ErogameScape -エロゲー批評空間-
アマオト
アマオト(ボーカル有り)
歌
Duca
作詞
Duca
作曲
黒須克彦
編曲
黒須克彦
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再生時間
00:04:17
初出日
2007年03月20日
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商品
画像
商品名
カテゴリ
12 Stories
アルバム
CUFFS SONGS BEST
ボーカルコレクション
アメサラサ オリジナルサウンドトラック
サウンドトラック
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ゲーム
画像
ゲーム名
ブランド名
発売日
カテゴリ
アメサラサ ~雨と、不思議な君に、恋をする~
CUFFS
2007-04-27
OP
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括り付けられたゲームの情報変更画面
音楽得点分布
得点
度数
グラフ
100
23
90~99
8
80~89
3
70~79
0
60~69
0
50~59
0
40~49
0
30~39
0
20~29
0
10~19
0
0~9
0
→
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コメント(新着順)
90
点
アマオト
(
アメサラサ ~雨と、不思議な君に、恋をする~
のOP
)
恋の話じゃなくて、雨の歌みたいだと思うのです。
Duca・黒須克彦による名曲ですね。これが発表された頃というのは、わたしがエロゲソングをよく聴くようになり、新しい歌から昔の歌まで、とにかく次なる歌へと、渇きを満たさんとばかりあさっていた時期でした。『12 Stories』に飛びつき予約して、発売日を指折りかぞえて、やっと届いたダンボールをおごそかに開封すると「特典ディスクの梱包がショボい!」って笑ったことごとも、つい昨日のように思い出されます。エロゲソングに今よりもずっと飢えていて、みずみずしい体験であった頃に出会った歌だから、いまなお記憶は鮮やかなまま。
そうした思い出補正ゆえかもだけど、わたしの耳のなかに、ものすごく熱っぽく響く歌なんです。この曲でのDucaボーカルからは、器用さとか技巧といったものがすべて引っ込んで、ただもう熱量のみが満ちてくふうに聴こえてしまいます。とってもハングリー。ふりしぼられる歌声が、渇ききったところから響く叫びが、「アマオト」の魅力をかたちづくっていると感じるのです。
雨の匂いがしないサウンドだと思います。ギターの響きはカラリとした空気を伝わってきて、シンバルだって水切れよく、ピアノも湿った情緒をつけたりしません。ここではボーカルも楽器も、初夏の大気みたいにさばけており、声が嗄れるほどまで熱中して、じりじりボルテージを上げていく。ぜんぶの音が気持ちよく渇いてます。だからこそ雨がくる予感へむしゃぶるいする歌詞がもうたまらなく、からだに沁み込んでくるのですよね。
この歌のなかでは雨が恋を象徴しているのだけど、湿気らないサウンドによって雨は遠ざけられたから、恋の話のジメジメしたところはきれいに脱水されることに。乾ききったグラウンドに立つと、たっぷり水分を抱えた夏雲がやってくるところを仰ぎ見ているようで。視線が上を向いてます。恋をつらつら語ってしまうことなく、空に浮かべたものへ思いきり叫んで、憧れをふりしぼるから爽快です。
ところで、わたしは恋愛とかやるの苦手だし下手くそなほうでした。あれは本当に素晴らしいものではあるけど、ときどき痛痒くて、しんどくもあって……まぁリターン相応には難儀なものだと思うのです。
だからエロゲみたいにして "恋愛そのもの" が存在しない世界を眺めているときに、ちょっとホッとして人心地ついたりするわけで。ここで待つのはあくまでエロゲヒロインであって、女の子じゃないから、彼女たちのことを大好きになってしまいます。いっしょにご飯とか食べたい。デートしたい。ふつうじゃ許せないくらいダメなところも知ってみたいし、愛とか交わしてみたい。なるだけ親切でいたいと思えます。
エロゲに限らず恋物語というのは、当たり前だけど "恋愛そのもの" でないからこそ存在意義をもっているわけで。恋が雨によって象徴されながら、サウンドからはきれいに水気を飛ばしきった「アマオト」が胸の奥にまで響くのは、そうした在りかたに素直だからかもしれません。喉をカラカラにふるわせながら恋のみずみずしさを歌うと、夏の雲みたいにくっきり、その美しさをなぞってみせようとする一曲です。
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雨は慈悲を象徴し、日光は慈善を象徴しますが、雨と日光は、慈悲や慈善よりも優ります。さもないと、それらは象徴する対象を引き下げることとなります。
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2018年04月08日23時26分40秒
Sek8483
100
点
アマオト
(
アメサラサ ~雨と、不思議な君に、恋をする~
のOP
)
Ducaの代表曲の1つの雨ソング。最近のそつのない完成されたDucaも良いけれど、この歌の頃の心に響く情感のこもった歌声はまた格別。
2017年05月28日14時36分43秒
H3O
200
点
アマオト
(
アメサラサ ~雨と、不思議な君に、恋をする~
のOP
)
どんなに年数が経とうとも色褪せない。名曲が多いducaさんの歌の中でも屈指の名曲
2015年12月09日21時20分02秒
pieroglyph
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Duca・黒須克彦による名曲ですね。これが発表された頃というのは、わたしがエロゲソングをよく聴くようになり、新しい歌から昔の歌まで、とにかく次なる歌へと、渇きを満たさんとばかりあさっていた時期でした。『12 Stories』に飛びつき予約して、発売日を指折りかぞえて、やっと届いたダンボールをおごそかに開封すると「特典ディスクの梱包がショボい!」って笑ったことごとも、つい昨日のように思い出されます。エロゲソングに今よりもずっと飢えていて、みずみずしい体験であった頃に出会った歌だから、いまなお記憶は鮮やかなまま。
そうした思い出補正ゆえかもだけど、わたしの耳のなかに、ものすごく熱っぽく響く歌なんです。この曲でのDucaボーカルからは、器用さとか技巧といったものがすべて引っ込んで、ただもう熱量のみが満ちてくふうに聴こえてしまいます。とってもハングリー。ふりしぼられる歌声が、渇ききったところから響く叫びが、「アマオト」の魅力をかたちづくっていると感じるのです。
雨の匂いがしないサウンドだと思います。ギターの響きはカラリとした空気を伝わってきて、シンバルだって水切れよく、ピアノも湿った情緒をつけたりしません。ここではボーカルも楽器も、初夏の大気みたいにさばけており、声が嗄れるほどまで熱中して、じりじりボルテージを上げていく。ぜんぶの音が気持ちよく渇いてます。だからこそ雨がくる予感へむしゃぶるいする歌詞がもうたまらなく、からだに沁み込んでくるのですよね。
この歌のなかでは雨が恋を象徴しているのだけど、湿気らないサウンドによって雨は遠ざけられたから、恋の話のジメジメしたところはきれいに脱水されることに。乾ききったグラウンドに立つと、たっぷり水分を抱えた夏雲がやってくるところを仰ぎ見ているようで。視線が上を向いてます。恋をつらつら語ってしまうことなく、空に浮かべたものへ思いきり叫んで、憧れをふりしぼるから爽快です。
ところで、わたしは恋愛とかやるの苦手だし下手くそなほうでした。あれは本当に素晴らしいものではあるけど、ときどき痛痒くて、しんどくもあって……まぁリターン相応には難儀なものだと思うのです。
だからエロゲみたいにして "恋愛そのもの" が存在しない世界を眺めているときに、ちょっとホッとして人心地ついたりするわけで。ここで待つのはあくまでエロゲヒロインであって、女の子じゃないから、彼女たちのことを大好きになってしまいます。いっしょにご飯とか食べたい。デートしたい。ふつうじゃ許せないくらいダメなところも知ってみたいし、愛とか交わしてみたい。なるだけ親切でいたいと思えます。
エロゲに限らず恋物語というのは、当たり前だけど "恋愛そのもの" でないからこそ存在意義をもっているわけで。恋が雨によって象徴されながら、サウンドからはきれいに水気を飛ばしきった「アマオト」が胸の奥にまで響くのは、そうした在りかたに素直だからかもしれません。喉をカラカラにふるわせながら恋のみずみずしさを歌うと、夏の雲みたいにくっきり、その美しさをなぞってみせようとする一曲です。
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雨は慈悲を象徴し、日光は慈善を象徴しますが、雨と日光は、慈悲や慈善よりも優ります。さもないと、それらは象徴する対象を引き下げることとなります。
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