gurasさんの「Chanter -キミの歌がとどいたら-」の感想

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ゲームをクリアした人むけのレビューです。

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ぶっちゃけた話、ごくごく普通のどこにでもある、量産されまくっているフォーマットのありきたりなキャラクターとシナリオの手抜きキャラゲー。なんですが、このペダンチズムとユーモアにあふれた回りくどくも軽快なウィットに富んだテキストは、なかなか面白かった。それほど浮き沈みも激しくなく、テンポも良好で終始ニヤニヤしっぱなし。思わず声出して笑ってしまう場面も結構ありました。その割に最後には、やんわりとホロリとさせてくれるあたりなかなか良質なADVです。ただし他の人も言っていますが、共通ルートの長さはかなり凶悪です。その部分以外は個人的には大満足な内容。
別れを強く匂わせるOPの割に別れの部分に関して非常に弱く、あれ?もう終わり?みたいな感じは残りました。ロミオなのでもっと派手に落とし込んでくるのか?と覚悟完了していたためにやや肩透かし。
シナリオ的にはロミオ的というよりも非常にエロゲー的なドラマツルギーであり、言い換えてみるととんでもなくベタ。一発仕掛けのトリックはあるものの、隠す気があまり無いようで中盤差し掛かるあたりでその全てがサプライズ前に自然と解ってしまう。その上で解りやすくご都合展開をするために従来のロミオらしい終盤に畳み込むような展開からのサプライズによるカタルシスなんてものは、ものすごく薄味です。ただしこれも悪いと言うわけでもなく、主人公の抱えてる問題(ここでは伏せておきますが)が解った後に最初からやり始めた二週目の方が、主人公の内葛藤が理解しやすいためにシナリオそのものは個人的には楽しめました。
このあたりが冒頭で言った「ごくごく普通のどこにでもある、量産されまくっているフォーマットのありきたりなキャラクターとシナリオのキャラゲー。」の部分で、萌えゲーとしてはとても正しい姿なのだが、ロミオ作品という読書を期待すると派手に肩透かしを食らう。
ただ最後の〆方が抜群に綺麗で落とし方も非常に柔らかくて暖かくて優しくて安心して感動できました。オチはビッグボス以外は普通に感動できました。

シナリオ自体はベタなんですが、なにげない日常風景は面白かった。ウィットに富んだテキストのおかげですこぶる面白い。こんな平凡な萌えゲーがテキストでここまで面白い物に化けるのだなとちょっと感動しました。ロミオ以外のライターさんがどこまで日常シーンにかかわってるのか解りませんが、「ロミオらしい」と言えるタイプの良質なテキストでした。
蛮族、プチトマト、ビッグボス、なんて普通の脳みそからはなかなか出てこないと思う。その他にも比喩暗喩隠喩なんかの扱いが見事で、パロディの数々にはゲラゲラ笑わせてもらった。
つよきすあたりもあわやという感じのドタバタコメディになっているので学園ラブコメ好きにはたまらない一作になりそう。日常テキストがとても面白かった。
先生の生き様にはフカフィレなみに笑わせてもらえました。

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