minorityさんの「ひぐらしのなく頃に解 目明し~祭囃し編」の感想

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ゲームをクリアした人むけのレビューです。

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最終章にて惨劇回避・・・。いえいえご冗談を、実は惨劇は回避できてなかったというオチ。
まず、各編の感想でも


・鬼隠し編・罪滅ぼし編

鬼隠し編では圭一、罪滅ぼし編ではレナの視点で、L5により仲間を信じることができず、狂っていく過程を書いたお話。
両編とも、主人公の心理描写が緻密で、感情移入しやすいです。それゆえに、感情移入がしやすいです。
ただ、罪滅ぼし編での最後の屋上でのバットの殴り合いはちょっとね。
しらけたし、レナの心理描写を後半おざなりにしてしまったため、L5から仲間側の思考に変化する際の思考が理解しづらかったかなと。

ちなみに、鬼隠し編での圭一のL5による妄想で実は針がなかったとか注射器がマジックだったとかは解けるわけないんじゃないかと思った。


・綿流し編・目明し編

詩音最高。詩音最高。詩音最高。
全編を通して一番好きなストーリー。
詩音に感情移入して本気で、鬼婆とか魅音にむかついた。
ってことでまんまと作者の思惑通りになってしまった点が癪なんですがね。

まあ推理、だいたい当たってて概ね満足できたし、鬼隠し編と同様に綿流し編も怖さ全快で夜中びくびくしながら楽しんでやれましたね。
ただ、いくらなんでもぬいぐるみから魅音ではなく、詩音のリミットゲージを判断するなんていう予測は無理だわ。
まあ一応祟殺し編で、悟史のぬいぐるみの件と重なってリミッターがキレタって判断の仕方もあると思うけど、そこまで推理できる人は本当すごいと思います。
後、刺青の件もね。
推理ものに後だし設定はなしね。


・祟殺し編・皆殺し編

うん、とにかく


沙都子うざ。
この両編では、沙都子の家庭問題の対処の仕方をそれぞれ示しています。
鬼隠し・罪滅ぼし編同様に、祟殺し編で、圭一が殺人という誤った解決方法を示し、皆殺し編でみんなと相談して協力し合うという解決方法を示しており、これが直接作者の訴えとなってますね。
ぶっちゃけ、ここでハッピーエンドにしてひぐらし終わりでもよかったんじゃないかと思いましたが、祭囃し編をやって、やはりもう一編必要だったなあと改めさせられました。その雑感は祭囃し編の方で語らせてもらいます。


・暇つぶし編・祭囃し編

さて上記の改めた理由ですが、それはひぐらしでは、他人や仲間、誰かに相談していればとんでもないことは起こらなかったということを一番としています。
で、過ちや殺人を悔いることで、その罪が滅せられるということを主題としているので、真犯人の鷹野にもその機会が与えられなければなりません。
その点でユーザーに感情移入をさせるために、鷹野の悲しい過去話を物語の序盤に展開し、狂ってしまった過程、悔いることの意義、惨劇等最初から存在しなかったという意味をより深く理解できるようにしているのではないかと。

でも、最後の空気投げとか魅音強すぎとか銃弾とめれんのかよとか小此木弱くねとか山狗弱くねとかこの程度の部隊だったら、100年もかからずになんとかなりそうじゃねとかは言わないことにしとく。
ちなみに羽入のあうあうは終始うざかったですね。というか祟殺し編であれだけのネガティヴぶりをみせられていきなし説教ですか。まあそれも成長と捉えらればいいんですが、自分はそう理解できるほど大人になれなかった様です。


・総括

全編を通して、竜騎士07氏は様々な問題が発生する際に殺人という最も端的な解決方法を良しとせず、誰かに相談し皆で助け合う解決方法を良しとし、それをユーザー側に訴えています。
これは現在横行するいじめ問題や家庭問題に対しての作者なりの見解と思えます。
だから、SFや推理する際に破綻する展開(羽入・梨花の時空越え、目明し編からでしかわからない園崎姉妹の刺青の過去、祟り殺し編から登場する東京を良しとしてるのではないかなあと個人的に解釈しました。

で上記を主題においているため、L5によって、異常になってしまった鬼隠し編の圭一、綿流し編の詩音、罪滅ぼし編のレナと、祟り頃殺し編・祭囃し編で成長し、殺人という行為の過ちに気付き仲間達と協力し合い解決に導いていくという形になっています。

上記の主張には概ね納得なんですが、1人許せない奴がいます。


そいつは沙都子。


沙都子だけは罪滅ぼしっていうのがない。祟殺しでの鉄平からの虐待を耐えることの罪滅ぼしっていうのは結局沙都子の独りよがりで、その虐待にすら耐えられず、自ら壊れてしまうという半ば自業自得で他人を慮らない自己中心的な考えであり手に負えないです。
まあ一応皆殺し編ではそれが仲間によって間違っている考えだということを理解し、罪滅ぼしという形になったと解釈できるっていえばできる。

騙されてはいけない。
これは悟史の苦労に対する罪滅ぼしであって両親殺害の罪滅ぼしではない。
これを滅せずにどう沙都子を許せと?
というか沙都子が辛い境遇になっているのは、全て自業自得だと思えますね。父親との不仲は彼女が歩み寄ろうとしなかったのが原因ですしね。
しかもその父親の方は沙都子にだんだんと歩み寄ろうとしていたにもかかわらず、疑心暗鬼で両親を突き落とすという体たらく。

そうして、新しく引き取られた家族にも以前同様に打ち解けずに、反抗し、そして悟史にかばってもらう。そんなんじゃ鉄平や伯母が嫌悪感を抱くのは道理であり、沙都子には微塵も同情できなかったです。

いえここまでならL5による鬼隠し編の圭一や綿流し編の詩音等と同じ展開なんですが、ここで問題なのは沙都子がその反省を微塵もしないことに問題があるかと。
作者は全編を通じて、殺人を犯すことを全力で否定し、罪を悔いることを主題としているのに何故こいつだけ何の反省もなしに、最後には過去の事件なんかなかったかのように、振舞っていれるのだろうか。

本当沙都子の話だけが一番納得できないし許せなかったですね。
こいつの犯した罪は到底許されることではないのです。
過去の悟史の苦労・心情、現在の悟史の状況も知らずに、過去に犯した事を反省もしていない。
これでは、 死んだ両親も、悟史も、詩音も可哀相すぎる。
ここだけは最後まで納得いかなかったかな。

というわけで最初に述べたとおり、沙都子の罪滅ぼしがなされておらず、故に惨劇を回避している気になっているだけであり、事件は迷宮入り。
なんという罠。
本編後のAfterストーリーとかで沙都子が罪滅ぼしをしきちんと反省の念を示し、且つ悟史が回復し同様に伯母殺人の罪滅ぼしをしない限り、この物語の惨劇は回避されていないのではなかろうか?
まだ礼をやってないんで、その話があることを期待してます。


最後に、
お気に入り女性キャラは詩音。
男性キャラは悟史。こいつは祭り囃し編で活躍して欲しかった。
てことでこの二人がお気に入りなんで、必然的に沙都子が許せなかったということになってしまうんですかね。
うーん、やっぱりそれとは関係なしにいっても沙都子は許せないと思います。

minorityさんの「ひぐらしのなく頃に解 目明し~祭囃し編」の感想へのレス

思わずお前は俺か、と言いたくなるような感想でした。
全くの同意見です。
沙都子マジ許すまじです。

祭の方でとってつけたような救済処置(実は両親のアレは…とか云々)が取られているのですが、やっぱり許せないもんは許せないですよね。
同意見の方がいて少し安心しました…
2007年07月17日01時28分06秒
レスありがとうございます。
共感していただけたようで幸いです。

>沙都子マジ許すまじです。
ですよね。沙都子が、両親殺害の際の記憶があるのかどうかは、判断し難いですがその有無に関わらず沙都子には罪滅ぼしが必要ですね。
梨花によって、数百回のやり直しが可能で最も最善の未来が部活メンバー5人のために存在すると同時に、その都度過去に惨劇の被害者がいるということも忘れてはならないかと。
せめて、反省の意思くらいみせてもらわないと、報われないし、無念で悲しすぎますよね。
2007年07月17日22時53分18秒

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