ritz_fawcettさんの「そして明日の世界より――」の感想

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**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

共通は駄作、個別は良作
終末を如何に生きるか、というテーマが好みでとても期待してプレイした作品。

結論からいうと、期待を裏切られたが最後に盛り返してくれたという感じ。

まず、日常パートが極めてつまらない(そのため最初にプレイしてから4か月放置することになった)。
笑えるでもなく知欲を満たしてくれるでもない、ただただ平凡なテキストで、はっきり言って読むのが苦痛だった。
叙述の大半が「俺はこう思った」「俺は○○した」「誰々が○○した」etc・・・と、ひたすら単調で味気のない文章。
ライターの健速さんは有名で人気のある方らしいが、少なくともテキストレベルに置いては一線級のそれと比べて一枚も二枚も格が落ちるなあという印象。
(健速作品は過去にこなたよりかなたまで、遥かに仰ぎ麗しのの2作品をプレイ済み。)

特に伏線になりそうでない箇所は高速クリックしてバックログでざっと追うという読み方を取りました。
それぐらい中身が無く面白みのない文章だったので・・・。

以下は個別の話

クリア順 ノーマル→御波→朝陽→青葉→夕陽→アフター


最初は攻略サイト無しでやったのでノーマルに到達。あー誰のルートにも入らなかったなあぐらいの印象。

次に御波ルート。とてもよかった。共通とはうってかわって面白くてびっくりした。
キャラの心情描写が得意なライターなんですかね、個別に入って濃い会話が多くなると文章に深みが増した。
最後の星を例えにした昴との会話は名シーン。

朝陽と青葉ルートは間違えた関係性をやり直すという主題で描かれてて、読み応えがあった。

夕陽ルートはお互いのことを考えながらも最後には「自分がどうしたいのか」という意志を大事にしたお話。

アフターは人間の卑しさ、醜さに生きる希望を見失いかけていた荒廃後の人類が、
主人公たちが懸命に生きた証を見つけ、未来に光を見出すお話。ここの全員集合CGはよかった。





あと突っ込みたいところを少し書くと、

数か月後に世界が滅亡するってのに政治経済が(混乱があるにせよ)普通に機能するのか??

シェルターの建設費用が○兆円かかるだのなんだのとニュースが流れたり株価がどうこういうところは違和感しかない。もうそういう段階じゃないでしょう?一体世界は今どうなっているの?

まあこの辺りを細かく書こうとすると政治経済軍事宗教のマクロな知識が必須になってくるし、そもそも主題からかけ離れているってのもあるから、離島の閉じた人間関係に絞ってスポットを当てるのはある程度仕方ないにせよ
終末期を題材にするなら終末期の人類の姿をもう少し描写してほしかった。



以上まとめると、共通は駄作(60点)レベルだけど個別は良作(80点)。全体的に粗はあるものの心情描写が秀逸だったのとCGが美麗な点を加味して78点としました。

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