peacefulさんの「EXTRAVAGANZA ~蟲愛でる少女~」の感想

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ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

凌辱・鬼畜ゲーでありながら、圧倒される程のシナリオの質の高さに脱帽です
15年に渡る、蟲と供に歩んだ、ある一人の少女の壮絶で薄幸な物語。

【補足】:EXTARAVAGANZA
・派手なショー、狂想的音楽劇。
・19世紀にイギリスで人気があったファンタスティックな娯楽劇の一種。
・主として神話やおとぎ話やそれに類する現実離れした物語を、音楽と派手な衣装や装置で見せる大衆的な芸能。


BLACK CYC『蟲使い』のリメイク作。本作はパラレルワールドの位置づけ。
前作に登場したレンや美弥香、唯やユーリアといった懐かしい面々に思わず頬がにやけてしまいます。
そしてフェミニストには間違ってもお勧めできない過激なシチュエーションと絶望感の数々は相変わらずといった所。
(最も前作よりは若干抑えがちに感じ、気持ち鳴りを潜めた印象を受けましたが……)

ですが凌辱・鬼畜ゲーにカテゴライズされながら、本作はたった一人の家族である蟲くんとの絆を描く、
曰く「家族愛」をテーマにしたシナリオ構成が成されていることに目を見張ります。 
また主人公である櫻井夢美の成長に合わせた三部構成という膨大なシナリオ量も然ることながら、
バタフライエフェクトによるIFの乱立・可能性世界の具現におけるマルチエンディングとしての成功例としても確立。
そしてそれらを支えるフローチャートシステムが、攻略難度が高めながらもやり応えがあるエンターテインメントとして機能。
総合的にエロとシナリオのバランス一つとっても、前作を遥かに超えた非常に高いクオリティ作品に昇華したと思えます。

それと何と言っても本作の裏主人公である蟲くんの存在感は欠かせません。
強くて健気、従順な上に大人しく、いざとなったらとても頼りになる母親想いの萌えキャラ!?
メタリックブルーのボディにピンク色の触手といったビジュアルなアレですが、何だか愛嬌あって可愛く思える脳内妄想。
(実際にちゃんと立ち絵が欲しいと願う、私にとって本作一番の心残りです)
そんな蟲くんがメーカーの人気投票で女性陣を退け見事一位という快挙を樹立したのは、今思うと当然の結果かも知れませんね。
(ちなみに私も本作で一番好きなキャラになります)

他にも、あるEND後に開放される3つのミニ(トランプ)ゲームに見事に嵌りました(^_^)。
あれらはソリティアみたいな中毒性があって、何故かクリアしないといけない強迫観念に駆られます。
単純ながらも夢中になれる面白さを秘めて、ついつい本編そっちのけで時間泥棒に遭遇した気分を味わいました。


【総評】
そんなこんなで、非常に満足度の高い作品に出会えたことをBLACK CYCに感謝致します。
とりわけ印象的なエンディングが多く見受けられ、特に『森に溶けて』が私の記憶に強く残りました。
ただ俗に云うグロゲーだという事で特定のユーザー以外倦厭されがちになるのは、少し勿体無い気がしますね。
それと言うのも、本作はグロも確かにあるのですが、過激なリョナ描写がないのは何よりも救いです。
勿論普通の和姦なんて生易しいHシチュは存在しなく、
強姦から始まり触手・産卵・出産・腹ボコ・人体欠損・肉体改造・電気ショック・ふたなり・レズ・ニプルファック・スカトロ等……
といった耐性が全く無い方には、深刻なトラウマレベルの鬱症状が発症する可能性が確かにございます。
でも少しでも慣れた方は、敷居は少々高いですが、無理して踏み込めないほどではなく、
むしろ素人と玄人の中間地点を目指し、より多くの客層を獲得するための繊細な駆け引きが制作側によってなされている気がします。
コアなファンには少々物足りないものの、『ゴア』のような過剰表現を控える線引きと微妙な許容範囲を認識し、
非常にバランスが取れた塩梅として仕上がっている感が随所に表れている傑作だと思いました。


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