マルセルさんの「夏めろ」の感想

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ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

80夏めろ
これは萌えゲーでも純愛ゲーでも抜きゲーでも陵辱ゲーでも寝取られゲーでもない。いうならば新鮮とれたてのエロがたっぷり入った「発情ゲー」である。OHPの謳い文句「まったり系・日常ADV」というのはやや誤解を招く可能性がある。「まったり系」の定義が曖昧なのは事実だが、これをHOOK系列の作品と捉えるなら回避推奨。それを名乗るには個別テキストが物足りないし、基本的にHは全て主人公との和姦とはいえるが、とっても不健康でいやらしくいけないえっちな和姦がおおすぎるからだ。起承転結の承をすっ飛ばし、お約束を放棄し偶発性と未完性に依存するシナリオ、通り魔のような凶悪さで唐突に突き刺してくる激濃厚なエロシーン等々、どっちかというと「人を選ぶ作品」に属すると思うが、体験版をやって、萌えだけではなく、微かに漂う淫靡な匂いを嗅ぎつけてしまった人は、充分にこの変態的な作品をやる価値があると僕は思う。
・シナリオC+
★シナリオクリアまでのクリック数
全コンプまでの時間は約8~12時間。初回プレイは4~6時間で、二週目以降は1~3時間でしょう。
既読スキップ使用、テキスト速度ノーウェイト、 演出&エフィクトなしの環境下での測定で、基本的には1センテンス=1栗。
攻略にとちった記憶はないのでデカイ誤差はなしです。あと、多分、大半の人はわかっていると思うのですが、
知り合いのオタ友人が勘違いしていたので一応注意しておきます。これは「既読スキップ仕様」の計測ですので、一周目の栗数が多くなるのは当たり前です。
二週以降は基本的に共通ルートのテキストはスキップされる――クリックされない――ので、それらのルートのC数は一周目より下がります。
ですから、今回の例でいえば、秋ルートのC数が一番多いのは、秋ルートが「一番長いから」ではなく(おそらく、一番短いルートでしょう)、
秋ルートを「最初に攻略したから」に過ぎません。そこらへん、よく理解してくれると、僕としても誤解を防げて助かります。

初回・秋ちゃん:12547C
二周目・美夏:3862C
三周目・蘭:4259C
四周目・橘花たん:6428C
五周目・つぐみ様:5012C

ずいぶんバラつきのあるC数だが、実際シナリオの構造もこれに比例していろんな意味でバラつきがある。
まず数字から解りそうなことから言うと、このゲーム「まったり系」と称しているわりには、えらく個別ルートが短い。
僕は秋ちゃんから攻略したのだが、彼女の出番がえらく少ない。
このゲームは7月1日から物語が始まり、最初の伏線どおり9月1日に形式的には物語が終わるが、8月の半ばに入るまで、僕はずーっと不安だった。
選択肢はベストの物を選んでいるのに、秋ちゃんルートに入れたかどうか解らなかったのである。秋ちゃんが殆ど登場しないのだ
二週目以降はちょ早で七月が終わり、八月の半ばまであっという間に進み、そこから個別ルートは進み始めるのだが、
まるであと二週間を切った所で宿題を消化させようとしている小学生みたいに、慌しい印象を受けてしまう。
これは端的にマイナス点といえるだろう。

とはいえ、これは半分くらいは、ライターの意図を認めるべき構成ともいえる。そして、その部分だけはプラスに評価できる。
例えば、秋ちゃんは主人公と初対面の後輩くんである。偶然バスの中で会話して顔見知りになるが、始まりはその程度の関係なのである。
つぐみ様や橘花たんのように同居しているのでもなく、蘭や美夏とおなじクラスメイトでもないのだから、顔合わせの機会がない。
このシナリオの序盤は、そんな初対面の後輩という「距離感」と、ソレをおずおずと詰めようするドキドキ感を表現する。

最初は秋ちゃんと「顔合わせできる場所」がまず解らない。ただ、主人公もそれほど気になっているわけではなく、
ときたま、バスのなかで居合わせると暇つぶしにお話しをする程度。主人公は、秋ちゃんのことがだんだん気になってくる。
でも、ある日から帰りのバスで秋ちゃんを見かけなくなる。ひょんなことから、秋ちゃんは通学に使っていた自転車を修理している間だけ、
バスを利用していたことがわかる。つまり、主人公はもう「偶然」秋ちゃんとは出会えなくなったというわけだ。
それと、もうひとつ、わかったことがある。秋ちゃんは昼食の時間、毎日食堂で寂しそうに一人学食を食べていること……

もちろん「それがどうした?」と主人公も最初は思う。自分は毎日叔母さんの弁当を仲間たちと教室で食べているし、
秋ちゃんとは単なる「顔見知り」程度の関係でしかない。そこには繋げるべき論理的必然性がない。だから、主人公は動かない。
でも、時間が動けば動くほど、よくわからない欲求が主人公を動かし始める。自分に下手な言い訳をして、自分で偶然を作って、
うんたまには不味い学食の飯を食べるのもイイじゃないかと食堂に足を運んでしまう。。

このあとも二人の「偶然」は延々と続き、ネタばれすると告白のちょっと前まで「偶然」は必然的に続くのであるが、
この種の「偶然」――偶発性と言い換えた方がカッコいいので以下はそれを使用する――は、他シナリオでも頻出する。
上の二人のばあい、自分たちが彼と彼女を求めていると認めるのがなんかカッコ悪いというか図々しいやつと勘違いされると嫌なので
そのような初々しい偶発性を装うのであるが、他ヒロインの場合のソレは、これとは「距離性」が違うが、基本は同じだ。


美夏と蘭の初期設定は「親友同士」である。序盤、そこそこデレポイントはあるが、ま、好感度「40~60」といったところだ。
教室で馬鹿話はするし、グループで祭りを見に行ったりはするけど、二人っきりで遊ぶとかそういうのは無し。
彼女たちのシナリオでも、彼女たちと二りっきりで合うためには、なんらかの偶発性が要求される。
普通の萌えゲーだったら、それこそ掃いて捨てるくらい「偶然、ばったり」を用意するところだが、この世界ではそううまく運ばない。
だから、主人公は蘭に「こ、今度さ。どっか一緒に行かない?」とわざとらしく誘って、その場で無残に振られてしまうし、
美夏は美夏で主人公への想いをずーっと抱えたまんまその好機を生かせず、最悪の形で愛情を表現してしまうことになってしまう。

橘花たんはその点、自ら「ツンデレ」と言っているような、主人公にもモロバレしているような自爆キャラだから、チャンスは多いが、
決定的なイベントとなるのはやっぱり偶発性だ。もしも、このイベントが裁判で争われたりしたら、和姦か強姦の判断に悩むことになるだろう
つぐみ様シナリオは、主人公が学校に行っているあいだ妹はせっせせと家の中に偶発性トラップを仕掛ける話である。
主人公は偶発性によって奇妙な物語に巻き込まれたと苦悩するが、それが必然だったと知ったとき、
主人公は恍惚の表情を浮かべ、つぐみ様の聖水の洗礼を受け妹に永遠の忠誠を誓うのであった。


これらの偶発性を装った必然的イベントで物語を「急激に」進めるには、ある程度無駄なというか日常的なイベントの刈り込みが必要になる。
「顔見知り以上友達未満」の攻略キャラを「二人が顔をあわせない」という条件下で、彼女とのイベントを作るのは難しいし、
へたにその手のイベントを増やしてしまったら、その告白のドキドキ感やら偶発的イベントのショック、
あるいは主人公やヒロインが仕掛ける「仕組まれた偶発性」が、それとして作用しなくなってしまうだろう。
僕が一言コメントで書いた「起承転結」の「承」が抜けているというのは、こういう意味だ。

この部分の「個別テキストの少なさ」――酷く言えば「手抜き」と思われる部分――にはこういう原因があると思う。、
この手法は、顔見知りの後輩とかただの友達とか年の離れた妹とかいう、よぉく考えたらただの「他人」である人たちの「距離感」を、
日常的な時間のなかでリアルに感じさせ、そこを少しずつ埋めようとする恋愛のドキドキ感を演出している。
だから、あくまでこの部分「だけ」に関して言えば、マイナスであるどころか、僕としては逆にプラスに評価したいところなのである。
毎日同じ電車に乗り合わせるちょっと寝癖のついた女の子、
学校の図書室で中々萌えるセンスの本(岡本かの子の「老妓抄」とか)を読んでいる眼鏡のかけていない(ここ重要!)真面目そうな子、
右上の席に座っているたまに馬鹿話程度はするけどでも基本的には友達でしかないクラスメイトとか、
そういう、学生時代の日常的に感じていた「ちょっとした攻略可能性のドキドキ」の空気を、この作品はよく表現できているとおもう。


ただ、それ以外の「個別ルートの少なさ」に関しては、基本的に擁護できない。
物語でいうと、主人公とヒロインがいろんな形で初体験を済ませて、
そんで二人の関係が一応安定なものとなったあと――このゲームの場合「告白後のイチャイチャ期間」と言えないのが難しいのだが――、
ユーザ(つーか僕)が一番ヒロインに安定して萌えている期間のことである。
ここがねぇ、「ここさえきちんとやってくれたら良作、いや傑作だったんだけどねぇ」っていうぐらい、実に惜しいところなのだ。
まぁ、僕が言うからには「イチャイチャが足りないよママン!」が大半なのだが、それだけではない。
今までの文章にあんまり「トラウマ」とか「テーマ」みたいな言葉が現れなかった、
このゲーム、基本的には上に書いたような「偶発性」の人間関係からプロットを捻り出しているので、そういう要素は結構薄い。
でも、無くはないんだな。

それがラストの締めとして使われるんだけど……「主人公の考え次第だ」という結論を主人公のモノローグだけで表現しちゃう、
しかもその部分が「共通テキスト」というのは、ちょっと頂けないなぁ。
(だいたい、ラスト付近に入ってもまだ共通テキストがちょくちょくあって既読スキップ出来てしまうのも興ざめだが)
テーマとして、主人公が自分で考えなくちゃいけない、或いは主人公の胸の内でそっと温めるものだ、というのは理解できなくもない。
でも、その表現方法はいろいろあるとおもう。
もっと主人公とヒロインのやりとりをとおして、それでも伝わらないものをなんとなく仄めかしながら、
それでも、意識と言葉のあいだに生まれる一瞬の空白のように、そこに確実に残る夏の思い出を表現できるとおもうのだ。
「日常性の中のエピファニー」とか言うと大袈裟過ぎるかもしれない。
でも物語性を弱めて綺麗にオチをつけようと思ったらこれしかないわけで、もっとガムばって欲しかった。

無論、例外はある。橘花たんシナリオだけに関して言えば、ちょっと物足りない部分はあるけど、満足できる内容ではある。
イチャイチャ部分から言うと、ツンデレのデレの微分的な書き分けが実に萌えるのだ。これはエロの部分で詳しく説明するが、
告白したあとも基本的にはあまりデレないくせに、ちょっと甘いムードが流れると口の端から涎がつーっと垂れてきて、、
発情状態になるとスライム級にドロドロデレデレ従姉妹に変身する。その防御力の弱さと依存心の強さが彼女の最大の武器である。
あと、普通に笑顔の立ち絵が可愛い(笑)。
序盤は怒った立ち絵を嫌というほど常時表示させておいてデレ面をあまり見せず、
後半「閉店セールですか?」と思わせるほどこれでもかこうかまだ足りねぇか!という勢いで思いっきりデレ面を見せる、
「どーせ、エロゲオタなんて絵が良ければそれでいいんだろ?」という侮蔑的発言の根拠となっている立ち絵操作が普通に巧いのである。
おそらく、しろ氏を原画に選んだ一番の理由はこれだろう。
怒っている橘花たんもデレている橘花たんも普通に微笑んでいる橘花たんも、ぜんぶ、見ているだけでこころが癒されます。


・エロA-(純粋にエロテキスト「のみ」で評価するならB)
CG枚数とエロ回数も記載しておきます。CGは差分抜きカウントです。
:秋ちゃん 全CG枚数/エロCG枚数:17/9・エロ回数:3回
:美夏 19/9 エロ回数:3回
・蘭  16/10 エロ回数:3回 
・橘花たん 26/13 エロ回数:5回
・つぐみ様 22/13 エロ回数:5回

さて、このゲームに使われる以下のエロCG

ttp://www.acaciasoft.jp/natsumero/cg10.html
ttp://www.acaciasoft.jp/natsumero/cg09.html
ttp://www.acaciasoft.jp/natsumero/cg10.html

をみて「宇宙人が書いたエロ絵ですか?とか「幼稚園児が描いたエロ絵みたいだな」とか「いたるだってもっと巧く描くだろw」
とか、そんな失礼なことはを思っても言ってはいけない。
(僕はしろ氏のファンの親友に「あの人の描く絵って全員パンダ面で可愛いよね」と冗談抜きでいったら、一発殴られた)
何故なら以上に挙がっているエロCGは、本編内で多用されているエロCGとは根本的に違うからだ。
どっちかというと、こっち

ttp://www.acaciasoft.jp/natsumero/cg05.html (1)
ttp://www.acaciasoft.jp/natsumero/cg02.html (2)
ttp://www.acaciasoft.jp/natsumero/graphic.html  (3)

の日常CGの方が多用されているエロCGに近いのである。たとえば、

(1)秋ちゃんが持っている本を主人公のお○んちんに、
(2)スイカをそれぞれ主人公のタマキンに、
(3)橘花たんは画面下でニーソックスで主人公のナニを踏んでいると、

それぞれ想像していただきたい。それが、このゲームのエロCGである。
(橘花たんの足コキシチュは無いのでご注意を)
つまり、基本は着衣エチがおおく、乳首や局部やカラダの肉感をあまり強調しないで、動きが少ない停止したポーズを描く
精液やら乱れた表情やら脱衣差分CGを考えなければ、そのまま普通のCGとして使えそうなものが多い。
言い換えると、ちょっとエロっぽいポーズの日常CGに、あとから、主人公の身体とかチンコとかを付け足したみたいな印象を受ける。

まぁ、普通に考えれば「駄目じゃん。それ」なエロCGだろう。僕も「そういう意見は否定しない」くらいにはそう思う。
だけど、肯定もしない。何故なら、僕はこの作品で8回抜いたからw
それに、やりかたとしては間違ってはいないのだ。
最初に引用したエロCGが「エロく描こう」として無残に失敗しているのに対し、
(1)~(3)のやり方は、日常CGを「脱がせて」エロくしているやり方だから、その日常CGに萌えられれば、
致命的に萎えるギャップをあまり感じずに、そのままのヒロインのエロCGを楽しむことが出来る。
この人は「エロイ身体」は全然駄目だが「エロイ表情」はそこそこ巧いので、そこでエロを感じ取ることは出来るのである。
プラスマイナスで言ったら、プラスとは絶対にいえないエロ絵だが、だからといってマイナスともいえないというのが僕の感想。


……というか、ぶっちゃけて言うと「このエロCGで回避するのは超勿体無いですよ」と言いたいのである。
上のフォローを一文で要約すれば「テキストに乗ればこのCGでも面白くいくらい抜けますよ。マジで」ということだ。
正直に告白すると、僕はこのエロテキストを読んでいるとき、勿論エロイとは思ったが、それ以上に「笑い」が止まらなかった。
ギャグとか下ネタに受けたのではない。そうではなく、なにか凄い「ヤバイ」ものを読んだり、聴いたり、感じたりするときの「笑うしかない」笑いだ。
こういうのはエロゲでも文学でも音楽でも映画でも漫画でもなんでもいいが、一ヶ月に一回あればいいものである。
ごく最近で言えば、ロジェストヴェンスキー/ソビ響 ショスタコ15番のCDが相当「ヤバイ」ものだったが、今回のはそれに軽く匹敵する。
どちらも両耳にマンガに出てくるようなダイナマイトを突っ込まされて、脳髄にドカンととんでもない爆発をくらったような感じだ。

なんといっても、素晴らしいのがもう殆どエロの為に作られたとしか思えない、そのプロットだ。
いや、もう、この作品のプロットの大半は「エロシーンをよりエロくする為に作られた」といってもいいかもしれない。
逆説的に言うようだが、そのような素振りをまったく見せず、エロのエの字を見せないほのぼの雰囲気を漂わせながら、
トンっといきなりユーザーを崖から突き落とすのである。気がついたときにはもう坂を転げ落ちてエロヒロインの魔の手に落ちている。

最初は「そうじゃないと思った」。これがスタートだ。どのヒロインから攻略するかによって、受ける印象は違うとは思うが、
どのヒロインからどんな順番で始めても、あなたは、これからどんなエロシーンが起こるのか殆ど予想できないとおもう。
これは「スカトロ」とか「寝取られ」とか「キャトルミーティレーション」とかいった「エロのシチュ」の問題ではなく、
どんなタイミングで、どっち(主人公?それともヒロイン?)から仕掛けて、それは和姦か強姦なのか?
といった「エロの流れ」そのものが、本当に、まったく、わからないのである。
幽霊屋敷に迷い込んだら闇の中から妹が現れて突然俺のケツを犯し始めたような、異様な緊張感とドキドキ感に満ち溢れているのである


これを少しでもネタバレするのは本当に勿体いのだが、曖昧な褒め言葉を言い続けるのも公平ではないので、きちんと書こう。
まず、それぞれのヒロインの「エロ」導入が基本的に、まったく、全部違う。一粒で二度美味しいどころか舌が膨らんでそのまま破裂する。
最初やった秋ちゃんシナリオは、それでも「普通」の部類に入る。そのエロテキストはまったく異常なのであるが、
ストーリーはまあ普通の青春純愛成長物語といえるものだ。何しろ幼少時代の根源的なトラウマを癒すというウルウルの感動物であり、
天国のフロイト博士も万歳三唱ざまぁ見ろ糞フェミニストどもめ!と踊り狂うに違いない。少女はやっぱりおちんちんを本能的に羨み、
その代償として赤子を儲けるのである。こうして少女はファルスの喪失を乗り越えた。いいお話ではないか。

美夏シナリオも「ま、まぁ。こういう愛もありうるよね」と思えるお話だ。それに、これには、わりやすい伏線がある。
体験版をやった方なら、美夏からMっぽい雰囲気を感じたとおもう。主人公が叩くと微妙に喜ぶ、というところね。
だったらM奴隷ものかー。よし、今度は驚かされないぞ!と思って話を進めると、その予想とは裏腹になんか鈍感主人公物語が展開されている。
あ、あれー? おかしなー? と思っていながらクリックしていると……なるほどね、これが本当の「放置プレイ」というやつですか。
萌えゲのお約束まで総動員してまてM属性を描こうとするとは……やるな、この変態ライター。

とはいえ、もうこの変態ライターの手口はみえた。今日は絶対★妹至上主義もやらなきゃいけないから、もうこれ以上抜くのはやめようと、
チャックを引き締めて委員長シナリオをプレイ。ふふん、蘭ちゃんよ、お前が女王様だというのはお見通しだっ!
だから、いきなり蘭に押し倒されても……そりゃ、まぁ少しは何かがピクっと動きましたが……でも、聖闘士には同じ技は二度も通じないのである。
どーせ、こっから主人公奴隷モードだろ? ハイハイ、僕は飴を与えてくれない女王様にはあんまし興味がないんでサヨウナラ……
え、ええっ? 本当に主人公サヨナラしちゃうの? 「あんな酷い女にはもう近づきたくないっ!」ってそりゃアンタ正論だけどさ(笑)
でもさ、ぶっちゃけこれって主人公奴隷シナリオだろ? そんなこといって…………なるほどね、これが本当の「誘い受け」というやつですか。
ヒロインの性格を人間以下まで貶めてS属性を描こうとするとは……すげぇ、この変態ライター。

でも、もう止めよう。ほら、だって射精って数時間で三発が限界じゃないですか。エロゲの主人公だって三回ぐらいしか出さないし。
それに今度の相手はもうあからさまな「ツンデレ」の橘花たん。これは、いくらこの変態ライターが料理しても、ツンデレでしかないだろ。
まさか、性質の悪いナボコフの小説みたいに、語り手からは「自分に気がある」と見えるヒロインが、本当はただ主人公をキモがっているだけみたいな、
もうメタとか何とか以前にどうしようもない物語になるはずはないし、たとえそうだとしても萌えないし抜けないからOKなのだ。
ふんふんふん、さて、主人公が橘花たんに発情しだしたぞー。もう、何が起こっても驚かないぞ。主人公が即刻振られてもビクリともしない♪
しかももう次の日に早速無かったことにしているしこれは酷いツンデレですね。まぁ萌え話としちゃわるくないかな。一旦振られてでも主人公がまた頑張って……
……ってオイそこの包茎野郎何レイプしてやがるっ!「一発ぶち込めば橘花も素直になるんじゃ……」をいをいこの主人公は存在自体がギャグですか?
これで本当にデレデレになったら……ってまさかそんなことないよな。うん、ちゃんと怒って……いるよね?……大丈夫だよね?………………
なるほどね、これが本当の「ツンデレ」というやつですか……もう、いいよ、みけたん。あんたの勝ちだよ。あんたの妄想力の前には誰も敵わないよ……

まぁ、ラストぐらいはマトモに書こう。最後にやった、つぐみ様シナリオはきちんと亜鉛を飲んで体調が万全の上で望んだ。
……正直に言おう。このシナリオだけは変化球一切無しだ。状況は、ただ、妹はお兄ちゃんが好きで兄も妹が好きででも血縁関係で袋小路という有様。
話の展開もごくシンプルだ。つぐみ様がお兄ちゃんを誘惑して一回目は成功するが、最後の一線は中々超えられない。
が、兄の方は兄の方で一度覚えたつぐみ様の味に悶え苦しむ近親相姦患者になりややデムパ気味。
兄はこれ以上つぐみが近くにいるとやっちゃいそうだからという誠に身勝手な理由でつぐみをアメリカに返すことに。
こんな単純なプロットが妹の誘惑を織り交ぜながら淡々と語られていく。まず、このつぐみ様の誘惑だけでご飯一杯はいけるが、
最高にエロイのがこの後の「最後の一線」の「あと」だ。これだけはネタバレだが、本当にこのライターは変態でしかない人間だと思いますた。
もうね、ここまで駄目な近親相姦物語は珍しいですよ。欝展開がないっ!とか怒る人もいるかもしれないけど、
このシナリオのエロくて、そして、恐ろしいところは、もう二人の関係が快楽でしかないアッチの世界に逝っちゃっていることだとおもう。


以上の誘惑的なシナリオから更にエロスを引き出すのが、この変態ライターが駆使する発情エロテキストだ。
この人は、和姦のなかから強姦っぽいものを取り出し、強姦のなかから和姦っぽいものをとりだし、
両者をごたまぜに混ぜ合わせて、まことに変態ちっくで「いけない」「いやらしい」エロ空間を構築するところにその特色がある。
和姦の萌え萌えテキストでは絶対に使わない「性奴隷」とか「精液便所」といった強姦的用語を、
極度のデレデレ状態においてどんどん使い、その言葉の元の意味を引っくり返し、通常の和姦シーンでは得られない淫靡な空間を作り出す。
この特殊能力が無かったら、以上の変態ちっくなエロシナリオは「ただのバカゲー」にしかみえなかっただろう。

この二つがもっとも効果的に交じり合っていると思われた――というか、僕がすっごくエロイと思ったのは、
蘭の最後と橘花たんのエチシーン全般とつぐみ様のすべて。
蘭の最後のエチシーンは一番問題が少ないとエロCGが使われているというのもあるが、
机の上に蘭が乗っかって、自分のあそこを主人公に押し付けながらその頭を撫で撫でするという、
その子供っぽい女王様っぷりが倒錯的でいい。急に癇癪を起こして主人公のナニを足コキしたあと、
我慢できなくなって最後に主人公を無理矢理押し倒すあたり、彼女の最低な可愛いさが表現されてていいと思う。

橘花たんのエチシーンは全体的に萌える。というのは、ツンデレの基本的な魅力の一つである
「ほんとうは、もっと可愛いがって欲しい」というデレを部分を満遍なく使用するからである。
日常シーンでは告白後もそういう素振りは見せないくせに、エチシーンでユデダコ状態になると、
途端に依存心を剥き出しにてベタベタ甘えてくる。主人公がちょっとキツイことをやろうとすると、
泣きそうな顔をして「苛めちゃ、嫌だ」みたいなことを言うのも萌え。こういう節度を弁えたMエッチは大好きだ
なかでベストを挙げるとしたら、序盤から伏線を貼りまくっていた生髪射精。。
しろ氏のエロCGもこれは例外的に「よく」、お風呂場の湯気に当てられて、こっちまでいろんな意味で暖かくなるシーンである。

つぐみ様は……もう立ち絵の「にたーっ」の妖しい微笑みだけでテポドン二発は飛ばせるのだが、
最後の三連発と二回目のパンツオナニーシーンさえあれば、
「はるはろ!」を製作延期しやがったプロペラに向けてICBMを発射することも可能。
何回も言うが、あの最後のエチシーンはネ申である。
あのネタを使って誘惑されたらどんな人間もコロッとつぐみ様の聖水の前に頭を垂れるに違いないのだ。
世間の良識までも動員してまったくの正論のなかで兄貴を追い詰め魂を奪うぐつみ様はマジ悪魔。
だとすればパンツオナニーのつぐみ様はある意味天使だ。
お兄ちゃんのナニをパンツで包み、労わりながら優しい猫撫でボイスでゆっくりと射精に導いていく。
これこそ「美しい国」のあるべき姿であると思わせる、幻想的で幸福な家族の幸せである。

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