの決して傑作とは言えない作品。いつでも全ての国に宣戦布告出来る自由度の拡張や、細かい選択肢によって細かい物語変化が生まれるなど前作以上に「ゲーム性と物語分岐」を深化させようとしており、なるほど、確かに一周目は往年のアリスを予感させる傑作かと期待させてしまう。とはいえ、二周目以降はそれが失望とまでは言わなくともハリボテ気味に思えてくるのも事実だ。いつでも宣戦布告できるといっても、覇王エンドを除けば基本的に中心ルートが二つに収束されるのは仕方がないのだが、その基本ルートの物語やキャラとその他イベントが(分岐の都合上)完全に別れているため、エウの売りであったキャラ同士の絡みやハーレム描写の魅力が大きく減退し大低国のチンポ総督状態に。その細かい物語変化コンプと戦略ゲーム性の食い合わせも悪く、「魔導巧殻」よりも「歪竜崩壊」が相応しいタイトルだろう。 → 長文感想(13652)(ネタバレ注意)
78誘惑魔性ピンクハネムーン (ボクっ娘淫魔の巣窟(同人))
さいきん一部で話題になっている同人エロゲや同人音声というのは、基本的にそのジャンルに興味無い人にはどーでもいい作品なんだが、そのジャンルスキーには商業作品では味わえない魅力がある。これは所謂「ニッチ向け」や「マイナージャンル」というのとほんの少し違っていて、細かく言えば「そのジャンルのそのシチュを強調しようとした結果、商業作品が採用している形式と異なったものが生まれた」という要素も大きい。この作品の場合も、CG6枚合計一時間弱と小粒ながらも、誘惑スキーには満足感がある。性行為そのものだけではなく、性行為へと誘うヒロインの台詞や仕草をよりつよく強調する面に、立ち絵テクニックやCGの演出とテキストとボイスを異常特化させているため、普通のエロゲをやりながらも、お色気アニメで突如エロシーンが始まったようなエロさを感じ取ってしまう。田村ゆかり似ボイスも悪の変身誘惑ヒロインに合いすぎて素晴らしいなの。
84GEARS of DRAGOON ~迷宮のウロボロス~ (ninetail)
九尾系列は数年まえから作品の完成度もメーカーの知名度も売り上げも上がり続けているが、今回の作品は良くも悪くもその総決算ともいえるだろうか。良い意味から言うと、九尾作品は難易度自由選択またはやり込みモード選択といった形で、ひとつの作品のなかでなるべく多数のユーザーが納得できる形を目指していたと思うのだけど、今作はかなり徹底している。やり方次第で序盤からLV最高に出来るような試行錯誤プレイの幅が本当に広いのだ。ストーリーモードでもストーリーを無視し、工夫して経験値稼ぎに邁進するようなユーザーには、これは最高の作品なのかもしれない。但し、そのゲーム性がストーリーに寄与しているかと言えばかなりの疑問であり、今回はストーリーとゲーム性が完全に分裂してしまっている。今回の売りであったカオスやロウもシステム的にも物語的にも大きな変化はなく、九尾の良いところと悪いところがクッキリ出た作品になってしまった。 → 長文感想(24692)
77デザイアダンジョン (欲望の塔(同人))
音声がSFC時代の「効果音的音声」でチープすぎるだとか、一日ちょいでクリアできるとか、今の商業ゲーに必要不可欠なシステム例えばバックログすらないといった「廉価同人ゲー」につきものの不満点を除けば、この手の「もんむす系エロRPG」初心向けとしてお勧めできる作品だとおもう。バトルファックと敗北逆レイプを世界観からエロテキストまでライト風にうまくアレンジしており、受けと責めは峻別されているが全体的に和姦オンリー設定で間口は広い。物理攻撃による普通のRPGバトルと、快楽攻撃によるエロRPGバトルを同時にミックスさせることにより、普通のPRGをやりながらも、不意打ち気味に繰り出される敵のお色気攻撃に主人公=プレイヤーも誘惑されるようなドキドキ感もうまく描けている。誘惑イベントやファックイベントごとにもんむすの台詞も細かく変化させ、バトルシーンをコミュシーン化させたもんむす萌えゲともいえるだろうか。 → 長文感想(12495)(ネタバレ注意)
80絶望2000 (Studio Mebius)
[ネタバレ?(Y1:N0)]
80恋剣乙女 (eufonie)
「萌えも燃えもエロもイチャラブもシナリオもテンポも良い展開もありますよっ!」って感じの売りが数年前からの「ライト系エロゲ」のセールスポイントだが、これは典型的な「言うは易く行うは難し」である。例えば「テンポが良い」を重視すると、在り来たりなイチャラブを短く切り上げてすぐにシリアス展開に直行するブツ切り展開になりがちだし、萌えと燃えがあまりに離れていると糞シリアスだとか酷評されがちではある。この作品はそう言う意味でわりと上手くいった作品だろう。燃えバトル展開は前半の共通と一部シナリオだけに限定。ヒロイン個別ルートでは燃え設定を日常の萌え恋愛物語に転換させ、特に透子シナリオは燃え展開の伏線を最後までイチャラブを阻害しない形でうまい形で引っ張り綺麗に締め、ワンリリ好きならニヤリとできるオマケもついてくる。燃えが前面に出ている茜シナリオが一番微妙なのは不味いのだが、イブ様最高なので問題ないのだぁ! → 長文感想(22050)
76彼女と俺と恋人と。 (PULLTOP LATTE)
なぜ自称イチャラブゲーはこうもいつもヘンテコな方向に転んでしまうのだろうか。発売前にメーカーが半ば暗示していた展開ではあるものの、やはりごくごく当然のように綾乃ルート以外はオール3Pルートという構成を見せつけられると「面を食らう」のは確かだ。しかもそのシナリオ内容もなかなかに凄く、つくしルートは主人公と綾乃が共犯してつくしを妖しい3P世界へと誘うブサイクゲー?と言いたくなるし、千景さんルートは主人公を遠野そよぎの絶妙なエロボイスで逆NTRし倒すオレ得展開になっておりもうなんかわけわかんねぇ。まぁ3P関係が決定した後はほぼエロオンリー展開になってしまって「一夫多妻ならではのイチャイチャを描く」という作品のコンセプトがあんまし実現されておらず、「手軽な和姦抜きゲを求めている人にはいいかも。すすきもちゃんとエロいし」」程度の評価に落ち着くのは残念だが、まだ見ぬ未来が一瞬垣間見えた作品ではあった。
65WIZARD GIRL AMBITIOUS (Sugar pot)
SAOの便乗ネタで申し訳ないが、しかしMMOまたはMMO的世界観をベースにしたファンタジー作品はアニメでも漫画でもラノベでもわりと成功しているのに、エロゲではこれといった成功例が少ないのは何故だろうか。この作品はそういう失敗例を見極める反面教師作品としては非常に優れていると思う。体験版部分冒頭では、細かい部分を除けばそれなりに面白そうだしMMO的ファンタジー世界観もよく伝わってくる。しかし本編に入ると、そのMMO的物語にありがちな「実は○○は××だったのだ設定」を乱発しまくり、ライターとしては展開を早めてドキドキさせようとしているんだろうけど、悪い意味でMMO「書き割り的な」世界観の底が割れてしまい後半に進むにつれてゲンナリしてしまうわけだ。まぁアグミオンボイスのヒロインが厨二病バリバリの魔法を詠唱しまくるのはスレイ○ーズ好きにはたまらないので、その手の御仁は体験版だけでもやるべきだろう。
80あめいろの季節 (ZyX)
自分にはなんで姉属性がないんだろうと深く考えてみたところ、そういやずいぶん前のこの作品がトラウマになるとかそう言う話ならまだしも、作り手も物語も基本的に真面目なのにプレイ中ずっと大笑いの連続だったこの作品との出逢いがマズかったんだろうと思いだしました。今から考えてみると、この作品のテーマである「姉依存からの自立」つーのはなかなか挑戦的かもしれねぇと思ったのも束の間、その自立というのが「取りあえず川辺で大泣き」とか「取りあえず家出して自殺未遂」しか出来ない主人公と言うのが挑戦しなさすぐる。まぁシナリオの作りとしては、そういうダメ弟主人公がダメ弟っぷりを遺憾なく発揮して婚約者から優しい姉さんを奪い取るルサンチマンバトル展開が切々と語られ、昼ドラ展開と無能弟のまかりとおるっぷりの融合が変にイイ味をだしていた記憶があります。まだ萌えが普及していないコロのエロゲシナリオをみてみたい人には割とお奨め。
--りんかねーしょん☆新撰組っ! (りぷる)
(GiveUp) クラシックオタは絶対にやってはならないけど現代音楽オタならちょっぴり楽しめる作品かもしれぬ。クラシックで言うところの所謂「通俗名曲」の類がTVからお店からエロゲのBGMで使い回されるのは、クラオタならば「慣れっこ」なわけで、ショパン流すならエッシェンバッハの音源を使えよw程度のツッコミを即座に入れるのがクラオタの日常である。しかし、この作品がキツいのは、その通俗名曲を作品の構造上何度も繰り返してしまうところ。語り手を頻繁に変えてみたり時間を悪戯に前後させてみたりと、前衛めいた構成の所為で同じ戦闘シーンが執拗に繰り返され、ここでテクノ張りにリピートされるのがドボたんの「新世界」第四楽章ジャーじゃん♪なのだから死にたくなる。第八のニンジャハットリ君みたいな第四楽章だったら良かったのにwとツッコミをする気も徐々に失せ、クラシックとはなんとおバカな音楽であろうかとハシゲーしたい人には超おにゅるる。
78花色ヘプタグラム (Lump of Sugar)
萌木原氏の妖しくも暖かいCGが織り成す和風けものロリっ娘ファンタジー世界観を充分に味わえる作品に仕上がっていたとおもう。まず、序盤で神さまが近所の温泉に手ぶらでやってくるようなまったりファンタジー世界観を構築しながら、ヒロインルートでもその緩やかなテンポを余裕を持って維持し急展開に持ち込まない。あくまで一日に何度もお風呂に入るような日常のなかでヒロインの「人外」性を描きだしているので、その手のテーマにしては観念的な話にならず、主人公の真っ直ぐな行動と言動がそのままヒロインの気持ちを揺れ動かすという昔話のようなプロットが、じつに深い親和性の時間のなかでヒロインとの恋愛を語ることができるのだ。まさにロリこそ日本の神ということか。ただ、玉美&明日香ルートはその辺がやや空回りしており、さらにエロCG破壊力に比してエロテキストの貧弱振りに怒張することもたまたま。良くも悪くもヌル湯温泉ゲーなのである。
85LOVELY QUEST (HOOKSOFT(HOOK))
hookというのは難しいメーカーで、一方ではまったりゲーメーカーとして不動の位置を占めながら、つねに謎の「新システム」によってその不動の位置を崩していたわけだが、今作に限って言えば「hookの純愛は完成した」と言っても決して大袈裟ではない。hook過去作品のアイデア「恋愛授業」「メール機能」「ヒロイン視点の定期的な挿入」が「これってマジhook作品?」と思わず呟いてしまうほど手際よく取り入れられている。最初から最後までヒロインと少しずつ仲良くなるだけの小鳥のようなキスを繰り返す日々が語られ、ヒロイン視点によってヒロインの甘く緩い心の声によって脳髄を破壊されながら、ときどきヒロインのメールに「愛しているよ」といった選択肢を自ら返しているだけでもエロゲは成立してしまうのだよ。ミニマルな快楽の反復だけで萌え転がれるなんて、これは「純愛の探求」ではなく「純愛洗脳の追求」の傑作だと言わざるをえない。 → 長文感想(37338)
80グリーングリーン (GROOVER)
「一夏の恋」という言葉には昔から微妙な嫌悪感を持っていて、そういう映画や本や漫画を見てみても、大抵語り手がもはや「その過去を充分に美化できる安全な立場」から、その「一夏」に起こった痛々しい恋愛話を巧みな一人称を持って語っているだけという印象があり、しかし、現在進行形でその「一夏の恋」を体験している人間からしてみれば、その時には「一夏の恋」といった余裕と諦念なんて無かったハズなのだ。そして、この作品、特に「早苗」ルートは、余裕と諦念だけではなくそこに「恋」と言えるようなモノすらなかったというか、「一夏の恋の悲劇」という綺麗な物語に収まる前にぷつんと終わってしまう物語である。「悲しみとサヨナラが二人を待っていても」と主題歌がさらりと歌うように、物語の終わり方は二人とも知っていても、それがいつ終わるかは最後までわからないのだから、ふたりは、いつもと同じように憎まれ口をたたき合うしかなかったのに。
80幻想世界マインディア ~ドキドキ誘惑マインドバトル~ (ネイティファス(同人))
「今のところこのゲームでしか味わえないエロがあるっ!」で評価するならば軽く90点は逝ける作品であるが、それ以外の諸バランスを考えると65点ぐらいにはなってしまう、まぁ、見方によっては「これぞ同人ゲー!」と言える斬新な魅力とユーザーに斬身を要求する作品だ。まずこのゲームの売りである「誘惑」部分については、わりと不満に感じられる部分は多いものの、それを補ってあまりある破壊力に満ちあふれている。ペニスを直接もんむすっ娘の尻尾で扱いてくるようなエロしーんを求めている人には合わないだろうが、ロリサキュバスが尻尾をフリフリしておにいちゃぁんぼくといけないあそびをしよおぉと媚びた声で誘ってくるようなエロしーんが好きな人なら堕落する準備はOK? 街のお色気イベントから発生する誘惑シチュも素晴らしく、ファミコン時代を彷彿とさせる超不親切仕様でさえも幼少の頃のエロ目覚めを思い出させるぜ!と言う人は迷わずやれ。 → 長文感想(83508)(ネタバレ注意)
80パラノイア ~狂気の闇~ (ZERO)
パラノイアとはマルセル氏の長文のことであり、その対極のスキゾフレニアとは前述のような極端な自己相対化だ。これらの特徴が際だった言動や行動に対し、人は「狂っている」と感じるのであるが、このゲームの物語も登場人物もいずれのカテゴリーからは少しズレている。物語紹介を見ればわかるように主人公は端的なクズ人間であって、べつだんヒロインや復讐といったものに執着しているわけでもなく、あるヒロインは主人公にキモチ悪いほど媚び始め、あるヒロインは最後まで反抗する余り精神崩壊するが、これらも全て環境の変化による理性的な順応でしかない。愛も欲も希望も喜劇も悲劇も勘違いもSMですらないDQNの暴力と苛めが退屈に反復する永遠の真昼がジリジリ続くだけだ。それでは「狂気の闇」はいったい何処にあるのか? G・K・チェスタトン曰く「理性を失った人を狂人というのではない。理性以外全てを失った人間のことを狂人というのである」。
83Kasumisan# -真夏のリフレイン- (GASTRO)
ループ物語において登場人物達がループから脱出する理由は、そのループ世界を成り立たせている犠牲者を救うためである。要は「こんな嘘の世界によって苦しんでいる人がいるんだから」という実に人倫に適った行動であり、つまんない言い方だと「日本の原発は絶対に安全です」のような日本社会的フィクションの批判を暗に含んでいるわけだ。ただ、ここでひとつ問題がある。もしも「日本の原発は絶対に安全です」がそれ自体は真実であり、誰にも何ら犠牲者を産みだしていないが、その世界が巨大なフィクションだったばあい、登場人物たちはそこから脱出する理路を、どこから導き出せば良いのだろうか? この作品はこの問いの答えに見事に失敗することで、ループ物語の別側面を逆説的に語る。かび臭いクーラーのぬるい風に抱きしめられて、締め切ったくらい部屋のなか今日もあしたもアイスと少女が永遠に溶け続ける夏の甘い腐った時間が忘れられない人は、是非。
--イモウトノカタチ (Sphere)
(GiveUp) 呪いじゃ。未完の庭をここまで放置したツケがついに回ってきおった……トノイケダイスケのチンカスをカフス本社に埋めてしまったチン罰がついに下されたのじゃぁぁ!……いやだってねぇ、僕は祭りは嫌いだし、わざわざ戯画ゲー買って戯画マインと言いだす被虐趣味もノーサンキューなんですが、しかしパケの中心に堂々と載っているヒロインが普通に攻略不可ってそりゃアンタけんちゃんラーメンが実は新発売じゃなかったみたいな詐欺商法じゃないですかと。あやかクリアしてよぉし一発抜いてからミータに逝くぞ!って回想モードみたらミータの項がなくまさかまさかっ!といろいろ調べて今ここで発狂しているオレぷーちんっすよ。まぁメーカーの今後の対応を含め(何のコメもなく突如FDと言いだしたら脱糞しちゃうぞ☆)評価は様子見保留ってことにするし、ミータイラネって人にはソラ抜きのヨスガよりはいいと思うんで、好きに買えばいいんじゃないのド畜生ぉ!
75俺の彼女のウラオモテ (Aries)
いや妹ルートしかやってないんですけどいいっすコレが。お兄ちゃんも朱乃も、お互いのことが好きなのはわかっているし、互いに初オナニーの相手が兄妹だってこともわかっていて、朱乃はわりと大胆にお兄ちゃんに迫るんですな。そしてそれをお兄ちゃんは表面的には兄としてやんわり窘めながらも、根本的なところではいつも拒絶できないし、だから朱乃もそういう優しいお兄ちゃんが大好きで、根本的なところまではどうにも攻められない。この痛し痒しのGスポットをお互いにハムハムする微かに腐りかけなあまーい空気が実にたまらんのですよ。義姉が常識的に主人公を諭そうとしても、時には東京電力もビックリな珍妙ロジを持ち出しお兄ちゃんを擁護してくれる朱乃はマシ俺の主任弁護妹。桃井穂美嬢の演技もイイっす。わたしはぜったぁぁいに!諦めないんだからぁ!と泣きじゃくりながら近親相姦の成就を誓うシーンは燃えゲ以上に人間の尊厳を伝えているのだぁぁ!
79らぶらぼ ~調教なんて興味のなかった俺と彼女の放課後SMラボラトリー~ (bolero)
ゲームデザインを評価するなら「調教SLG」を名乗ってはいけないレベル。フラグ管理がバグだらけなのは許したとしても、どのコマンドを選んでもほぼ全パラメーターが平均的に上がるから、自分が選んだコマンドによってキャラのエロ育成が進んでイクみたいな調教SLGにいちばん重要な育成姦覚が殆どない。一本道の紙芝居ADVを読まされていると言っても大袈裟ではないのだが、しかしその一本道の紙芝居ADVがトンでもなく出来がよろしいのだから困ったモノだ。ヒロインがバカな理由で調教に参加する調教シナリオのお約束設定を地味にだけど大変に上手く展開させている。真面目に考えればやっていることはなんかバカっぽいSMプレイの滑稽さで小さな笑いをとりながら、回数を重ねるうちにSMに嵌まって抜けられなくなっていくような雰囲気がじつに丁寧に語られているのだ。「調教ゲー入門」という売り文句はシナリオCG面に限って言えば大正解だろう。 → 長文感想(27891)
76恋妹SWEET☆DAYS (Parasol)
実に困った作品だ。強いて言えば、はぐれメタルの剣と盾と兜まで装備しているのに鎧が真性包茎一丁というような、ちょっと常人には理解しにくいセンスを持った作品と言えるだろうか。CGは相変わらず絶品揃いであり、ロリゲンガーとしてはそして伝説へと化した画☆と並び、もはや天空の花嫁の域に達した完全無乳の清冽に研ぎ澄まされたロリボディを自由自在に創造するちこたむ嬢はまさに女神。ボイスも中の人の通常の作品以上に素晴らしく、特に葵のSカワ系小悪魔的お兄ちゃんあまぇ弄りのむちょエロ感とか、恵那の恍惚えへぇぇトリップフェラボイスはファンなら絶対に射精すべき逸品であり、そこらへんの極上CGと極上エロボイスを堪能させるくらいにはテキストのほうもそんなに悪くはない。ただシナリオがねぇ。症例としてはなかなかに興味深いのであるが、ビアンカと結婚しておいてフローラにフェラさせながら、最後はフツーにビアンカエンドってどうよ? → 長文感想(28058)(ネタバレ注意)(1)
80初恋 (RUNE)
[ネタバレ?(Y1:N0)]
85感覚の鋭い牙 (WINTERS)
平井次郎氏のエロゲから漂ってくるのは圧倒的な貧しさである。べつだん経済的な貧しさが作品のテーマとなっているわけでも、OHPが殺伐としているからそう感じるわけでもなくて、切りつめられ凝縮されているというよりも「ただそれしか語ることがないから」寡黙たらざるをえないテキストと、ノイズ系音楽が好きと言うよりも「自分の持っているCDがそれしかないから」という理由で鳴っているようなまさに「ノイズ」でしかないBGMの宙ぶらりんな二重奏が、全てが四畳半のブリーフのフルボッキに支えられているような「取りあえずエロいことぐらいしかやることがない」世界観をしゃりしゃりと噛みしめさせる。そうした「貧しさ」が一番伝わってくるのがこの作品だろうか。序盤の「ただ他に相手がいないから兄姉相姦」と言った感じのダメ共依存関係は、アホな中学生が見るようなSF淫夢世界に呑み込まれながら、生に病んでエロは荒野を駆け巡るのであった。
80神がかりクロスハート! (ういんどみる)
処女作である「結い橋」あたりの原点回帰を目指した作品だとメーカーは言っているけど、確かに物語の外側は結い橋っぽく纏めようとはしているのだが、物語の内側はどちらかというと「魔法とHな関係」あたりを彷彿とさせる内容だ。基本的に随分と思い切った構成をしている。作品の外側を整える神様関係のネタは共通ルートと個別ルートの中盤あたりにだけにとどめて、個別ルートの残りはひたすらヒロインだけのイチャラブに当ててしまい、残った伏線は全部最後のトゥルーに任せているんだから。そのぶん、個別ルートはどのシナリオも引っかかりの少ない恋愛シナリオを堪能できるし、特に聖と杏子は傑作級だ。ただ、トゥルーの伏線解消シナリオを読んでしまうと、その隠し設定や世界観をもっと個別ルートに生かせたら、結い橋以上の傑作ができたかもしれないと言うような勿体なさも否めない。まぁここらへんのB級っぽさもどみるの原点回帰なのかもしれないが。 → 長文感想(23958)
85VenusBlood -FRONTIER- (DualTail(DualMage))
[ネタバレ?(Y1:N0)]長文感想(11575)(ネタバレ注意)
75KISS×100 GiriGiriな女達 (WINTERS)
一般的には平井次郎氏の処女作品ということにはなるんだろうが、べつだんこの作品を「最新作ですっ!」と売っても誰も文句を言わない程度には、平井次郎氏は赤ん坊の頃から平井次郎氏だったというわけだ。まぁkiss×2000に比べるとキスだろうがセックスだろうがアナルだろうが兎にも角にも何がなんでもブチこんだれ!といった感じのやりまくりストーリーが展開されているので、キスしーんのインパクトも弱く、物語自体が異様なために平井次郎氏の異様なテキストもそれほど印象には残らない。ただ、音楽のブチ切れ度はこの処女作が一番ヤヴァイのではないだろうか。むろん、一つの楽曲自体がどーこーと言う話ではなく、発情したネコの鳴き声ががかーん♪くわぁーん♪ぽへぇーん♪な歪んだ踏切音で切断され近所の主婦が増税を叫び散らす夕暮れの叙情のような音の塊がテキトーに乱舞しちゃっており、狂った物語の見事なヘテロフォニーになっているのだよ。
70ノーブレスオブリージュ (CLOCKUP)
ノブレス・オブリージュを日本語に適切に訳すと、のーぱん・オブ・ルルーシュということになり、要はオレサマは高貴なる生まれで高貴なる宿命を持っているんだから、テメぇら卑民どもはオレサマに文句を言うのは辞めとっとと原発やら増税やらデフレやらを受けいれやがれ!ということであり、ここエロ助でも高貴なる皆様がたが「この作品の適正点数はこうに決まっているんだから工作は辞めれ」と高貴なる職務に日々邁進なさっているのであるが、しかしこの作品の塗りティームは高貴なる「かみやまねき氏」のゲンガーを上手く生かしきれていない。なんかエロCGに入ると妙にデブっちゃって、ああ普段は化粧とか凄く頑張っていたのかーと年長ヒロインの苦労をしみじみと感じてしまいエロどころの騒ぎではないのである。シナリオのほうも一応真面目にプロットは作っているんだけど、展開がいつも急すぎて茶番にしか見えないあたりが高貴なるものの悲劇であろうか。
85先生だーいすき (SCORE)
例えばあなたの大好きなエロゲシナリオのヒロインが、とつぜんカトリック教会が仕掛けたブルックナーウィルスによって全て「12歳以下しか見えない」立ち絵やCGに変わったとしよう。変更点はそれだけで他は全部変わらない。その時にあなたは今までと同じようにそのシナリオを愛せるかだろうか? エロゲにおけるロリゲーシナリオの抱える問題点というのは、上の例の問題と似たようなところがある。つまり、もしも立ち絵やCGが「ロリキャラじゃなかったら」それはまぁ普通の純愛シナリオと読めるのだが、それが「ロリキャラ」になった途端「そうじゃねぇだろ」と思ってしまうわけだ。このゲームも基本的に前半部分はNHK教育でやってもおかしくない「ええ先生モノ」なのだが、後半になると「ええ先生モノ」の論理のまま「悲しんでいる幼女を愛さないのはヘンだ」という流れで幼女天国に至るのであり、コレの何処がヘンなのかを指摘するのは大変に難しい。
80グリーングリーン3 ハローグッバイ (GROOVER)
その人の卒業後の進路によって微妙な違いはあるんだろうが、卒業式間近の学校生活というのは基本的にうら寂しいモノだ。別れが辛いというよりも、学校に登校する日が減り実際に授業もサボる三年生生もどんどん増え教室はがらんとなって、卒業式の練習のためだけに学校に行って午前中に帰ったりすると「自分は一体何のために学校なんか行っていたんだろう?」といった素朴な疑問が沸き起こったりするものだが、そういう人間に限って卒業式が始まると感極まったりするのだから不思議なものだ。この作品もシリーズ最終作で卒業式が描かれる。だが、どのルートでも卒業式までに語られることは、今までの仲間が学校を中退する話とか恋人関係の自然解消といった、まるでグリグリから登場人物がひとりひとり消え去っていくような寂しさだけなのに、それなのに、僕らは卒業式に感動するしかないのだろう。「学校のみんな」を感じられるのはこれが最初で最後なのだから。