マルセルさんの新着コメント

マルセル

近頃はリアル政情不安状態でTwitterが結構きつい感じになっておりますので、もしかしたらエロ助の更新が多くなるかもしれません(現実逃避)ってことでよろしくお願いします。

んで、この欄は昔は「エロゲ論壇」的なことをちょっと書いていたんですが、今回は久しぶりにそういうネタで行こうかなと。まぁ基本的に「死神娼館」ってバグクソゲーに書いた同人ゲームのお話が多いんで、そっちを読んだ方は繰り返しに なってしまうかもしれませんけども…

「エロゲの未来」みたいなことを言えば、先日の作品で言えば「マルコ」がTwitterでは話題になっておりますが、まぁ別にアレってエロゲじゃない(エロシーンが無い)ので自分には全く興味がないって話を前提とするならば、ああいう「特異的な作品」 と「エロゲの未来」みたいな「一般的な方向性を繋げて」どうこうっていうの、マジで頭が悪いなって思いますハイ。これは別に「マルコ」みたいな作品の試みが悪いって話ではないし、製作者の思いが馬鹿らしいって話でも無いんですよ。製作者が ある種の思い込みを持って特異な作品を作るのは当然だし、それが思ってもみなかったような効果を上げる可能性はあるし、その作品に胸を打たれたとか「魂が震えた」っていうのもそりゃ良い経験だと思います。でもその作品の「独自性」が「新たなシーン」 を作り出すって言うのは、それって単に「芸術評論」の進歩史観テンプレになぞっているだけなんですよねー。世の中には特異な作品は山ほどありますが、それが新たな風潮を作り出すことは滅多にない。むしろ二番煎じ三番煎じぐらいに「皆が真似しやすい」 作品の方がある種のジャンルを開拓していくんですよね。無論だから「マルコが新しいシーンを作り出せなかったから悪い」って話では無くて、そもそも特異作品だから新しい時代を作り出せると思っているその振る舞いこそが、個別の作品を作品として 評価していない芸術的俗悪さを感じさせてホントに下品ですわーオホホ♪

って別に僕は「マルコ」に言及したかったわけではないんですよね。これは今回僕がぶっ叩きレビューを書いた「死神娼館」とか商業エロゲで言えばスティームで高評価を受けているらしい「推しのラブより恋のラブ」の「評価のされ方」をみていて思うのは、 まぁそこらへんは詳しくは「死神娼館」のレビューでも書きましたが、評価の場(まぁエロ助とかTwitterとか)ごとにユーザー層が分かれているっていうか、もっと言えば「その評価の場ごとにそれぞれの評価が分断されているんじゃないか?」ってことですね。 これは昔から「エロ助はシナリオ系作品の評価が高い」とか言われていた話に「近いようで実際はかなり遠い」です。これって点数が20点くらいの誤差があるって話ですよね。でも僕が言っているのは、なんかもう先の「死神娼館」の例で言えば「バグだらけで クリア不可能で0点の作品」でも、それはエロ助では50点前後でも、有名同人ゲームクラスタでは80点から90点くらいを叩きだしてしまうみたいな「分断」が生じているっていう話です。なんかこういうのが「エロゲの未来」の向かう先だとは思うんですよね。

これって言っておきますけど、今のエロ助が「間違ってる」とか「時代に遅れている」っていう話ではないですよ。そうではなくて、単に各クラスタごとに「ある作品はその場では肯定され」て「違う場では否定される」っていうのが当たり前になる感覚です。 別に僕はそれを否定しているわけではないんですが、現にエロ助でゲーム性重視系の同人エロゲって「単にデーター数が一桁台」という意味で評価されていないじゃないですか。んで、こういう駄作でも「同人ゲームレビュアーだけ」でしか取り上げられないから、 そこでぶっ叩かれることがなければ、いくらTwitterや匿名掲示板で糞味噌に叩かれようとも、作者さまは御満悦でバグを放置したまま「EXシナリオを出そうかなー」みたいなことが言えるんですよね。この「評価クラスタの断絶」っていうのは良くも悪くも 色んなエロゲの未来を予感させるところはあります

まぁ良いところを言えば「拾う神あれば捨てる神あり」みたいな感じですかねー。例えば「マルコ」にしても、僕はやっていませんが「エロゲのフルプライス価格帯にしては5時間は短い」っていうのはまぁこの手の「特異演出系」の作品の宿命ではありますが、 あまりエロゲオタのメインストリームからは評価されない。でも「5時間でもこのクオリティなら金払える」的なクラスタが出来上がれば、それは商売としてやっていける可能性はありますからね。その点で言えばこれは「CF]と少し似たような作用が有る。 ある意味で「その支持層だけを満足させればいい」っていうのは、ジャンルの多様性を確保する「ところ」もありますし…

とはいっても、それは「良いところ」だけではないですよねー。その「評価クラスタの断絶」が完全に悪いところに行ったのが、先の「死神娼館」の惨状ですね。具体的には僕のレビューを見て欲しいのですが、まぁ端的に言えば「狂信者の群れ化」する ところですね。その信者の評価クラスタだけ抑えておけばいいだろ!っていう話になると、普通に作品がバグだらけでクリア不可能とかになっても、作者は平然と信者向けアピールだけをするっていう異常事態になるんで、メーカーまたは作品のクオリティ が徐々に低下していっても「そこがそのメーカーの良いところだから」と言って狂信者化の度合いを深めていくわけです。これはある意味でネットの「オンラインサロン」化と似ているところが有って、下手をするとそのジャンルの信者ですらクソゲーという 作品をその評価クラスタだけはマンセーしているという異常事態になりかねない。

またこの「評価クラスタの断絶」は長期的には「分断化された全てのエロゲのジャンル」の活気を奪うかもしれません。それって作り手側も「自分の作品に良い評価を下してくれるユーザー」が集まる場所から見なくなるので「自分たち以外の作品」に 触れるきっかけが狭まってくると思うんですよね。そもそも「評価クラスタが断絶している」ような状態では、両方の意見を聞いて試しにその作品をやってみるってよりも、片方の意見を参考にすることの方が多いでしょうし。そうなってくるとまだ今日の 「エロゲの未来はマルコが決める」みたいな話は牧歌的で、そのうちに「マルコなんてよく知らん」っていう人と「エロゲの未来はマルコが決める」みたいな断絶が当たり前になってくるのが現実的な「エロゲの未来」ではないでしょうか?。

んじゃどうすれば良いのか?っていうと、これ優等生的な答えを言うなら「批評が各ジャンルの交通整理を行って分断を打破する」とか言っておけば非常にそれっぽいのですが、それをエロゲでいうのはやっぱり欺瞞だとは思うんですよね。だって別に NTRゲーに興味がない人がNTRゲーをやっても適切な評価は出来ないってことになると、ある意味で「自分が好きなエロだけを追求する」エロゲオタがクラスタ断絶化するのは当然だとは思うんですよ。そこで一ユーザーの立場から「クラスタ固定化が良くない」 という議論を導き出すのは案外簡単なようで難しい。だいたい、例えば「イチャラブ好き」のレビューを信頼するとしたら、その人が「イチャラブに偏って好き」だからであって、NTRとイチャラブ両方好きだから彼の意見は公平で信頼できるみたいな話は 単なる批評的倒錯でしかないでしょう。

それではエロゲユーザーはどうすれば良いのか。それはオタクの基本に戻って「自分の好きや自分のエロの嗜好を何よりも優先しろ!」というのが、このクラスタ分断の悪影響からエロゲを守る唯一の方法であると僕は思います。どういうことかというと、 先の死神娼館みたいなことが起こるのは、端的に逝って「自分の好き」よりも「その同人ゲークラスタのコミニティの維持」を優先するから駄作を良作だと言い換えたりするんですよ。エロゲよりもエロゲオタの友人を大切にしだしたらエロゲオタとして 完全に終わってるわけですわ。だからある程度はクラスタ分断が起きるとしても、エロゲオタは決定的に「自分ひとりの好きとエロ」を大事にするべきであって、いざとなったらそのクラスタの知り合いを「お前はわかっていない!」とコミュ省喧嘩しなくては いけないわけですわ!」つまり、この人格破綻者の群れであるエロゲ批評空間こそがエロゲという文明を守る最後の砦になるわけですよ!。

あー、いちおう断っておきますと、僕は「本当の自分」とか「本当の自分の欲望」みたいな話は「積極的な意味では」認めておりません。消極的な意味で、例えばLGBTな遺伝傾向を持つ人が異性愛環境に慣れずにどうこうって話から「本当の自分」を言い出すのは 妥当な議論だとは思いますけども、何らかの廻りの環境とは無縁な「本当の自分それ自体」が有るって言うのは先の消極的な議論を取り違えているだけだとは思うんですよね。何らかの神のように自律的な存在として本当の自分があるわけでは全くない。 とはいえ、先の消極的な「本当の自分」が辛うじて成り立つように、やっぱり単なるクソゲーをそれでも周りに合わせて褒めなきゃいけないとか、或いは周りの評価に踊らされていたけど、この作品はあまり面白くなかったといったように、人は完璧に 周囲のクラスタの操り人形に慣れるわけがない。そうならそうでクソゲーやっていても楽しめるはずなんですけどね。だからエロゲオタとしては「自分の好き」とか「自分のエロ」を「意識的に好きであり続けるような」緊張と努力とその言語化がこれまで 以上に必要になるんじゃないですかねえ。別にそれを怠っても良いんですが、そういうことをやるとマジでクソゲーでも別に良いじゃんっていう酷い人生になりますし、自分の「好きな正妻」をきちんと意識的に決めておけば「逆NTR]や「誘惑エロゲ」の 快感も大きくなるんで良いじゃないですがグヘヘ(終

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83素晴らしき国家の築き方 (アイリスフィールド(同人))
良い意味で典型的な同人ゲーの「良作」だろう。これを定式化するなら「1:ゲーム性は兎に角難易度設定から経験値稼ぎまで自由度が高くていろいろやれる感じが一番楽しい(裏を返せば自由が高いだけで最適戦略の幅は少ない)」「2:シナリオは同ブランドの他作品と関係していて、当作品の内容よりもそれらのサーガ的な壮大な世界観を感じさせる」「3:エロはやっぱり早漏れ量より質でパートボイスでもエロシーンにはボイスを使わないくらいエロ軽視」ってのが、これらの典型良作であるが、この作品は「2」の部分が良く出来ている。序盤から中盤までは「この作品単体に収まりそうな内容」なのに後半から徐々にサーガ的な加速が強まりグイグイと強引に長大なテキスト量を読ませてしまうところが面白い。にこういう「バランスは非常に悪いが作り手の異様な熱意」を感じさせるのがこの手の良作の良いところではあると思うんだが、この質より量の無駄エロがなぁ…
80ダンジョンタウンEX ~夜魔と淫魔の聖誕祭~ (サークル冥魅亭(同人))
次回作の「死神娼館」と相対的に比べてしまうと、こちらに85点を付けたくなるほどに「期待が持てる処女作」だった作品だ。お世辞にもゲームバランスは良いとも言えないが、ダンジョン探索におけるレアゲッターや隠し通路発見といったおなじみの要素と「密着モード」という独自のエロと結びつけたゲーム性の独創性と、エウシェリーぐらいの壮大な世界観を組み立てながらも、ファンタジー世界が少しずつ闇と淫魔の世界に飲み込まれて行くような粘り強い作劇が、まだ粗削りながらも見事に「このブランドでしか味わえない」と思わせる強い印象を感じさせてくれる。むろん同人ゲーならではの駄目なところしてエロシーンはどのシーンも早漏れだし、パートボイスなのは良いとして本番エロシーンには何故かボイスなしという様々なアレ仕様を改善した次回作はきっと素晴らしい作品になってくれるはずだったんですよねぇ…まぁ死神娼館が詰まらなかったという人は是非。
77破戒シスター (銘菓! エンゼルまんじゅう(同人))
同人エロゲーでは「中編エロRPG」とでも言えるジャンルがあり、強いてその特徴を纏めれば、プレイ時間は20時間前後で、物語はそこまで入り組んでるわけではなく、ある一定の割と単純なプロットラインをRPGのゲーム性を用いつつ走ることで、そこから見える物語の雰囲気とか、色んなキャラクターの成長なりやり取りを描いていこうといった感じである。さて、この作品はホラーというか吸血バイオハザート的な物語を踏襲しながらも、そこはそれ昔の「コロコロやボンボン」という「幼稚園児的ギャグマンガ」のセンスを持ってるこのブランドの作者なので「ホラーな世界観なのに主人公はエロの事を第一に考えてるアホ」というギャップが笑いを生み出しながらも、一応はきちんとこのアホ主人公が成長していく過程を示しながら、最後にはきちんとエロゲ的なハッピーエンドを迎えるという手堅い逸品になっている。同人エロゲなのでエロ薄という難点はあるんだが。
71お願い!召喚!!使い魔ン (銘菓! エンゼルまんじゅう(同人))
サークルのファンだからこそ「劣化マリオン+劣化破戒シスター」という評価を下さざるを得ない今作。最大の問題は「ストーリーに特化して特定のキャラの絡みや物語やエロをやりたい」のか「色んなキャラを仲間(使い魔)にしてパーティ編成を楽しませたい」のか、そのどちらも中途半端なよこと。「主人公と召喚されたアクマ君と藤蔵豚くんとアクマ君の婚約者の竜ロリ」が織り成す「ショタアクマ君を主人公と竜ロリが取り合うエロコメ」と、ヤクザもん物語が進行していくいつものコメディタッチも今回は単純テキスト自体量が少なくて、また「色んな使い魔」を仲間に出来ると言っても、半分以上は「豚キャラ」で埋まっていて、例えば「全員貧乳キャラを集めてオール貧乳ボーナスや!」といったお遊び要素は薄い。「まぁバグとかは無いしRPGとしてはそれなりテンポが良い」だけの作品になっちまった感が有り有りで、次回作は方向性をきちんと明確にしてほしい。
1死神娼館 ~ 宿屋の主人に転生して女冒険者にいろいろするRPG (サークル冥魅亭(同人))
発売後二週間近く経っても「クリアできないレベルの深刻バクがたくさん残ってる」時点で「商品として成立しておらず」0点は当然だとしても、バグを除外した点数で言えば40点ぐらいかな。基本は前作ダンジョンタウンから全てが劣化している。新規SLGパートは「作りかけ」の完成度で、大量のダミー選択政略と大量の無意味自由度をばら撒き「この作品は色々できるんだぁ感」で幻惑し実際の最適行動は一択に近く、5クリック早漏エロシーンを見る為にユーザーに3時間くらいの作業プレイを要請するような「やり込み性」に満ちていると評してもよかろう。物語パートは前作DTの壮大な世界観を流用し伏線を匂わしながら、散発事件を中盤までに次々に起こし中盤に出てくる中ボスが実は全ての糸を引いていましたぁをやるだけの噴飯モノなのだが、こんなクソゲーがDlsiteや同人ゲームレビュー界では「良作」扱いされてしまう現実が一番のクソゲーであろう。 → 長文感想(13620)(ネタバレ注意)
80姫と穢欲のサクリファイス (Escu:de)
エスクードと言えば「優れたゲームデザインと個性的なシナリオ」で知られるブランドだと思うが、実のところは「確かに優れたゲームデザインであるが、そのゲームデザインとは妙に歪なシナリオを描くブランド」と言った方が正しくて、今作も御多分に漏れない。調教SLGとしては、一本道に等しく自由度が少ないとはいえ、豊富な差分テキスト&調教コマンドと弩エロCGによって「既読スキップの嵐にならない」常に新しいエロ進行を満喫できるゲームバランスを実現しているのは高評価だし、シナリオも復讐物語をメインとしながらも、其処彼処に漂う復讐の寂寞感も良く描けており、悪魔ヒロインと一緒におこなう3P調教も素晴らしくエロい…のだが、どうにもこの「調教エロゲ」と「復讐物語の寂寞感」が妙にズレているというか、意図的にズラしてるような、このエスクードらしいバランスは評価が些か分かれそう。昔の調教ゲーのサブエンドルートみたいな作品か。 → 長文感想(10821)(ネタバレ注意)
70イブニクル2 (ALICESOFT)
前作のよかったところ(メインヒロインたちを全員嫁にするハーレムファンタジーRPG世界観の構築)をそのまま受け続きながら(+90点)前作にはなかった悪かったところ(経験値稼ぎを要求するRPG難易度上昇や英雄病の蔓延)を考えなしに付け加え(-5点)前作の悪かったところ(お笑い系のエロや肝心の複数エッチのスルーやお約束エロの追加)を数倍にしつつ(-5点)トドメとして単純にメインプロットが超劣化している(-10点)故に「最終的に萌えゲだけが残った」のがこの「イブニクル2」である。前作ファンとしては「ハーレム世界観」だけは満足に味わえるので、そこまで不満は無いのだが、エロ系軽視やシナリオの劣化等々と「あからさまに劣化してる」部分は否めず流石「ソシャゲに全力投球する」と宣言したアリス様は自社ファンに対する「手の抜き方が巧いなぁ」と感心させられる逸品だ。アリスファン以外は別にやんなくてもいい作品だろう。 → 長文感想(13969)(ネタバレ注意)
86はぴねす!2 Sakura Celebration (ういんどみるOasis)
いまや日本人のストレスを一身に浴びた血塗れとげぬき地蔵とさえ言ってもいい「けものフレンズ2」のスタッフが参考にしたと(俺の脳内では)される「ウィザーズコンプレックス」というヘルジャパンエロゲの決定版を生み出したどみるが、ウィザコンの反省を踏まえ送り出したのが、このどみる最高傑作とさえ言っていい「はぴねす2」である。前作のオマージュどころか、共通ルートでは前作のヒロイン配置やシナリオ構造を6割型コピーするという「前作もそんな感じだったようなデジャブ感」を連想させつつ、個別ルートではそれを踏まえつつ全く新しい物語を生み出しながらも、それでいてどこか温泉まんじゅうのようなむかしのエロゲの暖かい雰囲気を醸し出す。グランドが実質ハーレムなのに3Pがひとつしか無かったり、あまりそれを生かせてなかったりと多少の弱点はあるものの、まさに昔を振り返りながら、令和の新しいイチャラブエロゲを提示した傑作なのだ。 → 長文感想(45929)(ネタバレ注意)
82闇染Revenger -墜ちた魔王と堕ちる戦姫- (Escu:de)
エスクードと言えば、物語と融合したゲームシステムと、選択肢より物語への感情移入を巧みに操作するようなゲームナラティブによって世評の高いメーカーであったが、今作はそうした既存の魅力に加え「闇堕ち恋愛イチャラブエロゲ」とでもいうべき、新しい方向性の悪堕ちにチャレンジし見事に成功を収めたと言えよう。主人公が正体を隠しヒロインと接するジャンルのお約束を踏襲しつつ、その中で主人公が普通の恋愛ゲのようにヒロインの悩みを知りながら、ヒロインの悩みを突いて裏ではヒロインを凌辱し自分のモノにする「ヒロインを凌辱したいが、しかしそこまで酷い事はしたくないし、最終的には独占してイチャラブしたい」という非常に都合のいい純愛凌辱願望を満たしてくれてありがたや。そういう作品なのに、闇堕ち後のイチャラブエッチや描写がやや少ないという弱点もあるが、今までの闇堕ちゲーには純愛凌辱が足りないという人には垂涎モノの良作だろう。 → 長文感想(21314)(ネタバレ注意)
70ぱらだいすお~しゃん (PIXEL MINT)
エロ助のPOVに「大作なり損ね」というものがあるが、まさにその名にふさわしい作品だ。この作品は大きく分けて「ゲーム性部分」と「シナリオ部分」の問題があり、前者は「内容云々以前にその作中の位置づけからして間違って」おり「シナリオに連動しない単体ミニゲーム」という位置づけなのに、トゥルーを見るためには必ずクリアしなければならないという苦行っぷりが酷い。後者のシナリオは「描写不足」と「個別ルートのトゥルーエンド伏線化」によって作品が意図したような広大な物語を構築できていない。個別の積み重なりが、トゥルーエンドのテーマ性に繋がるような構成なのに、その個別ルート自体が描写不足且つ「肝心な描写はトゥルーのネタバレの為にスキップ」されるので、個別ルート自体がどうしても中途半端になってしまう。ヒロイン描写とエロと電波トゥルーシナリオは結構面白いので「大作風味」味をスナック感覚で楽しみたい人にはアリだろう。 → 長文感想(19794)(ネタバレ注意)
90Succubus Rhapsodia (Dreamania(同人))
この作品自体が二次創作で生まれたという運命は連鎖していき、サキュラブ誘惑スキーたちがMODに大集合した結果、オリジナルのエロテキストどころか、エロCGも20枚以上追加され、今現在も更新が途絶えないような「サキュバススキー紳士の創作場」になってしまったという特異な作品というか、誘惑エッチやハーレムエッチといった最新の同人エロを適切に表現できる二次創作プログラムである。RPG形式を利用しながら、作品世界の輪郭を世界地図MAPのように明確に描写せず、物語と世界の断片を絶妙に彷徨い繋げるような本編も面白いが、やはり今作最大の魅力は「サキュラブの誘惑エッチやハーレムエッチ」を徹底的に極めんとしてるMOD版だろう。BFのシステムを用いながらも、商業エロゲのエロシーンと同じくらいの尺が用意され、いま現在の商業エロゲでは味わうことのできないサキュバスたちの未知なる誘惑ハーレムがあなたを待ち受けているのだ! → 長文感想(62322)(ネタバレ注意)
75あるいは恋という名の魔法 (おもちそふと)
「御上品であるが故にとってもエロい萌えゲ」というのが、僕の適当な感想なのであるが、「御上品」は人によって解釈の幅があるとは思うので「表現やヒロインの性格や物語の幅がノーマイライズされた」と言えばわかりやすいだろうか。萌えゲそのものが、ノーマライズされた表現を用いるジャンルだが、この作品はそれ以上に小学生の絵本のように振れ幅が小さい静かな世界で、それが故のユーモラスな台詞があったりと多少の工夫もあるが、基本的には退屈気味な萌えゲと言う評価は妥当ではあるだろう。だが、この作品は紳士と盲愛モードというシステムを導入しており、これが実に素晴らしくエロいというか「絵本の世界の王子さまになり切ったようなエッチと、純粋な王女様に性的に尽くされまくるようなエッチ」という絶妙な夢心地を表現している。細かい設定とか世界観よりもプリキュアみたいな子供教育ファンタジーでエッチしたいという人にはお勧めできる逸品だ。 → 長文感想(35765)(ネタバレ注意)
87あぶのーまるらば~ず (とるてそふと)
エロゲのエロとシナリオの関係においては、だいたい三つの位階を設けることが出来る。一つは「単純に物語にエロシーンがくっついてる」だけの作品で、大半のエロゲシナリオがこれに該当し、エロの配置は良くも悪くもユーザーがそこに意味や劣情を見出すものとなり、今作では幼馴染の姫兎が該当する。二つは「物語がエロの傾向に結びついてるもの」で、ジャンル抜きゲや、エロ導入に拘ったイチャラブエロゲがそれに値し、兄姉近親相姦を懐かしく巧みにSM物語に接続する暁乃や、未知なる感情と性癖に悪戦絶頂する鏑城もこの中に入るだろう。そうして最後の三つは「人間とエロの関係それ自体について」挑もうとする勇者であり、さらに、この作品の瀬利ルートは第二位階の「誘惑エロヒロイン」という昨今性徴目覚ましいジャンルを見事にエロゲながらも、その論理的な帰結としてのエロに病んで愛はパンツを駆け巡るを走り切ってしまう小池百合子シナリオの傑作だ。 → 長文感想(61427)(ネタバレ注意)
78桜ひとひら恋もよう (Parasol)
普通なパラソル作品である、とはいえ大半のユーザーは「パラソル作品そのもの」が良くわからないと思うので説明すると、まず悪い意味からいえば、体験版でいわれたような「糞シリアス」は本編においては殆ど関与しない、というのは「マイナス要素」であって、これは逆を言えば「共通のシナリオ要素が個別ルートには殆ど関係がなく」実妹の紗矢ルート以外は「個別入ったらあとはシナリオとは関係ないイチャラブオンリー」でしかない。もちろんそれを「良い部分」という事も可能で、千歳ルートは恋愛シナリオとしては結構ブヒれるし、美綾ルートの永遠と甘やかしエッチさせられ続けるシナリオも好きな人には良いのだろうが、そうなってくると「なぜ学園合併シナリオを共通に置いたのか?」昨日機能断絶となり、結局この作品は実妹の近親相姦を盛り上げるためのシナリオ設定の為に他を犠牲にしたというシスコンファーストが、パラソルの「普通」となる。 → 長文感想(32809)(ネタバレ注意)
65ニュートンと林檎の樹 (Laplacian)
「テンポよく読み進められるエロゲ」は「チンポよく勃起できないエロゲである」し「マンコよく突っ込みたくなるヒロイン」も描けないような「よぉく読むとちっとも良いシナリオではない」を立証してしまった作品だ。「一日くらいでコンプリートした」人が評価が高くなるのは頷ける。確かに「引き込む力だけ」で「細部の雑な部分」をスルー出来る力は持っており、軽妙なテキストは常に予想外の方向に進んでいくプロットにスムーズに繋がっていくしなやかさは、これら全て「共通ルート」への美点となり、そうして「個別ルート」においては全て地獄に堕ちてゆく。個別ルートが通常エロゲの半分以下の長さで、更には葉鍵時代を思い出されるような恐怖のエロイッカイズツに等しい構成は、ヒロイン感情移入だけではなく、実は「シナリオ重視」にもマイナスであり「ぜんぶ童貞のせいだ」は「早漏だから前戯が上手いだけのふにゃちんシナリオ」を隠蔽してるに過ぎない。 → 長文感想(28523)(ネタバレ注意)
85彼女と俺の恋愛日常 (Parasol)
パラソル作品では、前作に次ぐ「普通に楽しめるレベルのイチャラブゲー」+「異常なほど可愛い妹ルート」ゲーと言えよう。このブランドは毎回エロだけでは鉄板で、今作も幼馴染みにメイドご主人様プレイとか、萌えゲのエロ王道を解っていて素晴らしいのだが、今作はそこにシナリオブーストがきちんと適切に掛かっているので隙が少ない。ちこたむヒロインのシナリオは、ヒロインの悩みを、恋人後の恋愛のなかで少しずつ解決していくという構造によって「シナリオのテーマ進行」と「主人公に感謝デスイチャラブ」を反復させていくという、イチャラブ描写とテーマ進行を危なげなく進めていく丁寧な作りなのに、そんな鉄板を隕石によって打ち破っていくのが実妹シナリオだ。シリアスやシナリオが逆に欲しくなるような、兄妹のふたりだけの世界が最初から最後まで展開されており、近親相姦シナリオというよりも火星人の恋愛のようなイチャラブショックの清々しさよ。 → 長文感想(37648)(ネタバレ注意)
75遊聖天使プリマヴェールDrei ダークミッション (Escu:de)
作品の狙いは良いのに高い点数は付けられないのは、分岐シナリオを纏めきれる自信が無いから、こういう仕様にしたんだろうけど、あくまで分岐シナリオの体裁を取っているのに、実際は分岐毎に「物語時系列を無視したミニシナリオが語られる」(Aヒロイン分岐をすると、まだ調教していないBヒロインが悪堕ちしてるみたいな)という仕様はやっつけだろう。とはいえ、このFDは今までのプリマシリーズでもきちんと描ききれなかった「悪堕ちイチャラブ」をきちんと描いているという点では、調教ゲーとしてはかなり高く評価できる。一般社会の闇を見せつけられ徐々に悪の結社側に心が傾いていく描写を、地味ながらも過不足なく描き、悪堕ち後も悪堕ちコスだけではなく、正義コスチュームで悪堕ち状態の正義のヒロインとご主人様ラブラブエッチが出来るというのは、まさに「有りそうで無い」良いところを突いた作品だ。本編からこれやっとけば傑作だったのになー。
70姫恋*シュクレーヌ! (Princess Sugar)
糞シリアスに対する批判というのは「イベント」に対するモノが多くて、897だとか、妹とセックスしてこんなのは良くない別れようとか、100万円取られた苛めだと教師に訴えたらそれは恐喝であり苛めでは無い!とかそういう話であるが、この作品をやれば「糞シリアス」というものが、基本的に「作品の構造」に内在するモノだと言うことがよくわかる。べつだん、この作品は「酷いシリアス」と言える事件は起きない。但し、この「夢」と「現実」の世界の往還という作品シナリオが「夢ではヒロインに告白していちゃエッチ」するが「現実ではまだ告白も出来ずに問題山積み」という対比を作ることによって、前者の結構よさげなイチャラブ描写が「しかしこの後は必ず冷や水を浴びせられ現実」により見事に相殺されてしまう。むろん、それ作品の狙い通りであり、そのようなイチャラブ幻滅スキーにはお奨めであるが、イチャラブユーザーには「糞シリアス」なわけだ。
83キミトユメミシ (Laplacian)
七月ダークホースゲー扱いされている今作。発売前は声優陣が豪華な抜きゲーっぽいと言われ、それが歌も豪華だが内容はワカランゲーへと変わり、体験版が公開されたら思わず便秘少女も荒野を目指してしまうくらいの変幻自在ギャグ十字砲で期待のバカゲーへと祭り上げられたものの、実際は今どき珍しい地味な「ヒロインと一緒に頑張ろう青春ゲー」だったでござるよ。大半ルートは序盤から、早くもヒロインと主人公の目標が決まり、後はそれに向けて様々な問題を解決しながらも、基本は日々の努力をイチャラブしながら続けていくのみ。ヒロインの夢を覗き見する一方関係から、ヒロインの未来への夢を共有していく「キミトユメミシ」ダブルミーミングを生かした時雨ルートは処女作とは思えないクオリティなのに、ブツ切りが目立つ他ルートや、淫夢ネタをギャグ以外の特にエロに上手く生かしていない等々、処女作らしい荒削りさと新鮮な推進力に満ち溢れた良作だ。 → 長文感想(14697)(ネタバレ注意)
73リプキス (戯画)
この作品のキャッチコピーの「等身大の恋愛」みたいな言葉はあまり好きでは無いのだが、敢えてこの言葉を借りて評するなら「共通ルートは等身大の学園生活を描いてるが、個別ルートはSDイチャラブゲーである」といった作品だろう。兎角、共通と個別のギャップがなかなかに酷い。共通は地味な日常描写からヒロイン達の関係性を少しずつ深めていくのに対し、いったん恋人になったら基本「デートしてHして寝る」だけの繰り返しを、しかも普通の萌えゲの半分くらいの尺で描くだけで妙な即物的気分。個別の描写自体はそれなりによく描けており、特にハヤねぇルートは終始お姉さんキャラのリードで、恋愛もHにお姉さんにゆっくり任せていけばいいかなぁポカポカ気分に浸れるルートではあるものの、やはり短さだけは如何ともしがたい。始めから「コンパクトに終わるイチャラブゲー」を求める人にしかお奨めできないのが、部分的な質は悪くないだけに残念ではある。
78ワールド・エレクション (Whirlpool)
渦巻き10周年の今作だが「昨今の流行りを今までの渦巻き作品に取り入れようとして」半分失敗半分成功した作品。成功から言うとクルル以外の個別ルートはそれなりに面白い。渦巻き作品のファンタジー俺TUEE系バトルをどのルートも、学園選挙ネタと絡めてイチャラブラブコメにそれなりに上手く取り込んでおり、尺とエチが通常の半分な点を除けば、軽快な萌えゲとして良作評価はできる内容なのに、もう半分の失敗がそれを微妙に妨げてる。例によってトゥルーの唐突シリアスだけが問題では無く、その「世界」を救う「世界選挙」の「世界」がトゥルー以外の全シナリオで充分に展開されていないのだ。同じ系統の「セブンズ」に比べると、サブヒロイシナリオがエチだけで終わっており、メインヒロインの世界が充分に描写されていないのが致命的。結局異世界ヒロインと発情セックスしたり愛天使エッチなまみず絵が激しくエロ過ぎる「世界勃起」と化してしまった。 → 長文感想(19741)(ネタバレ注意)
82QUINTUPLE☆SPLASH (Parasol)
パラソルっていうメーカーは、昔からわりと作風がコロコロ変わる不安定なメーカーで、さらに今作からは看板ゲンガーだった「ちこたむ」画伯も抜けて、なんかウリ要素あるんですかこれぇ?みたい微妙雰囲気が漂っていた今作だが、こういう時に限って良作がポンと出たりするからエロゲっていうのは面白い。水泳大会展開になりながらも、最後まで本当はもっと楽しいことをしたいー、主人公にいいカッコを見せたいだけーと、だらけイチャラブする亜美ちゃんシナリオや、アニキからお兄ちゃんまで兄妹の関係性の変化をシリアスを交え丁寧に描きつつも、根本的な所ではいつもお兄ちゃんに子供のようにじゃれ合っている姿を見逃さないい巴シナリオといった、イイ話や成長頑張りました話には収斂されない「水と弾けるようなイチャラブ」の毎日を軽やかに描いてる。貧乳ボディを煽り立てる着エロや何気ない日常仕草からのエロ移行といった、間接エロの強調も素晴らしい。 → 長文感想(40870)(ネタバレ注意)
75吸血姫のリブラ (onomatope*)
「イチャラブ最高神海原」レベル10と「ハーレム天使オノマトペ」レベル8と「厨二病堕天使燃えゲ」レベル6をメガテン三神合体させ、生まれたのがこの「吸血姫のリブラ外道ゲー」レベル4である。このタイトルの「リブラ」とは「ライブラ」つまり「天秤」を指し、物語としても吸血鬼と人間、またはハーレムと純愛と言ったような「価値観のバランスを探る」ような展開になるのだが、この物語と「イチャラブ」「ハレーム」「厨二病燃えゲ」の組み合わせが最低最悪。正妻と最後は悲劇だがイチャラブしつつイリスちゃん(ルート無し!)をプチレイプして責任取らずに終了とか、世界の滅亡よりも自分のアイデンティティの方が大事話が連発され、まともに主人公の葛藤に付き合う気が失せるプロットになってしまってる。唯一素晴らしいのは、主人公が意に反して発生させる魅了からの魅了Hであり、ヒロインを寵姫にしちゃうメロメロ背徳感が物語と共に伝わってくる。 → 長文感想(31538)(ネタバレ注意)(2)
45トラベリングスターズ -Traveling Stars- (HOOKSOFT(HOOK))
自傷HOOKが設立15周年記念作品として放っちゃった新感覚「イスラム国ゲー」の傑作である。無論イスラム国がイスラム教と全く関係ないように、この作品もHOOKを自傷しているものの本来のHOOK作品と全く関係が無いばかりか、過去のHOOK作品の要素を恣意的に悪用し正反対の愚作を作り上げたという点では、イスラム国以上のツラ汚し作品と言えるだろう。「まったり日常」は共通ルート個別ルート共に「ヒロイン以外のサブ・モブテキスト」に奪われて「イチャラブ描写」は減少気味な上にシナリオがイチャを殺しており「山場に頼らないシナリオ作り」は糞バトル展開や糞トラウマ展開や糞泣きゲテンプレシナリオを多用しつつも最終的に「テンプレシナリオとしても崩壊してる」という自爆テロでHOOKユーザー&メーカーもろとも木っ葉微塵じゃあ。このHOOK新体制の堂々たるHOOK遺産の大爆破を前にしては萌豚の正義の脱糞を下すほかは無い。 → 長文感想(37670)(ネタバレ注意)(1)
70らぶらぶ♥プリンセス ~お姫さまがいっぱい! もっとエッチなハーレム生活!!~ (ぱじゃまエクスタシー)
「期待は失望を二乗する」という名言があるが、怒りを覚えるレベルの作品はそれまでにマイナス分に相当するプラス面白さがあったとも言えるわけで、この作品は「ハーレム期待を裏切るハーレム作品」としては 傑作に達した至高のガッカリゲーだと言ってもいい。共通ルートが素晴らしいのに、個別ルート短すぎるという早漏れシナリオに加え、一部ルートではエロすらも早漏れというハクオロとーじーぼーの先には「誰得シリアスシナリオ」をハーレムシナリオのテーマ性の為に壮絶な勘違いをぶちかましてくれ、良作ハーレムゲーを期待したユーザーを絶望の海に叩き落としてくれようぞ。メインヒロインそっちのけでBBAサブヒロインが活躍する「ハーレムスキーなら嫌いなヒロインも幸せにしろよなww」アンチハーレム嫌味も最高だ。エロCGや一部エロやハーレム日常描写は良いので抜きゲとしてはわりと評価できるが、故に ツラミも増してしまう難儀な作品じゃ。 → 長文感想(23493)(ネタバレ注意)
78恋想リレーション (Lump of Sugar)
ここ2~3年くらいの萌えゲ業界はそれなりに「ゲーム性」の導入に意欲的であるが、この作品はそのあんまりな完成度によって「紙芝居エロゲなんて時代遅れ」という風潮に挑戦状を叩きつけるような熱血反面教師エロゲだと言えよう。その体たらく詳細は長文にて語るにしても、例えば「ジャンプ機能」を搭載しながらそれを使うと正解の選択肢を選んでも攻略不可とか鬼畜トラップが満載なので素直に攻略サイトを見るのが賢明ゲー状態。こんな糞ゲーム性に反して、恋愛描写やらエロは凄くイイから困る。特に友達以上恋人未満の微妙な関係の上での、こそばゆい恋想のさわり合いがとても上手く書かれており、さんざんそこらへん焦らしてからお兄ちゃんをメイド服を誘惑する由羽子とか、恋愛無自覚100%なのにクリティカルヒットを連発する唯華とか「このヒロイン、どこまで誘っているのか?」とか妄想しながらニヤニヤしたい又はホビらじAPスキー向けの萌えゲだ。 → 長文感想(35043)(ネタバレ注意)
90イブニクル (ALICESOFT)
オタクが、増えすぎたエロゲをソシャゲーに移住させるようになって、既に5年が過ぎた。膨大なソシャゲーはオタの第二の故郷となり、エロゲオタは長年の尊厳と引き替えにデレマスで刹那の尊さを得て、そして、死んでいった。西暦2015年(だぶるおーせぶんてぃーないん)、アニメ自爆を経てもケッコンカッコカリは止まらず、オタは自分の艦むすゲームナラティブを共有生産する集団二次創作乱交体制を樹立し、母たるエロゲの独占生セックスから独立を宣言。エロゲ連邦の最古国アリスは新兵器の開発に着手する。巧みなゲームバランス調整で無駄のないキャラ育成&バトルを実現させたRPGによって、フィールド上にあらゆるサブイベントシーンを配置し、ゲーム性体験とストーリーをシームレスに繋げることで、エロゲの豊潤な物語とイチャラブを見事に融合させるケッコンカッコトゥルー嫁ハーレムエロゲのレゴンギスタを目指して……その名は「イブニクル」だ。 → 長文感想(59338)(ネタバレ注意)
77ミライカノジョ (PULLTOP LATTE)
ハーレム作品かと思いきやループとかタイムリープとか混じって、なんかよーわからん感じになっている作品だが、基本的にはそれらの物語を「主人公とふたりの一夫多妻関係を描くための」横線として用い、ストーリー展開以外の縦線の描写では3Pエロや3Pイチャラブが描かれる作品だと思えばわかりやすいだろう。後者「だけ」に限れば3Pエロゲの中でもわりとよく描けており、別次元のふたりだからこそ、いろいろと違いはあっても最終的には主人公が好き!で3人仲良くイチャラブやエッチが出来る雰囲気は他の作品では得がたいものだ。但し前者のストーリー横線が、3P関係に成ってからも「別次元に帰る」とか「一人を選ばなきゃダメなんじゃ無いか?」みたいな愚息もションボリで引っ張りまくっているため、結局は幼女ロリっ娘に「みんなでHしてくれないんですか?」と涙目で誘われて集団淫行に耽りたいひとしかお奨めしにくい抜きゲーになのは否めない。 → 長文感想(28398)(ネタバレ注意)
77レベルドレイン2 ~尻尾に吸われるためのレベル上げ~ (askot(同人))
エロRPGには珍しくちゃんとした音声(フェラ音のみとかじゃなく)付きでソフトMスキー向きってことで購入。タイトルだけみると売春RPGみたいに「エロを前面に押し出した」エロRPGに思えるが、表面的にはきちんとRPG世界観と今のアリスゲー程度のゲームバランスを備えた正統的なRPG「だからこそ」レベルを魔族たちに捧げてしまうという堕落風俗エロが際立つ作品になってる。レベルドレインといっても基本はスキルステUPがメインなので、最後のオマケを除きさほど面倒ではない。エロシーンもそこそこ尺は用意されて、特に「言葉責め」か「喘ぎ声責め」かのエロボイスチョイスができるのは好ましい。ただ、十把一絡げキャラにレベルを捧げるよりも、キャラを絞って「レベルを捧げれば捧げるほど好感度うpでエロも過激に!」な自分としては、途中で奉精作業感に襲われたのも事実。もっとロリ巨乳サキュバスのトトちゃんと堕落Hしたかったのに!
75さくらシンクロニシティ (WHITESOFT)
その作品の優れた○○ルートを冠して○○ゲーという呼称はあるが、その伝で逝けばこの作品は共通ルートゲーとでも言えよう。魂が繋がる双子と自分のなかにいるもう一人の自分、自然に囲まれた学園から不自然な自然科学によって産み出された魔法の世界のなかで、初めての他者と異性の接触から生まれる驚きと喜びを繊細なタッチで描く共通部分は昨今のエロゲでは味わえない新鮮なシンクロニシティ。だが、昨今のエロゲには必要な……否、エロゲには基本的に必要な個別ルートの甘さと量が決定的にこの作品には足らない。伏線が未回収だとか未完成とかそう言う話ではなく、伏線は綺麗に回収されているが、逆に言えば伏線を回収してるだけの物語であり、エロは当然のことながら萌え以前に恋愛感すら殆ど欠如してしまっている。個別伏線回収した後に共通ルート読んだ方が面白いっていう珍しい体験も出来るくらいだ。フルプライスの長編ゲーで正直これは頂けないのぅ。
80Dragon Carnival (SPLUSH WAVE(同人))
基本のゲームデザイン自体は、悪くはないが特筆すべきバランスでも無く、基本は魔力または物理を上げて範囲攻撃一発おkで最後までクリアできる雑な攻略性である。だが、この作品が「80」点に値するのは「レベリング」の作り込み。基本的に本編の進行とは関係なく、自分でMAP難易度を異常に上げたりして序盤からレベル100以上の敵にチャレンジしたり、洒落抜きで100体以上のユニットをリアル時間と連動した「遠征機能」で回すことも出来たりと、基本はソシャゲー由来のレベリング機能をクローズゲーに落とし込むに成功している。自分の工夫次第で習得経験値が10万から100万に上がる快感は九尾ゲー以上。但しテキストはソシャゲー以下というか「ハプニングエロイベント」しかないので、レベリング上限に達したときの虚脱感は、エロゲで僕らが「ゲーム性とかやりこみ」という名で呼んでいる面白さとは何か?と考えさせられてしまうほどに深刻だ。
79淫魔の城外伝 ~サキュバスに負けた勇者のその後~ (雪見日和(同人))
基本は続編作品であり、前編もサキュバススキーにとっては良い作品だが「サキュバスに誘惑エロをされたいが、罵倒とか性奴隷だけの扱いにされるのはイヤで、主人公オンリーに愛して欲しいんだけど、しかし普通の和姦じゃイヤダー」という要求の多すぎるM野郎にとっては、こっちの作品が基本的にはベストである。堕ちきった勇者がキュバスメイドと心も身体も溶かされるあまーいセックス漬けな毎日とか、勇者が背徳感に揉まれながらサキュバス漁りという甘美な誘惑に負け、自分から高貴なサキュバスお嬢さまにペット志願に逝くぅとか「だから同人エロゲってサイコー」ってなマイナーツボを心得た物語も素晴らしいが、エロシーンの「主人公にナチュラルな好意をぶつけながら、だからこそ甘く苛めたり、優しく射精管理してくれちゃう」サキュバスの好意がそのままサキュバスの誘惑エロに転化するエロテキストも最高。これで音声がつけば言うこと無しだったのに…
75せめて責められ四十八手 (欲望の塔(同人))
BFゲーと言ってもバトルフィールドではなくバトルファックゲーのこと。その手法は色々あるが、セックスの流れをRPGからADV選択肢といった形式で、セックス進行をユーザー選択に任せ、それによって作品が実現しようとしている効果を得るジャンルのことだ。それでは、この作品が得ようとしている効果とは何か? それは「性的に強いヒロイン」を「どんな選択肢を選んでも殆どヒロインに逆手に取られて主人公が感じてしまう」をADVのゲーム攻略性によって構築することで(1)そんなヒロインに責められる快感を描写することだろう(2)。だが、この作品は(1)も(2)も狙いはわかるが、やや弱い。(2)に関しては無数のエンドとルートを描くために必然的に「一回あたりの責められ描写」は短くなる。(1)はネコミミアイドルを「責めていると思ったら逆誘惑されて籠絡」という流れは上手く描けており、アイドルに絡み堕とされたい人にはお奨めだ。
78W妹ヴィジョナリー (コットンソフト)
良くも悪くも「片恋」のヴァージョンアップ作品で、それを「良い」と解釈するか「悪い」と解釈するかは「片恋」のどの部分を評価するかによって違ってくる。「良い」と解釈するとしたら、前作のテーマ性であるところの「二次ヒロインとリアルヒロインのどちらを選ぶか?」という物語性とキャラ描写が前作以上に描けているところ。前作設定では、どうしても両方のヒロインが分断しがちだったのに対し、今作はクシャミによって入れ替わり、そのことを両方のヒロインが知っているという設定により両者の差異を上手く日常描写に落とし込んでいる。「悪い」と解釈するとしたら、前作の逆NTRエロが完全に消え、しかもヒロイン中途陵辱は残したままで「陵辱っぽいエロは抜きゲだからいれるけど、基本は純愛ゲなのよん」路線の純化。その所為でアリス√の後半はゲストキャラ総出演シナリオと化し、メタ設定や陵辱の無い亜里砂√の出来の良さだけが目立ってしまった。
84VenusBlood -HYPNO- (DualTail(DualMage))
VBD以降のゲーム性デザインの最後となるこのVBHは、残念なことにその有終の美を飾る作品とは言い難い作品で、せいぜい「変異獣バクス」あたりの相応しい作品になってしまった。実際のところ、今作でいちばん良く出来ている部分はVBシリーズらしからぬロウルートのシナリオである。基本的にどの場面においてもアノーラやシルヴィアといった物語の核となる真ヒロインキャラを前面に出したシナリオの御陰で、王道的な「みんなの力で最大の悪をやっつけます」的なシナリオがVBシリーズの中では一番よく書けている。その次に良いのが3PW調教エロでこれはVBGから大いに進歩している。逆に言えばそれ以外はややイマイチである。肝心要のゲーム性は相変わらず部隊編成の戦術バランスは面白いものの、戦略ゲーム性が基本的に多師団を要求しないので食い合わせが悪く、エロも純愛から悪堕ちから狂落ちまで薄く薄く揃えるコンビニの納豆売り場状態で萎え。 → 長文感想(19280)(ネタバレ注意)
80ひめごとユニオン もーっとH! ~巻ノ三 三芳野小春の幼な妻日記~ (SEVEN WONDER)
ひめユニ本編の小春√も他ヒロインルートに比べて恋愛描写をメインにした、やや毛色の異なるシナリオだったが、今作のFD三巻目も今までの流れとは打って変わった展開になっている。今までのルートは良くも悪くも主役が不在だった、各登場人物の視点が平等に書かれているような構成だったが、今作はきほん主人公視点がメインで小春との行動や会話が物語中心になり、今までは割りと物語展開の流れで無理矢理3Pが発生したのに比べて、小春が最初は3Pを嫌がったり、しかし七日を救うために3Pを決心するような様が描かれたり、最後はもうアンタ吹っ切れたとは口では言っているけど本当は眼鏡を3Pで苛めで気持ち良かったから3Pスキーになったんだろwな小春ちゃんの性徴物語が描かれて、本編ではあまり描かれなかった小春の「暴走的な」側面が描かれる正統的なFDになっている。さぁ最後の第四巻で果たして七日は救われるのかもとい3Pオチはどうなる?
77MeltyMoment ミニファンディスク すみれ&千恵美Ver. (HOOKSOFT(HOOK))
本編メルティのすみれ√からのアフターシナリオだと思えば、普通のアフターFDとは言えるのだが、なんだか妙にモノ足りない作品だったりする。まずは良いところから褒めると、すみれのCGは本編以上にこれまた素晴らしい。一枚絵になると巨乳化するのはHOOK伝統だから許すとして、すみれの照れながらも上目遣いで此方を誘っている表情とか、オナニーCGの惚けた表情とか、本編以上にすみれの素直クールデレデレ萌えからエロへと移り変わるサマを見事に捉えており、ガーリートキングのすみれの妄想っぷりも相変わらず素晴らしい。問題なのは、本編のそういう「萌え描写からエロシーンまでの移行」の繊細な描写に比べて、移行のエロシーン展開が雑すぎる点だろう。まいかいまいかい突っ込んでから「ああんダメだけど気持ちイイ」を一方的に大声で喘がせているだけなので、これじゃあガーリーのすみれの妄想エロシーンの方が萌え豊かじゃんと思ってしまう。
77片恋ヴィジョナリー (コットンソフト)
まずメタ設定を生かしたシナリオ作りは結構良く出来ている。この作品はある世代には有名な漫画「電影少女」を元ネタにしているのだが、そこからこの作品は「本当は好きなヒロインがいるんだけど、トラブルに巻き込まれて他のヒロインに手を出しちゃうような」プチ浮気または修羅場設定を抜き出す。主人公は本当は志穂の事がスキなんだけど、エロゲヒロインの愛音にも手を出しちゃって、愛音√では小夜に誘惑されて……みたいな誘惑エロシチュの導入自体は結構エロいし、胸やケツの大きさを変えることでエロシーンが大きく変化するのも力が入っている。ただ小夜のエロシーンで最後に逆NTRるのは最高なんだけど、その主人公完堕ち後のラブラブセックスがなかったりと、エロ描写が誘惑エロというよりもBFっぽかったり、愛音が触手に完全レイプされるのに比べて妙にギャグっぽい。価格の割りにプレイ時間は短かったり、肝心なところで片手落ちに思える作品だ。
77花嫁と魔王 ~王室のハーレムは下克上~ (Escu:de)
確かに穴の多い……否、穴だらけのエロゲではある。まず、致命的なのはバトルシステムとストーリーとエロが全然絡んでおらず、ゲーム性とそれらが別個の要素としてほぼ孤立している点。王位継承戦や下克上システムと言った、ヒロインとの様々なエロ(敗北逆NTRから誘惑エロまで)を連想させる枠組みを作っておきながら、バトル選択結果はエロシーンに全く影響を与えない体たらくっぷり。さらにその「バトルゲーム性」自体も微妙で、一周目はルールを理解出来なくても簡単に勝てる難易度でユーザーを油断させながら、二周目以降は劇ムズになるといトラップ系難易度もさることながら、基本的に運に左右されがちな労多くして楽しみ少なしゲーになってしまっている。とはいえ、基本シナリオはそんなに悪くはなく、ヒロインとのイチャラブもなかなかで、何よりも最強エロCGによるルシエラ様のエロ誘惑プレイを前にしては同好の志に激しくお奨めせざるを得ない。 → 長文感想(23676)(ネタバレ注意)(1)
78ひめごとユニオン もーっとH! ~巻ノ二 霧島夕輝のマシュマロな日常~ (SEVEN WONDER)
最後の第四巻まで物語伏線を引っ張り続ける内容なのは第一巻と変わらず、単体では相変わらず「続きがもの凄い気になる内容でした。そう言う意味じゃおもすれー」としか言いにくい内容ではあるものの、二つの意味で単体評価できるところはある。一つは、まぁこれも「続編期待評価」の一側面なのだが、一巻の伏線を生かしつつも、しかし一巻の「選択肢爆弾」だの「消滅する前にセックス展開」だのといった一巻の二の舞ループ的展開にはならず、ループ的な物語&設定の割りには常に物語を変化させ前進させていること。もう一つは、前巻の物語の視点がややバラバラ気味だったのに対し、今作は「はねるの片思い」や「吹雪と七日の擬似ライバル関係」といったそれぞれのヒロインの物語が一つの作品のなかで非常にスムーズに繋がっているところで、七不思議の「ドタバタ冒険物語を通じてヒロイン達の繊細で独特の心理を描く」といった特徴がよく伝わってくる第二巻だ。
78ねこまっしぐら ~ねこみみカフェにようこそ~ (こねこソフト)
「萌えエロを目指しました」と自称するねこねこ新ブランド「こねこソフト」の第一作目は「萌えエロ」という言葉のゼロ年代中ごろスメルを感じさせながら、まだゼロ年代初期の純愛ゲーシナリオの雰囲気を残しつつも、そうは言っても今は10年代であるのでエロシーンはバッチリ決めつつ、しかし昨今のサクサクテンポのテキストと前述の「元祖ねこねこ」シナリオの雰囲気や日常描写が微妙にマッチしていないという、新規ブランドの可能性と不安定さを体現する作品だった。特筆すべきは「ほの香」シナリオのそれこそ「みずいろ」時代を彷彿とさせる、子供の恋心と同時に生まれる無垢の痛々しさを「最後のシリアス」で描き切るという疎遠幼馴染み感動シナリオと、ねこねこFDの雪希ちゃん16歳を半勃起させるような優奈ちゃん14歳の天使ロリ巨乳萌えエロシナリオだろうか。どちらもねこねこ伝統を踏まえつつ、新しいこねこの誕生を期待させてくれるネコミミだ。 → 長文感想(25751)(ネタバレ注意)
81ランスIX -ヘルマン革命- (ALICESOFT)
ここ数年のアリス作品の中ではいちばん面白かったし、少なくともランクエマグよりも良い出来なのは間違いなく、ランスシリーズの中で始めてランスらしいキャラ萌えとエロを描けた作品としても高く評価はできるのだが、しかし「シリーズ最終作の一つ前の作品としては……」とは言いたくなるのもまた事実。作品の狙いとしては「ヘルマン革命」というデカイ事件を通じて、ランスサイドでは既存&新キャラのキャラ萌えを、パットンサイドでは聖魔教団の話と男キャラたちの熱い友情を描くという形で、それはわりと成功しているとおもう。ただ「ヘルマン革命」という大きな物語なのに、個々のキャラの絡みは室内楽的に声部が浮き上がるものの、登場人物たちが革命という一つの目的に向かって集団としてクレシェンドしていくような交響曲の如きマッスの勢いには欠けていて「敵の兵力10000倍」の煽りよりも「ランスの子供が何倍に?」の方が適切な作品ではある。 → 長文感想(23871)(ネタバレ注意)
82スクランブル・ラバーズ (Aries)
スクランブル・ラバーズとは実に作品内容とよくあった適切なタイトルだとおもう。まずスクランブルなのは各キャラルート毎に変わる各視点と物語のありようだ。棗ルートは基本主人公視点中心の「初恋」に相応しい、お互いの気持を確かめ合うドキドキ感が語られ、更紗ルートでは初っ端から更紗の一目惚れと籠絡意思が更紗視点でネタバレされたのち、しかし以降は主人公中心視点に戻り、更紗の天然気味なお上品エロ発言にドキドキするようなソフトM御用達シナリオへと逸れていき、桜子ルートでは桜子視点のドキドキだけが伝わってくるようなお話になって、優衣ルートでは主人公視点と優衣視点が双子のように分割され、お互いに思い合う気持が日常の中でゆっくりと語られていく。ただ、中心となる共通イベントやテーマ変奏によって各ルートはゆるく結ばれており、いい意味で萌えゲらしい夏時間が、全ルートの不器用な恋人たちから涼しげに伝わってくる良作である。 → 長文感想(25408)(ネタバレ注意)
77ひめごとユニオン もーっとH! ~巻ノ一 九帖聖のいちゃラブな日常~ (SEVEN WONDER)
これを「何のFD」かと捉えるかによって評価は変わる。まずパケに載っているような「聖×祭さんの3Pエロまたは一夫多妻制シナリオ」だと思えば評価は70点くらい。祭さんの出番もあまり多くない(聖との3Pと単体エロが一回)のと、最後には飛鳥とくっつくようなオチで、聖と祭の独特の関係を描くお話以上にはならない。「聖とのエロイチャラブFD」と考えれば評価は75点くらい。エロは3回あって、メイド服Hや和服Hとうとうエロ補完としては合格だが、イチャ描写自体は七日が間に挟まることが多く「良いお姉ちゃんの聖も可愛いのう」と愛でられる人なら大丈夫。じゃあ七日たん攻略作品と本末転倒気味に考えれば80点は逝く。七日たんのエロは一回しか無いけど、くノ一姿のエロCGや誘惑台詞もエロすぎでお話も次回FDまで余裕でひっぱるので、こりゃ普通のFDではなく「七不思議」FDと割り切って次回FDまでワクワク待ちたい人向けかなぁと。
80恋剣乙女 ~再燃~ (eufonie)
良くも悪くも本編の内容に忠実なFDだ。悪い意味から言うと「コトナ討伐編」がわりとそのまんまの意味で本編のコトナ設定の補完シナリオでしかないところ。まぁヒロインエロ無しというのが最大の問題点なんだが、物語内容もコトナ設定と誠一の真能力開示という「燃えゲシナリオのお約束」を満たすだけに作られたような内容で、萌えやエロとちっとも関連しないあたり本編とは正反対ながらも同じ杜撰さだと言えよう。良い意味で言えば、別ライターながらも本編の細かい設定を逝かした丁寧なシナリオ作りや、最後はバトル解決するお約束ドラマツルギー展開を採用しながらも、あまり恋愛方向ではグダグダにはならずにスッキリ纏め、物語の盛り上がりを巧妙にエロまで引っ張るアナザーシナリオ群。そして本編の物語を生かしながら本編以上のイチャラブを生かした、特に透子さんシナリオの恋人以上夫婦未満描写はアフターイチャラブシナリオの傑作だからみんな買え! → 長文感想(17441)(ネタバレ注意)
70らぶ♥らぶ♥らいふ ~お嬢様7人とラブラブハーレム生活~ (ぱじゃまエクスタシー)
この作品は「ハーレムEDから始まる物語」を売りにしているが、基本的に個別ヒロインのイベントをユーザーが選択する方式だけで作品が進むので、複数ヒロインの関係性よりも「ハーレム関係を前提とした上で、主人公とヒロインの愛人関係の日常やエロシーン」が語られている。花純や双子姉妹√はその愛人萌え描写がわりとよくかけており、そうした描写はエロゲでも少ないだけに高評価ではあるものの、それ以外のヒロインは、普通の抜きゲのエロコメと大して変わらないのがやや残念だ。そのうえ「抜きゲだから」以上に日常イベントも少なく、さらに複雑な分岐イベントでそれらを分割したあげく、ハーレムEDが普通にやったら絶対にたどり着けない激難易度というヘンテコフラグまで用意されている誰得仕様がてんこ盛り。あまり前例のないような作品だから、多少は不安定になるのは致し方がないとしても、それにしたってもう少し煮詰める必要のあった作品だろう。
79恋する姉妹の六重奏 (PeasSoft)
基本的には良く出来ているものの、肝心なところで足りていないような惜しい作品。物語構成はなかなかよくて、主人公激ラブな姉とツン隠れラブな妹との主人公姉妹、基本的に良い友達の紗香とたまに主人公を意識してる優香の美浜姉妹、主人公のクラスメイトで異性問題に弱い真面目な真衣と耳年増で主人公を挑発するまゆとの牧ノ瀬姉妹といったように、主人公に対する好感度が「友だち」くらいの関係からスタートしながら、夏休みに至る前でお互いを徐々に意識するようになっていく恋愛描写は夏間近のナマ暖かい雰囲気がふわりと伝ってきて、牧ノ瀬姉妹はやや青臭い成長物語ふう、美浜姉妹はほっこり良い人たち話、主人公姉妹は基本イチャラブオンリー展開とルート毎に変化を加えながら姉妹ハーレムもいれちゃうサービス精神も高評価。ただ共通のウェイトが高すぎ個別入ってすぐ告白という構成が、友だちからの恋愛の発展という基本物語を弱めてるのが残念だった。 → 長文感想(12488)(ネタバレ注意)
65麗華の館 ~催眠遊戯への招待状~ (しすたーそふと(同人))
確かにプロットは基本的に誘惑ゲーやMゲーの雰囲気で、実際体験版もそういう内容だったのに、メーカー紹介のページに「後半の逆転劇もあり?」とか書いている時点でまぁ「怪しい作品」だったワケではある。しかしこの作品は「前半だけ楽しめれば良い」とか「逆転劇の途中に誘惑分岐あるだろうし(実際は一本道です)」な「そこそこM期待」、または「いや俺はSシチュも楽しめるからそこにも期待」な「そこそこS期待」といった、あらゆる客層の予想や期待をパーフェクトに転覆する、ある意味すげぇオチを用意してる2014年度誰得ゲーグランプリ優勝候補作品だったのだぁ! それらの「エロシーン自体」は結構エロイが、そのエロシーンの物語的エロさを的確に全破壊するこの作品の精度は製作者が絶対に狙ったものであり、シナリオゲースキーならその完膚なきまでのエロ破壊に喝采を、誘惑Mスキーなら完膚なきまでに自分の性癖を裏切られて怒りの生贄を! → 長文感想(2507)(ネタバレ注意)
79マンジュヴェルヌの戦乙女 (銘菓! エンゼルまんじゅう(同人))
スーフェミ時代のRPGそうねだいたいFF5ぐらいであっても、メイン級の登場人物の純粋な「テキスト」量は、今のエロゲの体験版の10分の1にも満たないと思うのだが、それでも僕らは主人公たちの特徴を今でもありありと思い浮かべることができる。これはゲーム攻略性によるユーザーの感情移入ってところも大きいとだろうが 、簡略なテキストが故に妄想を誘い、キャラクターの行動やセリフが「単純反復」されていることのキャラ立ちも無視できず、よって カインは裏切り寝取られ野郎と名を馳せリディアは妙にエロイのだ 。そこらへんを上手く使っているのがこの同人RPG。純粋なRPGとしてもわりと楽しめるレベルでありながら、ちょくちょく入るミニイベントのお約束を押さえた単純反復がRPGの少年漫画的イチャラブ感を上手く演出し、まぁエチシーン自体はPC98レベルであるけれども、子供の頃のゲームエロ妄想でプチ勃起したい人にはお奨め。
85妖魔大戦 第一章 ~封印のヒメガミ~ (ya-ho-games(同人))
廉価同人ゲーの弱点は値段により値段以上の評価が妨げられることが多いところ。この作品は最安315円で、高く評価されているところを見ても「315円にしては良いってだけだろw」と捉える人は多いだろうが、真実3150円ぐらいで買っても充分お釣りが来るほどの良作なのに。「いちゃらぶRPG」と聞いてどんな異色作かと思う人は、まずRPGとして普通に優れた完成度、またこの手のエロRPGにしてはマシな音声付きエロシーン等々をベースとして、そのうえに細部のテキストの「イチャラブ描写」と「戦闘におけるイチャラブシステム」が乗ってると理解したほうが適切。特筆すべきなのは後者で。基本的にはヒロインとキスをするとMPが回復するとか、ラブラブパワーモードに入るとかそんな感じなのだが、このイチャコマンドが戦闘内で絶妙な瞬間に生かされるような絶妙なゲームバランスが、まさに萌えと燃えを両立させる理想のRPGを作り出したのだ。