lunarchild1245さんの「キラークイーン」の感想

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**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

合わない以上に、作者との距離を感じてしまった作品。
感想書くのは初めてなんで緊張しますね・・・・・・。

まず「良い所」と「悪い所」から

「良い所」
・御剣というブレのない正義感のある主人公を描ききったこと(終盤の成長は別として)。また、その主人公に準ずる物語を短いながらもきっちりまとめたこと。
・音楽に関しては普通に一般でも通用するレベルかと。
緊迫感を駆り立てられるものが多かったように思えます。
それ以外では一章のヒロインが覚醒する所で使われたものが耳に残りました。
歌に関しては言うまでもないですね。


「悪い所」
・一枚絵が少ない
ここでこういう絵が欲しいな~、って何度か思いました。
・一部に描写不足が目立つところがあった(特に二章)。
・設定を生かしてない所(ただ、これはあえて”生かしてない”んだと思いました)。
・ご都合主義(健速さんの作風からくるものなのでむしろ良い所でもありますが)。
・HP等では従来のバトルロワイヤル物のように紹介していること。
まあ、血で血を洗うような激しい展開を期待した自分のせいなんですけどね。

続いてお気に入りキャラクター

・高山。
彼の不遇っぷりは製作者側の陰謀でしょうか(笑)?。
自分はこのキャラの考えに一番共感できましたね。

・手塚。
う~ん、彼も高山ほどではないにしろ不遇な感じがする(笑)。
一条ボイスも相まってあれだけ存在感を示しておきながら一章、二章とも死に方が・・・。特に二章のかませっぷりはひどい(泣)。

この二人はシークレットゲームでは待遇良くなっているんでしょうか?
それが一番気になりますね。

ではシナリオの感想を。

タイトルの通り、合いませんでした。ライター云々は後述に。
合わなかった理由の一つとしては、やはり御剣の考えに共感できず、この作品を終始に渡り「他人事」として受けとってしまったことですね。
俺なら理由があるとはいえ渚や優希を許したりできません。
そして上で述べてるように設定の多くを生かさずに終わったことと、
その設定の上でご都合主義な展開があったことですね。
ただこれはあくまで好みの問題なわけです。

というかこの作品、合わなかっただけでよく出来ている作品だとおもいます。
健速さんならではの新しいバトロワ的作品を作ったという印象です。

普通のライターならばPDAの設定を生かしたり、
殺し合いの中で生まれてくる人間の醜さを描こうとするでしょう。
しかしこの作品ではそういったものは申し訳程度にしかありません。
首輪の解除条件は最初に全てそろってしまいますし、
猟奇的な描写もあまり得意ではないのか、書きたくないのか分からないが、
結構さらっとしてる。二章では特にそれが顕著です。

実際、普通のバトロワ的な作品は書きたくなかったんじゃないかな。
作中で御剣の元カノ(だったけか?)が生前にバトルロワイヤルらしき映画を上映中にあまりの内容の酷さに抜け出した、と書かれているが(あったよね?)、これは健速さん自身の気持ちなんじゃないかな、と思った。

ああいう設定の作品でも希望のある作品にしたかったんでしょうね。
いや、ああいう設定だからこそ、かな。
バトロワを想像してこのゲームをとったプレイヤーに対して、こういった状況に陥っても必ずしも人間が醜くなったり、他人を思いやれないとは限らないと突きつけているかのよう。
御剣がヒーロー的に描かれているのはその象徴なのだと思いました。
・・・・・・と、まあかなり妄想が入ってますがね。

そもそもバトロワ的な設定を扱った作品に「お決まり」があるわけではありませんしね。
こういった状況で醜さを含めて人間を描かなければいけないわけではないという。
そういった意味で非常に斬新な作品と言えます。
健速さんなりにバトロワ的な素材を調理した結果出来たものが「キラークイーン」なのでしょう。

従来のバトロワ的作品に対するイメージを打ち崩す作品ではないでしょうか。
こういった作品が増えて、バトロワ物もバリエーション豊かになってほしいです。
いや、単に俺がそういった作品に対して偏ったイメージを持っているのと、あまりそういった作品の数をそれほど知ってないからかもしれんですけど。

あと二章に関してですが、これはちょっと描写不足ですね。
優希の殺人狂としての視点を使って、もっと背後から迫る恐怖感がほしかった
バトロワ本来の持ち味を出そうとして失敗している印象がありますね。
ただラストには納得しています。
彼はどんな事情があれ、自分が想っている人間を切り捨てられる人間ではないんでしょうから。
主人公像がブレてないので、これも健速さんらしいお話、「キラークイーン」らしいお話なのでしょう。


・・・とまあ色々的外れなことも言っていると思いますが、この作品に感じたことを述べてみました。シークレットゲームでは色々違ってるかもしれませんが。

んじゃ、ライター云々は何なのかと。
作中でこんな会話がありました。

高山「どうしてそんなに互いを信頼できる?誰かが裏切るとは思わないのか」

かりん「あの二人を見てなおそう思うならあんた、よっぽど心が歪んでるよ」

高山「あの二人だって条件のズレで争わないでいるだけなんだろう?」

かりん「・・・・・・やっぱり、あんた歪んでるよ」

・・・・・・なんでここでなんでしょうね。
この時点でこの作品は俺に合わないと十分に分かっていたのに。
ここで一気に突き放された気がしました。
なまじ御剣や咲実ではなくかりんに言われた、っていうのが大きかったかも。

ここはなんだが会話が不自然な気がしました。
高山が御剣と咲実の事情を知らないのはかりんも分かっていたはず。
なのにこんなことを言うのはおかしいでしょう。いくら敵だったとはいえ。
それに高山が状況的に二人のことをそう思うのは当然だと思いますし、
こんな状況になれば俺も恐らく御剣と咲実を理解できません。
事情を知ればある意味「異常」だとすら考えると思います。
だから高山の反応はおかしくなく、むしろおかしいのは御剣達だと思うのです。

でも健速さんにとっては「当たり前」なのかも。
つまり作中で二人の関係を奇跡のような、ある種異常ものとして考えて描いてるのではなく、健速さん自身の考えをそのまま反映している。

こんな状況だとしても、二人の関係を疑うような考え、人を信じられない考えこそが間違っている、という。

かりんのセリフは健速さんの考えを代弁しており、同時に、高山のような人間の考えを否定しているのではないかと考えてしまいました。
もしそうだとしたら前述の会話のおかしさもわかります。よほど嫌なんでしょう、高山のような考え方が。
高山のみならず手塚や郷田のように主人公達の邪魔をする人間に対して容赦ないのも・・・・・・こういうところからくるからかな。

キャラクターの言動からこんなことを考えるなんて下種の勘ぐりもいい所かもしれません。
しかし作品自体が合わなかったことも相まってどうにもならないほどライターと距離感を感じてしまった、それは事実です。
俺はかりんが言わせるところの「歪んでる」人間のようですから当然かもしれませんね。

いい作品だと思います。理性的に見れば。
他の方々が言うように主人公の成長物語としても優秀でしょう。
ただ感情的なところも含めると・・・この点数までが限界かな、と。

俺はこれ以外に健速さんの作品をやってません。ですが手に取ることはもうないでしょう(シークレットゲームはこの作品との差異を確かめるためにやるかもしれませんが)。
似たような作風のものが多いという評判が多いのもあります。
しかし作品に合わないことは好きなライターでもあることです。
逆に言えば一つの作品をやって好きじゃないと思った作品のライターでも違う作品をやれば印象を持つかもしれない。それは健速さんでも同じことが言える。
でも俺が勘違いヤローの可能性も大いにあるとはいえ、ここまでライターが自分と違う人間だと思えてしまっては、ね・・・・・・。

結局、合わないって言いたいだけやろ?。
ライターと合わないとか同じことじゃね?。
つーか妄想しすぎ。
よくあることだろう。
そう思う人もいると思います。
すいません、俺も実は上手くまとめきれてません。

初めての感想でしたが・・・・・・なんかすっげえ長くなったな。

何かありましたら容赦なく仰ってください。
俺なんかの感想に付き合ってくれただけでもう言葉も出ないんで。

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